交渉2
叔父は言った通りすぐに来た。
「「叔父様お迎えに上がりました」」
目の前にいるゴミを擬人化したような人物を私とブロットは出迎えた。
「出迎えご苦労。それではレミーちゃん案内してくれるかい?ああブロット君は来なくていいよ。」
やはり叔父の目的は私のようだ、叔父は荒い息を上げながら私の後ろをついてくる。
「叔父様の能力は何ですか?」私は後ろを向きながら叔父に聞いてみた。
「私の能力は「強化」だよどうしてそんな事を聞くんだい?」
「レミーはただ気になっただけです」
自分でも気持ち悪いができるだけぶりっ子を演じるのがいいだろう。
後ろから、私の体を舐めまわすような視線が気持ち悪い。
「着きました。レミーにこれからする事を説明してくれますか?」
「それには誠意がいるな~今日中にやってくれるだろうね。」叔父は含み笑顔で返した。
「レミーは夜になったら叔父様の寝屋に行きます。」できるだけ色っぽく返した。
「よかろう。これからする事はまず死体を片付ける、その後は【下剋上】を完遂させる。
なぜ【下剋上】をしなくちゃいけないか分かるね?」
「はい!レミーは分かっております。叔父様がイブタリー家の亭主になって私とブロットを養うためです」
「それでは外で待ってろ。」叔父はそう言って部屋の中に入った、今日の夜の事を考えると憂鬱だ。
三時間たった頃叔父は部屋から出てきた。
「終わった。」叔父は小さな立方体を持って出てきた。
「叔父様それはなんですか?」
「ああこれは死体だよ、メイド達とお前の父親と母親のな。遺品として取っておくといい。」
そう言い叔父は立方体を投げてきた。
「わぁ!!」私はそれを右手で受け取った。綺麗な立方体だ、真ん中は黒色だがその周りを紫と赤がサークル状に動きつづけている。
「そんな物見てないで、早く心臓を渡せ。」叔父はイラつきながら言った。
私は急いで服の中から魔術具を取り出し叔父に渡した。叔父はそれを無造作に受け取った。
叔父は魔術具を開けて心臓を取り出した、そのままそれを口に放り込んだ。
いくらか咀嚼した後飲み込んだ。「まずい」魔術具を放りなげて、叔父は言った。
「私は疲れたからどこかの部屋で休む」そう言った後叔父はどこかに行った。
私は父を抱えながら立ち尽くした。
叔父のクズさが表現できていると嬉しいです。
読んでくれてありがとうございました。




