ネウルメタ蜘蛛騒動終結1
「な、何事だ!?」
「何? 何の音!?」
「きゃあ! し、死にたくない!」
轟いた爆音に、冒険者や依頼に来ていた一般人が悲鳴を上げる。その騒ぎは、すでに全員が音を認識しているからか、あっという間に広まった。何事かを聞こうとしていたフィーリアも一緒になってパニックになっているようだ。ちなみに俺は、そこまででもない。ほぼアイリーン関係だと判明しているからだろう。強いて言うなら、軽く辺りを見回す程度。
そこをギルドマスターが一括した。一瞬だが、ギルドマスターと目が合った、気がした。
「静まれぃ!」
たった一言。それだけで、パニック状態だった集団は落ち着きを取り戻した。別に、この集団に不安が亡くなったと言う訳ではない。それでもこの空間を生み出せたのは、このギルドマスターに対する信頼故だった。
「……良し。いいか、よく聞け。先ほどの音と振動だが、かなり大きなものではあったが発生した場所は、決して近くは無いだろう。ここはすでに防壁の目と鼻の先だ。近くで有れば、その音と振動からもたらされる被害が釣り合わない。何せ、何も起こっていないからな。なのでこれから、此処にいる冒険者を二つに分け、行動する。一つは、住民、商人などの一般人を、避難させる班。これには、Cランク以下の冒険者が向かってくれ。この場に居る一般人の避難誘導も頼む。その後は、町中に走り念のため結界符を使用するよう通達してくれ。それが終われば、この場に戻り待機。残りのBランク以上の者は私と共に防壁を上り、外を確認する。そこからの行動は随時指示を出すのでそれに従ってくれ。以上だ。質問がある者は?」
誰も、質問をする者はいない。と言うか、俺が結界符とやらについて聞きたかったが、空気が効かせてくれない。
「誰もいないな。それでは行動を開始せよ!」
流石、ギルドマスターだなぁ。
全ての行動の一つ一つに威厳があり、説得力があり、そして何よりも、安心感がある。地球ではこういう人には遭えなかったから、貴重な経験だ。フィーリアも、その流れで俺にしていた質問を止め行動に移っていた。フィーリアは、案内など役割があるから、此処に残ってサポートをするようだ。
っと、それよりも一体アイリーンは何をしでかしたのか。恐らく先ほどの轟音は、アイリーンが関わっているはずだ。
確か、アイリーンは鬼蜘蛛の集団に突っ込んでいったんだよな? で、アイリーンは元族長。だから俺は、説得に向かったものだとばかり思っていた。しかし、難航しているのだろうか?
いや、まだ大技っぽいのは一度だけだし、一発だけなら脅しとかかも知れない。
とにもかくにも、確認しない事には如何ともし難い。
どうにかして、一緒に防壁の上に行きたい――と思っていたら、いつの間にか、置いてけぼりを喰らっていた。周りに誰もいなくなっているのだ。
ちなみに、この防壁は、有事の際は壁の上に兵たちを並べられるような平らな場所があり、そこに続く階段が今、目の前に設置されている。普段は、此処を街の兵士が見張っている。櫓は近寄ってくるものを簡単に確認するためのものであり、この階段よりも管理、上り下りが簡単になっている。そのため、普段はこちらを使うのだ。
おや? 防壁組はともかく、何故、避難誘導班にまで置いて行かれているのだろうか。もしかして、フィーリアが今回の件で重要な立ち位置に居るからそこに集まった高ランクの冒険者に紛れてしまっていたのだろうか。
……ありえなくはないな。俺の今の姿は決して背が高いとは言えない。そこまで低いつもりもないが、ここにいた高ランクの冒険者は、何というか全体的に背が高かった。フィーリアですら俺より大きかったのだ。ちなみに、ギルドマスターはさらに大きい。見た感じでは二メートルいっていそうだ。
