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仮公開文二ー3

襲撃が来るらしいのだが、ライチェルさんは独り言ちる。

「セーフティ的に来ない様にしてる。…って行為に快感自体は有るんじゃ無いのよ。其所まで私とやりたくない訳?…でも反応を珍しくしたって事は見てるのよね?なら…」

それから先は更に声が小さく成ったので聞こえなかった。…少しヤンデレ入ってませんかこれ…。

「さて、何処から来るか…」

…その途端ライチェルさんは何かに斬られた。…が【回帰】で元に戻る。

「ああ、施設全部潰すんじゃなく私個人を狙って来たのね。…で、隠れつつ狙撃…と。…遅い。」

そして次の攻撃をライチェルさんは弾いた。

…いや、全然遅く無いですけどね?

「隠れてるポイントは…そこっ」

そしてライチェルさんは雷を放ち攻撃を当てようとした。…が避けられた様だ。

「なら次は…」

するといきなり狼らしき者が其所に顕れた。

…足を速く動かしてるっぽいのに何故か凄く鈍足化している。

其所にライチェルさんは氷撃を叩き込むが、それで狼はバラバラに成ったかと思えば攻撃が終了したと同時に狼は元通りに成った。

すると狼は口元にチャージを始めたかと思えば…。

「甘い」

…そのチャージが中々終わらない。いや。隙だらけじゃ無いですか。

其所にライチェルさんは攻撃を加える。すると何かしらの核でも有ったのか今度は元に戻る事は無く、そのまま沈黙した。

「戦闘終了っと」

「やってる内容自体は狼がクソ雑魚だった様には見えないのですが、何やったんですかね?」

「相対速度の変化。相手が幾ら速いスピードを出そうともそれを無視し、遅いスピードとして扱う。的な能力。スピード特化型のメタ手法の一つ。昨日の戦争演習後すぐに取りに行った物の一つに成るわね」

「またえげつないですね…。」

「まあ、本当ならこの力は動体視力の超強化の能力なんだけど、魔改造したら相手のスピード自体を操れる様に成ったのよね」

「つまり自分のみが遅く感じる的な物を他も遅く感じる様にしたと」

「要約するとそうなるわ。…さて、問題とやらがこれで終わりなら良いんだけど、…あ、これ、意図的に此方に仕向けただけで他は何時もの予定調和じゃ無い…。分体擬きってこの世界に入った際の脱け殻何だとしたら、介入の後始末やらされただけなんじゃ…」

「…それって基本的に介入してこない理由その物じゃ無いですか。…だって不穏分子を一体創ってしまう訳だし」

「…介入される様な検案有ったら戦闘も追加で必要かも…って事ね…」

「でもなんでそんな仕様を意図的に残してるんでしょうか?」

「多分セーフティ関連の都合上じゃ無い?魂を使ったイメージが基盤に有るとして、それが簡単に創ったり消したり出来るなら、創造主が思考誘導されて破滅的なイメージを抱かされたら世界も破滅。…なんて事態に成りかねないわよ?」

