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『第十八話 価値のある犠牲』

『サイクルラヴの叫び、少年少女のセイセンネンリョ』


登場人物


神野(じんの) カナメ 16歳男子

本作の主人公。高校一年生。人に対して距離があり、どこか性格も冷めている。


相園(あいぞの) トワネ 16歳女子

本作のメインヒロイン。高校一年生。”第六の力の女王”で、カナメの契約相手。性格はわがままで愛想がなく、たびたびカナメのことを困らせることになる。無類のカルボナーラ好き。


若葉(わかば) ソウヤ 16歳男子

カナメたちと同じ高校一年生で、”第六の力の王子”。成績と容姿が優れている上に、人当たりも悪くないため、同級生たちからよくモテているが・・・信心深く、よく礼拝堂に訪れている。


浅木(あさき) チヅル 16歳女子

カナメたちと同じ高校一年生で、”第六の力の姫の一人”。カナメやトワネほどではないが、馴れ合うことが苦手な性格をしており、口調もキツい。契約相手のソウヤとは幼馴染。


九音(くおん) ヒヨリ 18歳女子

カナメたちよりも2つ歳上の先輩に当たる、”第六の力の姫の一人”。ロシアからの帰国子女で、強い正義感の持ち主。その性格の通り優秀な戦士であり、面倒見も良い。


真弓(まゆみ) マナカ 18歳女子

ヒヨリと同じくロシアからの帰国子女で、”第六の力の姫の一人”。常に顔面にカラスがデザインされた鉄仮面を付けていて、お嬢様口調で話をする。ヒヨリとは古くからの仲であり、契約相手でもある。


シィア 15歳女子モデル

長く”ANDREI”で働く美少女アンドロイド、正式名称はSI-A49。一応梢トキコの助手という役職だが、雑用も淡々とこなす。長く人間に仕えて来たからか、皮肉屋ところがある。口癖は『アホ』。


四季(しき) イズミ 16歳女子

・・・???


(こずえ) トキコ 36歳女子

“ANDREI”の科学者で、カナメたちが暮らすオンボロアパート”花色荘”の管理人。大人気なく怒りっぽい性格をしている。カナメたちに対して厳しい言い方をすることが多いが、一応彼らの保護者だったりする。


神野(じんの) タエ 78歳女子

“オソレ”の破壊を目的とした組織”ANDREI”の司令であり、カナメの祖母。カナメとは長く疎遠だったが、”オソレ”を破壊するために彼の力を借りようとする。


日向(ひなた) リュウマ 36歳男子

日本帝国軍から派遣された軍人で、階級は陸佐。ただし、軍人らしさは全くない。戦略班のリーダーだが、実質的に”ANDREI”のトップ2の立場におり、タエの側近的な役割を担っていることが多い。トキコとは過去に色々あったとか、なかったとか。


神野(じんの) アキラ 44歳男子

カナメの父親。いつも仕事で帰って来るのが遅いため、カナメとは上手くコミュニケーションが取れておらず、そのことを気にしている。

 

神野(じんの) アイラ 女子

カナメの母親。カナメが幼い頃に亡くなっている。




ゲストキャラクター




MA-RA337型のアンドロイド 18歳女子モデル

シィアよりも後に登場したアンドロイド。シィアと比較するとかなり人間的な表情が出来るのに加えて、欠陥も少ない。


トキコがバーで出会った男 30代後半男子

・・・???


イザベル・カーフェン 16歳?女子

一生懸命、真面目、純粋の三拍子が揃ったドジっ娘。良くも悪くもまっすぐな性格のため、気合いが空回りすることもしばしば。ある時カナメたちと出会い、そこから交流を深めるようになる。


アマネ・カーフェン 18歳?女子

イザベルの姉。何かとやらかすことが多いイザベルのことをいつも厳しく叱っている。一人称は『俺』だが、食器集めが趣味という可愛い一面も。


ルシファリア 年齢?女子

・・・???


ウラジーミル・アンドレイ 65歳男子

・・・???


ヒラン・アンドレイ 14歳女子

・・・???


ロベール=フォン・アンドレイ 18歳男子

・・・???


クレナ・アンドレイ 21歳女子

・・・???


九音(くおん) アリカ 40歳女子

ヒヨリの母親。


博士 17〜18歳女子

本名不明。”あるもの”を連れている。


タカヤ 30代前半男子

・・・???


ヨハリル 20代前半?男子

・・・???


C 16歳?女子

リュウマの話に登場した好奇心旺盛な少女。ある日、キファーと出会うことになる。


キファー 16歳?男子

Cと同じくリュウマに登場した少年。Cとは違い大人しく、いつも寂しげな様子をしている。


ユーリ 60歳?男子

Cの叔父。


ガラファリア 20代後半?女子

・・・???


神野(じんの) アイハ 40代前半女子

カナメの叔母。”夢路村”で、喫茶”四重奏の夢”を経営している。


イ・ジヨン 20代前半女子

韓国から来た留学生。喫茶”四重奏の夢”を経営を手伝いながらアイハの家でホームステイをしている。


リツ 27歳女子

ある過去を抱えている信仰者。


スグル 30代前半男子

・・・???

◯1日本帝国軍第一会議室(日替わり/昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるタエと日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 タエは立っている

 日本帝国の軍人たちはホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ている

 話をしているタエと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人1「(ホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ながら)人間化計画は失敗、それどころかオソレに侵略されかけるとはな」


◯2仮説墓地場(昼過ぎ)

 空は曇っている

 仮説墓地場にいるカナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たち、数人の仮設墓地業者、神父

 仮説墓地場にはたくさんの仮設の墓標がある

 仮説墓地場にあるたくさんの仮設の墓標には十字架が刻まれている

 カナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たちは喪服を着ている 

 ソウヤは白いカーネーションの花束を持っている

 数人の仮設墓地業者たちは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を設置している

 

タエ「(声)大きな損害があったわけではありません。全ては結果論、確かに事故は予期せぬアクシデントでしたが、オソレの数を減らせただけでもこちらの勝利でしょう」

日本帝国の軍人2「(声)梢博士を失ったのは痛手ではないと言うのかね、神野くん」


◯3日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるタエと日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 タエは立っている

 日本帝国の軍人たちはホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ている

 話をしているタエと日本帝国の軍人たち


タエ「博士は生前、第六の力、オソレ、イングマールの針に関する膨大な実験データを残していました。そして幸いなことに、それらの情報は現職員たちで十分扱える内容になっています」

日本帝国の軍人3「(ホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ながら)彼女の死はともかく、今回の一件でANDREIは貴重な実験施設と戦闘機を破壊しているんだよ」


◯4仮説墓地場(昼過ぎ)

 空は曇っている

 仮説墓地場にいるカナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たち、数人の仮設墓地業者、神父

 仮説墓地場にはたくさんの仮設の墓標がある

 仮説墓地場にあるたくさんの仮設の墓標には十字架が刻まれている

 カナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たちは喪服を着ている 

 ソウヤは白いカーネーションの花束を持っている

 数人の仮設墓地業者たちは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を設置している


日本帝国の軍人4「(声)全くだ。総理は既に、我々の友好的同盟国であるロシアとイスラエルに謝罪を入れているんだぞ」

タエ「(声)それについて弁解の余地はありません。(少し間を開けて)しかしながら、どうか皆様にはもう一つの実験が成功したことを忘れないでいただきたい」

日本帝国の軍人5「(声)クローンか」

タエ「(声)そう、単一生殖型のクローン、四季イズミの誕生です」


 数人の仮設墓地業者たちは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を設置し終える


タエ「(声)間違いなく、ご期待に添う活躍をするでしょう」


 ソウヤは白いカーネーションの花束をトキコの仮設の墓標の前に置く


『第十八話 価値のある犠牲』


◯5ANDREI総本部通路(昼過ぎ)

 外は曇っている

 ANDREI総本部の通路にいる四季イズミとリュウマ

 イズミの年齢は16歳

 イズミとリュウマはANDREI総本部の通路を歩いている

 話をしているイズミとリュウマ


リュウマ「今からイズミに行うのは第六の力のメンタルテストだ」

イズミ「ほうほうほう、メンタルテスト」


 リュウマはチラッとイズミのことを見る


リュウマ「(チラッとイズミのことを見て)分かってる反応なのか?」

イズミ「そりぁあもうちゃーんと」


 少しの沈黙が流れる


イズミ「ねね、私のミラースーツは?」

リュウマ「もうすぐ来るだろう、水色のやつだよ」

イズミ「(嬉しそうに)よしっ」

リュウマ「嬉しそうだな」

イズミ「嬉しいよ、だって生まれたばっかで何もかもちょー楽しいって感じだから」

リュウマ「俺もそうだったんだけどな」

イズミ「なんそれ、ペルソナはもうおっさんって感じじゃんか」

リュウマ「お前もそうなるさ」

イズミ「(嬉しそうに)やっば、おっさんになるのとかめっちゃ楽しみ」


 リュウマは立ち止まる

 リュウマに合わせて立ち止まるイズミ


リュウマ「人前でペルソナと呼ぶんじゃないぞ」

イズミ「あ、ならあだ名つけよ。ペルペルとか良くない?」

リュウマ「周りから浮くような呼び方はちょっとな・・・」

イズミ「じゃ、短くまとめてPね、パスタのP、パラダイスのP、パンツのP」


 イズミは歩き始める

 イズミについて行くリュウマ

 再び沈黙が流れる


リュウマ「場所は分かるのか?」

イズミ「もちろんもちろんもちろん、生誕三日で本部の地図を丸暗記したから」


◯6日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるタエと日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 タエは立っている

 日本帝国の軍人たちはホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ている

 話をしているタエと日本帝国の軍人たち


タエ「事故については、生存者から話を聞くのが早いでしょう」

日本帝国の軍人1「(ホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見ながら)生存者?」


 日本帝国軍の会議室の扉が開き、車椅子に乗っているトワネと、トワネが乗っている車椅子を押しているANDREIの職員1が日本帝国軍の第一会議室の中に入って来る

 日本帝国の軍人たちはホログラムで投影されている十一人目のオソレと化したシィアのことを見るのをやめる

 車椅子に乗っているトワネのことを見る日本帝国の軍人たち

 ANDREIの職員1はトワネが乗っている車椅子を押すのをやめて立ち止まる


タエ「皆様ご存知、第六の力の女王、相園トワネさんです」

日本帝国の軍人2「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)そもそもこの子だけが生き残ったというのが胡散臭いぞ、神野くん」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)政治家とニヤニヤつるむだけで戦いもしない奴が知ったようなことを言うな、軍事拡張と徴兵制度しか頭にない税金泥棒め」

日本帝国の軍人2「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)な、なんて無礼な・・・」

タエ「(少し笑って)現場の怒りを受け止めるのも我々の仕事でしょう?大佐」


◯7ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中には誰もいない 

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の扉が開き、ANDREI総本部のメンタルテスト室の中にイズミが入って来る

 イズミは真っ白な椅子に座る


リュウマ「(声)これより単一生殖型のクローン、四季イズミの第六の力のメンタルテストを行う。準備は良いね?」


 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中にリュウマの声が響き渡る


イズミ「いつでも来い」

リュウマ「(声)よし。では始めるか」


◯8日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち

 

日本帝国の軍人1「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)我々の問いに正直に答えるのだぞ、相園くん」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)おじ様方のご命令通りに」


 少しの沈黙が流れる


日本帝国の軍人1「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)では始めよう」


◯9ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)泣き叫んでいるオソレがいる、お前は動揺するか?冷静に」

イズミ「私は動揺しない、冷静に」

リュウマ「(声)冷静に」

イズミ「冷静に」


◯10日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人1「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)相園くん、君はSI-A49が十一人目のオソレ、ホーリー・ドーターだと時計じかけのはらわた実験時に気付かなかったのか」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)ああ」

日本帝国の軍人2「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)では実験が始まる以前にオソレがSI-A49に化けているとは思わなかったのか」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)全く思わなかった」


◯11ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)血だらけの少年少女がいる、お前は動揺するか?冷静に」

イズミ「私は動揺しない、冷静に」

リュウマ「(声)冷静に」

イズミ「冷静に」


◯12日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人2「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)本当は思いたくなかっただけではないのか」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)あんたらも周りの人間がオソレじゃないか疑えよ」

日本帝国の軍人3「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)質問に答えろ」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)シィアちゃんのことをオソレだと思ったことは一回もない」


◯13ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)創造主が何者かに殺された、お前は激情する」

イズミ「私は激情する」

リュウマ「(声)激しく激情するか?叫びと涙」

イズミ「激しく激情する、叫びと涙」


◯14日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人3「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)SI-A49と言え」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)SI-A49」

日本帝国の軍人5「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)君はオソレを破壊したことに対して不満を抱いているそうだが、人類への反逆意識があると捉えても構わないか」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)は、反逆意識なんかあるわけない、私も人間なんだぞ」


◯15ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)針を刺したミツバチは死んでしまう、生命の絶対的な死」

イズミ「生命の絶対的な死」

リュウマ「(声)針を引き抜く覚悟はあるか?生命の絶対的な死、道徳的価値観」

イズミ「私は針を引き抜く覚悟がある、生命の絶対的な死、道徳的価値観」

リュウマ「(声)道徳的価値観」

イズミ「道徳的価値観」


◯16日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人1「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)では自分が人間だという証明は出来るか」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)知るかそんなこと」

日本帝国の軍人1「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)出来ないんだな」

トワネ「(車椅子に乗りイライラしながら)証明なら前にトキコがしただろうが」

日本帝国の軍人6「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)時計じかけのはらわた実験日、君は酔い止めを服用されそうになり、オソレと共にロシア人の科学者を一人を殺したのか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺して)こ、殺してない」


