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第2話 「俺ってもしかして強い系?」


目を覚ますと体の節々が痛い。

酒飲んで水飲まないで寝たから若干リンパが腫れてる系?

こんなとき前の世界なら水をがぶがぶ飲んで何時間かしたら治ったけどこっちでは水もたけーしどうしたら?


あら奥さん〜。魔法があるじゃないですかぁ。

俺は解毒の魔法を自分にかけると備え付けのコップに水の魔法を極限まで沸騰させ氷の魔法で冷やし飲水を作った。

料理人にとしてはなんとなーく食中毒が怖い。


衛生管理者の資格だって講習受ければとれちゃうけどさ....一応持ってる訳ですし?


ちなみに解毒の魔法はメリスって言うんだ。なんかかっこよくない?呪文呪文してるじゃん?

ふっ、俺かっけー。


自分に自惚れてポーズを取っているとドアをの屈する音が聞こえた。


「おはようございます。ダイゴさん。お迎えに上がりました。」

ハルートの声だ。

わーお、もう来ちゃったよ。

俺シャワーも浴びてないぜ?


「あ、すみません。今用意します。」


ドア越しに俺が応えるとハルートは相変わらず穏やか〜な感じで答えてくれた。


「あはは。分かりました。フロントの方にいるのでゆっくり来てくださいね。」


ちくしょお!早起きは俺の専売特許だろぉ!?毎日二時起きだったじゃねえかよ!

元の世界より安心しちゃってる系ですか?


なんとなく絆されてきてる感じがすげぇ嫌。

だって俺、死んでるんですよ奥さん。


「あー!つーか俺服全然持ってねーじゃん!昨日と同じ...これってもしかして布の服ってやつ?うわぁ...最弱じゃん!神様ぁ。」


着ている服を掴みながら上に向かって悪態をつきながら俺はとあることに気がついた。

そういや無頓着すぎてこの世界での自分をまだ鏡で見ていない。

アホなかっこいいポーズをしてる時すら俺の想像では人間の俺の姿のままだ。


腕をまくって見てみると手とおなじ白いおけけ♡

ちなみに手のひらにはぷにぷにの肉球もあるんだぜ。

人間とは進化の過程が似ているようで違うみたいでその辺は知識として入れてもらってないので後で図書館で勉強したいな。


俺は小便ついでにバスルームの鏡で自分の姿を確認した。


「うぉ!結構良くね!?これ。」


松風大護は自分で言うのもなんだが結構可愛い顔をしている。

ババア共をそれで沢山利用させてもらってきたからな。


ちゃーんと元の可愛いフェイスちゃんが反映された短めのマズルのたぶんオオカミではなく犬獣人だ。

狼って言ったのになぁ...。まぁいいか。

髪の毛は死ぬ直前と同じウルフカット。

ちょっぴりくせっ毛になったけど体毛の白とは違う栗色のおけけがキュートだぜ?

瞳の色は青でうっすら緑がかっている。

多分オッドアイとか言ったからそれをうっすら反映してくれたのかな?

フランスにいる時さんざんこの色の瞳に憧れたもんだぜ?


