2章・はじめての、いらい byアリシア
読みやすい長さで投稿することにしました。
「さて、こう言うのは聞き込みが基本になるわけだが、どこから探すべきか……」
「あ、それなら任せてください。シュアナさんからいいもの借りてきました」
そう言って彼女が取り出したのは、古ぼけたコンパス。
「私達が探している存在の方向を指し続けてくれる優れモノです! これさえあればどんな探し物でも一発です!」
そんな便利道具があったのか。俺の魔導書といい、シュアナってヤツは相当凄いヤツなんだな。
「で、どうやって使うんだ?」
「それはですね~……。…………。……どう使うんでしたっけ?」
いや、俺に聞かれても……。
「す、すみません。使い方、忘れました……」
「駄目なら駄目でいいさ。魔術が使えないだけで、いつも通りになっただけだしな」
ぶっちゃけて言うと今まで万屋を営んできて魔術が必要になった依頼は全く無かった。
要は今回も以前と同じになるだけだ。
「じゃ、手分けして聞き込みを開始するか。二時間後にジスティヴァールの校門前な」
「はい。分かりました」
地道な調査がモノを言うからな……アリシアの根気が折れなきゃ良いが……
久しぶり……ほぼ1年ぶりの投稿です。
相変わらず執筆と勉強の両立が難しいです。
大学受験って、ホント辛いですね。
今度はいつ更新するか、わかんないです……。
待つなら待つで、あまり期待しないでくださいね。