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『第十七話 HOLY BIRTH D(EATH)AY』前編

『サイクルラヴの叫び、少年少女のセイセンネンリョ』


登場人物


神野(じんの) カナメ 16歳男子

本作の主人公。高校一年生。人に対して距離があり、どこか性格も冷めている。


相園(あいぞの) トワネ 16歳女子

本作のメインヒロイン。高校一年生。”第六の力の女王”で、カナメの契約相手。性格はわがままで愛想がなく、たびたびカナメのことを困らせることになる。無類のカルボナーラ好き。


若葉(わかば) ソウヤ 16歳男子

カナメたちと同じ高校一年生で、”第六の力の王子”。成績と容姿が優れている上に、人当たりも悪くないため、同級生たちからよくモテているが・・・信心深く、よく礼拝堂に訪れている。


浅木(あさき) チヅル 16歳女子

カナメたちと同じ高校一年生で、”第六の力の姫の一人”。カナメやトワネほどではないが、馴れ合うことが苦手な性格をしており、口調もキツい。契約相手のソウヤとは幼馴染。


九音(くおん) ヒヨリ 18歳女子

カナメたちよりも2つ歳上の先輩に当たる、”第六の力の姫の一人”。ロシアからの帰国子女で、強い正義感の持ち主。その性格の通り優秀な戦士であり、面倒見も良い。


真弓(まゆみ) マナカ 18歳女子

ヒヨリと同じくロシアからの帰国子女で、”第六の力の姫の一人”。常に顔面にカラスがデザインされた鉄仮面を付けていて、お嬢様口調で話をする。ヒヨリとは古くからの仲であり、契約相手でもある。


シィア 15歳女子モデル

長く”ANDREI”で働く美少女アンドロイド、正式名称はSI-A49。一応梢トキコの助手という役職だが、雑用も淡々とこなす。長く人間に仕えて来たからか、皮肉屋ところがある。口癖は『アホ』。


四季(しき) イズミ 16歳女子

・・・???


(こずえ) トキコ 36歳女子

“ANDREI”の科学者で、カナメたちが暮らすオンボロアパート”花色荘”の管理人。大人気なく怒りっぽい性格をしている。カナメたちに対して厳しい言い方をすることが多いが、一応彼らの保護者だったりする。


神野(じんの) タエ 78歳女子

“オソレ”の破壊を目的とした組織”ANDREI”の司令であり、カナメの祖母。カナメとは長く疎遠だったが、”オソレ”を破壊するために彼の力を借りようとする。


日向(ひなた) リュウマ 36歳男子

日本帝国軍から派遣された軍人で、階級は陸佐。ただし、軍人らしさは全くない。戦略班のリーダーだが、実質的に”ANDREI”のトップ2の立場におり、タエの側近的な役割を担っていることが多い。トキコとは過去に色々あったとか、なかったとか。


神野(じんの) アキラ 44歳男子

カナメの父親。いつも仕事で帰って来るのが遅いため、カナメとは上手くコミュニケーションが取れておらず、そのことを気にしている。

 

神野(じんの) アイラ 女子

カナメの母親。カナメが幼い頃に亡くなっている。




ゲストキャラクター




MA-RA337型のアンドロイド 18歳女子モデル

シィアよりも後に登場したアンドロイド。シィアと比較するとかなり人間的な表情が出来るのに加えて、欠陥も少ない。


トキコがバーで出会った男 30代後半男子

・・・???


イザベル・カーフェン 16歳?女子

一生懸命、真面目、純粋の三拍子が揃ったドジっ娘。良くも悪くもまっすぐな性格のため、気合いが空回りすることもしばしば。ある時カナメたちと出会い、そこから交流を深めるようになる。


アマネ・カーフェン 18歳?女子

イザベルの姉。何かとやらかすことが多いイザベルのことをいつも厳しく叱っている。一人称は『俺』だが、食器集めが趣味という可愛い一面も。


ルシファリア 年齢?女子

・・・???


ウラジーミル・アンドレイ 65歳男子

・・・???


ヒラン・アンドレイ 14歳女子

・・・???


ロベール=フォン・アンドレイ 18歳男子

・・・???


クレナ・アンドレイ 21歳女子

・・・???


九音(くおん) アリカ 40歳女子

ヒヨリの母親。


博士 17〜18歳女子

本名不明。”あるもの”を連れている。


タカヤ 30代前半男子

・・・???


ヨハリル 20代前半?男子

・・・???