一度俺も、しっかり身長位は把握した方が良いのかもしれないな。
さて、いつまでもここで考え事をしていても意味は無い。せっかく近くに誰もいなくなったんだし、何故か、防壁の階段の入り口を警備していた兵士も昇って行ってしまった様だし、勝手に防壁を上らせてもらおう。
「お邪魔しまーす……」
よし。帰ってくる気配は無いな。
あまり足音を立てないように石と木で組まれた簡単な作りの階段を上っていく。
外から見て分かってはいたが、それなりに長い階段を上ると、外側付近から声が聞こえてきた。声が大きいのかここまで聞こえてきているのだろう。
とりあえず、そっと外を確認し、顔を出しても問題ないかを確認する。
ざっと見た感じ、すべての冒険者や兵士は、聞こえてきた時の声の感覚通りに外側に固まり、魔力の森がある方へ視線を向け、何事かを話していた。と言うか、若干怒鳴るか、叫ぶと言った方が合っていそうな状況だった。
そろーりと、身を忍ばせ、人ごみを割け防壁に立つ。まだ気が付かれてはいないな。
さて、一体何があったのか確認させていただきますか。
そして、俺の目に飛び込んできたものは。
人影が豆粒みたいになっているほどの距離ではっきりとわかるほどでっかい蜘蛛の巣と思しき何か。
その蜘蛛の巣に負けず劣らずでっかい竜っぽい真っ白な像らしき物。その足元にははっきりとはわからないがクレーターのようになった地面が見える。
蜘蛛の巣の向こう側に居る、像らしき物を囲むように佇む蜘蛛っぽい影――ってか、件の鬼蜘蛛。……あ、鳥肌立った。
後は、蜘蛛の巣からこちら側に三つほど豆粒が見える。コレが恐らく例の冒険者。
……ほわい?
え? アイリーン何やっとんの? あの像何? あの蜘蛛の巣は何? ってか、クレーター? え、え? 何したの? 何をしてしまったの? ああ。説得|(物理)ってやつですね。分からん。いや、あの量を見れば、クレーターが出来ちゃうのも百歩譲って分かるよ? いや、でもさ、その像は何? なんか周りを蜘蛛の集団が囲ってるとか、なんかの儀式にしか見えん。邪心でも降臨するんですかね? ああ、今から降臨するのは私でしたね、ハハハ。
……いかんいかん。想定外すぎて、意識がおかしな方向に行ってしまっていたようだ。まずは、冷静に状況の分析をだな――
「だ、だから、早く兵を、冒険者を!」
「いや、これほどの事態。並の冒険者、兵士では役に立たないであろう。ここは、ギルドマスター殿に!」
「いやいや、それよりも領主と国に報告して応援を――」
「あれほどの大群だったとは……」
「ひいぃい、もう駄目だぁ!」
「あれほどの大きさの蜘蛛の巣を貼れる個体が居るのか?」
「もしやあの巣を張ったのは例の竜様の配下とやらなのでは?」
「いやしかし、これほどの大群では……。我らの予想をはるかに上回る……」
「あの白いものはもしや。フェイクドラゴ? いや、フェイクドラゴは、灰色の身体のはず……。ならば、竜様なのか?」
「ま、まさか、竜様がすでに戦場に!?」
ひえっ! 周り大パニックじゃねーか!
大概が、兵士たちの声で有るものの、冒険者はポカーンとしていて、度肝を抜かれたせいで声が出せないだけなので、全体がパニック状態であることに変わりはない。まさかの、ギルドマスターですら、声を出せないでいた。
あ、慌てるな、まだ取り返しがつく。ってか、よく考えたら、俺は焦る必要はないはずだ。これはアイリーンがやったこと。俺は関係ない。俺はあくまでもアイリーンの仲間。そう、責任を一人で背負う必要はない。アイリーンがやり過ぎないように止める必要はあるが、今は、まだやりすぎてはいないはず。うん、問題ない。多分。
とか何とか、思っていたら、また周りが騒がしくなり始めた。
「あ、あれは……」
ん? なんかあったのか?