◯17ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)人は性的な夢を見る、他者との触れ合いを欲するか?冷静に」

イズミ「人は性的な夢を見る、私は他者との触れ合いを欲する、冷静に」

リュウマ「(声)他者との触れ合いを欲するか?」

イズミ「私は他者との触れ合いを欲する」

リュウマ「(声)他者との触れ合いを欲するか?冷静に」

イズミ「私は他者との触れ合いを欲する、冷静に」

リュウマ「(声)アダムとイヴ、引き継がれし者」

イズミ「アダムとイヴ、引き継がれし者」


◯18日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人6「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)だがヘリの記録データには、君と梢博士とオソレの3人が結託して人を殺す場面が残されていた」

トワネ「(車椅子に乗り動揺して)あ、あれは事故で私が何かしたわけじゃ・・・」

日本帝国の軍人6「(車椅子に乗っているトワネのことを見たままトワネの話を遮って)事故現場からは帰化したイスラエルの兵士の魂が発見されたが、君は恣意的に第六の力を彼に向けたのか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)あ、あの時はパニックを起こしてて・・・」

日本帝国の軍人4「(車椅子に乗っているトワネのことを見たままトワネの話を遮って)パニックを起こすと第六の力のコントロールが効かなくなるのか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)わ、私は殴られるのが嫌だった、み、身の危険を感じたんだ」

日本帝国の軍人7「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)君は自分の命に危険が迫っていると感じたら、躊躇なく他者に第六の力を向けるわけだな」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)か、勝手に決めつけるな」


◯19ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)お前は他者から愛されたいと願っている、ストーカー、ストーカー」

イズミ「私は他者から愛されたいと願っている、ストーカー、ストーカー」

リュウマ「(声)何故お前は他者から愛されたいと願う、ストーカー」

イズミ「何故私は他者から愛されたいと願う、ストーカー」

リュウマ「(声)冷静に、ストーカー」

イズミ「冷静に、ストーカー」

リュウマ「(声)お前は創造主を恐れるか?冷静に、信仰心」

イズミ「私は創造主を恐れない、冷静に、信仰心」

リュウマ「(声)お前は創造主に指一本触れることが出来ない、そのことを恐れるか?無価値な存在」

イズミ「私は創造主に指一本触れることが出来ない、私はそのことを恐れない、無価値な存在」


◯20日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人7「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)梢博士には希死念慮があったと思うか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)き、希死・・・?」

タエ「自殺願望のことよ」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)な、何故そんなことを聞く?」

日本帝国の軍人7「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)質問をするのは我々だ」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)と、トキコに自殺願望があったとは思えないしあったとも思いたくない」

日本帝国の軍人8「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)オソレに強力な第六の力を授ける代わりに、梢博士が自身の命を奪うようオソレと取引した可能性はあるか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)あ、あるわけないだろそんなこと」

日本帝国の軍人9「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)時計じかけのはらわた実験日、博士の様子に何らかの異変は見られたか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)わ、分からん」

日本帝国の軍人9「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)ではいつもの博士と全く違いはなかったか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)す、少し緊張はしてたかもしれん」


◯21ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)生んだ子より先に死ぬことはない、運命」

イズミ「生んだ子より先に死ぬことはない、運命」

リュウマ「(声)運命」

イズミ「運命」

リュウマ「(声)自分と他者が同一に感じるか?宿命、呪い」

イズミ「自分と他者は同一に感じない、宿命、呪い」

リュウマ「(声)お前は自分と他者が同一に感じた時どうするか?呪い」

イズミ「私は自分と他者が同一に感じた時どうすることも出来ない、呪い」

リュウマ「(声)質問にストレスを感じる、精神的苦痛、肉体的苦痛、冷静に」

イズミ「質問にストレスを感じる、精神的苦痛、肉体的苦痛、冷静に」

リュウマ「(声)質問にストレスを感じるか?精神的苦痛、肉体的苦痛、冷静に」

イズミ「質問にストレスは感じない、精神的苦痛、肉体的苦痛、冷静に」

リュウマ「(声)お前は単一生殖型で良かったと感じるか?近親愛、セックス」

イズミ「私は単一生殖型で良かったと感じる、近親愛、セックス」


◯22日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人10「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)梢博士は人間化計画に死産した娘を喜んで提供しているが、それはオソレにマインドコントロールされていたからではないのか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)ま、マインドコントロールなんてもんがあるなら私やカナメも支配されてるはずだ」

日本帝国の軍人10「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)博士は時計じかけのはらわた実験時、もしくは以前からSI-A49の正体が十一人目のオソレだと知っていたのでないか」

トワネ「(車椅子に乗り動揺しながら)そ、それはない」

日本帝国の軍人10「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)何故そう言い切れる」

トワネ「(車椅子に乗ったまま)ふ、二人には絆があった、わ、私たちもトキコもシィアちゃんのことを信頼してたんだ。じゃなきゃアンドロイドに娘の魂を移植しようなんて思うわけがない」


◯23ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 第六の力のメンタルテストを受けているイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)お前は永遠に生き永遠に死ぬ、恐れることはあるか?冷静に」

イズミ「私は永遠に生き永遠に死ぬ、恐れることはない、冷静に」

リュウマ「(声)冷静に」

イズミ「冷静に」


◯24日本帝国軍第一会議室(昼過ぎ)

 日本帝国軍の第一会議室にいるトワネ、タエ、ANDREIの職員1、日本帝国の軍人たち

 日本帝国軍の第一会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 日本帝国軍の第一会議室はシャッターが下され、薄暗くなっている

 日本帝国軍の第一会議室にある大きな丸いテーブルは中央に穴が開いている

 大きな丸いテーブルの中央の穴にはホログラムが投影されており、十一人目のオソレと化したシィアの姿が映し出されている

 十一人目のオソレと化したシィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 日本帝国の軍人たちは大きな丸いテーブルに向かって椅子に座っている

 トワネは車椅子に乗っている

 タエは立っている

 車椅子に乗っているトワネの後ろに立っているANDREIの職員1

 日本帝国の軍人たちは車椅子に乗っているトワネのことを見ている

 話をしているトワネと日本帝国の軍人たち


日本帝国の軍人11「(車椅子に乗っているトワネのことを見たまま)つまり・・・君は人間とオソレの間に友情が芽生えていたと言うのか?」

トワネ「(車椅子に乗ったまま)友情なんてそんな安っぽいもんじゃない・・・(少し間を開けて)シィアちゃんとトキコは・・・お互いを愛してたんだ」


◯25ANDREI総本部第六の力メンタルテスト室(昼過ぎ)

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中に一人いるイズミ

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室は狭く、床、壁、天井が真っ白になっている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中央には真っ白な椅子が置いてある

 イズミは真っ白な椅子に座っている

 ANDREI総本部の第六の力メンタルテスト室の中ではリュウマの声が響き渡っている


リュウマ「(声)テストはこれで終わりだ、ご苦労様」


 イズミは体を伸ばす


イズミ「(体を伸ばして)ふう・・・疲れた疲れた疲れた」

リュウマ「(声)後でご飯を奢るよ、イズミ」

イズミ「(体を伸ばしながら)それよりも例の許可は?」

リュウマ「(声)そちらはまだだ、悪いな」

イズミ「(体を伸ばしながら)何でよー?もう良いじゃんかー」

リュウマ「(声)今はごたついてるんだ、分かるだろ、事故のせいだよ」

イズミ「(体を伸ばしながら)事故ねえ・・・そういやお葬式をしてるんだっけ?」

リュウマ「(声)そうだ、遺体がないから仮設だけどな」

 

 イズミは体を伸ばすのをやめる


イズミ「(体を伸ばすのをやめて)ありゃりゃ、(少し間を開けて)そいつは何とも言えなくなるね」


◯26仮説墓地場(昼過ぎ)

 空は曇っている

 仮説墓地場にいるカナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たち

 仮説墓地場にはたくさんの仮設の墓標がある

 仮説墓地場にあるたくさんの仮設の墓標には十字架が刻まれている

 カナメ、ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たちは喪服を着ている 

 カナメは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標の前にいる

 十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標の前には白いカーネーションの花束が置いてある

 ソウヤ、チヅル、たくさんのANDREIの職員たちは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標から離れて行っている

 チヅルは早足で歩いている

 チヅルのことを追いかけているソウヤ


ソウヤ「(早足で歩いているチヅルのことを追いかけながら)チヅル!待ってチヅル!」


 チヅルはソウヤの声を無視し早足で歩き続ける

 チラッと早足で歩いているチヅルのことを追いかけているソウヤのことを見るカナメ

 少しの沈黙が流れる

 早足で歩いているチヅルのことを追いかけるのをやめるソウヤ

 チヅルは早足で歩いてどこかに行く

 再び沈黙が流れる

 

ソウヤ「(小声でボソッと)僕らはもうダメか・・・」


 ソウヤはゆっくりカナメがいる十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標の前に戻る

 十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標の前で立ち止まるソウヤ


カナメ「大丈夫?ソウヤ」

ソウヤ「(驚いて少し笑って)大丈夫かって?」

カナメ「ごめん」

ソウヤ「(少し笑いながら)君が僕を心配するなんて、かなり意外だな」

カナメ「うん」

ソウヤ「(少し笑いながら)カナメは人のことを心配しない奴かと思ってたから」

カナメ「確かに・・・僕も昔はそう思ってたけど」

ソウヤ「きっと変わったんだな、色々あって」

カナメ「変わってなんかないよ、僕は多分、生まれた時からずっとこんな奴だった」


 少しの沈黙が流れる

 ソウヤは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見る


ソウヤ「(十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見て)トキコさんは死んだ、シィアちゃんも、イザベルも。(少し間を開けて)本当に、一人ずつ消えて行くな・・・」

カナメ「ソウヤ」

ソウヤ「(十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見たまま)何だい」

カナメ「僕は・・・ANDREIを抜けるよ」

ソウヤ「(十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見たまま少し寂しそうに)そうか・・・結局僕らは、友達になれなかったね」


 再び沈黙が流れる

 カナメは十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標から離れて行こうとする


ソウヤ「(十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見たまま)カナメ」


 カナメは立ち止まる


カナメ「(立ち止まって)何?」

ソウヤ「(十字架と”Tokiko Kozue”という名前が刻まれた仮設の墓標を見たまま)本当の戦いが始まった時、また君が必要になる」


 少しの沈黙が流れる

 カナメは十字架と”Tokiko Kozue”と名前が刻まれた仮設の墓標から離れて行く


◯27日本帝国軍第二会議室(昼過ぎ)

 外は曇っている

 日本帝国軍の第二会議室に一人いるタエ

 日本帝国軍の第二会議室には大きな丸いテーブルと椅子がある

 タエの腕時計からは小さなホログラムが投影されており、ANDREI総本部の中央司令室にいるリュウマの姿が映し出されている

 腕時計から小さなホログラムで投影されているリュウマと話をしているタエ


リュウマ「結果はまずまずでしょう。ヒヨリアンドマナカペアの回復が間に合わないようであれば、イズミの実戦投入を勧めますが・・・」

タエ「何だ」

リュウマ「メンタルテストの項目のいくつかは期待値を少し下回りました、イズミは潜在的に反逆意識を持っているようです」

タエ「カナメのせいか?」

リュウマ「分かりません。解凍前にシィアちゃんがした細工の影響も考えられます。その辺の問題を確かめるためにも、実戦で直接確認するのは一つ手だと思いますね」


 日本帝国軍の第二会議室の扉が開き、車椅子に乗っているトワネと、トワネが乗っている車椅子を押しているANDREIの職員1が日本帝国軍の第二会議室の中に入って来る


タエ「分かったわ」


 タエの腕時計から投影されていた小さなホログラムが消え、リュウマとの通信が終わる


ANDREIの職員1「(トワネが乗っている車椅子を押しながら)すみません、司令」

タエ「構いません」


 ANDREIの職員1はトワネが乗っている車椅子を押すのをやめて立ち止まる


ANDREIの職員1「(トワネが乗っている車椅子を押すのをやめて立ち止まって)今日のところはもう帰って良いそうです」

タエ「あら、さっきは色々聞き出そうとしていたのに、お開きの言葉は間接的なのね」

ANDREIの職員1「はい」

トワネ「(車の椅子に乗ったまま不機嫌そうに)ふん、どっちが無礼か分からんな」

タエ「疲れたでしょう?相園さん」

トワネ「(車の椅子に乗ったまま不機嫌そうに)疲れたなんてもんじゃない。私はああいう連中は好かん」

タエ「(少し笑って)私もよ、早く本部の病室に戻りましょうね」

トワネ「(車の椅子に乗ったまま不機嫌そうに)待て、聞きたいことがある」

タエ「何かしら」

トワネ「(車の椅子に乗ったまま)あんたはシィアちゃんとトキコの間に友情以上のものがあったと思ってるか」

タエ「もちろんよ、そうでなければあんな実験は行いません。相園さんがさっき言ったように、私も博士とシィアちゃんのことを信頼し切っていたわ」


◯28ANDREI総本部病室前廊下(夕方)

 外は曇っている

 ANDREI総本部の病室前の廊下に一人いるカナメ


◯29第四話◯3の回想/花色荘前(夜)

 花色荘の前にいるカナメとトキコ

 花色荘は3階建ての古くボロボロなアパート

 カナメはたくさんの荷物を持っている

 トキコは花色荘の鍵で花色荘の扉を開けている

 話をしているカナメとトキコ


◯30第四話◯12の回想/花色荘リビング(深夜)