C 16歳?女子

リュウマの話に登場した好奇心旺盛な少女。ある日、キファーと出会うことになる。


キファー 16歳?男子

Cと同じくリュウマに登場した少年。Cとは違い大人しく、いつも寂しげな様子をしている。


ユーリ 60歳?男子

Cの叔父。


ガラファリア 20代後半?女子

・・・???


神野(じんの) アイハ 40代前半女子

カナメの叔母。”夢路村”で、喫茶”四重奏の夢”を経営している。


イ・ジヨン 20代前半女子

韓国から来た留学生。喫茶”四重奏の夢”を経営を手伝いながらアイハの家でホームステイをしている。


リツ 27歳女子

ある過去を抱えている信仰者。


スグル 30代前半男子

・・・???

◯1回想/ANDREI総本部リュウマの研究室(日替わり/夕方)

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるシィア

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季(しき)イズミが全裸で眠っている

 四季イズミの年齢は16歳

 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじっている


◯2回想戻り/ANDREI総本部第一会議室(日替わり/朝)

 ANDREI総本部の第一会議室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の第一会議室にはテーブル、椅子、ホワイトボードがある

 ホワイトボードには日本地図が貼られてある

 ホワイトボードに貼られた日本地図の新潟県の上には”×”が書かれている

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 シィア、トキコ、リュウマはホワイトボードの前に立っている

 トキコはホワイトボードのマーカーを持っている

 話をしているカナメたち


カナメ「人間化・・・計画?」

トキコ「そうよ。私たちは残り四人のオソレとの戦いに備えるために、第六の力の契約者を増員する必要があるわ」


◯3回想/ANDREI総本部リュウマの研究室(夕方)

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるシィア

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじっている


◯4回想戻り/ANDREI総本部第一会議室(朝)

 ANDREI総本部の第一会議室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の第一会議室にはテーブル、椅子、ホワイトボードがある

 ホワイトボードには日本地図が貼られてある

 ホワイトボードに貼られた日本地図の新潟県の上には”×”が書かれている

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 シィア、トキコ、リュウマはホワイトボードの前に立っている

 トキコはホワイトボードのマーカーを持っている

 話をしているカナメたち


チヅル「アンドロイドだよ?ほんとに人間になれんの?」

シィア「(淡々と)帰化した人間の魂を使えば可能です」

ソウヤ「成功する確率は?」

トキコ「概ね成功するわよ」

ソウヤ「概ね?」

シィア「(淡々と)不慮の事故も起こり得るので」


◯5回想/ANDREI総本部リュウマの研究室(夕方)

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるシィア

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじっている


◯6回想戻り/ANDREI総本部第一会議室(朝)

 ANDREI総本部の第一会議室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の第一会議室にはテーブル、椅子、ホワイトボードがある

 ホワイトボードには日本地図が貼られてある

 ホワイトボードに貼られた日本地図の新潟県の上には”×”が書かれている

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 シィア、トキコ、リュウマはホワイトボードの前に立っている

 トキコはホワイトボードのマーカーを持っている

 話をしているカナメたち


リュウマ「実験開始は11月10日、午後12時15分から」


 リュウマはホワイトボードに貼られてある”×”が書かれた日本地図の新潟県を指差す


リュウマ「(ホワイトボードに貼られてある”×”が書かれた日本地図の新潟県を指差して)場所はANDREI総本部ではなく、新潟の旧万博跡地に建てた実験場で行う。現地にはロシアとイスラエルの科学者が集まってるが、彼らの指揮を執るのはもちろんトキコだ」


 リュウマはホワイトボードに貼られてある”×”が書かれた日本地図の新潟県を指差すのをやめる


リュウマ「(ホワイトボードに貼られてある”×”が書かれた日本地図の新潟県を指差すのをやめて)だからトキコ、トワネちゃん、シィアちゃん以外は本部で実験結果を待つことになる」


 チラッとトワネのことを見るカナメ


シィア「魂の移植には第六の力が必要なの、カナメ」

カナメ「僕も現場に行きたい」

トキコ「ダメよ」

カナメ「どうして?」

シィア「(淡々と)アンドロイドのボディと強力な第六の力が合わさると、熱エネルギーが生まれます。ですから実験関係者以外は遠くから見守るのが良いでしょう」

カナメ「危険な実験なの?」

シィア「(淡々と)オソレと戦う方が危険かと」


 少しの沈黙が流れる


ヒヨリ「(少し笑って)心配することはないカナメ、万が一何かあった時は私とマナカで救出に行く」

マナカ「ええ、そうですわよ」


◯7回想/ANDREI総本部リュウマの研究室(夕方)