「…つまり基本的に創造主が世界を造り直すのが難しい仕様に成ってるって訳ですか」

「そう言う事なんじゃ無いかしら」

其所でいきなり残骸に成ったはずの物が自分に襲い掛かってきた。

一先ず【剛体化】で全身を覆う事で凌ぐが、構わず侵食され始めた。やばい…。意識が混濁し始め、呼吸も少し乱れ始めた。

「…【定義破壊】…ね。なら、【分離】+【隔離】を…よし。成功」

…ライチェルさんにどうやら助けて貰った様だが、意識の混濁がある程度残ったままに成っている。その事を伝えると、

「ああ、はいはい。【回帰】やるから少し待ちなさい」

そして、

結果として自分の意識に少しの間に空白が出来た形に成った。

「済みません。今何が有ったんですかね?」

「よし。成功ね。精神干渉受けてたから受ける前の状態に回帰させたのよ。意識に空白が出来たのは周りの時間自体は戻してないからその時間との擦り合わせの関係上ね」

「ありがとうございます」

「それは良いとして…後は隔離したこいつをどうにかし無いとね。今も隔離に使ってるのが現在進行形で壊されてるし」

「…倒し切れて無かった訳ですか…でもどんな理屈で何でしょうか?」

「【定義破壊】要約すると能力破壊の能力だけに限らず対象が広い版。対策なんか思い付かない?」

「なら絶対系でなんか有りませんか?破壊されようが効果を完遂する的な運用をすれば行けるはずです」

「…絶対系。…困った。流石に持ち合わせて居ないわ」

「どうすんですかそれ…」

「持っている奴の所に持って行きましょうか。で、対処して貰いましょうでもそれは負けた気がするから後でやるとして、他になんか無い?」

「…うーん。能力で閉じ込められたって事は、常時展開の自動迎撃では無く、指定の必要が有るはずですし、なら思考する暇の無い程の速攻でなら撃破出来るはずです」

「解ったわ。…ならこれね」

そしてライチェルさんは【隔離】の上からビームを分体擬きへとぶっ放した。

…そしてライチェルさんは隔離を解除する。…どうやら流石に分体擬きは消え去った様だ。

ライチェルさんは腑に落ちない様な表情をして呟く。

「今回のは創造主の脱け殻なのだから創造主が持っている能力の欠片的な物なはずなのに、世界の構造的に構造その物の否定能力は創造主が持っているのは不味いはずなのだけど…」

「…思考誘導を想定するなら確かにそうですね。でも能力をインストールする能力だけでは所有する事自体が地雷の能力を手に入れた際にアレでは無いでしょうか?」

「だからと能力を封印とかアンインストールとかする能力を持つと思考誘導で所有能力全般を使えなくさせられる恐れが有るのよね…」

「…だからって所有するのが地雷的な能力が地雷なのは変わりませんよ?」

「…何か有りそうだけど流石にノーヒントじゃ解らないわね」

「…ですね……ん?いや、脱け殻がいわゆる廃棄物扱いなら、要らないから棄てた結果なのでは?」

「…要らない能力の寄せ集めでデバフ無しなら雷撃避けれるスペックが有るってどんだけなのよ。流石にそれは無いんじゃないかしら?」

「まあ、ですよね…」

「でも、廃棄物、要らない物、…ああ、そう言う事ね。創造主がこの世界に顕現するのに必要なスペックを分体に求めて創って、利用した上で引き上げる際に創造主が必要な物を全部回収した結果、要らないと判断した物が残ったと。…で、スペックはエネルギー依存の物以外はある程度残った結果…かしら?」

其所に正規の方の創造主の分体が顕れた。

「度々すまない。分体擬きは基本的には弱い奴等ばかりなのだが、たまに独自能力を持つ事が有る。…まあだからこそ分体擬きが創造主本人と誤解されるなんて検案が発生したのだろうと推測される。つまり君達は悪い意味で当たりを引いてしまった訳だ」

「…流石に毎回こんなのと戦わされる訳じゃ無いなら良かったわ」

「…ですね」

「しかしこう言うのを見るに、自分だけじゃ敵を倒せないんじゃなくて、四六時中自分だけで対処するのが嫌だったから色々と創った様に感じるわね」

「それは間違いない。元が人間な以上、休息も必要なのだからな」

「創造主が休む為に創られた。…なんか気分が複雑ですね。もっとこう、崇高な理由で創ってた方が格好も付くのに」

「それもそうだが、事実的に無いとキツかっただろうしな」

「そう言えば創造主に言いそびれた事が有るのよね。伝言、良いかしら?」

「なら今言うだけで伝わるぞ」

「把握。なら、私の私生活ずっと見てて良いから、たまには来なさい。」

「お、おう。監視全部許容宣言?それは余り意味は無いと思うが」

「ちょっと思い付いた事が有って、同意上なら別に犯罪じゃ無いでしょう?覗き見を金払ったらやって良いよ的なお店なんて物も有るし」

「それは見せる内容次第では普通にアウトだが、何を見させる気だよ…。」

「見て貰わなきゃ何も始まらないし、でも見ろって強制するのも違う気がしてね」

「ああ、つまり創造主を誘惑するつもりですか」

「要はそうなるわね。金は取らないからあくまでそう言うプレイ見たいな物だけど」

「…あー、くそ羨ましいが、そう言う事らしいですよ創造主さま。…ゴホン。一先ず、今回の分体擬きは対処して貰ったけど、何時もは此方が対処してる検案だから全員総出に成ってる様なタイミングでも無きゃ基本的には此方で対処するんで、心配はし無くても問題無いからな」

