趣味=幸せ
私は自宅のマンションに着くとオートロックの鍵を解錠した。
自動ドアの扉が開き、メールボックスや宅配ボックスへと通じる通路が脇にありそのまま進むと、エレベーターエントランスになっている。
私は一応メールボックスを見るが案の定、中は空っぽだ。なので手ぶらでエレベーターに乗り込んだ。
自慢する訳ではないがエレベーターを使ってもそれなりに時間の掛かる階層に住んでる。
エレベーターが目的階に着くとスタスタと自分の部屋へと向う。
鍵を開け、パンプスを乱暴に玄関先に放おると一目散にパソコンの置いてある部屋へと向かった。
私の住んでる2LDKのマンションは自分自身が趣味を行う為の要塞と化していた。
一つの部屋は資料室になっており私が最も時間を費やす場所がこの部屋だ。私自身はココをパソコンの部屋と言っている。
壁面全部に特注で作ってもらったスライドする大型の本棚があり、そこには私が買い揃えた戦争に関する書物がある。
なかでもお気に入りなのは光人社の書物で光人社NF文庫の所蔵はかなりの数になってしまった。
それらを一旦眺めてからニヤけると机の上に置いてあるパソコンの電源を入れた。
ちなみにリビングは大型のTVに5.1CHサラウンドのホームシアターがある。戦争映画のコレクションは凡庸だが、これでみる戦争映画の臨場感は半端ない。
戦争映画の金字塔。「プライベートライアン」の素晴らしさと言ったら…。あと「トラトラトラ」の美しさと言ったら…。
それとDVDを納めるラックの上には第二次世界大戦で活躍した旧日本軍の戦闘機や艦船のフィギュアを飾っている。零戦は型式ごとに揃えているのはいうに及ばす。陸軍機も大体揃えている。戦艦は大和型の一番艦から空母改装の三番艦まで揃えてある。次に集めるのは長門型か金剛型か迷っているところだ。航空母艦も捨てがたい。
余った所は仕事用と寝室にしてある。ココは普通。特記なし。
パソコンが立ち上がるとインターネットに接続する。
見るサイトは大体決まっている。2chのまとめサイト。「大鑑巨砲主義」と「ミリタリー速報」だ。
仕事が終わり、自宅に帰るとこれら二つを軽く見てから時間を見て睡眠時間を除く趣味の時間を構築して行く。
これが私の日課みたいなもんだ。
まぁ今更ながらだが私の趣味はミリタリーだ。ちょっとスカした言い方をすれば軍事マニアだろう。
しかし軍事マニアと言っても色々いる。その中でも私は最も誤解を受けやすい
「旧軍マニア」
という部類に属するだろう。
しかしこの分類はあくまで私個人による分類なので異論は認める。
以上
注釈:光人社・軍事系書籍の大手出版社
注釈:『プライベート・ライアン』(原題:Saving Private Ryan)・残酷なシーンが続く冒頭の40分が戦争映画の歴史を変えたといわれている。
注釈:『トラ・トラ・トラ!』(Tora! Tora! Tora!)・1941年の真珠湾攻撃をテーマとした戦争映画。当時の日本の戦闘機などのレプリカが相当数作られて映画内で実際に飛行している。
注釈:○○型・軍艦のバージョン、同型はデザインが似ている。
注釈:○番・同型艦種のできた順番。当然若いほうが古い。
注釈:航空母艦・よく「空母」と略される。洋上で航空機を運用する為に離着陸や整備ができるようにしてる軍艦。船体そのものが滑走路みたいに平らなのが最大の特徴。