悪夢
オーフェンに部屋へ連れられて行ってから、もう6時間も経っていた。
さっきの女の人は誰?カステラ?なぜオーフェンは佇んでいる?
頭の中には大量の疑問が浮かび上がる。
でもそんな事より今はこの階から逃げないと。
私はブロットの手を引っ張りながら、階段を駆け下りた。
一階に着いた時ブロットの顔を見たがまだ目の焦点があっていない。
「ブロット大丈夫!!」
「わぁ!お姉ちゃんどうしたの?さっきまで目の前にあの人がいたじゃん。」
「あの人って誰!?」
ブロットのどうやらあの変な魔力にあてられたようだ。
疲れがどっと溢れたのか、私は急に眠くなって寝てしまった。
目の中に光が差す。目が痛い。
近いのか遠いのか分からないけれど、オーフェン声が聞こえる。
「殺さなくては、あの化け物を殺さなくては。」
ドアが蹴破られたような音がした。
私は飛び起きた、その瞬間ナイフに首を刺された。
『一回目はサービスだよ』
という言葉が頭に響いた瞬間、私の視界は暗闇におおわれた。
視界に赤い光が入って来たとき最初に飛び込んできたのは鏡に映る母の脳みそを食らっている自分だった。
ここは母の部屋だ、そして真っ赤に部屋は染まっている。私の手の中にあるのは母の頭だ。
気持ち悪い、急いで放り投げた。
吐いたでも何も出ない。
後ろに一歩下がると足に何かぶつかった。
振り向くとそれは腹の中が食い破られ、臓物が飛び出した父の死体だった。
「わ!?」血の海に滑って転んだ。
早くここから出ないと、私は立ち上がってドアの方へ走った。口の中はまだ何かあるような気がする。
ドアノブが血で滑って開けれない。
急いで自分の部屋に向かった。
中に入ると血まみれのベットの上にブラットが座っていた。
今回の話は序盤のプロローグのシーンに繋がりました。
できるだけ残酷な風に書けていたら幸いです。
読んでくれてありがとうございます