「把握。どうりで対処した話が少ない訳ね」

「創造主が言った訳では無いが、基本的に必要に駆られて世界の住人を大量に創った訳だから、基本的に創造主は世界の住人が死ぬ様な事態は避ける様に動く。…もし大量に死んだら四六時中行動が必要に成る状態に逆戻りする訳だからな」

「まあそりゃ必要に駆られて住人を創ったのに、住人にいなく成られては困るってだけの話ですよね。無償奉仕を永続的にします。的な主張よりかはまともな行動だとは思いますが」

「無償の愛とか主張する奴も居るのだろうけど、当時にそんな余裕なんて無かったでしょうしね」

「ついでに拡大解釈で一案出しとこうか。要はゲームでよく見る消毒魔法のキュア。例としては毒の定義を広くして対象の体に入る全てを毒として消してしまえば、毒消し、強制空腹化、酸欠促進、回復アイテム摂取封じ、血液の水化とかが出来る」

「怖っ」

「でも他の拡大解釈物に比べて然程ぶっ飛んでも居ない気がするわね。後、戦争でも合重鉱龍精霊が使ってたので似たのが有った気がするわ確か、邪気を払うの、邪気の範囲を広げるとか」

「まあこれはあくまで新しい力をプラスしてる訳じゃ無いし、仮に毒の定義を広げるのが出来なかったら今まで毒扱いされて無かった奴だけを合成して新しい毒にした奴とか材料基準で判定なら毒扱い出来なくて解毒出来ないだろうからな」

「…ああ、つまり解毒対象が一定規格内しか使えないならそれを創る際に知られてなかった新毒へ対抗なんて出来る訳ないと。…対象の毒を取り除く形でやれば大抵に通用しそうでは有りますが」

「…それはそうだが、毒を取り除くだけしかやらない方式だと後遺症が残るタイプへの対処がな」

「でも後遺症まで対処するのは毒消しの範疇超えてる気がしますけど…」

「毒消しの薬品じゃ無くて、毒消しの力だからそっちまでカバーしてても悪いことは有るまい」

「だから新毒へ云々の話が出るわけね。新毒の後遺症を対処しようにも初見の場合どうやれば良いか解らないだろうし、症状が出る前に対処するのは流石に難しいか」

「ならついでにこれも聞きましょうか。必要に迫られて異世界侵略をやったのに特に占領とかをしない理由は何?」

「異世界侵略の目的がそもそも他の世界の占領では無いからだ。他の世界群にある程度の戦力が有ると示せないと持ってるのがやばい物を幾つか造れたのにその価値を創造主が良く知らずに普通に公にしちゃったから。…って話に成ってたはず」

「それって創造主のミスって話じゃ無いですか」

「…それはそうだが、創造主がそう言ったのにド素人の時の話な上にチュートリアルも無かった時の話だから、最適な行動を何時も取れてる訳じゃ無いしな。公にしたと言っても大規模に喧伝した訳では無いし」

「先導者なり説明役なり居なかったの?」

「全く居なかったな」

「…それで神格得るまで行くってどう言う事なの…」

「その神格、より正確に言えば得た神の座だって条件満たしたかなんかでいきなり渡された物だし、チュートリアル抜きでもある程度やれてるっちゃやれては居るかな」

「何だかなぁ…」

「実際創造主ってどんな力を持ってるんですかね?」

「それは流石に答えられないな。敢えて言及しない事にしよう。でも、あれはそもそもの問題として、解ってない事を既存に落とし込んで何とか説明しようとしている構図なのだから、事実ともし説明が違う事が有るのも普通に有り得るぞ。そもそも不確定の物の話をしている訳だからな。むしろそれである程度の水準まで練り込めてるのが異常と言えるレベルだしなぁ」

