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マンガみたいな恋したい!  作者: フィボナッチ恐怖症
2/3

2話 転校生

「やっぱ、マンガといえば、転校生だよね!」


 また、始まったよ。


「リムジンー。転校生って呼べない?」


「頼んでくるよ」


「あ、後、私の席の隣に来るようにして!」


「わかった。ちょっと電話するね」


 そう言って、リムジンは携帯を取り出す。

いや、いくらなんでも、リムジンのキーホルダーはないだろ。ていうか、どこで手に入れたし。

無駄に長いしでかい。まぁ、マロンのリュックはもっと酷いから、まだましか。

どこがリュックなのか分からないくらい某アニメのキャラで染まっている。


 背負いどころがなくなっていつもマロンは手に持って歩いている。リュックの意味。

話の脱線速度がリニアモーターカーばりなので、話を戻そう。


「転校生をマロンの隣に一人お願い」


出前じゃないんだからさ。


 次の日

転校生が本当にやってきた。

正直どうやったのか気になる。


「リムジン、どうやったの?」


「あの子の両親を唐突に人事異動させた」


 鬼だ。ただの鬼だ。


「私の隣空いてないんだけど」


 いや、まず席どこも空いてないよ。

リムジンが突然立ち上がって、マロンの隣の壁を押す。


バタン


 いや、小学生の頃作った飛び出る手紙じゃないんだからさ。

どこから机湧き出た? てか、なぜ壁倒れる?

あと、それ冬寒くない?


「君、栗田の左隣に行きなさい」


 先生の順応力やいかに。


「はーい」


 転校生の順応力もいかに。

転校生が席に着くや否や、


ズドーン


 ほら、やっぱ折れた。絶対なると思ってたよ。


 マロンが乗り出している。


「早く捕まって!」


「わかった!」


「ところで、君の名前は?」


 今聞くこと? 最初の挨拶の時聞いてなかったの?


「名前はまだない」


 いや、無駄にボケるなし。


「重い......もう無理......」


 そう言ってマロンは手を離した。君が離したら全然感動的な終わりにならないよ?どうせこのシチュじゃ感動もクソもないけど。


「あーあ。なんかぶち壊しだなー」


「いや、それマロンのせいだからね?」


「それより、転校生大丈夫?」

「君が言うのかい? リムジンも責任取れよ」


 リムジンがフリップみたいなのを持っている。


落ちたものはスタッフが美味しくいただきました


「食べたの?」


「食べた。スタッフが」


「ま、いいんじゃない?」


「心配するか見捨てるかどっちかにしてあげて?」


「よし、次だ!」


「話を聞け!」


「やだ!」


※転校生はきっちり元の学校に無傷で返してあげました

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