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるシィア

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじっている


◯8回想戻り/ANDREI総本部第一会議室(朝)

 ANDREI総本部の第一会議室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の第一会議室にはテーブル、椅子、ホワイトボードがある

 ホワイトボードには日本地図が貼られてある

 ホワイトボードに貼られた日本地図の新潟県の上には”×”が書かれている

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 シィア、トキコ、リュウマはホワイトボードの前に立っている

 トキコはホワイトボードのマーカーを持っている

 話をしているカナメたち


チヅル「シィアちゃんは誰とパートナーを組むことになんの?」

トキコ「司令がもう一人契約者を呼んでいるわ。彼女が来るのも11月20日よ」


◯9回想/ANDREI総本部リュウマの研究室(夕方)

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるシィア

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじっている

 イズミが眠っているクローン製造機をいじり続けるシィア


リュウマ「シィアちゃん」


 シィアはイズミが眠っているクローン製造機をいじるのをやめるシィア

 少しの沈黙が流れる

 振り返るシィア

 シィアの少し後ろにはリュウマが立っている


リュウマ「許可がない時はここは立ち入り禁止なんだよ、シィアちゃん」

シィア「(淡々と)すみません。動作感知のパーツの調子が悪くて予備を探していたんです」

リュウマ「(少し笑って)そうだったのか。じゃあ整備室に一緒に行こう、取り換えの手伝いをするよ」

シィア「お願いします」


◯10回想戻り/ANDREI総本部第一会議室(朝)

 ANDREI総本部の第一会議室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の第一会議室にはテーブル、椅子、ホワイトボードがある

 ホワイトボードには日本地図が貼られてある

 ホワイトボードに貼られた日本地図の新潟県の上には”×”が書かれている

 テーブルに向かって椅子に座っているカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 シィア、トキコ、リュウマはホワイトボードの前に立っている

 トキコはホワイトボードのマーカーを持っている

 話をしているカナメたち


トキコ「実験名は・・・」


 トキコはマーカーを使ってホワイトボードに実験名を書き始める

 マーカーを使ってホワイトボードに”時計じかけのはらわた”と書くトキコ

 

トキコ「(マーカーを使ってホワイトボードに”時計のはらわた”と書いて)時計じかけのはらわたよ」


◯11回想/ANDREI総本部礼拝堂 (夜)

 ANDREI総本部の礼拝堂にいるソウヤとシィア

 ANDREI総本部の礼拝堂の中は広く、たくさんの椅子がある 

 ANDREI総本部の礼拝堂のガラスはステンドグラスになっている 

 ANDREI総本部の礼拝堂の中には祭壇があり、その後ろには大きなマリア像がある

 ANDREI総本部の礼拝堂の中には懺悔室がある

 ANDREI総本部の礼拝堂の中にはソウヤとシィア以外誰もいない

 ANDREI総本部の礼拝堂の中の懺悔室にいるソウヤとシィア

 懺悔室の中には椅子があり、真ん中に網目状のつい立てがあって懺悔室が完全に仕切られている

 ソウヤとシィアは懺悔室の中の網目状のつい立てで仕切られた椅子に、向かい合って座っている

 懺悔室の中は薄暗く、ソウヤとシィアは互いの顔がほとんど見えていない

 話をしているソウヤとシィア


ソウヤ「計画を止めようシィアちゃん」

シィア「それは出来ません」

ソウヤ「せめてANDREIの本当の目的が分かるまではやめるべきだ・・・危険過ぎる・・・」

シィア「(淡々と)最も賢い者こそアホのふりが出来るのです、ソウヤ。(少し間を開けて)戦争で他人を生かすには、時が熟すまで国家に忠実であらねば」


 少しの沈黙が流れる


シィア「トキコ博士は、私の家族」

ソウヤ「僕は違うと?」

シィア「ソウヤも家族。だけど、博士は私のために亡くなった娘を魂に帰化させました。ただのアンドロイドのために、それだけ大きなことをしてくれました。(少し間を開けて)私はあの人を裏切れない。梢トキコというの人間のためにも、私はSI-A49を辞める必要がある」


 再び沈黙が流れる


シィア「ソウヤ、一つ、懺悔したいことが」


◯12回想戻り/ANDREI総本部通路(昼前)