まぁもうひとつの憧れだった高身長にはなれなくてちんちくりんのまんまだけど。


その代わり獣人になったからなのかギフトのせいなのか結構マッチョになってる。

前のひょろひょろの体よりは丈夫そうだよな。


まぁ肉弾戦は手とか使えなくなったら大変なので全くするつもりはないが受身などをとる分にはねこんなもんいくらあってもええですからね。


「ってやべ!ハルート待たせてるんだった。」


俺はシャワーも浴びずに髪の毛だけ整えてハルートの待つフロントへ急いだ。


「すみません。少し寝坊してしまって。」


「いえ、具体的に出る時間を決めていた訳では無いですしこちらこそ朝早くから尋ねてしまったようですみません。」


こういう大人ばっかりだったらいいのにぃ〜〜。

ハルートは本当に気遣いのできるいいやつだ。

でもこういう人ほどスっと居なくなるからまじで気を付けないとな。


「いえ、お待たせしてしまったと思うのでこの埋め合わせは依頼で頑張らせてもらいます。」


「ははっそれは頼もしい。では行きましょうか。」


爽やかな笑顔を振りまくイケメン。

あぁ足長ぇ、俺ハルートになりたい。

生まれ変わったらハルートにしてください神様。


「はい、行きましょう。」


俺は戦闘用のフライパンを背中に引っ掛けハルートの後に続き昨日と同じくロープウェイでギルドへ向かった。


ちなみにこのアクアベリーという街、端から端まで行くには歩いたらまる二日くらいかかるバカ仕様の町である。

転移スポットもあるけど料金が高いのでそのうち転移の魔法を覚えたらそっちで移動したい。

ロープウェイもただじゃないし混んでるし。


ロープウェイをおりて中心街をぬけギルドへ辿りくと昨日の綺麗なチャンネーが今日も受付をしていた。

はぁ...うるわしゅう。俺の周りにいた女ってのは作られた品性でコーティングされた傲慢ババアばかりだったから本当に純粋そうなこのネーチャンが癒し。

サバトラ柄っていうの?青みがかかった灰色の毛並みが美しい。

ピンクの髪の毛も手入れされててキラキラふわふわ。


女ってこんなにも可愛いんだと外の世界で初めて知ったぜ。

ずーーーっと料理の世界にこもっていたからフランスでも綺麗なチャンネーを見てる余裕なんてなかったぜ。


俺が受付のネーチャンに見とれているとその間にハルートが依頼受付を済ませて戻ってきた。


「お待たせしました。それでは行きましょうか。ここからは少し遠くて完了までには時間がかかりそうなのでマルシェで買い出しをしてしっかり準備しましょう。」


「あ、はい。」


突如現実に引き戻された俺は返事をすることしか出来なかった。

グッバイチャンネー!今度はAランクの依頼をこなしてくるから見ててくれや。


マルシェで買い物をしながら俺は今朝見た自分のチンチンを思い出していた。

人間のチンチンと一緒だった...。


俺ってもしかして結構アホ?


ハルートがこの薬草は解毒作用があるから魔力切れの時に使いましょうとか説明してくれてるのに結構上の空でチンチンのこと考えてるんだぜ。

結構やばいよ。

うわぁ、料理の事考える時以外ポンコツなのがバレないようしなくちゃ。


「それでダイゴさん、こっちのエーテルはですね、疲労回復もしてくれるんです。魔力回復量は通より少ないのですが味も美味しいので二本だけ買いましょう。」


ちなみに俺は一銭も持っていないのでぜーんぶハルートが出してくれている。

それなのに俺はチンチンのことで上の空なのだ。

ダメだ!ダメだ!ダメだ!


買い物に集中せねば....。

ハルートも俺と同じチンチンなのか?


っておいーー!バカか俺はつーか人のチンチンとかどうでもいいわ!思春期のガキか!


「聞いてますか?ダイゴさん。」


「あ、はい。すみません。知らないことが沢山ありすぎてぼーっとしてるように見えてしまいましたかね。すみません。」


ちなみに俺はそのエーテルのことやポーションのことはある程度知っている。

なぜなら神から知識を貰ったから。


だから余計に上の空なのだ。


「あはは、すみません。こういうのは実践を交えながら実際に使ってみるのがいいかもしれないですね。食料や薬も揃いましたしそろそろ目的のエンジャルドイドの遺跡まで向かいましょうか。」


「え!?エンジャルドイド!結構遠いですね!」


「おや、エンジャルドイドはご存知でしたか。」


「ええ、前に歴史書でブラックドラゴンがいたことがあるとみたことがあったので。」


歴史書は口から出まかせだが知識をもらったのでそのことは知っていた。


「よくご存知ですね。やはり魔術に長けているだけあって歴史などにはお強いのでしょうか。」


「あはは、たまたまです。」


「ご謙遜をなさらないでください。エンジャルドイドにブラックドラゴンが出たのは何百年も前のことですからそれをご存知なのは博識な証拠ですよ。」


「はは。そう言われるとなんだか照れますね。そろそろ行きましょうか!日没になると厄介な魔物も出ますし早い時間にキャンプを張った方がいいと思うんです。」


「...おやそんなこともまでご存知なんですね。なんだか不思議な方ですね。知らないことが多いと思えば知ってることも多かったり。」


うわーなんかまじーよな。

転生者ですなんてアホ見たいこと言えないし適当に誤魔化しとくか。


「あはは勉強は好きなのですが...田舎にあった図書館で得た知識なので偏りがありまして。」


神様ごめん!あんたがくれた知識を田舎の図書館扱いしてるけど!


