浪費家公爵令嬢、巻き戻りました
晴わたる空。窓を開けると少し涼しい風が吹いていてとてもここ気持ちがいい。今日は、昨日できなかったヒメラギ国産の牛の解剖でもしよう。そして、先週手に入れた上質なシーツの解析もしたい…
よし、、起きよう、、でもやっぱりちょっとまだ眠いなぁ、、よっこらしょっ、、
(あれ、なんか体がいつもより軽い気がする、、手もちょっと小さい、、)
「…あぁ、、」
(声もちょっと高い、、)
鏡の前までゆっくりと歩き、姿を見ると、、
「か、、体が小さくなってる、、?」
(何でからだが小さくなってるんだろ、、この前調合した薬のせい?それともこの前森を探索した時に見つけた変な手紙の言葉を復唱したせい?、、、どうしよう、思い当たることが多いな、、)
永遠と頭を抱えて唸っている。
『コンコン』
「リリエラ様、起きていらっしゃいますか?」
(いやでもあんなこともあった気が、、、)
『コンコン』
「リリエラ様、大丈夫ですか?」
(でもそれがそんな風になるわけ、、)
『コンコン』
『コンコン』
「もうリリエラ様ったら、、!」
“すうーー”
“バン”
「リリエラ様!!!」
「はっ、、はぇ!?」
思いっきりドアが開けられた、しかも起こる3秒前のフレースの姿があった。
「リリエラ様、起きていらっしゃったのなら一言おっしゃってください!!いつも寝ておられるか研究に没頭していらっしゃるのかわからないのです!!この前だって3日間部屋に篭り切りで一言も発さずに部屋の鍵もガッチリ閉めて、、物凄く心配したんですよ!!お願いです、たった一言だけでいいのでなにかおっしゃてください、、」
涙目になりながら、訴えかけてくるフレース。そして数秒経って、いつものように冷徹なフレースに戻った。
「、、申し訳ありません。少し取り乱してしまいました。」
「リリエラ様、おはようございます。今朝はこちらでお食事をとられますか?それとも旦那様方と一緒に食事をとられますか?」
「、、、、、お父様達と一緒に食べるわ。」
そして私は、部屋を後にした。