 花色荘のリビングにいるカナメとシィア

 花色荘のリビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビ、ゲームがある

 花色荘のリビングはテーブルの上の電気だけが付いていて、薄暗くなっている

 テーブルの上にはカナメの数学の宿題が置いてある

 テーブルの上に置いてあるカナメの数学の宿題は全く解かれていない

 カナメとシィアは立っている

 話をしているカナメとシィア


◯31ANDREI総本部病室前廊下(夕方)

 外は曇っている

 ANDREI総本部の病室前の廊下に一人いるカナメ

 カナメは俯き泣いている


トワネ「(車椅子に乗ったまま不機嫌そうに)何で人の病室の前で泣いてるんだ」


 カナメは泣きながら顔を上げる

 ANDREI総本部の病室の近くには車椅子に乗っているトワネと、トワネが乗っている車椅子を押しているANDREIの職員1がいる

 カナメは手で涙を拭う


◯32ANDREI総本部病室(夕方)

 外は曇っている

 ANDREI総本部の病室にいるカナメとトワネ

 トワネはベッドの上で体を起こしている

 ベッドの横には椅子と車椅子が置いてある

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビが置いてある

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 カナメはベッドの横の椅子に座っている

 トワネはピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めている

 話をしているカナメとトワネ


トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま)お前は・・・最低だ、最低だよカナメ」

カナメ「うん・・・分かってる」

トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま)分かってるもんか!!お前はただ怖いから逃げようとしてるんだ!!臆病なだけなんだよ!!」

カナメ「だから、僕はここにいるべきじゃないと思うんだ、トワネ」


 少しの沈黙が流れる


カナメ「僕は・・・トワネが言った通り人の気持ちが推し量れなくて、それでトワネやみんなに嫌な思いをさせた。君と契約しても、第六の力を私物化したし、戦っても正義感はなかった。(少し間を開けて)僕は、君と契約するのに相応しくなかったと思う」

トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま)お前はオソレとの戦い巻き込まれたんだカナメ!!だからお前に選ぶ権利なんてない!!」

カナメ「それでも、今ならANDREIから抜けられる」


 トワネはピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま俯く


トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま俯いて)お前みたいな・・・まるで人のためにみたいなことを言って自分を守ろうとする奴が・・・私は大っ嫌いだ・・・」


 再び沈黙が流れる


カナメ「ごめん、トワネ」


◯33第十一話◯55の回想/ANDREI総本部病室(夕方)

 夕日が沈みかけている

 ANDREI総本部の病室にいるカナメとトワネ

 カナメはベッドの上で横になっている

 ベッドの横には椅子が置いてある

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビが置いてある

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 カナメは右腕が無くなっている

 ベッドの横の椅子に座っているトワネ

 トワネは膝の上にピンクの大きな熊のぬいぐるみを乗せている

 話をしているカナメとトワネ


トワネ「(膝の上にピンクの大きな熊のぬいぐるみを乗せたまま)何故なら私は・・・私は謝りたくて謝ってるんじゃない・・・ただ、許されたいだけだ」


◯34回想戻り/ANDREI総本部病室(夕方)

 外は曇っている

 ANDREI総本部の病室にいるカナメとトワネ

 トワネはベッドの上で体を起こしている

 ベッドの横には椅子と車椅子が置いてある

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビが置いてある

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 カナメはベッドの横の椅子に座っている

 トワネはピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めて俯いている

 話をしているカナメとトワネ


カナメ「僕は・・・今までのことをトワネに謝りたかった・・・(少し間を開けて)多分、それだけだったんだと思う」


 少しの沈黙が流れる


トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま俯いて)出て行け・・・」


 再び沈黙が流れる


トワネ「(ピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま俯いて怒鳴り声で)早く出て行け!!!!もう私の中に入って来るな!!!!」


 少しの沈黙が流れる

 カナメは立ち上がる

 チラッとピンクの大きな熊のぬいぐるみを抱き締めたまま俯いているトワネのことを見るカナメ

 カナメはANDREI総本部の病室から出て行く

 トワネは一人ANDREI総本部の病室に取り残される

 俯いたまま抱き締めていたピンクの大きな熊のぬいぐるみを投げ捨てるトワネ

 外は弱い雨が降り始める


◯35ANDREI総本部司令の自室(夕方)

 外は弱い雨が降っている

 ANDREI総本部司令の自室にいるカナメとタエ

 ANDREI総本部司令の自室は広く、巨大な水槽がある

 ANDREI総本部司令の自室の中にある巨大な水槽には、たくさんの熱帯魚が泳いでいる

 ANDREI総本部司令の自室には机と椅子がある

 カナメは立っている

 タエは机に向かって椅子に座っている

 話をしているカナメとタエ


タエ「それは素晴らしいですね」

カナメ「素晴らしいって・・・」

タエ「どうかしたの?カナメ」

カナメ「別に・・・怒られると思ってたから・・・」

タエ「あなたは怒られたくて私に会いに来たの?」


 少しの沈黙が流れる


タエ「(少し笑って)どうやら引き止めて欲しいようね」

カナメ「そんなんじゃないよ」

タエ「(少し笑いながら)確かに、あなたの周りにはたくさんの引き止めてくれる人がいるのに、それを聞かないんだから、カナメにとってはよっぽど大事な決断を下したということなのかもしれないわね」

カナメ「僕がここにいてもしょうがないよ。人のことを考えられなくて、かと言って戦うのが好きなわけでもない奴が世界を守るなんて、最初から無理があったんだ」

タエ「そうね。あなたは人類の命運を気にするような性格ではないけれど、でもそんなことは別に良いのよ。お婆ちゃんにはあなたのことが分かるわ、きっとカナメは、ある人のために行動を取ることになる。その役割を果たすことが出来たら、あとは何も気にしなくて良いのよ」


 再び沈黙が流れる


タエ「世界は常に一定に、滅び、守られている、全てはサイクルです。光と闇が均衡して初めて世の中が成り立つように、永遠に守られるものなんて存在しないわ」

カナメ「それなら・・・(少し間を開けて)大丈夫そうだね」

タエ「ええ、何一つ心配することはありません」


 少しの沈黙が流れる


タエ「カナメ、お婆ちゃんがどうしてあなたを引き止めようとしないか、その訳を聞きたいと思わない?」

カナメ「本当に理由があるなら・・・だけど」

タエ「(少し笑って)そもそもANDREIを抜け出せていない者を、引き止めることは出来ないでしょう?」

 

 再び沈黙が流れる

 カナメはANDREI総本部司令の自室から出て行く


◯36ANDREI総本部トキコの研究室(夕方)

 ANDREI総本部トキコの研究室にいるイズミ

 ANDREI総本部トキコの研究室には机、椅子、たくさんの書類、本、パソコンが乱雑に置いてあり、散らかっている

 トキコの机の引き出しを開けるイズミ

 トキコの机の引き出しの中にはたくさんのファイルが入っている

 トキコの机の引き出しの中からファイルの一つを取り出すイズミ

 イズミはファイルをパラパラめくる

 イズミがパラパラめくっているファイルの中には、カナメの顔写真とカナメの個人情報が載っているページがある

 イズミはファイルをパラパラめくるのをやめる 

 ファイルの中のカナメの顔写真とカナメの個人情報が載っているページを見ているイズミ


◯37花色荘玄関(夜)

 外は弱い雨が降っている

 花色荘の玄関にいるカナメとヒヨリ

 カナメはたくさんの荷物を持っている

 ヒヨリは左手が無くなっている

 話をしているカナメとヒヨリ


ヒヨリ「行かせないぞカナメ・・・君はここに残るべき人だ・・・」

カナメ「もう、無理ですよヒヨリさん」

ヒヨリ「私にも苦しいのは理解出来る・・・しかし、そういう時こそ我々は共にいよう、私ならカナメを支えることが・・・」

カナメ「(ヒヨリの話を遮って)僕のことを殺そうとしたでしょ」

ヒヨリ「こ、殺そうとした?わ、私がカナメをか?」

カナメ「グライダーのスペアパーツをわざと放出しただろ」

ヒヨリ「あ、あれは互いに遊んでいただけではないかカナメ」


 少しの沈黙が流れる


カナメ「あなたはイザベルも、シィアちゃんも殺したよね、二人がオソレだったから殺したんだよね。なら僕を殺そうとしたのはどうして?トキコさんを殺したのはどうしてなの?」

ヒヨリ「わ、私はトキコ博士を殺していない!!あ、あの日、私とマナカは必死に博士を探したが・・・それでも・・・い、遺体は・・・(少し間を開けて)私は殺してなどいない・・・し、信じてくれ・・・カナメ・・・」

カナメ「ヒヨリさんの言ってることは、もう信じられないです」


 再び沈黙が流れる


ヒヨリ「どうして・・・どうしてお前はそんなに冷たいのだ・・・」

カナメ「どうしてって・・・ヒヨリさんは意味が分からないんだよ」

ヒヨリ「意味が・・・?」

カナメ「どうして僕に付きまとうんですか、どうしてそんな簡単に・・・人を殺せるんですか」

ヒヨリ「カナメ・・・我々は生まれついての人殺しなのだ・・・お前だってオソレへの殺戮を繰り返しているのに・・・私だけを責めるなんて・・・酷過ぎるではないか・・・」

カナメ「僕は・・・僕は殺したくて殺してるんじゃないけど、ヒヨリさんは違うよね」


 少しの沈黙が流れる


ヒヨリ「(少し笑って)カナメ、太陽は赤いだろう?」

カナメ「うん」

ヒヨリ「(少し笑いながら)唇も赤い、血液も赤い、子宮も赤い、性器も赤い、炎も赤い。始まり、終わりを感じさせるものは全て赤くなっているのだ」


 ヒヨリは少し笑いながら右手でカナメの左手を掴む

 少し笑いながら右手でカナメの左手を掴んで伸ばすヒヨリ

 ヒヨリは少し笑いながら右手で伸ばしているカナメの左手を離す

 少し笑いながら右手と伸びているカナメの左手でハートを作るヒヨリ

 

ヒヨリ「(少し笑いながら右手と伸びているカナメの左手でハートを作って)私たちの手が何を表しているのか分かるか?カナメ」

カナメ「(左手を伸ばしてヒヨリの右手とハートを作りながら)ハート・・・じゃないんですか?」

ヒヨリ「(少し笑いながら右手と伸びているカナメの左手でハートを作ったまま)これはラヴだ」


 ヒヨリは少し笑いながら右手と伸びているカナメの左手でハートを作るのをやめる

 左手を伸ばすのをやめるカナメ


ヒヨリ「(少し笑いながら)もちろんラヴも赤い、真っ赤だ」

カナメ「それが何ですか?」

ヒヨリ「(少し笑いながら)殺戮こそ、ラヴを作り出す究極の行いだと思わないか?」


 再び沈黙が流れる

 ヒヨリの顔から笑みが消える


ヒヨリ「(怒鳴り声で)愛情があるからこその殺しだ!!!!人間は産まれた時血に染まっている!!!!これは遺伝子レベルの話なのだ!!!!私が異常なわけではない!!!!殺戮を愛し愛する殺戮のために人は生まれて来るのだ!!!!」


 少しの沈黙が流れる


カナメ「やっぱり、分かり合えないと思います」


 カナメは花色荘の玄関の扉を開ける

 花色荘から出て行くカナメ

 再び沈黙が流れる

 花色荘の玄関に一人取り残されているヒヨリ


◯38神野家前(夜)

 弱い雨が降っている

 自宅の前にいるカナメ

 カナメの体は雨で濡れている

 自宅のインターホンを押すカナメ


シィア「(淡々と 声)どうも、私です、シィアちゃんです」


 神野家の玄関の扉が開く

 神野家の玄関からアキラが出て来る


シィア「(淡々と 声)元気ですか、(少し間を開けて)なんて聞いたりしません」


 アキラはカナメのことを抱き締める


シィア「(声)何故なら私は、あなたが、人間が悲しみを感じる生物であるということを知っているからです」


 アキラはカナメのことを抱き締めるのをやめる

 カナメに自宅に入るように手招きするアキラ


シィア「(声)死のイメージカラーが赤、白、黒、グレーだとしたら、悲しみは青と言ったところでしょうか。涙は薄汚れた体液だけど、人間の中では青く切ない感情として認知されていますよね」


 カナメとアキラは自宅の中に入る


◯39花色荘シィアの部屋/コンピューター室(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 花色荘のシィアの部屋にいるソウヤ

 花色荘のシィアの部屋は狭い物置部屋が改造されて作られており、ケーブルの伸びたたくさんのコンピューターが置いてある

 花色荘のシィアの部屋はたくさんのコンピューターから伸びているケーブルで、床の踏み場がほとんどなくなっている

 花色荘のシィアの部屋にある一台のコンピューターの上には、小さなリモコンのようなスティックが置いてある

 小さなリモコンのようなスティックにはボタンがある

 

シィア「(声)でも青は悲しいイメージだけではないのかも。例えば海、初めて生物が産まれた場所に広がっているのは、青一色」


 ソウヤは一台のコンピューターの上の小さなリモコンのようなスティックを手に取る


シィア「(声)他には冷静さ。(少し間を開けて)人にしては珍しく冷静なことが多いソウヤは、青色がよく似合う」


 ソウヤは小さなリモコンのようなスティックのボタンを押す

 ソウヤが小さなリモコンのようなスティックのボタンを押すと、ホログラム姿のシィアが投影される


シィア「(声)私は長くアホアンドロイドとして人に仕え、不良品扱いを受けて来ました。それはおそらく私が冷静であり、その姿が人類からすれば、まさに感情の欠けた機械そのものだったからだと思います」