「ふっふっ私がわかることでよろしければ沢山お教えしますし冒険者ランクが上がれば図書館も制限なく使えますからがんばってランクを上げましょう。料理スキルに関する本もたくさん図書館には置いてありますから。」


「うおお!それはアツい!頑張ります。」


単純な俺を見てハルートはくすくす笑った。

なんで貴様はそんなに上品なのだ。


俺とハルートは街の正面出口まで行きそこからエンジャルドイドを目指した。


エンジャルドイドまでの道のりは約二日。

キャンプを挟んで休み休み向かった。

というのもハルートは体力がない。

フィジカルも弱い。

戦闘では敵を混乱させたり、眠らせたり俺を強化する程度で一人ではあまり戦う術がない。


よく聞けばパーティーメンバーに追放されて途方にくれていたところ俺に声をかけたそう。

詳しいことは本人の事情だし聞かなかったけど。


「ダイゴさんはお優しいですね。」


「そうですかねぇ。」


「ええ、詮索してくるのが普通かと。こんなにも素性の分からない男と度をしてくださるなんて。」

うーん、そうね。あんたに興味ねーしな。

とは言えない。

つーか金出してくれるからこっちこそありがてぇんだよな。


「いえ、人にはそれぞれ知られたくないことや言いたくない秘密もあるのが普通ですから。」


「....はやりダイゴさんにもなにかおありになられるのですね。」


「はは、まぁそんなところです。

それにこちらこそこんな素性も分からんやつのサポートをしていただき頭が上がりませんよ。」


うわ〜褒めるのも褒められるのも慣れてないや。

こういうのやだなぁ。言っててこそばゆいしケツ穴かゆっ!


もういっそ遠慮なく嫌味を飛ばしてきて欲しい気さえしてくる。


このなんとも言えない気まじー時間が早く終わってとっととエンジャルドイドに着きますように。

あ、あと俺がボロを出してアホがばれませんように。


エンジャルドイドの遺跡はまさに遺跡って感じの場所だ。

元は鉱山だったらしい洞窟のような入口をしているが中には鉱物を掘るための設備や休憩場所がところどころそのままになっている。


かつて勇者のお供の賢者がこれまた伝説になったトレジャーハンターギルドの仲間のうちの一人とともにここに潜り込みブラックドラゴンを倒したという歴史がある。


なんでもブラックドラゴンを倒すというのはたった二人で解決するには難しすぎる案件らしい。

その賢者は上級魔法は子供の頃に習得し

それだけではなくそれよりも強いオリジナルの魔法も作り出しさらにそれを書籍化させ一般化させたらしい。

魔法研究のパイオニアなんだとか。


トレジャーハンターギルドの仲間のうちの一人は武道家でそっちもなんかやばいらしい。


うんうんそんな歴史があるこの遺跡にたった二人で入り込んで討伐依頼をこなすなんてなんだかシナジーあるじゃない?