俺も、周りの連中が見ているようにアイリーンたちの方に視線を向ける。
そこには、編み物の逆再生でも見ているかのように一本一本が極細の糸となって空中に解けていく、俺の像があった。解けた糸が先端から消えて行っていることから、あれはやはりアイリーンが魔法で創り上げた物の様だ。しかし、あれがどうかしたのだろうか。未だに、周りの蜘蛛集団は動く様子は見られないし、きっと像についてざわついているのだろうけど……。
「りゅ、竜様が……!」
「消えていく……」
あ、そうか。みんなは、あれが竜そのものであるかもしれないって考えているんだったな。
誤解は解いた方が良いのかな?
その時、ギルドマスターが指示を出した。
「……止むを得ん。討伐隊を編成せよ!」
「!?」
!?
なぜ? あれは、うちの仲間のアイリーンが起こしたことだと分かってるはず。確信できなくとも、関わっているのは分かっているはずなのに。
「よ、よいのですか? あそこには竜の配下を名乗る者が居るのでしょう?」
「そうだ。しかし、私たちにはその竜の配下、アイリーン殿が行った事がどれなのかが分からな。しかも、その戦場で竜様と思しき影が消えて行っているのだ。たとえ生まれたてであろうとも竜様が敗北するとは思えん。が、もし、その思えない可能性が一ミリでも残っているのであれば、どうにか手を打たねばならない。それが敵わないとわかっている相手でも、抵抗しているうちに、他の竜様が来て下さるかもしれないからな」
「……正直、私は所詮、街の一衛兵でしかありませんから、あまりでしゃばった真似は出来ません。しかし、それでも、言わせていただきたい。先ほどの発言は、人によっては、竜様に対する不敬罪としてとらわれかねない事柄、そしてあなたは、この場においては他の誰よりも失ってはならないギルドマスターと言う指揮ができる立場にある御方。できれば発言は慎重にしていただければ、と。それでは、街の仲間に兵を出します。そう時間は掛からないかと思いますが、皆様には先に下で戦の準備をしていただければ、と」
「分かった。冒険者に通達! ただちに防壁下の広場に集合! 兵士たちと協力し、大規模討伐隊を編成する。それと、幾人かの兵は、領主の下に走り、情報を伝えてくれ。できる限りすべての情報を頼む。また、こちらに増援は要らない。この都市内に籠り、防衛に力を入れるように伝えてくれ」
なるほど~。保険か。
ああ、どんどん大事になっていく……。あ、でも、もともと大事だったか?
とにかく、アイリーンがそう簡単に負ける事は無いと思うけど、討伐隊なんて編成されても困る。なんか、俺たちのせいで無駄に面倒かけた様で気まずい。多分、そう言うのには街の住民の税金とかを使うだろうし、ちょっと申し訳ない。それに、アイリーンがせっかく説得に行ってくれたと思われるのに、それを無駄にするようなことはさせたくない。
ただなぁ……。今の状況で言っても、やめてくれるわけがないんだよな。そもそも、今の俺は身元不明の不審者で、部外者だし。ここにいるのも、こっそり来たからだし。
最後の手段を使うか。ちゃんと効果を発揮するか不安だなぁ。正直、昨日の王都での一件があるから、ちょっと心配なんだよな。あれは多分、公になっていない竜に驚いての行動だったのだろう。今回は、大丈夫だろうか。ついでにいえば、何と言って止めればいいのかもわからない。
しかし、迷っている時間はどうやらなさそうだ。
「誰だ!」
振り返った兵士が俺に気付いてしまったのだ。
その声に釣られて、他のものもこちらを向いた。フィーリアも声を上げる。
「わっ! カース君? なんでここに……」
ええい! ままよ! その場の勢いだ。宿題を忘れた時に先生を言いくるめたその場しのぎの力よ! 目覚めよ、俺のアドリブ力!
