マルハチ会議事録
「最近の調査だと三式弾は米軍のパイロットには『ヘルファイアーボール』と言われて恐れられていたらしいんダナ」
「そりゃそうよ。なんせ危害半径225mよ」
「んぁ。でも命中率はVT信管の方がいいし、旧軍はそれで苦しんだろ」
「まぁ、確かに米軍の火器管制の進歩は目を見張るものがあるダナ」
「フン!戦艦大和だって全力射撃すれば毎分一万発の弾幕を形成できるのよ。」
「確かに。のちに弾幕の有効性は実証されてるしダナ」
「んぁ。でも沈んじゃ元も子もねーなー」
「なにお!」
「あー!!隊長アツくならない!」
「そうね。フー…」
「んぁ。すまん、言い過ぎたかも。ところで隊長は大和以外には興味ねーの?」
「あるよ。武蔵とか」
「んぁ。…そうでなくて」
「隊長~。カネコさんは戦艦以外に興味はないのかって聞いてるダヨ」
「あぁ、そういう事ね。」
「んぁ。」
「まぁ、隊長の事だから海軍で攻めて来るんだろうナ」
「ッち。バレてたか」
「そりゃそうダヨ」
「んぁ。で、ナニヨ。やっぱゼロ戦とか?」
「ゼロ戦?レイ戦でなくて?」
「出た~。旧軍オタのお約束ダヨ~」
「んぁ~。言うと思った~」
「あはは!当たり前じゃない!」
「最近の調査だとレイ戦でもゼロ戦でもどっちでもイイ事が判明したダヨ」
「その通りよ」
「んぁ。だな」
「零戦っていったら僕はやっぱり五二型が好きダナ」
「んぁ、成る程。武装が強化されたヤツね。軽快さは失われたけどな。無骨な感じがイイよな」
「私はやっぱり二一型かしら」
「んぁ!ヤッパ隊長は解ってる。最も零戦らしい動きをする機体だしな」
「ん~。でも零戦もイイけど他の機体も捨てがたいダヨ」
「んぁ。例えば?」
「海外になるけど、スツーカとかシュルトモビクとかダナ」
「んぁ!中々!陸びいきの小川さんらしい!ジェリコのラッパに空飛ぶトーチカ!」
「そう来ましたか!私は『飛燕』ね!あのスマートなフォルムは憧れるわ」
「んぁ。なんか隊長にしては珍しく女らしい意見だな」
「自分の図体がデカイからダナ。痛ッ!!」
「もういっぺん言ってご覧なさい。九一式徹甲弾の染みにしてあげる」
「なれるなら本望ーーーッ!!」
「んぁ。はっはっはっ!!」