カタルシスって感じ。


「ダイゴさんこの辺敵が強いですね。注意してくださいね。」


俺がぼーっと歩いていると周りの気配を感じ取ったハルートが俺に声をかけてくる。


あ、そうなんだくらいに思ってたけど強いってことは死ぬ可能性もあるので気を引き締めたい所存である。

正直、転生二日目でこんなところに来る俺って何も考えて無さすぎな気もするけど、レストラン経営の道は1日してならずだと思っているので蒔ける種は蒔いておきたい。


怖くないんですか?と聞かれたらその質問には怖いに決まってるだろと返したい。

でもどうせ一度死んでるし、今更後には引けないのでやるしかないのである。


松風大護は男の中の男ってことさ。


外の光が遠くなり辺りは暗くなってきて空気が少し薄くなってきた。


俺は光の常駐型魔法で光球を発生させ、空気の方は自分の周りの大気を浄化し、循環ながら歩いた。


便利ですね〜魔法。元の世界で使えたらクソみたいなやつ全員殺そうかなと思ってしまいそう。


「ダイゴさん!なにか来ます。」


ハルートがそう言った瞬間奥の暗闇からなにか飛び出してきた。


俺の明かりに照らされたそいつらはザ魔物って感じの見た目だった。

岩みたいなゴツゴツした形で真ん中に大きな目がひとつ。

うわ〜きも!

もう一体は手が沢山生えてメデューサみたいになってる球体型の魔物。

こっちもキモ!


「ロックアイとゴルゴンドールですね。ロックアイの方は水か氷の魔法に弱くゴルゴンの方は光の魔法が弱点です。」


「よしきた!」


俺はハルートが奏出した旋律に乗せながら自分も詠唱をはじめた。

こちらが攻撃の体制を取ると敵共も攻撃をしかけてきた。


ロックアイと呼ばれるそいつは高速で回転し細かい岩を飛ばしてくる。

俺は詠唱しながらも氷の壁を作り出しそれを防ぐ。

同時にゴルゴンの方は手の中から赤い瞳を光らせてこちらを睨もうとしてくる。

あ、これ目が合ったら石化する的なやつかな。

サングラス付けてもらっていいですか?

つーか、魔物と戦った経験などないのに最初から結構戦える。

これはギフトのおかげなんだろうな。


「フリージャス!!!!シャイマ!」


俺は、二重詠唱をして、氷と光の魔物をそれぞれの敵のコアっぽいところに向かって放つ。


見事それらは命中しロックアイは砕け散り、ゴルゴンは煙になって消え去った。


「....やったか?」


呆気ないな、俺ってやっぱ強い系?


「ダイゴさん二重詠唱まで出来るんですか!?」


驚くハルート。

あっこれまた俺何かやっちゃいましたっていっていいやつ??ねぇいいって良いやつだよね!ねっ!?ねっ!?


「修行してましたから。」


必死ににやけそうなのを抑えて静かにそう答える俺。

大人だなぁ。


なんだかなろう系の主人公になった気分だぜ。

このままさらに強くなっちゃったりしちゃう感じですか!?

戦うシェフ!かっこいいんじゃね!?ねっ!?



「ダイゴさん。少し休憩しましょうか。」


え?もう?

今回の依頼はエンジャルドイド内の魔物100体ほどを倒し素材を適当に持ち帰ることなのだが、

ハルートはすぐばててしまう為、戦闘の度休憩を挟みたがる。

そんな調子じゃ多分一週間くらいかかってしまう。


ちなみにどうやらエンジャルドイド系の依頼は軒並みAランク以上らしい。

まずアクアベリーから遠いこと、それから敵がやたら強いことらしいのだが...。

今戦ったのは雑魚の部類だろうか?


「もう少しだけ奥に行ってみませんか?」


「そ、そうですよね。すみません、体力なくて。吟遊詩人なのに魔力が高くないので歌う度結構疲れてしまいまして。」


「無理はされないでくださいね。あっ、回復しますよ。マフィール!」


マフィールってのは体力を回復させたり治癒の効果があるフィー系の呪文の魔力版だ。

昔はこんな呪文はなかったらしいのだがさっきの話で出てきた賢者が開発したマフィーラルドという呪文を簡単にしたものらしい。

マフィーラルドは普通に扱うのは相当難しいらしいのでマフィールが一般的になっている。

一般的と言ってもわりと魔力消費がか激しい魔法なのでやたらに使うものでもないらしいが。


「ダイゴさん!そんな高等な呪文を...。エーテルもありますしダイゴさんこそ無理なさらないでくださいね。」


ほらな、こんな調子で使うと心配される程度の呪文らしい。


「はは、俺はまだ余裕ありますし大丈夫です。さ、先に進みましょ。」


その後奥に行けば行っただけ暗くてやな感じで見た目もキモくて強いも魔物が沢山いた。


「あ〜きしょ。なにあのムカデ。デカいしくさいしキモすぎる。」


さっき倒したのはマナセンティピード。

名前の通りシンプルに洞窟の濃い魔素に充てられたムカデがでかくなったもの。

キモすぎる。


俺は虫が大嫌いだ。

特に黒くて早くてキモイやつあいつが1番むり。

レストランで働いてたらあいつに会うと思うだろ?

