まだ夏だから
腐敗する夏の雨が
飼い殺された心に優しく打つ。
干上がり、火傷に似た生傷を潤すのは
あなた以外となら誰でもなのでしょう。
誰よりも解っていたはずなのに
こんなにも想像した通りなのに
死ぬのが怖くないなんて…
何故なのでしょう。
夏が終わるからなのか
あなた以外を求めたからなのか。
初めから存在しない戯れ言を
見た事も無い時間の概念を信じさせる
白々しくも自分を騙している無邪気な
生き方に私は堕ちていた。
あなたに良く似たあなた以外の誰かは
甘い言葉を好み
私の知っている出来事をたくさん教えてくれていた。
知らないふりをするのは
もうやめよう。
あなたは死ぬのが怖いでしょ?
私は怖くない事を教えましょう?