「すまんな。こっそりと登らせていただいていた。外の様子が見たかったのでな。しかし、これほど大事になるとは思ってもみなかったよ」
いや、本当に思ってなかったんだよ。
「すまんが、討伐隊やらなにやらは下げてもらっていいか? あれは私がどうにかしよう」
俺がどうにかするから。じっとしててくれていいから。
喋りながらも、ゆっくりと塀の縁へと歩みを進める。
「カース君、何を言って……いや、君はやっぱり……」
フィーリアが本格的に気が付いたようだ。だが、今となっては問題は無い。
「君はいったい何者なんだ?」
ギルドマスターが俺に問いかける。同時に俺は縁へとたどり着く。
徐に縁に足を掛け、その問いに満を持して答える。
「私の名前は、カース。この世に新たに生まれし竜。ええと……は、灰竜カースだ!」
ちょっと、つっかえた。恥ずかしいぃ。説得力を出すためにも、かっこよく名乗りたかったのに……。でも、火竜とか、風竜とか聞いてたから、俺もなんか付けなきゃいけない気がしたんだよ! でも、咄嗟に思いついちゃったから、何にも決めてなかったんだよ……。ふと、アイリーンのステータスに灰竜って書いてあったのを思い出したから良かったけど。
ええい、もう行っちゃえ! とう!
勢いよく、縁を蹴って空中へと身を躍らせる。
そして、変・身!
自身の身体が光に包まれ、徐々に姿を変えていく。
そこには元の姿に戻った竜こと、俺の姿が。
背後で、ざわっと空気が揺れたのが分かる。
しかし、格好つけた手前、悠長に話を聞いているわけにもいかない。ついでにまだ恥ずかしい。さっさとアイリーンの所へ行ってしまおう。
いざ!
一気に速度を上げる。もちろん、本気の速度ではない。それなりの速度で、だ。
飛んでいけばあっという間だからな。全速力なんか出す必要はない。
すぐに、蜘蛛の集団が目下に迫る。さて、まずはアイリーンに、何があったのかを聞くのが先決かな。
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その場にいた者の目には、ぐんぐんと速度を上げる、灰竜と名乗った竜が映っていた。
ギルドマスターや冒険者、兵士たちも誰一人として、声を出せずにいた。
いや、フィーリアだけは、
「うそ……」
と、思わず一言だけ言葉を漏らしていた。
あの大きな音が鳴る直前にフィーリアは、カースに対して「貴方は竜様なの?」と聞こうとしていたのだ。しかしそれはあくまで冗談のつもりだった。
カースと言う名前自体は確かに珍しいものである。フィーリアも、そのような名前の人物にはほかに会った事が無かった。それでも、世界は広い。きっとそういう名前を使っている国もあるだろうと思っていたのだ。だから、カースと言う名前も偶然の一致だと思っていた。知らない人が聞けば、どんな確立だよ、と思うかも知れないが、そのくらいすぐ隣にいた人物が竜であるなどと言う事はこの世界の住人は考えないような事なのだ。
そして、一ミリも考えていなかったからこそ、普通に会話をしていたからこそ、フィーリアの驚きも大きい物だった。
そして、フィーリアと会話している場面を目撃している冒険者の面々も大いに驚いていた。
ようやく、呆然としていた冒険者の一人が絞り出すように声を上げた。
「本当、に、竜、様、だった、の、か」
ぶつ切りの言葉で、多少聞き取りずらい物ではあったが、その言葉は、この場のすべてのものに聞こえていた。そして、すべての者が思っていた事でもあった。
それでも、その言葉を疑っている者はいない。
冒険者の何人か、特にAランク冒険者パーティの面々は、竜へとカースが姿を変えた時、その灰色の鱗で包まれた巨体を見て一瞬「フェイクドラゴ?」と考えてしまっていた。しかし、すぐにカースが羽ばたきその場を魔力が充満した瞬間、誰もが考えを改めたのだ。