 小さなリモコンのようなスティックから投影されているホログラム姿のシィアは話を始める


◯40ANDREI総本部病室(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 ANDREI総本部の病室にいるトワネ

 トワネはベッドの上で体育座りをして俯いている

 ベッドの横には椅子と車椅子が置いてある

 ベッドの隣には棚があり、小さなテレビが置いてある

 窓際には花瓶が置いてあり、花が飾られてある

 ANDREI総本部の病室の床にはピンクの大きな熊のぬいぐるみが転がっていっる


シィア「(淡々と 声)そうです、私には真っ赤なハートがありません。(少し間を開けて)感情的であること、冷静であることの良し悪しについて議論するつもりはありません。長くなりますから。(少し間を開けて)ですが、真っ赤なハートというのはあなたを押し進めるエンジンになるかと思います」


◯41神野家カナメの部屋(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 自室にいるカナメ

 カナメの部屋には勉強机、椅子、ベッドがある

 カナメの勉強机の上には紺の”ミラースーツ”が置いてある

 カナメの部屋の扉は斧で破壊され、真ん中に大きな穴が開いている

 ベッドの上で横になっているカナメ


シィア「(淡々と 声)ソウヤにはとても強いエンジンが2つも備わっています、もう強過ぎて、アンドロイドなんて全く必要ありませんね、あーあ、私嫉妬しちゃう、生まれ変われるならもっと素敵なエンジンのアンドロイドになりたい。(少し間を開けて)シィアちゃんジョークです。話を戻して、では大事な大事な2つのエンジンの中身は、一体何だと思いますか?」


◯42カプセルホテル個室(深夜)

 カプセルホテルの個室にいるチヅル

 カプセルのホテルの個室は狭く、個室そのものがベッドになっている

 カプセルのホテルの個室のベッドで座っているチヅル

 チヅルは一枚の写真を見ている 

 チヅルが見ている一枚の写真には、第六話◯4の旅館の前で、トワネに強く腕を引っ張られているカナメ、カナメの腕を強く引っ張っているトワネ、ソウヤ、顔の近くでピースを作っているチヅル、バレないようにトキコの頭の後ろでピースを作っているシィアが写っている


シィア「(声)3・・・2・・・1・・・残念、ハズレです。(少し間を開けて)1つは前述した冷静さ、クールダウンをするためのエンジンです」


 チヅルは第六話◯4の旅館の前で、トワネに強く腕を引っ張られているカナメ、カナメの腕を強く引っ張っているトワネ、ソウヤ、顔の近くでピースを作っているチヅル、バレないようにトキコの頭の後ろでピースを作っているシィアが写っている写真を見たまま、ベッドの上で横になる


シィア「(声)そしてもう1つは、人類全員が認知していながら、敢えてあまり口にしないあの単語、ラヴです。(少し間を開けて)これは憎悪や第六の力の戦いではなく、ラヴの戦いなのです。そのことに気付いているのは司令、私、ソウヤだけ」


◯43ANDREI総本部地下最下層(深夜)  

 ANDREI総本部の地下最下層にいるタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗い  

 タエはANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中にいる

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中には、木の根っこに縛り上げられた全裸のトワネがいる 

 巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中で木の根っこに縛り上げられた全裸のトワネは、意識を失っている

 巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中で木の根っこに縛り上げられ意識を失った全裸のトワネの周囲には、10本の”イングマールの針”が刺さっており、木の根っこがこれ以上のトワネの体を縛り上げないようにしてある

 “イングマールの針”は2メートルほどの長さの真っ黒な棒

 タエはZIPPOライターで火を付けている

 ZIPPOライターの火を付けたまま、巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中で木の根っこに縛り上げられ意識を失った全裸のトワネのことを見ているタエ


シィア「(声)今はまだ、トワネやチヅル、カナメたちのエンジンが本調子とは言えません。でもソウヤなら、エンジンを動かす方法を、真っ赤なハートで戦う方法を彼らに教えることが出来るはずです」


◯44花色荘シィアの部屋/コンピューター室(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 花色荘のシィアの部屋にいるソウヤ

 花色荘のシィアの部屋は狭い物置部屋が改造されて作られており、ケーブルの伸びたたくさんのコンピューターが置いてある

 花色荘のシィアの部屋はたくさんのコンピューターから伸びているケーブルで、床の踏み場がほとんどなくなっている

 ソウヤは小さなリモコンのようなスティックを持っている

 小さなリモコンのようなスティックにはボタンがある

 ソウヤが持っている小さなリモコンのようなスティックからは、ホログラム姿のシィアが投影されている

 ソウヤが持っている小さなリモコンのようなスティックから投影されているホログラム姿のシィアは話をしている


シィア「そのためにも、まずはソウヤ自身が2つのエンジンに火を入れて欲しい。エンジンが燃え上がった瞬間、あなたの犯した罪は償われます。嘘ではありません」


◯45花色荘ソウヤの部屋(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 花色荘の自室にいるソウヤ

 花色荘のソウヤの部屋には勉強机、椅子、ベッドがある

 ソウヤの部屋の勉強机の上にはパソコンと聖書が置いてある

 ソウヤの部屋の壁には家庭祭壇があり、家庭祭壇の中央に磔されたキリストの十字架が置いてある

 ソウヤの部屋の家庭祭壇以外の壁、天井には私立東堂高校一年C組の教室で話をしたり、お弁当を食べたり、校庭で体操着を着て準備運動をしたり、花色荘のリビングでテレビゲームをしたり、ベッドで眠っていたり、お風呂でシャワーを浴びていたり、浴槽に浸かっていたり、ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室で、制服から白の”ミラースーツ”に着替えていたりするチヅルを隠し撮りしたたくさんの写真が貼られてある

 ソウヤは小さなリモコンのようなスティックを持っている

 ソウヤが持っている小さなリモコンのようなスティックにはボタンがある

 机の引き出しを開けるソウヤ

 ソウヤの机の引き出しの中にはハンドガンが入っている


シィア「(声)あなたは善人だもの」


 ソウヤは机の引き出しの中からハンドガンを手に取る


シィア「(声)償う道を選ぶと信じています」


 ハンドガンの弾倉を取り出すソウヤ

 ハンドガンの弾倉には15発の弾丸が詰まっている

 ソウヤはハンドガンの弾倉に弾丸が詰まっていることを確認する

 

シィア「(声)それでは兄弟、アホアホな皆さんによろしく。(少し間を開けて)価値のある犠牲を迎えたアホアンドロイドSI-A49、または晴れて、人間の女の子になれた元アホアンドロイドSI-A49より」


 ソウヤはハンドガンの弾倉に弾丸が詰まっていることを確認し終える

 弾倉をハンドガンに戻すソウヤ

 ソウヤは涙を流す


◯46ANDREI総本部イズミの部屋(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 ANDREI総本部の自室にいるイズミ

 ANDREI総本部のイズミの部屋にはベッド、机、トイレ、洗面台がある

 イズミの机の上にはANDREI総本部の地図、たくさんの薬、◯36でANDREI総本部のトキコの研究室にあったファイルが置いてある

 イズミのベッドの上には脱ぎ捨てた服がある

 イズミは洗面台の前で水色の”ミラースーツ”に着替えている


イズミ「(洗面台の前で水色の”ミラースーツ”に着替えながら)よいしょっと」


 イズミは洗面台の前で水色の”ミラースーツ”に着替え終える

 洗面台の鏡に反射して映っている自分の姿を見るイズミ


イズミ「(洗面台の鏡に反射して映っている自分の姿を見て)クソビッチ、クソビッチ、クソビッチ。ああもう、まただよ・・・明日、Pに修正してもらうように頼んでもらうか・・・」

 

 少しの沈黙が流れる

 イズミは洗面台の鏡に反射して映っている自分の姿を見たまま深くため息を吐き出す


イズミ「(洗面台の鏡に反射して映っている自分の姿を見たまま深くため息を吐き出して)にしても・・・いざ着てみると私に水色はあんまりって感じ。やっぱ赤系にすれば良かったかな」


◯47花色荘洗面所(深夜)

 外は弱い雨が降っている

 花色荘の洗面所にいるヒヨリ

 ヒヨリは左手が無くなっている

 下着姿になっているヒヨリ

 ヒヨリの背中には大きな火傷の跡がある

 下着姿のまま号泣しているヒヨリ


ヒヨリ「(下着姿で号泣したまま)か、カナメに嫌われた・・・カナメに嫌われたぁ・・・」


 ヒヨリは下着姿で号泣したまま洗面台の鏡を見る

 突然、泣き止むヒヨリ

 ヒヨリは下着姿のままヘラヘラ笑い始める

 洗面台の鏡には下着姿のままヘラヘラ笑っているヒヨリと、ヒヨリの後ろに立っている、いるはずのないウラジミール・アンドレイ、ヒラン・アンドレイ、ロベール=フォン・アンドレイ、クレナ・アンドレイ、九音アリカの姿が反射して映っている

 ヒヨリは下着姿でヘラヘラ笑いながら、洗面台の鏡に反射して映っている自分の姿と、後ろに立っている、いるはずのないウラジミール、ヒラン、ロベール、クレナ、アリカのことを見ている


◯48ANDREI総本部ケアカプセル室(深夜)  

 ANDREI総本部のケアカプセル室に一人いるマナカ

 ANDREI総本部のケアカプセル室にはたくさんのケアカプセルがある  

 ANDREI総本部のケアカプセル室にあるたくさんのケアカプセルの中には液体が入っている  

 マナカは全裸でカラスがデザインされた鉄仮面を付けており、鉄仮面からは酸素チューブが伸びている

 全裸のままケアカプセルの中に入って治療を行っているマナカ

 全裸でケアカプセルの中に入っているマナカは右腕が無くなっている

 マナカが入っているケアカプセルの液体が排水され始める

 少しするとマナカが入っているケアカプセルの液体が完全に排水される  

 マナカが入っているケアカプセルが開く  

 マナカの体とマナカが入っていたケアカプセルからは湯気が出ている

 左手でカラスがデザインされた鉄仮面から伸びている酸素チューブを外すマナカ

 マナカはケアカプセルから出る

 マナカの全身からはケアカプセルの液体がだらだら垂れている

 左手でカラスがデザインされた鉄仮面を顔から外そうとするマナカ

 マナカが左手でカラスがデザインされた鉄仮面を顔から外そうとすると、ガチャッという音が鳴ってマナカの顔から鉄仮面が外れる

 マナカの顔からカラスがデザインされた鉄仮面が外れると、マナカの顔と鉄仮面の間に溜まっていた大量のケアカプセルの液体が溢れる

 マナカの顔面は、マナカの体とマナカが入っていたケアカプセルから上がる湯気のせいで見えなくなっている

 突然、ANDREI総本部のケアカプセル室の扉が開く

 ANDREI総本部のケアカプセル室の中にANDREIの職員2が入って来る

 ANDREIの職員2はバスタオルを持っている

 

マナカ「腕の再生に時間がかかり過ぎですわ」

ANDREIの職員2「ごめんなさい真弓さん、トキコ博士とシィアちゃんがいなくてあなたたちのケアにも時間が・・・」


 ANDREIの職員2はマナカの顔面を見た瞬間、呆然とし話途中だった口を閉じる


マナカ「そういうことなら仕方がありませんわね・・・でもなるべく時間をかけないようにしないでくださる?」


 少しの沈黙が流れる

 ANDREIの職員2はマナカの顔面を見たまま呆然としている

 マナカの顔面は、変わらずマナカの体とマナカが入っていたケアカプセルから上がる湯気のせいで見えなくなっている


マナカ「私の顔に何かついていますの?」


 再び沈黙が流れる


ANDREIの職員2「(マナカの顔面を呆然と見たまま)あ、あなた・・・な、何者なの・・・?」


 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を顔に付けようとする

 マナカがカラスがデザインされた鉄仮面を顔に付けようとすると、ガチャッという音が鳴ってカラスがデザインされた鉄仮面がマナカの顔に付く


マナカ「私は九音ヒヨリ様を慕う存在ですわよ」


◯49神野家リビング(日替わり/朝)

 外は曇っている 

 リビングにいるカナメ

 リビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビがある

 テーブルの上には焼いたパン、目玉焼き、ウインナーが置いてある

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ

 少しするとリビングにアキラがやって来る


アキラ「(リビングにやって来て)お、おはよう、カナメ」

カナメ「おはよう、お父さん」


 アキラはテーブルに向かって椅子に座る


アキラ「(テーブルに向かって椅子に座って)か、カナメが朝ご飯を作ってくれたのか?」

カナメ「うん」

アキラ「(嬉しそうに)そっか、久しぶりにカナメのご飯が食べられて嬉しいよ、作ってくれてありがとう」

カナメ「レンジを使っただけだから・・・別に何かしたわけじゃないけど・・・」

アキラ「いや、こ、これだって立派な料理だよ。お父さんなんて、最近はインスタントとコンビニのお弁当ばっかりだったから」


 少しの沈黙が流れる


アキラ「それじゃあ・・・食べようか、カナメ」

カナメ「うん」

アキラ「いただきます」


 アキラは焼いたパンを一口食べる


アキラ「(焼いたパンを一口食べて)お父さん、今仕事を休んでるんだ。だから今日は一日・・・」


◯50私立東堂高校一年C組の教室(朝)

 外は曇っている

 私立東堂高校一年C組の教室にいるたくさんの生徒たちと教師1

 私立東堂高校一年C組のカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅルの席は空席になっている

 朝のHRを行っている教師1


教師1「ANDREI組は全員お休みのようですね」


◯51ANDREI総本部司令の自室(朝)

