悪逆非道
確認するのは、気持ちが悪いが吐き気を我慢しながら、私は父の腹の中に手を突っ込んだ。
奥の方なにかあるのを右手で掴んで引っ張り出した。
当たり、、心臓は無事だったようだ。
『叔父さんあったよ!でもどうして心臓が必要なの?』
私はできるだけ怯えているような声で叔父に言った。
『【下剋上】に必要なんだよ。』叔父から、興奮した声が返ってきた。
やはり叔父は【下剋上】をして、イブタリー家の財宝を手に入れるようだ。
『【下剋上】をしたら私達はたすかるの?』私はできるだけ、可愛げのある声で返した。
『うんでも、【下剋上】をするためにはレミーちゃんに可愛い事してほしな』
気持ち悪い、やはり叔父は私の体を狙ってるようだ。
また吐き気がこみ上げてきた。それでも我慢してなにも知らない少女のような声で返した。
『わかったよ!叔父さんの前で可愛い事すればいいんだね』
『うん、ありがとう。できれば叔父さんの事を叔父様って言ってくれないかな?』
叔父は優越感に浸りたいだ。
『うんわかったよ、叔父様。ほかに何かやる事はある?』
今こんな事を考えていないで、早く【下剋上】について準備させてくれ。
『そうだね、、心臓を時を止めて保存する魔術具の中に入れてくないか?死体の処理はすぐに行くから明日までやらなくていいよ。』
『うん叔父様わかったよ。それじゃあ魔術具の中に入れとくね』
私はほっと息をついた、これで私とブロットは助かった。
魔術具に父の心臓をしまい。
自分の左手を見た何度見てもそこにあるのは化け物手だ。
触ってみると(自分手に触るという表現はおかしいのだが)ざらざらした手だ。
試しに近くの壁を叩いてみると壁は吹き飛んだ。
「ひゃ!これ私の能力?でも継承されたのは超回復だけだと思うけど。」
見つかったらとてもじゃないがまずいので手を包帯でぐるぐる巻きにした。
私は自分が今着ている血まみれ服を燃やした後、自分の部屋へ向かった。
ブロットに会いに。
下剋上、、相手の心臓か脳を食べることで相手の持っていた全ての権力や財宝など奪い取る行為。
レミー・イブタリー
14歳
能力「超回復」「化け物」「■■■」
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