父のめんどくさい【下剋上】話
今日は主のイブタリー様を殺す記念日だ!
半年前からシャルダオラと考えていた計画を今日実行する。
「なんてすばらしいんだ!!」思わず叫んでいしまった。
メイド達が首をかしげながらこちらに顔を向ける。
「すみません、すこし取り乱しました。子供ができた知らせを聞いたので、、」
メイド達は納得したのか、仕事に戻っていった。
危なかった、、
ばれたらまたシャルダオラに怒られる。
まぁそんなことより、作戦を進めなければ確かシャルダオラが隠しておいた「能力を封じる魔術具」探さなくては。
見つけた!!
なんでこんな変な所にシャルダオラは隠したんだ?!
わざわざトイレの中に隠さなくてもいいものをカビ臭くてしょうがない。
急いでシャルダオラと合流しなくては
合流する場所たしか三階トイレの中か、
「持ってきたぞ」と言いながらトイレのドアを四回ノックした。
「静かにして、、」小さいがよく通る声がトイレの中から聞こえる。
「すまないつい興奮してしまって、それで僕のギャグには気づいたかい?」
シャルダオラはちょっと怒りながら答えれくれた。
「ドアのノック数が多いんでしょう、そんなくだらない事言ってないで作戦をおさらいするわよ」
シャルダオラは丸めた紙取り出しながら言った。
「つまらないとは失敬な!私の渾身のギャグだぞ」
「はいはいそうですか、作戦をおさらいするわよ。まずあなたが『子供ができたんです』と魔力でイブタリーに話しかけるそうするとイブタリーは『下部ごときが私に魔力で話しかけるではない!』と怒るはずだから」
もうこの話は何回も聞いた。
「だから君がそこで『魔術具(能力封じ)』を背中から刺すから驚いてる拍子に僕が切りかかる、だろ?」
シャルダオラは丸めた紙を指さしながら言った。
「あってるわ、それじゃぁ午後十時にイブタリーの寝室で」
作戦は予定通り成功した。
「やった!!これで僕たちは貴族だ」
二人で血を洗い流しながら話あった。
「すぐに【下剋上】完遂させましょう」
「ああ、これで〈超回復>は僕たちの物だ!」
その日の晩御飯のステーキとデザートはとびきり美味しかった。