 外は曇っている

 ANDREI総本部司令の自室にいるタエ

 ANDREI総本部司令の自室は広く、巨大な水槽がある

 ANDREI総本部司令の自室の中にある巨大な水槽には、たくさんの熱帯魚が泳いでいる

 ANDREI総本部司令の自室には机と椅子がある

 ANDREI総本部司令の自室の中にある巨大な水槽を見ているタエ

 少しの沈黙が流れる


タエ「(ANDREI総本部司令の自室の中にある巨大な水槽を見ながら)そろそろか」


◯52東京駅周辺(朝)

 空は曇っている

 東京駅周辺には東京駅に向かっている学生、サラリーマン、OLなどたくさんの人がいる

 突然、東京駅の空高くに大きな穴が開く

 東京駅の空高くに開いた大きな穴は真っ暗な異界に繋がっている

 東京駅の空高くに開いた大きな穴から十二人目のオソレが落ちて来る  

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 十二人目のオソレが着地した衝撃で周囲には強い風が吹き、地面が揺れる

 十二人目のオソレが着地した衝撃で吹いた強い風で、東京駅に向かっていた学生、サラリーマン、OLなどたくさんの人たちが吹き飛ばされる


◯53花色荘ソウヤの部屋(朝)

 空は曇っている

 花色荘の自室にいるソウヤ

 花色荘のソウヤの部屋には勉強机、椅子、ベッドがある

 ソウヤの部屋の勉強机の上にはパソコンと聖書が置いてある

 ソウヤの部屋の壁には家庭祭壇があり、家庭祭壇の中央に磔されたキリストの十字架が置いてある

 ソウヤの部屋の家庭祭壇以外の壁、天井には私立東堂高校一年C組の教室で話をしたり、お弁当を食べたり、校庭で体操着を着て準備運動をしたり、花色荘のリビングでテレビゲームをしたり、ベッドで眠っていたり、お風呂でシャワーを浴びていたり、浴槽に浸かっていたり、ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室で、制服から白の”ミラースーツ”に着替えていたりするチヅルを隠し撮りしたたくさんの写真が貼られてある

 ソウヤは小さなリモコンのようなスティックとハンドガンを持っている

 ソウヤが持っている小さなリモコンのようなスティックにはボタンがある

 花色荘の外では警報が鳴っており、”直ちに近くのシェルターに避難してください”という機械音が繰り返しアナウンスされている

 ソウヤはハンドガンを腰にしまう


ソウヤ「(ハンドガンを腰にしまって)運が悪いな・・・僕は・・・」


◯54ANDREI総本部グライダー整備場(朝)

 外は曇っている

 ANDREI総本部のグライダー整備場にいるイズミ

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはイズミ以外にもたくさんのグライダーの整備士がいる

 ANDREI総本部のグライダー整備場は広く、ソウヤ、チヅル、ヒヨリのエンジン付きのグライダーや、試作段階のグライダー、搭乗者未定のグライダー、故障したグライダーがある

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはベルトコンベアがあり、様々なグライダーのパーツが置いてある

 ANDREI総本部のグライダー整備場の天井は開閉式になっているが、天井のほとんどが破壊されて外から丸見えの状態になっている

 イズミはグライダーを持っている

 話をしているイズミとグライダーの整備士1


イズミ「(嬉しそうに)めっちゃ運良いじゃんか、私」

グライダーの整備士1「い、いきなり実戦は無理だ、まずは訓練を積んでからじゃないと・・・」

イズミ「(グライダーの整備士の話を遮って)ちょいちょいちょい、こっちは神野カナメと九音ヒヨリのクローンなんだよ?訓練なんかなくても適応出来るってことを見せつけなきゃ、私の生まれた意味がないじゃん?」


 少しの沈黙が流れる

 イズミは持っているグライダーを起動させる

 イズミが持っているグライダーを起動させると、グライダーのエンジンが点火し宙に浮かび始める

 宙に浮かんでいるグライダーから手を離すイズミ

 イズミはグライダーに飛び乗る


イズミ「(グライダーに飛び乗って)心配しないでよおじさん、戦いで死ぬのもちょー素敵って感じだから。ま、もちろんまだまだまだ死ぬつもりはないんだけどね」


 イズミはグライダーに乗ったまま勢いよく上昇し、ほとんどが破壊されたANDREI総本部のグライダー整備場の天井から飛び出る

 グライダーに乗ったまま一気に十二人目のオソレがいるところに向かい始めるイズミ

 グライダーに乗ったまま十二人目のオソレがいるところに向かったイズミの姿は一瞬で見えなくなる


グライダーの整備士1「第六の力の契約者ってのはとんでもねえ奴らの集まりだな・・・」


◯55ANDREI総本部中央司令室(朝)

 ANDREI総本部の中央司令室にいるチヅル、ヒヨリ、タエ、リュウマ、その他大勢のANDREIの職員たち

 ANDREI総本部の中央司令室には正面に巨大なモニターがあり、東京駅周辺からANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿が映し出されている

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 チヅルは白の”ミラースーツ”を、ヒヨリは紫の”ミラースーツ”を着ている

 ヒヨリは左手が無くなっている

 ANDREI総本部の中央司令室にはたくさんのコンピューターと椅子があり、たくさんのANDREIの職員たちがコンピューターに向かって椅子に座っている

 ANDREI総本部の中央司令室の巨大なモニターの前にはホログラムが投影されており、十二人目のオソレの姿が立体的に映し出されている

 チヅル、ヒヨリ、リュウマは十二人目のオソレが投影されているホログラムの前に立っている

 ANDREI総本部の中央司令室の後ろは高い椅子があり、タエが座っている

 ANDREI総本部の中央司令室にいるたくさんの職員たちは急いでコンピューターに向かって指示を出している

 チヅル、ヒヨリ、タエ、リュウマは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている東京駅周辺から、ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿を見ている


ANDREIの職員1「ロシアからのミサイルを確認!今から30秒後にオソレに着弾します!」

リュウマ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている東京駅周辺から、ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿を見ながら)勝手な真似をしやがって」

ANDREIの職員1「礼なら結構だと」

リュウマ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている東京駅周辺から、ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿を見ながら)ふざけた連中だ」

タエ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている東京駅周辺から、ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿を見ながら)戦闘機を壊された恨みね」


 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている走ってANDREI総本部に向かっている十二人目のオソレの頭上にロシア製のミサイルが飛んで来る

 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている十二人目のオソレは立ち止まる

 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている十二人目のオソレはロシア製のミサイルが頭に着弾しそうになった瞬間、大きな盾で頭を守る

 中央司令室の巨大なモニターに映し出されているロシア製のミサイルは十二人目のオソレの頭の上の大きな盾に着弾し、大爆発を起こす

 中央司令室の巨大なモニターにはロシア製のミサイルの大爆発で上がった炎だけが映し出されている

 

チヅル「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されているロシア製のミサイルの大爆発で上がった炎を見ながら)人が住んでたとこなのに・・・」


 少しすると中央司令室の巨大なモニターに映し出されていたロシア製のミサイルの大爆発で上がった炎が消え始める

 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている消え始めている炎の中には、頭を大きな盾で守っている十二人目のオソレがいる

 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている頭を大きな盾で守っている十二人目のオソレの鎧には、傷一つ付いていない


ANDREIの職員2「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている頭を大きな盾で守っている十二人目のオソレを見て驚いて)う、嘘よ!!あれだけの爆発が起きたのに!!」

タエ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている頭を大きな盾で守っている十二人目のオソレを見ながら)十二人目のオソレをナイトと命名し、第六の力の契約者に破壊させます」

チヅル「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている頭を大きな盾で守っている十二人目のオソレを見るのをやめて)破壊ってどうやって!?ソウヤもカナメもいないのに!!あたしたちは一人じゃ戦えないんすよ司令!!」


 突然、ロシア製のミサイルの大爆発の衝撃がANDREI総本部の中央司令室に伝わって来て、激しい轟音が鳴り響く共に中央司令室の中が揺れる 

 ロシア製のミサイルの大爆発の衝撃で倒れそうになるチヅル

 ヒヨリはロシア製のミサイルの大爆発の衝撃で倒れそうになったチヅルの体を素早く右手で支える

 

ヒヨリ「(ロシア製のミサイルの大爆発の衝撃で倒れそうになったチヅルの体を素早く右手で支えて)心配することはないチヅル、男共の信頼ならこの私とマナカで勝ち取って来ようではないか」

チヅル「(ヒヨリに右手で支えられたまま)か、片手じゃ無理ですよ、マナカ先輩だってまだケアが終わってないのに・・・」

ヒヨリ「(チヅルの体を右手で支えたまま少し笑って)腕くらいまた生えて来るだろう?」


 中央司令室の巨大なモニターに映し出されている十二人目のオソレは大きな盾で頭を守るのをやめる 

 ロシア製のミサイルの大爆発で上がった炎はほとんど消えている

 ANDREI総本部に向かって走り始める中央司令室の巨大なモニターに映し出されている十二人目のオソレ

 ANDREI総本部の中央司令室の揺れが収まり始める

 チヅルはヒヨリに右手で支えられたまま体勢を直す

 チヅルの体を支えていた右手をチヅルから離すヒヨリ


ヒヨリ「(チヅルの体を支えていた右手をチヅルから離して少し笑いながら)私が勝てば、きっとカナメとソウヤも逃げるのをやめて戻って来るだろう」

チヅル「そ、ソウヤは逃げたりしない、あ、あんな臆病な奴とは違うから」

ヒヨリ「(少し笑いながら)気にするなチヅル、男なんて皆臆病な生き物だ、愛おしき我が父上も、ゴミで、クズで、クソで、権力と女にしか興味のない輩だったからな」


 ANDREI総本部の中央司令室の揺れが完全に収まる

 タエが座っていた高い椅子がANDREI総本部の中央司令室の地面に下がって来る

 ANDREI総本部の中央司令室の地面に下がった椅子から降りるタエ


タエ「(ANDREI総本部の中央司令室の地面に下がった椅子から降りて)今、九音さんと真弓さんを出すわけにはいかないわ」

ヒヨリ「な、何故だ?わ、私の体は万全だぞ」


 タエはANDREI総本部の中央司令室の扉に向かう


タエ「あなたには次があります。それに、今日は新たな契約者の力を見なくてはいけません」

ヒヨリ「新たな契約者だと・・・?」


 タエはANDREI総本部の中央司令室の扉を開ける


タエ「(ANDREI総本部の中央司令室の扉を開けて)チェックの方を頼むわ、陸佐」

リュウマ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されているANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの姿を見ながら)はい」


 タエはANDREI総本部の中央司令室から出て行こうとする


ヒヨリ「ど、どこへ行くつもりだ司令」

タエ「(ANDREI総本部の中央司令室から出て行こうとしたまま少し笑って)失敗作の処理ですよ」


◯56神野家リビング(朝)

 外は曇っている 

 リビングにいるアキラ

 外では警報が鳴っており、”直ちに近くのシェルターに避難してください”という機械音が繰り返しアナウンスされている

 リビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビがある

 テーブルの上には食べかけの焼いたパン、目玉焼き、ウインナーが置いてある

 テーブルに向かって椅子に座っているアキラ

 少しするとリビングにスーツケースを持っているカナメが慌ててやって来る


カナメ「(慌ててリビングにやって来て)な、何やってるのお父さん、早く避難しようよ」

アキラ「ひ、避難?」

カナメ「オソレが来てるんだ!」

アキラ「そうか・・・また・・・」

カナメ「だから早くしないと・・・」


 少しの沈黙が流れる

 アキラは立ち上がる


アキラ「(立ち上がって)ごめんなカナメ・・・お父さん、避難なんて一度もしてなかったから、ついボーッとしちゃったんだ」

カナメ「えっ、今までも避難してなかったの?」

アキラ「(少し笑って)息子が宇宙人と戦ってるのに、自分だけ逃げるなんて出来るわけないじゃないか」


 再び沈黙が流れる


アキラ「きっとまた子供が戦うことになるんだろ、だからお父さん、どうしても避難っていうのはしっくりこなくってさ」


 少しの沈黙が流れる

 カナメは俯く


アキラ「カナメ・・・?大丈夫か・・・?」

カナメ「(俯いたまま)お父さん・・・」

アキラ「う、うん」

カナメ「(俯いたまま)ごめんなさい・・・」

アキラ「お、お父さんこそ・・・今までごめんよ、お母さんがいなくて、こんなポンコツな父親だけが残って・・・(少し間を開けて)た、大変だったろ・・・?ご、ごめんな、本当に」


 カナメは俯いたまま首を横に振る


カナメ「(俯いたまま首を横に振って)お父さんは悪くないよ」


◯57ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレ

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの遠くの方にはANDREI総本部がある

 ANDREI総本部は巨大な高層ビルだが、建物のデザインが竜巻のように捻れ、斜めになっている

 ANDREI総本部に走って向かっている十二人目のオソレの正面から、エンジン付きのグライダーに乗っているイズミが飛んで来る

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 十二人目のオソレは立ち止まる

 イズミはグライダーに乗ったまま十二人目のオソレから50メートルほど離れた場所でグライダーを止める

 グライダーに乗ったまま十二人目のオソレを見ているイズミ

 

イズミ「(グライダーに乗ったまま十二人目のオソレを見ながら楽しそうに)でっか!!でっか!!でっか!!やば過ぎるよオソレって!!」


 イズミはグライダーに乗ったまま深呼吸をする


イズミ「(グライダーに乗ったまま深呼吸をして)こりゃミスったら簡単に捻り潰されちゃうかもだな」


 イズミはグライダーに乗ったまま深呼吸をするのをやめる


イズミ「(グライダーに乗ったまま深呼吸をするのをやめて)オフレット値!!500!!」

 

