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中村(仮)  作者: 柚根蛍
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20話 マグル

「この道を真っ直ぐ行くと大和国だ、取り敢えずの案内は俺に任せとけ」

「ああ、頼りにしてるさネルくん」


 大和大陸に到着した僕達、目的地の大和国に向かう旅の最中だ。

 やはり大陸が違うと言うだけあって、景色もだいぶ違う。


「そうだ、ここ辺りは早く抜けたほうがいいな」

「ネル君、どれはどういう?」


 ラクトさんが尋ねる。

 しかしネルさんがそう言うってことは何か危険な物でもあるのだろうか。


「アマダシの群れだな、知ってるか?」

「え?聞いたことのない名前ですね」

「アマダシってのは、この辺では名物っていうか有名っていうかな、とりあえず実際に見たらわかると思うぜ」


 アマダシという名前からはどういう物なのか想像がつかない。

 もしかして、この変な場所に関係があるのだろうか?


 変なっていうのは、この地面。

 一帯の地面が削られていて、そして水浸しになっている。

 正直水溜りを踏まないようにするだけでも気を遣う。


「ま、運が悪くない限りはヘーキだ」

「あ!知ってる、それってフラグって言うんだよね!?」


 柊ぃ……。勘弁してくれ。

 そういう余計なこと言うと本当に大変な目にあうからやめてほしい。


「フラグ?何だそれは、アキくん達の世界にあるのか?」

「この世界にもあるかもしれませんね」

「一度食べてみたいな、美味しそうな響きの食べ物だ」


 そしてラクトさんは何か勘違いしてるし。


「ははは!どんな事があっても、私にかかれば解決さ!」


 そしてこの上ない自信家。頼もしい限りだけどこういうタイプってどこか抜けてるんだよなぁ。


ーーーーーーーーーー


「おいおいまて!逃げろ逃げろ!」

「何ですかこれーーーー!」

「さ、流石に私でもこれは解決できない!」

「全く、慌ただしいね」

「おいかけっこだー!わははー」


 そして色々なんやかんやあった結果、今僕たちはアマダシというアーリエの群れに襲われている最中であった。


「滝が!滝が迫ってくる!」

「アキくんは私に捕まって!」

「は、はい!」


 アマダシの生態。

 海に住むサメほどの大きさの魚であり、哺乳類。

 海から出て呼吸をすると同時に、周期的に肺に溜まった水を吐き出しながら群れで大地の上を飛ぶ。

 好奇心旺盛で人を見るとやって来るというが、追われてる方はアマダシの放出する水によって滝に襲われているような感じになる。


 最悪だ、追いつかれたら水が抜け切るか興味をなくすかしなきゃいけない。

 追いつかれたら上空から降る滝により人生が終わる。高すぎて攻撃手段もないし走るしかないというわけだ。


「くそっ、何か有効なスキルはないのか」

「ボクの透明化(ステルス)はどうだい!?」

「ダメだ!においで追ってきやがる!」

「ねぇピース!」

「私ハ今別ノ場所デスヨ?」


 いやそうだけどさ!


「アーサーはなんか無いか!?」

「すまない、無いな!」


 どうしよう、逃げ続けようにもみんな流石に体力が……!!


「助太刀っ!」

「はっ!?」


 それは突然のことだった──



 突然僕達の前に忽然としてあられたのは、漆黒の衣服を纏った人物、あれは──


「マグルさん!?」

「スキル捕縛(キャプチャー)!全員縄から振り落とされるな!」


 僕達五人全員を縛り上げ、マグルさんは走りだす。

 縄が食い込んで地味に痛い……けどこれで!


ーーーーーーーーーー


「はぁ…はぁ!大丈夫か皆」

「ぐっ、イタタ……問題ないぜアーサー」


 何とか、助かったのか?

 途中から気絶してよく覚えてない。


「う、うーん……はっ!?いつの間に」


 体に縄の跡が残っている。相当強く締められてたのか。


「大丈夫かいキミたち。しかしあの男は誰だったんだろう」

「私知ってるよ!冒険者学校で会ったマグルって言う人!」

「え、ええ。確かに僕と柊の知り合い……なのかな?」


 何度か話したことはあった。

 そして冒険者学校の試験の時、僕はあの人の圧倒的強さを見せつけられたんだっけ。


 彼の持つスキル「神速」は不可視の領域で相手を切り裂いた。

 強さとか、そういうのはよく分からないがS級冒険者だったらしいしかなりの実力者だった。


「あ!」


 そうだ、お礼を言わなくてはいけない。

 マグルさんは何処に……え?もしかして、居ないのか?


「どうしたんだいアキくん」

「いや、マグルさん居ないなって」

「どうやら去ったみたい、私達が気絶している間に行ったんだろうね」

「しかしそう全員が気絶ってあり得ないと思うのだが」

「もしかしたら気絶したのはそのマグルって奴の仕業かもな、目的も分からないが」


 そうなのか。

 どこまでも不思議で得体の知れない人だなぁ。


「確カニ、皆サンヲ眠ラセタノハソノ方で間違イ無デスヨ」

「あれ?……そうか、ピースは別の場所から見てるんでしたね」

「スキル快眠(グッドスリープ)ノ様デシタ。疲労状態ノ対象ヲ眠ラセマス」


 そのスキルって、使いようでは凄く強いのでは……。


「あの時の俺たちは戦闘形態じゃなかったしレジストも出来なかったな」

「レジスト?何ですかそれ」

「状態異常技を根性で無効化するとか……そんなやつだ」


 更にわからなくなったが、そのスキルは戦闘中ではあまり効果を発揮しないものだったのか。


「まぁ、とりあえず大和国に行こうじゃないか」

「そーだよ!私きになるなー」

「無事たどり着ければいいのだがな……」


 ラクトさんが結構消耗してるな。

 

 考えても仕方ない、とりあえずマップを見よう。


「到着まで距離が三分の二位になってますよ、かなり運ばれたみたいです」

「そりゃいいじゃねぇか」


 ──と言う訳で、マグルさんに助けられた僕達は再度大和国を目指した冒険をする。

 これ以上何もなければ嬉しいけど……って、この発言も十分フラグだよね。


 まぁ、アイネさんにネルさん、勇者のアーサーさんも居るし安全だと思いたい、かな。

一応今回冒険者のランクの話がちょこっと出たので表を貼っておきます。

冒険者にはランク付けがあります。E~Sでこんな感じです。



E-非戦闘員か弱い、Lvが低い


D-Lv200 まぁまぁの腕  大体の一般市民 新人冒険者


C-Lv500 結構な強さ   そこそこ長い冒険者


B-Lv1000 一流の強さ    街に十人人居るかいないか


A-Lv1500 強い       国に二、三人居るかいないか


S-Lv3000 鬼強い     統計なし



Lvは大体の約平均であり条件ではない

Lvが少なくてもそれに見合った強さなら100LvでもS級にいける

逆に言えば5000Lvでも弱ければEランク


こんな感じです。ちなみに今のパーティに当てはめるとこうなります


S-アイネ(Lv約3200) マグル(Lv約????)

A-ネル(Lv約1700) ラクト・アーサー(Lv約650)

B

C

D-柊(Lv約25)

E-秋(Lv約25)


ピース・レイ君ですが、冒険者では無いので除外。実際はS級(Lv約1000) です。

またディザスターは全てS級以上の強さです。

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