それがうちのレストランは徹底して対策してから出なかったんだよ。


どうかゴキ型の魔物が出ませんように出たら冷静でいられなくなる。勘弁してくれ。


などと思っていながら進むとまぁ...居るよね。洞窟だもんね。


大きさは小型犬くらいなのでそこまででもなかったが、形はゴキそのもので人の形の目がたっくさん背中やら足やらにくっついたゴキのキモイを全て増幅させたようなそんな敵が俺の目の前に現れました。


「ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハールトさぁん!俺こいつだけは無理無理無理!お願い動きを止めてくれ!頼む!もう何でもするからァ。」


慌てて後退しそうになる俺をハルートは少しおかしそうに見て麻痺の旋律を奏でた。


ありがとう!友よ...心の!友よ!!!!


しかし、ゴキ動きは遅くなったものの完全静止ではない。

しかも沢山のお目目でこちらを睨んでらっしゃる。

あー洗濯洗剤かけたいあの目に一つ一つ垂らしてやりたい。

きもいきもい成仏してくれ!


俺はフライパン取り出し、炎の魔法を詠唱する。


「ヴォルカリオン!」


最大火力の上級魔法を武器用のフライパンで魔力増幅させ敵にぶつけた。


ゴキは一瞬で消し炭になる。


「...そんなに虫がダメなんですか?くっ...。」

ハルートは肩を揺らしながら俺を見る。


「...ダメなんです。特にゴキブリだけは。」


「ふふふふふはははは。ご、ごめんなさい。笑うつもりなくて...ふ...。」


「いいんです。もういっそ思い切り笑ってください。」

俺はホロリと一筋の涙を流しながらハルートが笑っているのを見ていた。


消し炭にしてしまったので素材がほとんど残らなくて仕方が無いので炭になったゴキをかき集めて震えながら袋にしまった。

もちろんそのあと熱湯を出して手を洗いましたよ。


ハルートにエーテルを出してもらい飲み干すとどんどんと敵を倒した。


いいんですよ....そう虫でさえなければね。


ハルートの休憩にそこそこ合わせながらやっとの事で百何十体かを倒し袋がキモイ残骸でパンパンになったので俺たちはアクアベリーまで帰ることにした。


帰りは道具屋でハルートが買ってくれた転移札(すごい値段する)を使い街まで帰ることにした。

体は大して疲れてないけど心がボロボロです。はい。


ギルドに報告に行くと俺の冒険者ランクがCに上がった。

Dランクの冒険者は通常E~Cランクをコツコツこなす。

そこを俺はすっ飛ばしていきなりAランクをこなして見せたのだ。

ふふっいい調子じゃん?


報酬はふたりで山分けになった。

日本円だといくらになるのかはよく分かんないけどこっちでしばらく暮らして行けるくらいの金を得ることができた。


とりあえず服買おう...あと武器。

ハルートとはお互いの冒険者ランクを上げやすくしようという話になり、少しの間パーティを組もうということになった。


あとで料理人ギルドの依頼も一緒に行って貰えるらしい。

よく聞いたらハルートの料理人ギルドランクはAらしい。

これで上の方の依頼が受けられるし本当に助かる。


あぁ早くこの国から旅立ってこの世界のフレンチに似た料理を研究したい。

その為にも地固めはしっかりしなくては。


まだまだ先は長いがひとまずは初の遠征依頼をこなして金をまともに得ることができたので何はともわれ良かった。


明日は休みにして街を見て回ろうかな?

俺はギルド近くの宿屋に自分の金でチェックインしてベッドの上でゴロゴロしながらそんなことを考えていた。


〜続く〜

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