 イズミがグライダーに乗ったまま”オフレット値!!500!!”と叫ぶと、イズミの胸部に穴が開く

 グライダーに乗っているイズミの胸部に開いた穴は真っ暗な異界に繋がっている

 グライダーに乗っているイズミの胸部に開いた穴から、銃剣付きの大きな散弾銃が2丁出て来る

 イズミはグライダーに乗ったまま胸部に開いた穴から出て来た2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を手に取る

 イズミがグライダーに乗ったまま胸部に開いた穴から出て来た2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を手に取ると、イズミの胸部に開いていた穴が閉じて消える

 イズミが持っている2丁の銃剣付きの大きな散弾銃は、イズミの体の一部が”姫”になった姿

 イズミはグライダーに乗ったまま2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を十二人目のオソレに向ける

 グライダーに乗ったまま2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を十二人目のオソレに向けて笑うイズミ

 イズミはグライダーに乗り2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を十二人目のオソレに向けて笑いながら、2丁の銃剣付きの大きな散弾銃の引き金を引くイズミ


◯58ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない  

 タエは肉塊になったソウタのことを抱き抱えている

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 タエの後ろからハンドガンの引き金を引く音が聞こえて来る

 後ろを向くタエ

 タエの数メートル後ろには、肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えているソウヤがいる


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)若葉くん、ここにいたのね、浅木さんたちが心配していたのよ。(少し間を開けて)召集に反応しなかったのは感心しないけれど、梢博士とシィアちゃんのことがあったばかりだから、今日だけは特別に許してあげましょう」


 少しの沈黙が流れる


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)想像していたよりも・・・早い反乱だったな」


◯59ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレ

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 イズミはエンジン付きのグライダーに乗って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を持っている

 イズミが持っている2丁の銃剣付きの大きな散弾銃は、イズミの体の一部が”姫”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 イズミと十二人目のオソレの遠くの方にはANDREI総本部がある

 ANDREI総本部は巨大な高層ビルだが、建物のデザインが竜巻のように捻れ、斜めになっている

 イズミはグライダーに乗り2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を十二人目のオソレの顔面に向けたまま、グライダーで大きく旋回している


イズミ「(グライダーに乗り2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を十二人目のオソレの顔面に向けたまま、グライダーで大きく旋回して大きな声で)ねえずるくない!?!?そっちだけ鎧なんか着ちゃってさ!!!!あんたの顔を見せてよ!!!!」


 イズミはグライダーに乗り、大きく旋回しながら十二人目のオソレの顔面を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射する

 イズミがグライダーに乗り、大きく旋回しながら十二人目のオソレの顔面を狙って連射した2丁の銃剣付きの大きな散弾銃の弾丸は、全て十二人目のオソレの顔面の鎧に直撃する

 十二人目のオソレの顔面の鎧に直撃しているイズミの2丁の銃剣付きの大きな散弾銃の弾丸は、全弾鎧に弾き返さている

 十二人目のオソレの顔面の鎧には傷一つ付いていない


イズミ「(グライダーに乗り、大きく旋回しながら十二人目のオソレの顔面を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射しながら大きな声で)おいおいおい!!!!やっぱずるじゃんかその鎧!!!!」


 十二人目のオソレはグライダーで大きく旋回しながら自分の顔面に向かって、2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射しているイズミを狙って素早く剣を振り下ろす

 グライダーで大きく旋回しながら十二人目のオソレの顔面を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射するのをやめて、十二人目のオソレが素早く振り下ろして来た剣を避けるイズミ

 イズミはグライダーに乗り大きく旋回しながら十二人目のオソレが素早く振り下ろして来た剣を避けるが、イズミのグライダーは十二人目のオソレが剣を振り下ろして来た時に発生した強風で一気に一般道にまで下降させられる

 一般道にまで下降させられたグライダーに乗っているイズミを足で勢いよく踏み潰そうとする十二人目のオソレ

 

イズミ「(グライダーに乗ったまま十二人目のオソレの足に勢いよく踏み潰されそうになって大きな声で)やっばい!!!!」


 イズミは慌ててグライダーに乗ったまま低空飛行で十二人目のオソレが勢いよく踏み潰そうとして来た足をギリギリで避ける

 十二人目のオソレが勢いよく踏み潰した一軒家が木っ端微塵になる


イズミ「(低空飛行でグライダーに乗ったまま大きな声で)やばいやばいやばい!!!!あんなん食らったら私死んじゃうって!!!!」


 十二人目のオソレはグライダーに乗り低空で飛んでいるイズミを狙って大きな盾を素早く薙ぎ払う

 低空飛行でグライダーに乗ったまま2丁の大きな散弾銃の銃剣でグライダーを叩くイズミ

 イズミが低空飛行でグライダーに乗ったまま2丁の大きな散弾銃の銃剣でグライダーを叩いた瞬間、イズミが乗っているグライダーのエンジンの火力が爆発的に増加する

 イズミは低空飛行でグライダーに乗ったまま十二人目のオソレが素早く薙ぎ払って来た大きな盾から高速で逃げる


イズミ「(低空飛行でグライダーに乗り、十二人目のオソレが素早く薙ぎ払って来た大きな盾から高速で逃げて大きな声で)でっかいくせに動きも早いとか!!!!生まれてから4日目で戦う相手じゃなくない!?!?」


 イズミはグライダーに乗ったままグライダーを十二人目のオソレの膝まで高速で上昇させる


イズミ「(グライダーに乗ったままグライダーを十二人目のオソレの膝まで高速で上昇させて大きな声で)とか何とかとか何とかとか何とか言ってみちゃったりして!!!!」


 イズミはグライダーに乗ったまま高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込む

 グライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って素早く2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を構えるイズミ


イズミ「(グライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って素早く2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を構えて大きな声で)ああもう!!!!何で3回繰り返しちゃうんだよ馬鹿!!!!めっちゃ格好悪いじゃん!!!!」


 イズミはグライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射する

 イズミがグライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って連射している2丁の銃剣付きの大きな散弾銃の弾丸は、全弾十二人目のオソレの膝裏に直撃し、膝裏から大量の血が噴き出て来る

 

イズミ「(グライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射して大きな声で)よっしゃ!!!!これなら削れる!!!!」


 イズミがグライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込んで、十二人目のオソレの膝裏を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射しながら”よっしゃ!!!!これなら削れる!!!!”と叫んだ瞬間、十二人目のオソレはグライダーに乗って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射しているイズミを大きな盾で叩き落とそうとする

  

イズミ「(グライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射し大きな盾に叩き落とされそうになって大きな声で)お、オフレット値プラス300!!!!」


 イズミがグライダーに乗り高速で十二人目のオソレの膝裏に回り込みながら、十二人目のオソレの膝裏を狙って2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を連射し大きな盾に叩き落とされそうになって”お、オフレット値プラス300!!!!”と叫ぶと、イズミが持っていた2丁の銃剣付きの大きな散弾銃が大きな盾に変わる

 イズミはグライダーに乗ったまま大きな盾で十二人目のオソレが叩き落として来た大きな盾を受け止める

 グライダーに乗っているイズミの大きな盾と十二人目のオソレの盾がぶつかった瞬間、周囲に強い衝撃が走り、民家や車の窓ガラスが一気に割れる

 

イズミ「(グライダーに乗り大きな盾で十二人目のオソレが叩き落として来た大きな盾を受け止めたまま大きな声で)あんたマジやば過ぎ!!!!」


 グライダーに乗り大きな盾で十二人目のオソレが叩き落として来た大きな盾を受け止めているイズミは、十二人目のオソレに少しずつ押し返され始める


イズミ「(グライダーに乗り大きな盾で十二人目のオソレが叩き落として来た大きな盾を受け止めたまま、十二人目のオソレに少しずつ押し返されて楽しそうに大きな声で)これじゃもう死んじゃいそうだし!!!!でも死んじゃいそうなのも楽しい!!!!楽しい楽しい!!!!生きてるのってほんっと最高だね!!!!」


 イズミはグライダーに乗り大きな盾で十二人目のオソレが叩き落として来た大きな盾を受け止めたまま、勢いよく大きな盾を捨てて高速で十二人目のオソレの盾の下を潜り抜ける

 イズミが捨てた大きな盾を盾で叩き潰す十二人目のオソレ

 十二人目のオソレが盾で叩き潰したイズミの大きな盾は灰になっている

 イズミはグライダーに乗ったまま高速で上昇し、グライダーから飛び降りて十二人目のオソレの腕に着地する

 十二人目のオソレの腕を駆け上がるイズミ

 イズミは十二人目のオソレの腕を駆け上がりながら連続で倒立前転をする

 連続で倒立前転をしながら十二人目のオソレの腕を駆け上がり、体に捻りを入れて横回転をするイズミ

 イズミが連続で倒立前転をしながら十二人目のオソレの腕を駆け上がり、体に捻りを入れて横回転をすると、いつの間にかイズミの両手にはあるはずのない手榴弾が2個握られている 

 イズミが持っている2個の手榴弾は、イズミの体の一部が”姫”になった姿の一つ

 イズミは十二人目のオソレの肩を駆け上がっている

 十二人目のオソレの肩を駆け上がりながら2個の手榴弾のピンを口で抜くイズミ

 イズミは十二人目のオソレの肩を駆け上がりながら、十二人目のオソレの鎧と首の隙間に2個の手榴弾を投げ入れる

 十二人目のオソレの肩から飛び降りるイズミ

 十二人目のオソレの肩から飛び降りたイズミのことをオートパイロットで迎えに行くイズミのグライダー

 イズミはオートパイロットで迎えに来たグライダーに着地する


イズミ「(グライダーに着地して少し笑って)バーン」


 イズミがグライダーに着地して少し笑いながら”バーン”と呟くと、十二人目のオソレの首と鎧の隙間に投げ込まれた2個の手榴弾が爆発する

 十二人目のオソレはよろめきその場に勢いよく膝をつく

 よろめきその場に勢いよく膝をついた十二人目のオソレの首は燃え上がっている


イズミ「(グライダーに乗ったまま)さすがに今のは効いたはず!!」


 イズミはグライダーに乗ったまま首が燃え上がりその場に膝をついている十二人目のオソレのことを見る

 膝をついたまま燃え上がっていた十二人目のオソレの首の火が消え始める

 十二人目のオソレはゆっくり立ち上がる

 十二人目のオソレの首の火はあっという間に消える


イズミ「(グライダーに乗り十二人目のオソレのことを見たまま驚いて)あいつ地肌まで硬めの素材で出来てるのかよ!?こりゃ私が戦い方を変えるしかない感じ!?」


◯60ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるソウヤとタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない  

 タエは肉塊になったソウタのことを抱き抱えている

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 ソウヤは肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えている

 話をしているソウヤとタエ


ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま)あなたは僕らを手懐けられると思い込んでたようだけど、残念だったね」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)いやいやいや、私は思い込んでなどいないよ」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま少し笑って)ならチヅルやトワネがあなたに永遠に協力すると?」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)その通りだ」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま)冗談じゃないね。自身がクローンだという事実を知れば、トワネはあなたからすぐ離れて行くさ」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)クローン?」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えタエに向かってハンドガンを構えたまま)あなたの目的はトワネのオリジナル、ルシファリアを蘇らせること。そのために天からの使いだったオソレを破壊し、強力な第六の力の結晶化であるイングマールの針を14本を集めてるんだろう」


 タエは少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でる


タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)よしよし・・・お前も妹に会いたいのだな・・・」


 少しの沈黙が流れる


タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)作られたからには、何らかの役割が必ずある。例えば私の孫は・・・本当の孫ではないが・・・カナメは第六の力の王となり、オソレからスムーズにイングマールの針を回収する、それともう一つ、あいつは・・・いや、これは言わないでおこう。(少し間を開けて)カナメに必要なパートナーとして相園トワネ、トワのクローンが存在しているわけだ」

ソウヤ「(抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でてているタエに向かってハンドガンを構えたまま)自分の目的のために世界や人類の命を巻き込むなんてどうかしてる」

タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)それが私の作られた意味なのだよ、ソウヤ、世界を赤く染めようが、私の生きる目的は変わるまい」

ソウヤ「(抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でてているタエに向かってハンドガンを構えたまま)あり得ないね、あなたの考えはナルシズム過ぎる」

タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)あり得ない世界が成り立つからこそ、この世はとても不安定なのではないか」

ソウヤ「(抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でてているタエに向かってハンドガンを構えたまま)そんな理論が僕の耳にすんなり通ると思ってるのかい」

タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)確かに、私は善ではない。むしろ世界や人類の命を巻き込んだ悪の存在かもしれない。(少し間を開けて)しかしここで重要なのは、私が前や悪というちっぽけな概念ではなく、あくまでも私がラヴであるということだ。つまり愛情だよ。君が何よりも妹の命を大事にしているのと同じだ」

ソウヤ「(抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でてているタエに向かってハンドガンを構えたまま)悪いけどあなたと一緒にされる筋合いはない。僕らとあなたとじゃ、話が全く違うからね」

タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを優しく撫でて)そう思いたいのは理解出来るが、君は元より、人類のラヴは全て私と同じ」


 タエは抱き抱えている肉塊になったソウタを撫でるのをやめる

 

