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プロローグ
目が覚めると俺はーー
何もない真っ白い部屋にいた。
「椎名悠真さん。ようこそ死後の世界へ」
そこには、人間離れした美しさをもつ美女が3人いた。そのうちの2人は天使の羽を生やし、その天使達の真ん中にいるひときわ美しい人物は、淡く柔らかで、それでいて透き通った白色の美しい長い髪をなびかせながら言った。
俺は、一体何を言っているのかわからなかった。
「俺は確か……」
俺は、先ほどまでのこと思い出そうとしたが思い出すことが出来なかった。
「無理もないでしょう。あなたは異世界人に殺されたのですから。」
「異世界人!!??」
その時ーー脳内に俺が生きていた頃の記憶が鮮明に蘇ってきた……
そう。俺は殺されたーーーーーー
人間ではない何かに
俺は何かに殺される前の出来事を思い出した。
それは、俺が高校生になって初めての夏休みのことだった…