「それじゃ詐欺紛いじゃ無いですか」

「要はそもそも仮説を言ってるだけなのに最終結論と一緒くたにされるのはどうなんだ?とは思わなくも無いが、ド素人の時期が有ったと言う話は初期の話なのに現在進行形で素人扱いはそもそもアレなんだがな…色々な能力の創造を行って渡してるのに問題無いと言える理由なんかも伏せてる訳だが、それを教える訳ないけどもさ」

「でも初見殺しとかを喰らうと不味い気がしますけど」

「さあ、どうだろうな。教えねーよ」

ーーーーーーーーーーーー

「しかし珍しいわね。こんなに喋るとは」

「何か裏が有るってか?…あのさぁ。こっちは別に喋らなくて良いんだよ?雑談に興じただけで疑われるとかどんだけだよって話だが」

「つまり仮説何だから幾ら喋ろうが構わないって事かしら?」

「どうだろうな。だが、そう思われた方が有利な誤解は放置でも問題無いしな」

「なら、大規模に喧伝した訳では無いのに大量に攻め込まれる理由に成るとは?」

「それは話してた方が言いか、それは単純な理由で、その場に居合わせた奴等の間で自由に使ってて特に他の世界とかを考慮していなかったからだ。…そもそも世界を創った初日の話だし、造れた物の価値を知らなかった訳だから自由に当初は使わせてて、その中に外部勢力の奴が紛れてたんだろうさ」

「…初日からもう外部勢力とのいざこざ開始とか色々とアレですね。」

「まあだから世界を追加で創る方針事態が戦争時の拠点的な物を始まった後の初期は大量に創っていた。後、一々考えるのも億劫だったのと数が欲しかったからテンプレートの種族を大量に生成するシステムなんて創ったりしてたな。…で、余裕が出来てから独自種族を大量に創る様にしてた訳だ」

「情緒もへったくれも無い話が来ましたね。アダムとイブ的な話が有ったら神話再現的な話に出来るのに」

「世界創造シミュレーションがやりたいんじゃなくて、兵力が欲しくて創ったって流れだから当然な話だと思うがな」

「でも創った奴等が従いますかね?」

「とりあえずホムンクルスに最初から忠誠度が備わってる的な意味で大丈夫だろうさ。他人の創った生物を引っ張ってきて利用してる訳では無いのだからそう言う細工も不可能では無いだろう。…まあ、途中から敵の質がある程度のインフレしたせいで手抜きの量産化された奴等では対処出来なく成っちゃって、本格的に強い力を考案する必要性が出て来た。…創造主が世界に強い力を色々と用意したのはそれが起因する訳だ」

「必要に駆られてチートを創り実装…ですか。創作的に考えるならパクリは避けたいでしょうが、実際に使える物として実装するなら被りを避けたいとかは拘りとかそんな範疇なんでしょうね」

「後、…かはっ」

その時分体の体が一時的に切り裂かれた。

その上で、上からメモが落ちて来たので拾い、読み上げる。

「恣意的に一部分だけ言って内容を歪めてんじゃねーよ。ホムンクルスの忠誠度云々は結果論でしか無いし、意図的にその仕様は途中から取り除いたはずな訳だが。これ以上今の話関連を喋るなら追加でやるぞ。ーー創造主より」

「…流石に不味かったか…」

「そりゃ、道具としてしか此方を見ていないならそもそも対応が違う物ね。…何か大仰な目的が有って創られた。その内容は話せない。…とされるよりかはシンプルで良いわ。まあ、少なくとも性欲の捌け口の対象として創られた。…よりかは何倍もマシでしょうし」