タエ「(少し笑いながら抱き抱えている肉塊になったソウタを撫でるのをやめて)君は熱心にアフターミラーの薬を求めていたな。(少し間を開けて)残念ながら、アフターミラーには未だ効果的な薬も、対処法も見つかっていない。それは何故だと思う?」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま)第六の力の負荷が人間の体と釣り合っていないからだ」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)それは誤った見解だソウヤ。もちろん、第六の力は負荷が大きい側面もある。その者に見合った所有時間を越えてまで第六の力を使えば、魂に帰化してしまう」


 タエは少し笑いながらチラッと抱き抱えている肉塊になったソウタのことを見る


タエ「(少し笑いながらチラッと抱き抱えている肉塊になったソウタのことを見て)彼のようにな。(少し間を開けて)自制心が弱まり、動物的本能や自身の欲求に従順になるのは、多少第六の力の影響もあるが、それ以前に人類の根本的なシステムによる問題が大きい。そのシステムというのが、アフターミラーなのだ」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま)し、システム?それじゃまるでアンドロイドじゃないか」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)当然だろう?人類は皆、私のクローンなのだから」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま馬鹿にして笑って)馬鹿馬鹿しい、そんな大掛かりな話を僕が信じると思ってることが笑えるよ」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)遺伝子は嘘をつくまい。第六の力に触れない者は穏便だが、逆に契約した者はラヴが凶暴的になる、感情は薬で一時的に抑えることが出来ても、クローンに根付いた遺伝子は変えられない。だから私は世界に赤をもたらしたサイクルラヴなのだ」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま馬鹿にして笑って)もう少しマシな話をしたらどうだい?」


 少しの沈黙が流れる


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)私はアダムとイヴを知っている」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま馬鹿にして笑って)あなただと言うのか?」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)いや、私ではない」


◯61ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレ

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 イズミはエンジン付きのグライダーに乗っている

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 十二人目のオソレの膝裏からは大量の血が噴き出ている

 ANDREI総本部に向かう道中の民家は木っ端微塵になっていたり、家や車の窓ガラスが割れていたりする

 イズミと十二人目のオソレの遠くの方にはANDREI総本部がある

 ANDREI総本部は巨大な高層ビルだが、建物のデザインが竜巻のように捻れ、斜めになっている

 イズミはグライダーに乗たまま十二人目のオソレから50メートルほど離れた場所にいる


タエ「(声)その者は、ある男と女から派生されたクローンだった」


 少しの沈黙が流れる


イズミ「(グライダーに乗ったまま)しょうがないな・・・女として生まれたんだから、まだ使いたくはなかったんだけど。ま、良いや」


 イズミはグライダーに乗ったまま山羊がデザインされた鉄仮面を顔から外そうとする

 イズミがグライダーに乗ったまま山羊がデザインされた鉄仮面を顔から外そうとすると、ガチャッという音が鳴ってイズミの顔から鉄仮面が外れる

 グライダーに乗ったまま山羊がデザインされた鉄仮面を落とすイズミ


イズミ「(グライダーに乗ったまま山羊がデザインされた鉄仮面を落として大きな声で)トランスコンバート!!!!」


 イズミがグライダーに乗ったまま”トランスコンバート!!!!”と叫ぶと、イズミの水色の”ミラースーツ”が真っ赤に光り始める

 イズミがグライダーに乗ったまま”トランスコンバート!!!!”と叫ぶと、突然、イズミの胸が潰れる

 イズミはグライダーに乗ったまま激しく息切れをしている

 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの肩幅が広がる

 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの両腕、両脚が太くなり、血管が浮き出るようになる


タエ「(声)人類は皆、そのクローンから生まれ、私たちはクローンの子として、兄弟で近親愛を繰り返し、世界にラヴを繁栄させて来た」


 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの喉仏が浮き上がる

 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの骨格が大きくなり、骨格に合わせるように体のあらゆる部位から女らしさが消えていく

 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの両目が真っ赤に充血している


タエ「(声)今、新たなアダムとイヴが、十二人目のオソレを破壊しようとしている」


 グライダーに乗って激しく息切れをしているイズミの体は完全に男になっている


イズミ「(グライダーに乗って激しく息切れをしながら男の声で)ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・男っていうのも・・・悪くないぜ・・・」


 イズミはグライダーに乗ったまま呼吸を整える


イズミ「(グライダーに乗ったまま呼吸を整えて男の声で)さて・・・と・・・(少し間を開けて大きな声で)オフレット値!!!!リヴァ!!!!」


 イズミがグライダーに乗ったまま男の声で”オフレット値!!!!リヴァ!!!!”と叫ぶと、突然、イズミの右手が巨大化し、毛むくじゃらの猿のような手になる

 グライダーに乗っているイズミの巨大な猿の手は、一人目のオソレの右手に生えていた巨大な猿の右手と完全に同じ

 グライダーに乗っているイズミの巨大な猿の手は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 イズミはグライダーに乗り高速で十二人目のオソレがいるところに向かう

 グライダーに乗ったまま思いっきり巨大な猿の手で十二人目のオソレの顔面を殴ろうとするイズミ


イズミ「(グライダーに乗ったまま思いっきり巨大な猿の手で十二人目のオソレの顔面を殴ろうとして男の大きな声で)うぉぉりゃぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


 グライダーに乗ったまま顔面を狙って思いっきり殴ろうとして来たイズミの巨大な猿の手を、大きな盾で受ける十二人目のオソレ

 十二人目のオソレがグライダーに乗ったまま顔面を狙って思いっきり殴って来たイズミの巨大な猿の手を大きな盾で受けると、十二人目のオソレの大きな盾にヒビが入る 

 グライダーに乗ったまま顔面を狙って思いっきり殴って来たイズミの巨大な猿の手が、十二人目のオソレの大きな盾を勢いよく割って壊す

 イズミはグライダーに乗り巨大な猿の手で十二人目のオソレの大きな盾を勢いよく割って壊して、そのまま十二人目のオソレの顔面を強く殴る

 イズミの巨大な猿の手で顔面を強く殴られた十二人目のオソレは倒れそうになる

 イズミはグライダーから飛び上がり倒れそうになっている十二人目のオソレの顎を思いっきり下から巨大な猿の手で殴る

 イズミに思いっきり下から巨大な猿の手で殴られた十二人目のオソレの下顎の鎧が壊れて、地面に落下する

 十二人目のオソレの口からは血が出ている

 地面に落下しているイズミ

 十二人目のオソレは地面に落下しているイズミに向かって剣を思いっきり振り下ろす

 地面に落下しながら、巨大な猿の手で十二人目のオソレが思いっきり振り下ろして来た剣を受けるイズミ

 十二人目のオソレが思いっきり振り下ろして来た剣は巨大な猿の手ごとイズミを地面に叩きつけられる

 イズミが地面に叩きつけられた衝撃で、瓦礫と砂埃が飛びイズミの姿が見えなくなる


タエ「(声)もはや人類などいないのだ。全てコピー、複製に過ぎない、我々は道徳的価値観を放棄し、生物の掟に反して生き長らえた。オソレが我々の元に訪れるのは、我々が所詮偽りの人類だからだ」


◯62ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるソウヤとタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない  

 タエは肉塊になったソウタのことを抱き抱えている

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 ソウヤは肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えている

 話をしているソウヤとタエ


ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま)あ、あり得ない!!そんな話があるものか!!」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)さっき・・・作られたからには何らかの役割が必ずあると言ったが・・・稀にそれが当てはまらない者が現れる・・・反乱者・・・そう・・・失敗作・・・貴様のようにいつの時代も要らなかった者のことを指す」


 少しの沈黙が流れる


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)梢トキコという女のことを知っているか?」

ソウヤ「(肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えたまま大きな声で)お前がシィアちゃんと一緒にトキコさんを殺したんだ!!!!」

タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)いや・・・もう一人の梢トキコの方だ・・・」


 タエはチラッと抱き抱えている肉塊になったソウタのことを見る


タエ「(チラッと抱き抱えている肉塊になったソウタのことを見て)彼の妹のことだよ」


◯63ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレ

 イズミは真っ赤に光り輝いている水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの肩幅は広がり、左腕、両脚が太くなり、血管が浮き出ている

 イズミの喉仏は浮き上がっている

 イズミの骨格が大きくなっており、骨格に合わせるように体のあらゆる部位から女らしさが消えている

 イズミの両目は真っ赤に充血している

 イズミの体は完全に男になっている

 イズミの右手は巨大化し、毛むくじゃらの猿のような手になっている

 イズミの巨大な猿の手は、一人目のオソレの右手に生えていた巨大な猿の右手と完全に同じ

 イズミの巨大な猿の手は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣を持っている

 十二人目のオソレは下顎の鎧が破壊されて、口から血が出ている

 十二人目のオソレの近くにはイズミのエンジン付きのグライダーが宙に浮かんでいる

 地面では瓦礫と砂埃が飛んでいて、イズミの姿が見えなくなっている


タエ「(声)第六の力のシミュレーション中に、契約が解除出来ず魂に帰化した哀れな男・・・」


 少しすると砂埃が消えて地面に叩きつけられたイズミの姿が見えるようになる

 地面に叩きつけられたイズミの周囲はクレーターのようになっている

 イズミは巨大な猿の手で受け身を取っている

 巨大な猿の手で受け身を取るのをやめて立ち上がるイズミ


タエ「(声)梢トキコは兄に対して特別な感情を持っていた・・・」


 イズミは巨大な猿の手を使って獣のように走り出す

 巨大な猿の手を使って民家の壁を駆け上がるイズミ


タエ「(声)まさにラヴだ・・・」


 イズミは巨大な猿の手を使って民家の屋根の上から十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がる

 巨大な猿の手を使って民家の屋根の上から十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がったイズミは、宙に浮かんでいるグライダーを巨大な猿の手で掴む


タエ「(声)彼女は賢く、自分たちの正体を見抜いていたが・・・性格はお前の妹のように器用ではなかった」


 イズミは十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がりながら、十二人目のオソレの口を狙って巨大な猿の手で思いっきりグライダーを投げる

 

タエ「(声)梢トキコは哀れな肉塊と化した弟を実験台にされるのを恐れ・・・ANDREIから逃げ出し・・・どういう訳か彼女にそっくりな少女に殺されたようだ・・・」


◯64ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるソウヤとタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない  

 タエは肉塊になったソウタのことを抱き抱えている

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 ソウヤは肉塊になったソウタを抱き抱えているタエに向かってハンドガンを構えている

 話をしているソウヤとタエ


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま)トキコの弟の名前は・・・」


 タエは肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑う


タエ「(肉塊になったソウタを抱き抱えたまま少し笑って)お前と同じ、ソウヤだったらしい」


 タエは素早く肉塊になったソウタを自分に向かってハンドガンを構えているソウヤに投げ捨てる


◯65ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレ

 イズミは真っ赤に光り輝いている水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの肩幅は広がり、左腕、両脚が太くなり、血管が浮き出ている

 イズミの喉仏は浮き上がっている

 イズミの骨格が大きくなっており、骨格に合わせるように体のあらゆる部位から女らしさが消えている

 イズミの両目は真っ赤に充血している

 イズミの体は完全に男になっている

 イズミの右手は巨大化し、毛むくじゃらの猿のような手になっている

 イズミの巨大な猿の手は、一人目のオソレの右手に生えていた巨大な猿の右手と完全に同じ

 イズミの巨大な猿の手は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣を持っている

 十二人目のオソレは下顎の鎧が破壊されて、口から血が出ている

 イズミは巨大な猿の手を使って十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がっている

 イズミのエンジン付きのグライダーが十二人目のオソレの口に向かって飛んで行っている

 十二人目のオソレは自分の口に向かって飛んで来たイズミのグライダーに向かって剣を振り上げる

 イズミのグライダーに向かって剣を振り上げている十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がりながら、巨大な猿の手を十二人目のオソレに向ける

 イズミはグライダーに向かって剣を振り上げている十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がりながら、巨大な猿の手を十二人目のオソレに向けて、”オフレット値、ハント砲”と呟く

 イズミがグライダーに向かって剣を振り上げている十二人目のオソレに向かって勢いよく飛び上がりながら、巨大な猿の手を十二人目のオソレに向けて、”オフレット値、ハント砲”と呟く、イズミの巨大な猿の手が”ハント砲”に変わる

 イズミの右手の”ハント砲”は、巨大な大砲のような見た目をしているが、火砲部分が人間の口になっている

 イズミの右手の”ハント砲”の火砲部分の口は、女だった時のイズミと完全に同じ口をしている

 イズミの右手の”ハント砲”は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 グライダーに向かって剣を振り上げている十二人目のオソレに向けた、イズミの右手の”ハント砲の火砲部分であるイズミの口が、光り始める

 イズミの体は十二人目のオソレの顔面と同じくらいの高さまで飛び上がり、ゆっくり落下し始める

 十二人目のオソレは自分の口に向かって飛んで来たイズミのグライダーを狙って勢いよく剣を振り下ろす

 自分の口に向かって飛んで来たイズミのグライダーを勢いよく剣で叩き落とす十二人目のオソレ

 十二人目のオソレが自分の口に向かって飛んで来たイズミのグライダーを勢いよく剣で叩き落としたのと同じタイミングで、ゆっくり落下しながら右手の”ハント砲”を十二人目のオソレの顔面を狙って発射するイズミ

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”からは、十二人目のオソレの顔面を狙って巨大な熱光線が発射される

 ゆっくり落下ながら十二人目のオソレの顔面を狙ってイズミの右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線は、十二人目のオソレの顔面に直撃する


◯66ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるソウヤとタエ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない

