The later story10
ゴシゴシゴシ…
(先刻のって…)
「そんな…、まさか」
バッタァ---ン!!
「帰ったぞ-!沙羅ぁああ!!」
「…」
「…」
「…」
「…何故、貴様が居る?」
「沙羅ちゃんなら寝たよ…、雷火」
「…そうか」
「全然キャラが違うね」
「言葉使いを改めやがれ」
「ノ-スさんは「敬語を使うと調子に乗る」って言ってたけど?」
「…チッ」
カラ-ン、カラ-ン
「メタルぅ-!僕は反対だよ!!」
「そうは言っても、もう解放したんだぞ?」
「アイツも昔とは違う」
「でも…、でもぉ…」
「確かにテメェ等の親父を殺したのはアイツ等だ」
「だが、いつまでも封じたままじゃ意味ねぇだろ?」
「でもぉ…」
「何処に行ってたんですか?」
「来てたのか」
「まぁ、はい」
「俺達が行ってたのは、コイツ等の親父の墓参りだよ」
「俺も昔は世話になっからな」
「そうなんですか…」
「あ!伝言を頼まれてるんだった!!」
「あ?誰から」
「髭を生やした人で…」
「「私達は変わっていく」って」
「…名前は?」
「ハジャ様と」
「!!」
「!!」
「…そうか」
「来てたのか、アイツ達」
「誰でしたっけ…?」
「何処かで聞いた様な…」
「忘れたのか?」
「俺が地獄で戦り合った奴だよ」
「…あぁ!!」
「解放したけどな」
「どうしてですか!?」
「かなり危険な人だったんでしょう!?」
「秋雨君も、そう思うよね!?」
「勿論だよ!!」
「…お前が話した奴は、そこまで危険な奴に見えたか?」
「…それは」
「アイツも数百年の地獄封印生活で懲りてんだろ」
「それに、本来の目的も達成したみたいだしな」
「?」
「ワンコ、これから世界は変わる」
「変わっていく世界にはイトウさん、シ-、和風、ロックやノ-スの様な有能な人間が必要なんだよ」
「勿論、ハジャもな」
「奴が犯した罪が消えるワケじゃないが…、償いは出来る」
「それはハジャ自身が望んだ事だし、ヤグモも獅師も協力するそうだ」
「勿論、ハジャとヤグモの行動は獅師が見張ってる」
「変わってく世界には有能な人材が必要なんだとよ」
「メタルには無理だね」
「俺は戦闘専門だ」
「メタルさんらしいですね」
「当たり前だ」
「う…ん…」
「どうしたの…?}
2階から下りてくる沙羅
「沙羅ちゃん!」
「騒がしかった?」
「雷火お兄ちゃん…」
「帰ったぞ、沙羅」
「お帰り…」
雷火に抱きつく沙羅
「ラブラブですねぇ~」
「うるせぇ」
「テメェ、沙羅に手ェ出してないだろうな?」
「出さないよ!!」
「…出してたら殺す」
「ケンカは駄目だよぉ…」
「おお、悪い」
(兄バカ?)
ヒソヒソ
(うん、当たってる当たってる)
ヒソヒソ
「何か言ったか?」
「何でも無いよ」
「で?秋雨は何をしに来たんだ?」
「とりあえず挨拶を…、と」
「そうか」
「ん?今日は約束の日だろ」
「そうなんですけど…」
「入れ違いになったので、この世界の皆さんに挨拶をしておこうと思いまして」
「そうか」
「それじゃ、そろそろ行きますね」
「あ-、俺もしばらくしたら学園に帰るから」
「金田達に言っておいてくれ」
「解りました」
「僕も、もう少し挨拶したら帰ります」
「解った」
「じゃ、雷火」
「何だ?」
「コ-ヒ-くれ」
「何で俺が!?」
「俺は客だぞ-」
「ぐっ…!!」
「雷火お兄ちゃん」
「めっ」
「うん~、ゴメンなぁ~」
(超絶兄バカ…)
「捜したぞ!メタル!!」
「ん?蘭斬か」
「どうした?」
「あ!蘭斬さん!!」
「お前に用が有ったんだよ」
「さて…、何処から話そうか」
「面倒くせ-な」
「雷火ぁ-、何か食う物~」
「イトウさん特性クッキ-なら有るぞ」
「やっぱ嫌だ」
「ワンコ、久しぶりね」
「久しぶり~、瑠璃~」
「皆、元気?」
「ええ、元気よ」
「でも、ペットフ-ドが不足気味なの」
「う-ん、また買うよ」
「よろしくね」
「どういう事?」
「あの2人は昔の知り合いだったらしくてな」
「犬や猫などの面倒の面倒を見る協会…」
「動物協会の会長と副会長らしいぞ」
「そうなんですか…」
「あ、行かなきゃ」
「もう行くのか?」
「はい」
「気をつけろよ」
「じゃぁな-」
「ばいばい!」
「…フン」
「じゃね-、秋雨-」
「ご機嫌よう」
「それじゃ、失礼します!」
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