「とりあえず俺は帰る事にするか…」

「それが良いわね」

「ですね」

「じゃあな」

そして分体は帰って行った。

「まあ、聞きそびれた事としては、初日からゴタゴタ発生とか得た力の成長先を基本戦争向けに調整してるんじゃ無いか?って話ですよね」

「初日からゴタゴタ発生してる以上、そうせざる獲なかったんじゃないかしら。…でも恣意的に歪められてるとは言え、あの話を信じるなら少なくとも初日に他の世界に置けるバランスブレイク的な物を創れる程の生産能力も有ったはずなのよね」

「…ゴタゴタ発生が無ければ生産特化で成長しても問題無かったでしょうし、もっと酷いのも造れたかも知れないのに勿体ないですね…」

「話を聞く限り、緻密に準備して始めた。…と言うより、偶然始まってしまって必要な知識がほぼ無い状態で始めさせられたって感じよね」

「事前準備無しで初日からゴタゴタ発生。…良く乗り切れましたね」

「そうよね…でも実際敵側が使う転移系能力の対策ってどうやったのかしら?制限なり何なりとが違うはずなのだけど」

「それは確か対策の内の一つとしては世界の外周部から内部に入る際に必ず通らなければ概念的に入れない世界とする様にする場所を創った。的な話を聞いたことが有ります。要は転移でも其所を通る必要性を産ませた訳ですけど」

「それだけだと一定速度以上の高速移動が出来るタイプへの対策が不完全では無いかしら?」

「他にも幾つか対策が有るみたいですけど、基本的に世界を渡るのが根本的に不可能な仕様にするのも世界が沢山有る以上勿体ないのはあるでしょうし、城的に言うなら城門的な場所は有るみたいですが」

「そう言う話なら対策の塩梅は難しそうな感じね。いわゆる城門の場所もある程度の対策は張っておきたいけど、出入りが面倒なり難しすぎるなり成るのも問題だし」

「難しいですね…」

其所に黒と赤と白を使った幾何学模様を体に刻印した人が来て、

「此処付近で戦闘が有った気配が有ったので来てみたのだが、…もう終わった後だったか」

「ええ、終わった後よ。ハルマキス・ガーモンド。…来るならもっと速く来てくれないかしら?仮にもホルスの力を持ってるのに…」

「正確にはそれを模した物だ。やれるのは大気系と炎系。ついでに復活系。此処へは参考にしようとフレイムチャリオットの戦闘データを漁りに行く途中だったのだが」

「神話再現的な力のセレクト取得をするのは勝手だけど、神話で負けが描写されてる奴は攻略法が大々的に広まってる訳だから、無条件で良いとは思えないのだけどね」

「これは手厳しい。だが、実際類似例のフレイムチャリオットの強さはそれなりな物だ。其所の彼は良く解ってるんじゃないかな?」

「…昨日のデータを見たんですか。ならその後格上の元素系に倒されたのも見たはずですが」

「其所で復活の力を入れる事で話が変わってくる。例えば一定水準の『現象を復活』させ続ければ良い。それで現象が起きる状態をループ化させれば簡単には消えない炎の出来上がりに成る」

「…ふむ。復活の拡大解釈ですか。消えない炎。…しかも自分に返されてもループをさせなくすれば良いだけなのだから、消す方法もちゃんと有る訳ですよね。」

「まあ、そう言う事だな」

「そう言えば質問何だけど良いかしら?」

「なんだ?」

「世界の外周部から内部に入る際に要求される事って何だったかしら?」

「他の世界に行った事が有れば帰る際に直ぐに解る事な筈だが、何か追加で仕様が変わる様な事なんて有っただろうか?」

「…悪かったわね。他の世界に行った事が無くて」

「いや、てっきり君なら既にこの世界群の始まりの世界に既に行ってたかと思ってたが、そう言う事なら良いか。要は通行証代わりの物を体に注射してそれを内部に無事で在り続けさせないと敵対行為をした扱いに成る。だったかな。で、その注射する物はいわゆる世界の欠片で、侵入者迎撃の起点や監視の端末にも成ってる。兵器的に例えるならば兵器のロックオンの基準に成る物的な感じ」