 ソウヤはタエに向かってハンドガンを構えている

 タエに向かってハンドガンを構えているソウヤに向かって肉塊になったソウタが飛んで来ている

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 ソウヤはタエに向かってハンドガンを発砲する

 ソウヤがタエに向かって発砲したハンドガンの弾丸は、ソウヤに向かって飛んで来ていた肉塊になったソウタに直撃するが、タエからは外れる

 薬莢がカランカランと音を立てて落ちている

 タエは少し笑って素早く右手をソウヤに伸ばす

 タエが少し笑って素早く右手をソウヤに伸ばした瞬間、タエの顔面に光っている魔法陣のような紋章が現れる 

 ソウヤは右手を自分に伸ばしているタエに向かってハンドガンを発砲しようとする

 少し笑い、自分に向かってハンドガンを発砲しようとしているソウヤに右手を伸ばしたまま、”オフレット値、プラス3000”と呟くタエ

 タエが少し笑い、自分に向かってハンドガンを発砲しようとしているソウヤに右手を伸ばしたまま、”オフレット値、プラス3000”と呟いた瞬間、ソウヤが爆発する

 爆発したソウヤの大量の血と肉片が周囲に飛び散る

 光っている魔法陣のような紋章が現れているタエの顔面にソウヤの大量の血がかかる

 肉塊になったソウヤは”帰化”し魂だけの姿になっている

 肉塊になったソウヤとソウヤが持っていたハンドガンがゆっくりANDREI総本部の地下最下層の床に落下している


肉塊になったソウヤ「(ゆっくり落下しながら 声 モノローグ)やっぱり・・・次は・・・僕の番だったか・・・」


 肉塊になったソウヤはゆっくり落下しながら涙を流す

 

◯67ANDREI総本部中央司令室(朝)

 ANDREI総本部の中央司令室にいるチヅル、ヒヨリ、リュウマ、その他大勢のANDREIの職員たち

 ANDREI総本部の中央司令室には正面に巨大なモニターがあり、ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレの姿が映し出されている

 イズミは真っ赤に光り輝いている水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの肩幅は広がり、左腕、両脚が太くなり、血管が浮き出ている

 イズミの喉仏は浮き上がっている

 イズミの骨格が大きくなっており、骨格に合わせるように体のあらゆる部位から女らしさが消えている

 イズミの両目は真っ赤に充血している

 イズミの体は完全に男になっている

 イズミの右手は”ハント砲”になっている

 イズミの右手の”ハント砲”は、巨大な大砲のような見た目をしているが、火砲部分が人間の口になっている

 イズミの右手の”ハント砲”の火砲部分の口は、女だった時のイズミと完全に同じ口をしている

 イズミの右手の”ハント砲”は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣を持っている

 十二人目のオソレは下顎の鎧が破壊されて、口から血が出ている

 イズミの体は十二人目のオソレの顔面と同じくらいの高さからゆっくり落下している

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”からは、十二人目のオソレの顔面を狙って巨大な熱光線が発射されている

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線は、十二人目のオソレの顔面に直撃している

 チヅルは白の”ミラースーツ”を、ヒヨリは紫の”ミラースーツ”を着ている

 ヒヨリは左手が無くなっている

 ANDREI総本部の中央司令室にはたくさんのコンピューターと椅子があり、たくさんのANDREIの職員たちがコンピューターに向かって椅子に座っている

 ANDREI総本部の中央司令室の巨大なモニターの前にはホログラムが投影されており、十二人目のオソレの姿が立体的に映し出されている

 チヅル、ヒヨリ、リュウマは十二人目のオソレが投影されているホログラムの前に立っている

 ANDREI総本部の中央司令室にいるたくさんの職員たちは急いでコンピューターに向かって指示を出している

 チヅル、ヒヨリ、リュウマは中央司令室の巨大なモニターに映し出されているゆっくり落下しながら右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線を、十二人目のオソレの顔面に直撃させているイズミのことを見ている


肉塊になったソウヤ「(声 モノローグ)これが・・・価値のある犠牲なら・・・良いんだけどな・・・」


◯68ANDREI総本部に向かう道中(朝)

 空は曇っている

 ANDREI総本部に向かう道中にいるイズミと十二人目のオソレ

 イズミは真っ赤に光り輝いている水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの肩幅は広がり、左腕、両脚が太くなり、血管が浮き出ている

 イズミの喉仏は浮き上がっている

 イズミの骨格が大きくなっており、骨格に合わせるように体のあらゆる部位から女らしさが消えている

 イズミの両目は真っ赤に充血している

 イズミの体は完全に男になっている

 イズミの右手は”ハント砲”になっている

 イズミの右手の”ハント砲”は、巨大な大砲のような見た目をしているが、火砲部分が人間の口になっている

 イズミの右手の”ハント砲”の火砲部分の口は、女だった時のイズミと完全に同じ口をしている

 イズミの右手の”ハント砲”は、イズミの体の一部が”王子”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣を持っている

 十二人目のオソレは下顎の鎧が破壊されて、口から血が出ている

 イズミの体は十二人目のオソレの顔面と同じくらいの高さからゆっくり落下している

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”からは、十二人目のオソレの顔面を狙って巨大な熱光線が発射されている

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線は、十二人目のオソレの顔面に直撃している

 ゆっくり落下しているイズミの右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線が、十二人目のオソレの顔面を吹き飛ばす

 イズミの右手の”ハント砲”から発射された巨大な熱光線で、顔面が吹き飛ばされた十二人目のオソレはその場に倒れる

 頭が吹き飛び倒れている十二人目のオソレの首からは大量の血が噴き出る

 イズミの右手の”ハント砲”から発射されていた巨大な熱光線が止まる

 イズミの右手の“ハント砲”の火砲部分であるイズミの口からは黒い煙が上がっている

 地面に着地するイズミ

 

◯69ANDREI総本部地下最下層(朝)

 ANDREI総本部の地下最下層にいる肉塊になったソウヤ、タエ、肉塊になったソウタ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない

 肉塊になったソウヤには目と口があり、涙を流しながらゆっくり落下している

 肉塊になったソウヤは”帰化”したソウヤの魂

 タエの顔面には光っている魔法陣のような紋章が現れており、大量の血がかかっている

 ANDREI総本部の地下最下層の床には肉塊になったソウタがいる

 肉塊になったソウタには目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 肉塊になったソウタは”帰化”したソウタの魂

 肉塊になったソウタからは大量の血が噴き出ている

 涙を流しながらゆっくり落下している肉塊になったソウヤの近くには、同じくゆっくり落下しているソウヤのハンドガンがある

 少し笑いながら涙を流しゆっくり落下している肉塊になったソウヤに向かって右手を伸ばしているタエ

 涙を流しながらグチャッという音を立ててANDREI総本部の地下最下層の床に落ちる肉塊になったソウヤ

 タエは少し笑いながら右手を伸ばすのをやめる

 涙を流しながら人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている肉塊になったソウヤ

 タエの腕時計から着信が鳴る

 少し笑いながら腕時計のボタンを押すタエ


タエ「(少し笑いながら腕時計のボタンを押して)こちらはボイスだけで繋いで」


 タエが少し笑いながら腕時計のボタンを押すと着信が止まり、小さなホログラムが投影されて、腕時計からANDREI総本部の中央司令室にいるリュウマの姿が映し出される


タエ「(少し笑いながら)日向陸佐、戦況はどうですか?」

リュウマ「十二人目のオソレ、ナイトはイズミちゃんが猿の手とハント砲で破壊しました」

タエ「まだ初陣なのにあれらを使ったの?」

リュウマ「はい。動きは悪くありませんが、やはり戦闘タイプではない分、爆発的な攻撃力とはいかないようですね。それと司令、リヴァの猿の手について、マスコミ及び世界中から苦情と問い合わせが殺到していますが・・・」

タエ「面倒ね・・・今後四季さんにトランスコンバートの技は禁止させるわ」

リュウマ「了解です。イズミちゃんが司令と話をしたいと言っていますが、繋ぎますか?」

タエ「ええ、お願い」


 タエの腕時計から投影されていた小さなリュウマのホログラムが、ANDREI総本部に向かう道中の一般道にいるイズミの姿に変わる

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの体は元の女に戻っている

 イズミの右手は無くなっている

 

タエ「お疲れ様、四季さん。体はどうですか?」

イズミ「うん、最高って感じ」


 タエの顔面に現れていた光っている魔法陣のような紋章が消える


イズミ「だけどだけどだけど、バグを修正して欲しいんだよね。3回繰り返すやつ。それとこの後について・・・」


◯70神野家リビング(昼)

 外は弱い雨が降っている 

 リビングにいるカナメとアキラ

 リビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビがある

 テレビのニュースでは◯59のANDREI総本部に向かう道中で、エンジン付きのグライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像が繰り返し流れている

 イズミは水色のミラースーツを着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 グライダーに乗っているイズミは2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を持っている

 グライダーに乗っているイズミが持っている2丁の銃剣付きの大きな散弾銃は、イズミの体の一部が”姫”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 リビングにはスーツケースが置いてある

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメとアキラ

 カナメとアキラはテレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見ている


アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、エグライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま)す、凄いな・・・(少し間を開けて)あの子もカナメのお友達なのか・・・?」

カナメ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま)ううん」


 少しの沈黙が流れる


アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま)花色荘に一度尋ねた時も・・・カナメと同じ年くらいの女の子が出て来たけど、あの子もやっぱりオソレと戦ってたんだよね・・・」


 カナメはテレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見るのをやめる


カナメ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見るのをやめて)お父さん、花色荘に来たの?」

アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま)あ、ああ、か、カナメのことが心配でね。追い返されちゃったけど・・・でもその後、ANDREIで科学者をやってる女性から色々話を聞いたんだ」


◯71回想/喫茶店(夜)

 喫茶店の中にいる白衣姿のトキコとアキラ

 喫茶店の中には丸いテーブル、椅子、カウンター席がある

 喫茶店の中には白衣姿のトキコとアキラ以外にも数人の客がいる

 トキコは折り鶴のネックレスをつけている

 トキコがつけている折り鶴のネックレスは、第七話◯4でソウヤがチヅルにプレゼントした折り鶴のネックレスと完全に同じ

 丸いテーブルを挟んで向かい合って椅子に座っているトキコとアキラ

 コーヒーを飲んでいるトキコとアキラ

 トキコとアキラは話をしている


トキコ「お父様の心配は理解しています。ですが、どうしてもカナメくんの力が人類には必要なんです。(少し間を開けて)息子さんがオソレと戦うことはもちろん世界のためでもありますけど、息子さん自身と、お父様が生き残るためでもあるんです」


◯72回想戻り/神野家リビング(昼)

 外は弱い雨が降っている 

 リビングにいるカナメとアキラ

 リビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビがある

 テレビのニュースでは◯59のANDREI総本部に向かう道中で、エンジン付きのグライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像が繰り返し流れている

 イズミは水色のミラースーツを着ており、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 グライダーに乗っているイズミは2丁の銃剣付きの大きな散弾銃を持っている

 グライダーに乗っているイズミが持っている2丁の銃剣付きの大きな散弾銃は、イズミの体の一部が”姫”になった姿

 十二人目のオソレは体長30メートルほどで二足歩行の人型だが、全身に鎧を身に付けており素顔が見えなくなっている

 十二人目のオソレは剣と大きな盾を持っている

 リビングにはスーツケースが置いてある

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメとアキラ

 アキラはテレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見ている

 話をしているカナメとアキラ


アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま少し笑って)引き下がりたかったわけじゃないけど・・・あんなことを言われたらもう・・お父さんには・・・カナメが嫌になった時に、帰って来れる家を用意しておいてあげることくらいしか・・・出来ることはないと思ったんだ。(少し間を開けて)でもそれはただの言い訳で・・・今までカナメが自分から何かすることはほとんどなかった気がするから・・・もしかすると、カナメのことを応援してみたかったのかもしれない」

カナメ「僕・・・巻き込まれただけで・・・何かしていたわけじゃないよ」

アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見たまま少し笑って)それでも・・・お父さんの自慢なんだ」


 少しの沈黙が流れる

 突然、リビングでカナメの家のインターホンが鳴り響く

 アキラはテレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見るのをやめる


アキラ「(テレビのニュースで繰り返し流れている◯59のANDREI総本部に向かう道中で、グライダーに乗っているイズミと十二人目のオソレが戦っている映像を見るのをやめて)こんな日に誰かな?」


 少しすると再びリビングでカナメの家のインターホンが鳴り響く

 カナメは立ち上がる


カナメ「(立ち上がって)僕、出て来るよ」


◯73神野家玄関(昼)

 外は弱い雨が降っている

 玄関にいるカナメ

 カナメは玄関の扉を開ける

 カナメの家の玄関の前にはイズミが立っている

 イズミは水色の”ミラースーツ”を着ている

 イズミの右手は無くなっている

 左手で傘をさしているイズミ


カナメ「(玄関の扉を開けたまま)き、君は・・・な、何でここにいるの?」

イズミ「初めまして、初めまして、初めまして、兄さん。私はクローンで・・・あなたの・・・」


 イズミは話途中のまま意識を失ってその場に倒れる


カナメ「(玄関の扉を開けたまま)ちょ、ちょっと、だ、大丈夫?」


 カナメは玄関の扉を開けたまま意識を失って倒れているイズミの体を揺さぶる


カナメ「(玄関の扉を開けたまま意識を失って倒れているイズミの体を揺さぶって)ね、ねえ!しっかりしてよ!」


 カナメは玄関の扉を開けたまま意識を失って倒れているイズミの体を揺さぶり続けるが、イズミの意識は戻らない



 続く。

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