The later story3
喫茶店
「手応え無しだな」
「もう少し強いかと思ったんだが…」
「まぁ、武装集団なんて、こんな物だろう」
「金田さん!ガルスさん!!」
「秋雨君!」
「どうしたの?」
「ある人を捜してまして…」
「デ-トじゃ無いんだ」
「「違います!!」」
(単純だなぁ…)
「誰を捜してるんだい?」
「…彼ね」
「知りませんか?」
「異世界に行ってるんじゃないかな?」
「メタルも異世界に行ったよ」
「そうですか」
「ありがとうございます」
「気をつけてね-」
「デ-ト」
「「違います!!」」
「アハハハ」
(楽しんでるだろ…)
校長室
「ふぅ…」
「校長!」
「秋雨君じゃないか」
「どうかしたのかい?」
「実は…」
「…彼に会う為に異世界への許可証を?」
「はい」
「まぁ、君なら心配ないだろうからね」
パサッ
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
「…終わらないんですか?」
「中々ね」
「何なの?コレ」
「異世界と、こっちの世界の共生資料だって」
「もう、あの穴を隠す必要性も無いし…」
「イトウさんと金田さんとガルスさんの御陰だよ」
「凄いですよね、本当…」
「性格がアレだけどね」
「アハハハハ…」
「じゃ、いってらっしゃい」
「あ-、序でに良いかな?」
「?」
海岸
旅館
「すいませ-ん!」
「いらっしゃ-…」
「秋雨君!」
「お久しぶりです、キユラさん」
「どうしたの-?カップルでお泊まり?」
「「違いますって!!」」
「可愛いわねぇ…」
「蕗東さん、居ますか?」
「居るわよ」
「フッキ-!呼んでるわよ-!!」
「誰が「フッキ-」だ!?」
「何処ぞのネズミみたいな呼び方してんじゃねぇよ!!」
「お客様」
「あ、お客様ですか-」
「大変申し訳ございません」
「お部屋は…」
「お久しぶりです、蕗東さん」
「…何だ、テメェか」
(対応の差…)
「で?カップルで仲良くデ-トか?」
「ウチはラブホじゃねぇぞ」
「「違ぁ---う!!」」
「ヒッヒッヒッヒ…」
「お客様に何たる言葉遣いを…」
「ッ!!」
「お、女将さん…」
「その様な歳では有りませんよ…」
「こ、コイツ等は…」
「「コイツ」?」
「彼等はお客では…」
「それでも変わり有りませんがねぇ…」
「も、申し訳ない…」
(凄いでしょ?完全にフッキ-を手なずけてるのよ)
ヒソヒソ
(確かに凄いですね…)
ヒソヒソ
「で、何の用でしょうか…?」
「ルドネス、居る?」
「るど…?ああ、凛然か」
「凛然-!お客様が呼んでるぞ-!!」
「は-い!」
タッタッタッタ
「どうしたの-?」
「お客様が呼んでる」
「あ!秋雨じゃん!!」
「久しぶり-!!」
「うん、久しぶり」
「どうしたの?」
「コレ、校長から「渡せ」って」
「何?コレ」
「学園の生徒証明書」
「え?」
「「年齢はアレだけど、戻ってきて良い」って」
「学園での3年間は過ごせなかったから特例で」
「う-ん…」
「要らない!」
「え?」
「良いのか?凛然」
「お前は俺のせいで学園の生活を…」
「良いの!」
「今は旅館での仕事に慣れたから!!」
「そうか…」
「秋雨君!コレは校長に返してね!」
「うん…、解ったよ」
「蕗東様!菊の間のお客様より注文です!!」
「解った!」
「文科!梵箭と一緒に桜の間のお膳をお下げしてくれ!!」
「あと、任田に菊の間の料理を作るように言っておいてくれ!!」
「承知!!」
「上手くいってるみたいですね」
「…当たり前だ」
「…」
「…当たり前です」
「じゃ、僕達は行きます」
「いってらっしゃ-い!」
「気をつけてね-」
「お気を付けて-」
「行ってきます!」
読んでいただきありがとうございました