「それって外から来る奴には基本的に常に世界から銃口を向けられてる的な話に成るのではないかしら?流石に物騒過ぎるわよ」

「だが確実な方法では有る。後、幻術とかを侵入前からやってたら注射をする奴が対処するから幻術をやるにはそれの監視下でバレない様にし無きゃ無理と言う塩梅に成る」

「でも世界の欠片…ですか」

「世界の欠片を使うのが現実的で無いと言うなら一定水準以上の発信機でも良いぞ」

「…ふむ、でもそれだと発信機に覆いをされて電波を防がれてはアレな気がしますけど…」

「発信機が無事な基準を発信機自体じゃ無くてそれを監視する側が判断すれば問題無いな。…まあ、これだけだと発信機を壊された直後に高速移動でその場から離脱…とかされると厳しいが、いわゆる監視カメラがその発信機一つだけな訳じゃ無いし、ある程度のカバーは出来るはず。細かい仕様が気になるなら今度行ってみれば良い。確か、彼処は初めて行った奴には宣伝的な意味を込めてあの世界の中でのみ使える結構な金額の金を貰えた筈だし」

「…設備が優秀でも一回も使わせずに高い金額だけ要求されては使うのは躊躇うし、言わば使用料金の初回無料の為の金額を渡されて、それで渡された金額以上のが欲しいなら金を注ぎ込め。…的な奴な訳ね」

「要約すればそうなる。だが、結構くれる金額は多い。…その代わり後からの補充配布が余り無いが」

「ソシャゲの詫び石配る的な感じね。最初は大量に渡すけどその後はちびちびとしか渡さない的な」

「でも渡す金額が多いのはどうしてでしょうか?」

「まあ当然な話でも有るが、有用なのはそれを世界内の創る設備で創る場合も要求金額が高めに設定されてるからだな。だから物に寄っては億以上の要求をされるとか言われてる。でも、買う前や設備で創る前はカタログスペック以上の事は解らないから、集団で貰った金をそう言う奴に一斉に注ぎ込む。的な奴が出て来てくれないとそもそも売れずらい状態に有る。だから初期配布金から頭を捻れば手が届かなくも無い状態には成ってる…まあ買った物を公にしたら狙われるだろうし、其所まで高くない奴をそれなりの量買った方が商売的には旨いのかも知れないが」

「…それだと億単位余裕で稼げる人か集団じゃ無いと買ったって余裕で奪われるだけな気がするのですが…」

「まあだから激高最強装備を一つだけ創ってやったぜ。…とか所有者の身の丈に合わない装備を創ったり買ったりすると普通に死亡フラグな訳だ」

「…世知辛い…でも奪えない様に設定するとかすれば…」

「インテリジェンスウエポン的な創った物品その物に意志が籠められてない奴の場合その設定を突破する設定の能力を格上に用意されたらそれまでだぞ」

「…なら全身の装備一個一個に資金を等分して創るか購入するしか無くないですかね」

「まあそれが現実的な話に成るな。…幸い軍に所属しているのだし、ある程度の装備なら回して貰えると思うし、わざわざ買いに行く必要性は其所まで無いだろうが…貰える金で自分に欲しい物を買いに行くと言うのは普通に有りではある。まあ、軍に所属している以上秘密裏に行かないなら貰える金は何割かは軍側に渡した方が無難だが」

「…実際秘密裏に行く方が金を出さないで良いと成るかも知れないけど、少人数で行く事に成るから、金を貰った後のスリが怖いわよね」

「それについてはシステム的な保護が有る筈だ。…じゃ無いと大金を最初に渡す方式は色々とアレ過ぎる」

「まあそれはそうよね。その世界に次に買い出しに行くのは何時かしら。付いていきたいのだけど」

「今日の夕方だな。昨日の反省で今日取った因子を使うのにあると助かる装備とか物資なんかを買いに行くらしい」

「よし。交渉しに行くわ。貴方は来る?」

「…行きます。因子は後からでも取れますし、自由に出来る金が一気に増えるのは有難いですから」

「決まりね。じゃあ行くわよ。そっちには今度飲み物でも奢るわ」

「了解。まあ行ってこい」

そして二人で事務室の方へと向かうのであった。


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