学園新聞25
卓球場
(3人を運ぶのは疲れたが…)
(問題は天鹿和と奴の関係か…)
カ-ン、コ-ン、カ-ン
(人の気も知らず、卓…球…!?)
「春白ォオオオオ!カウンタァ-----!!」
「竜山ゴ-ルデェン!!」
カァアアアアアアアン!!
ギュルルルルルル!!
「珠が…!燃えたぁ!?」
「能力を持ってすれば!こんな事は容易いんですよ!!」
「何の!!」
コンッ
「あ!?」
コロコロ…
「…私の勝ちね」
「私の能力を持ってすれば、珠の速度、珠の発火作用の持続時間を計算するのは容易いわ!!」
「やられた…!」
「クソッ…!!」
パァアアアン!
「痛いッ!!」
「何するの!?」
「誰が…、誰が「卓球をしろ」と言った?」
「天鹿和は何処だ…?」
「あ、夢中になっちゃって」
「殺すッ…!!」
「ま、まぁまぁ!落ち着きましょうよ!タナカさん!!」
「何で貴様が知ってるんだよ!?」
「うるさいわね-、静かにしてくれる?」
「あ、GL」
「何で!?」
「秋雨と竜山と来たんだけど…」
「任務で」
「そうだったのか…」
「天鹿和は?」
「部屋に帰っていったわよ」
「一緒に居た人って?」
「…貴様には関係ない」
「春白!部屋に帰るぞ」
「え~!?もう少し卓球させてよ!!」
「黙れ」
「2人で来たんですか?」
「そうだが?」
「…おめでとうございます」
「鬼怒さんと美海ちゃんには俺から言っておきますから」
「…春白ォ」
「何かしら…?」
「今、初めて貴様と行動が合致しそうだぜ」
「奇遇ね」
「私もよ」
「へ?」
「…卓球をするのは構わんが、天鹿和はどうする?」
「そうね-、少しぐらいは大丈夫でしょ?」
「さぁ!しましょ!!」
「GL!秋雨君を呼んできて!!」
「え!?あ、はい」
「2VS2か」
「その方が良いでしょ?」
「男性ペアと女性ペアよ」
「…あのヘタレが俺の動きに着いてこれるかどうか」
「連れてきましたぁ!!」
「ご苦労様」
「秋雨君!準備して!!」
「え!?え!?」
「始めるわよ~!!」
刃影&秋雨VS春白&GL
「3点マッチで」
「解ったわ」
「あれ?竜山は?」
「…」
「…それ」
「え?」
グチャッ…
「…ごめんなさい」
カ-ン、コ-ン
「…まぁ、予想はしていたが」
カ-ン、コ-ン
「この中じゃ、誰も火属制も水属性も風属性も岩属性も使えませんからね」
「そんな激しい勝負になるわけじゃ…」
バチバチ
「え?」
ビリィッ!!
「きゃっ!?」
カラ-ン…
「どうしたんだ!?GL!!」
「解らないけど…、手が痺れちゃって…」
「…忘れたか」
「俺は雷属性の能力者」
「ランクはDだ」
「知らなかった…」
「普段は使わんからな」
「今回は球に電気を帯びさせたんだが」
「って言うか、能力を卓球で使って良いんですか?」
「先刻、そこの肉塊も使っていたぞ」
(「肉塊」…)
「じゃ、続けるか」
1-0
カ-ン、コ-ン
「はっ!!」
ガクンッ
「な!?」
コロコロ…
コトン
「おい!球の軌道が変わったぞ!!」
「能力使用はOKでしょ?」
「確か、サイコキネンシスに似た能力を持ってたわね?」
「ハロウィンの時の」
「うん」
「チッ…」
1-1
カ-ン!コ-ン!!
「秋雨ェ!貴様も能力を使え!!」
「え!?僕ですか!?」
「能力って言っても…!!」
「…」
「…強制変換?」
バチィッ!!
「おい!何か球に針が生えたぞ!!」
「危険じゃない!?」
「何で!?」
ザスッ
「あ」
「…私達の所で止まった」
「台に針が刺さったんだろう」
「よし、あと1ポイントだ」
「有りなの!?」
2-1
カ-ン!コ-ン!!
「相手の能力に気をつければ…」
「無意味だな」
バチバチッ
(また電撃を…!?)
「しかし!!」
パコンッ
「何!?」
カ-ン…
コロコロ…
「やった-!!」
「何故、電撃が…!?」
「私の能力を持ってすれば、電撃なんて無意味!!」
「電撃の持続時間も距離も!計算できるわ!!」
「このっ…!!」
「まさかの強敵ですね」
2-2
「…負けた方には罰ゲ-ムね」
「え!?」
「当たり前でしょ?」
「でも…、私達が決めてもね」
「誰か中立の…」
「呼びました?」
(肉塊が復活した!!)
「そうですねぇ」
「罰ゲ-ムは…」
「…」
「…」
「…」
「…負けた方が勝った方の指定した事を言う!!」
「はぁ?」
「例えば「愛してる」とか言わせたり」
「…そういう事か」
「じゃ、頑張ってね」
「スタァアア---トォォオウ!!」
(何でテンションが高いんだ?)
カ-ン、コ-ン
「…地味ッ」
「そうは言うけど、結構なハイレベルよ?」
「電流を計算して針をサイコキネンシスで飛ばすが0コンマ何秒の世界で行われてるんだから」
「コレ、卓球ですよね?」
「卓球だけど?」
「隙有りだ!!」
「あ!!」
カァ-ン…
(このままじゃ…!落ちる…!!)
(勝った!!)
「させるかぁああああ!!」
「なっ!?」
ガシッ
「え?」
「竜山トルネェエ--ドッッ!!」
「ぎゃぁああああああ!!」
ガスッッ
コロコロ…
「…勝った」
「勝ったわぁあああああああ!!」
「やったぁ---!!」
「おい!!」
「何?」
「有りか!?コレが!?」
「何よ」
「竜山君を発射台にして「竜山トルネ-ド」を使っただけじゃない」
「竜山の顔面が凄い事になってるんですけど…」
「気にしちゃ駄目よ」
「でも、刃影君だって竜山君を肉塊にしたじゃん」
「貴様もしてただろうが!!」
「何の事かしら?」
「コイツッ…!!」
「でも、負けは負けでしょ?」
「何を言って貰おうかしらぁ?」
「え?僕もですか?」
「当たり前でしょ」
「え…」
「そうねぇ」
「じゃ、「俺はロリコンで、美海ちゃんが大好きです」かな」
「GLちゃんは?」
「私は…、そうね…」
「「好きだ、G」」
「え?」
「な、何でも無いわよ!!」
「「僕は変態クソ野郎です」で良いんじゃない!?」
「酷いッ!!」
「さぁて、言いなさい?」
「さぁ!さぁ!!」
「…言わなきゃ駄目ですか」
「当たり前でしょ」
(何で、こんな事に…)
読んでいただきありがとうございました




