第5話 不運な出会い
人員募集のチラシを見ながら進むと、とある喫茶店の前に着いた。
ここが俺のバイト場所だ。まだ確定ではないけど。
とりあえず俺は喫茶店の扉を開けた。
そこには全体的にシンプルな造りでいかにも喫茶店といった風景が広がっていた。さらに、日本でいうメイド喫茶のような格好をした人達がお客さんに優しく接客していた。
「あ、あの〜責任者の方はいますか?人員募集のチラシを見て来たんですけど......」
「あっ!?まさかそのチラシを見て来てくれたんですね!嬉しいです!!グリスさん新しい子来ましたよ〜」
すると奥から女性のような声が聞こえてきた。
「あら新入りさん?ようこそメイド喫茶”ラヴスウィーツ”へ!!!私はオーナーのグリスよ」
そこには女性のような顔立ちなのに身体ががっちりしている多分......男の人と思われる人がいた。
「丁度キッチンの人手が足りなかったのよね。いいわ採用よ!!!」
「えっ?グリスさんいいんですか?俺なんかで......」
俺は突然の決定で少し戸惑ってしまった。
「あなただからこそよ。ところであなた名前は?」
「えっと、椎名悠真と言います」
「シイナユウマ?なんか珍しい名前ね......まぁいいわ。ユウマちゃんこれからよろしくね♪」
「あ、はい」
俺は若干グリスさんのペースについていけなかったがバイト場所が決まりとても気持ちが舞い上がっていた。
「閉店時間が過ぎたら余った食材で食べ物作ってもいいし、うちの喫茶店は2階が寮になってるから住む場所にも困らないわよ」
「ま、マジすか......グリスさん、俺......この恩は一生忘れません!!!」
俺は、感動で涙が出てきた。
「もう〜大袈裟なんだからユウマちゃんは。これからはここにいる人達は家族同然なんだから気にしないでね」
あぁ......レイン様。あなたと並んでこの人は神か何かですか.....
「まぁとりあえずユウマちゃんの部屋は2階に上がって突き当たりを右に曲がると空き部屋があるからそこを使ってね」
「はい!!ありがとうございます!!!」
俺は、グリスさんに深く礼をしてそのまま2階に向かった。
「あ......なんか腹が痛くなってきたな。トイレでも行くか」
朝からいろんなことがありすぎてマジで本格的に腹が痛くなってきた。
「トイレはどこかな?あっ!?あれか」
トイレがどうしてもしたくて急いでいた俺は、そのままトイレのドアを開けたーーーーーーーーー
いや、開けてしまった
不運な俺がこんなに連続で幸運なことが起きること自体間違っていたのかもしれない。
トイレのドアを開けるとーーーーーーー
そこには長い銀髪を靡かせ、急に俺が入ってきたことに驚き戸惑いを隠せず、顔を真っ赤にしている超絶美女のトイレシーンを目撃してしまった......
しかも俺は最低なことに、彼女の純白の生脚に見とれてしまったのである。
「あっ..........」
詰んだなこれ。俺の人生終わった。これから俺は”変態”というレッテルを貼られて生きていくことになるのか......
あぁ神様、そして今俺の目の前にいる銀髪美女よ、どうか......どうか俺をお許しください!!!!!!
「わっ......わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!変態!!!出てけ!!!記憶を失い、そして死ね!!!」
俺は、今までの人生の中で1番痛いであろうビンタを後に俺の人生を大きく左右する1人に思いっきり食らわされた。