ああ、あのお方は確かに偉大なる竜様その人である、と。
そこに充満した魔力は強烈過ぎたのだ。まるで実態を掴ませないとらえ所のない魔力。それでいて、あまりにも力強い誰も、権力者ゆえいくつものプレッシャーにさらされてきたはずのギルドマスターですら動けなくなる威圧、重圧。いったいどこまでこの魔力は広がっているのだろうか、それすらも想像できない、膨大さ。
そのすべてが、カースを、フェイクドラゴなどと言う”まがい物”ではなく、竜と言う、世界を支える”本物”であると如実に語っていたのだ。
結局、その場のものは誰一人として、カースが蜘蛛の集団の下にたどり着くまで、辿り着いてからもしばらくは動くことは無かった。できなかった。声すらも、それ以降上がる事は無かった。
そして、その衝撃故に、カースがどもった事は皆の頭から吹き飛んでいた。
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「アイリーン!」
とりあえず、来たことを気付いてもらうためにもしっかりと声を張り、こちらに背を向けて俯く者の名を呼んだ。
呼ばれた当の本人は、バッと言う音が聞こえてきそうなほどの動きで顔を上げ、その泣き笑いの様な表情をこちらに向けた。
「カース様!」
そう、俺を呼ぶ声も、何処となく力が入りきっていない様な印象を受けた。
何かあったのかな? なんか、元気が無いと言うか、自身が無いと言うか、しょぼくれているように見えるな。
ゆっくりと竜の足跡の様な物がある、ちょっと広い場所に下りる。
多分、さっきまで竜の像があった場所だな。ちょうどいいから使わせてもらおう。蜘蛛軍団には寄りたくないし。
「何があったのか聞かせてもらえるか?」
いま、なぜ元気が無いのか? などと聞いても、事情も何もここで何があったのかも知らないし、そもそもそんな簡単に答えてくれる気もしないので、先にこうなるまでの過程を尋ねる。
実際、このクレーターの原因も気になるしな。
「……この蜘蛛どもがカース様の居らっしゃる、ネウルメタに対してよからぬ行動をとろうとしたことに、そしてそこに人間が何人かいた事に気付きまして。これでも私と同じ種族の、元、同じ群れの集団でしたから、私が止めねば、と。身勝手な行動、どうかお許しください」
ほうほう。やっぱり仲間を止めに説得に行ってくれたんだな。それはいいことだ。きっと、危ない状況になっている人が居たから、慌てて行ってくれたんだろう。あと俺の蜘蛛嫌いを考えてくれたりしていたら嬉しい。それに行く事を許可したのは俺だしな。と言うか、どうやって蜘蛛の集団が来ていることを知ったんだろうか。……ああ、すっごい広範囲を察知できるんだったね。羨ましいわ。実際に使うと、情報量的な意味で案外きついのかもしれないけど。
「別にかまわないさ。許可を出したのは俺だ。それより、此処にいた人は助かったのか? あと、説得に行ったのだよな? 何故こんなクレーターが?」
「はい。人間は、死んではいませんし、一人で歩けますから、無事です」
「死んで……? 歩け……?」
基準がおかしくは無いか?
そこまで言って、やはり少しためらいがあるのか、僅かに顔を背け片手で目元を覆うように隠していた。
「その、少々、有りましてですね。つい、蹴り付けてしまいまして……」
お、おう。そうか、つい蹴ったのか。あの静かなアイリーンが、つい蹴ったか。まあ、そう言う事もあるだろう。大人しい人は怒ると怖いって聞くしな。
「――くそやろうが……」
ボソッと聞こえたその一言は俺の中ではなかったことになった。
ははは、俺だって命は惜しい。
いつかけるか分からないので取りあえず投稿しました。インフルがきついのでご容赦ください。




