第42話 最終話 : 星守る人 (新しき星命:未来編)
数年の月日が流れた――。
惑星マーノス──
かつて、放射能と戦火で荒れ果て、死の星と呼ばれた大地に、白銀の巨艦が翼を下ろした。
エルディア王国の旗艦ケルビィム号だ。
ハッチがゆっくりと開くと、一人の女性が降り立った。
彼女が纏う虹色に輝くドレスの裾が、清浄な風に揺れている。
彼女は、ヘルメットのシールドスイッチをOFFにする。
深く息を吸い込むと、プラチナブロンドの長い髪を風にながした。
そこにはもう、死の臭いはない。土と、芽吹く草花の香りが満ちている。
「時間はかかったけど……放射能は綺麗に消えたわね。
人類は、浄化装置を発明したマックス博士とミレイ博士に感謝しなきゃね……」
美しく成長した、エルディア王国の女王オーロラは、惑星マーノスに一歩踏み出した。
オーロラは、アクアマリンブルーの瞳を細めると、ある一点に向かって歩きだした。
「ここだわ……」
彼女は持参していた『耿月の剣』を、鞘ごと大地に優しく突き立てた。
それは戦いの終わりを告げる墓標のようであり、新たな誓いの碑のようだった。
「感じるわ……かつての「祈りの間」はここよ……」
オーロラは剣の傍らに跪くと、大切に持ってきた小さな苗木を植えた。
乾いた大地に、最初の一滴となる水を注ぐ。
「ここに、この惑星の再生を象徴する、一本目の木を植えます……」
彼女は苗木の葉を、愛おしげに撫でる。
「木の名前は、私につけさせてくださらない?
……「ディアナの木」がいいわ」
風が、肯定するように優しく吹き抜けた気がした。
「あの子はずっと一人ぼっちだった。 誰よりも家族を……友達を求めていた……。
だから、皆がこの木の下に集い、笑い合い、寂しさを紛らわせる場所にしましょう。
きっと彼女は、木漏れ日のような優しさで、皆を守ってくれるわ。
幼き私を優しく抱き締めてくれた、あの時のように…… 」
オーロラは立ち上がり、広大な大地を見渡した。
今はまだ荒野だが、やがてここは緑と花々で埋め尽くされるだろう。
「そうね……その木の周りは、世界中の花が咲き誇る庭園にします。
かつて憎しみ合った者も、機械も、人も、すべてを包み込む楽園に……」
オーロラは空を見上げた。
そこには、過去の悲しみを洗い流すような、澄み切った青空が広がっている。
「庭園の名前はもう決まってるわ……
『ノアの庭園』よ……」
かつて王家の血を滅ぼそうとしたAIの名。
けれど今、その名は『再生』と『共存』の証として、永遠に語り継がれていく。
オーロラは祈るように手を組んだ。
その胸には、星祝のペンダントが輝いている。
ディアナの木には光柱があたり、光の粒子が漂う。
光の粒子達はオーロラを包み込むように静かに舞っていた。
新しき星の命は、今、ここから始まるのだ。
オーロラは、祈りの言葉を捧げた……
「LUMIÈRE ELDIA MARNOS ZOĒ AURORA」
『ふたつの星』シリーズ パート3
『新しき星命 最後の祈り』E N D
……
こんにちは、カレン✨です。
私たちの旅の記録『ふたつの星』が、ついに完結の時を迎えました。
ここまで見守ってくださった皆さんに、心からの感謝を……。
本当にありがとうございました❤
そんな、皆さんに大切なお知らせがあります。
この完結を記念して、特別なアーカイブを正式に公開します。
メンバー達のオフの時のポートレートです。
皆様の想像する私達も大事にしていただきたいので、『見てもいいよ!』って方だけ来て下さいね。
【1月29日 22:45頃より】
あわせて、パート3の鍵を握る重要人物、
「ディナア」の記録を、ここで初めて解禁します。
今までずっと、秘匿されてきた彼女の姿。
その冷徹な美しさの裏に隠された真実を、
ぜひ皆さんの目で確かめてください。
この場所でお待ちしていますね。
https://www.instagram.com/otone.enoto?igsh=MWN6cnZrNXdpMXlvdA==
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※この画像サイトの投稿は、小説の延長のお話であり、登場する人物・団体・設定はすべてフィクションです。
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