 ANDREI総本部の通路にいるカナメとトワネ

 カナメは紺の”ミラースーツ”を、トワネは”赤”のミラースーツを着ている

 カナメとトワネはANDREI総本部の通路を歩いている

 話をしているカナメとトワネ


カナメ「トワネ、大丈夫?」

トワネ「(イライラしながら)知るか」

カナメ「シィアちゃんは熱エネルギーが発生するって言ってたけど・・・」

トワネ「(イライラしながら)だから何だ、死ぬ時は死ぬだけだ」


 少しの沈黙が流れる


カナメ「僕も行って良いかもう一度頼んでみる」


 トワネはイライラしながら立ち止まる

 トワネに合わせて立ち止まるカナメ


トワネ「(イライラしながら)何のために?」

カナメ「トワネが・・・心配だから」

トワネ「(イライラしながら)お前みたいな何を考えてるのか分からない奴に心配されても嬉しくない」


 再び沈黙が流れる

 トワネはイライラしながら歩き始める


トワネ「(イライラしながら)自分のことくらい自分で心配してやる、カナメがいなくてもな」


◯13ANDREI総本部地下最下層(深夜)

 ANDREI総本部の地下最下層にいるタエとリュウマ

 ANDREI総本部の地下最下層には巨大な枯れかけた木がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹には洞穴がある  

 ANDREI総本部の地下最下層の巨大な枯れかけた木の幹にある洞穴の中は薄暗く、何も見えない  

 話をしているタエとリュウマ


タエ「お前が望んでいるものも、もうすぐそこまで来ているな」

リュウマ「そういうことになりますね」

タエ「(少し笑って)ヒナタ、クライマックスの準備は順調か?」

リュウマ「はい、姉さん」


◯14花色荘前(日替わり/朝)

 快晴

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 花色荘の前にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、シィア、白衣姿のトキコ

 花色荘は3階建ての古くボロボロなアパート

 花色荘の前にはトキコの車が止まっている

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 抱き合っているソウヤとシィア


字幕「8:30 AM」

シィア「(ソウヤと抱き合いながら小声で)私の部屋にホログラムが。ANDREIを信用出来なくなった時に見て」

ソウヤ「(シィアと抱き合いながら小声で)ありがとう、シィアちゃん」


 ソウヤとシィアは抱き合うのをやめる


チヅル「人間になって早く帰って来てよ」

シィア「(頷き)なるべくすぐに、新しい姿を見せに戻って来ます」

チヅル「うん、待ってる」

カナメ「シィアちゃん」

シィア「はい」


 少しの沈黙が流れる


カナメ「幸運を」

シィア「あなたも、カナメ」


 トキコを腕時計を見る


トキコ「(腕時計を見て)時間よ」


 シィアは頷く

 腕時計を見るのをやめるトキコ

 カナメはトワネのことを見る

 トキコの車の後部座席に乗り込むトワネ

 カナメは俯く


ヒヨリ「(少し笑って)何かあった時は我々に任せてください、博士」

トキコ「ええ。(少し間を開けて)二人とも頼むわよ」

マナカ「もちろんですわ」


 トキコは車の運転席に乗り込む

 トワネ、シィア、トキコが乗っている車が進み始める

 車の後部座席から振り返るトワネ

 トワネは車の後部座席から花色荘の前にいるカナメのことを見る 

 カナメは変わらず俯いており、車の後部座席からトワネが見ていることに気付いていない

 車の後部座席から俯いているカナメのことを見るのをやめるトワネ

 

◯15日本帝国空軍ヘリポート場(朝)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 日本帝国空軍のヘリポート場にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ

 日本帝国空軍のヘリポート場は広く、たくさんの戦闘機が止まっている

 日本帝国空軍のヘリポート場に止まっているたくさんの戦闘機の中には、ロシアとイスラエル製の戦闘機がある

 日本帝国空軍のヘリポート場に止まっているたくさんの戦闘機の中には、エンジンが稼働している戦闘機が多くあり、ヘリポート場が騒音に溢れている

 日本帝国空軍のヘリポート場にはトワネたちの他にもたくさんの日本帝国空軍の兵士、パイロット、ロシアの空軍兵、パイロット、ロシアの科学者、イスラエルの空軍兵、パイロット、イスラエルの科学者がいる

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 早足でエンジンが稼働しているロシアの戦闘機の一機に向かっているトワネ、シィア、トキコ


字幕「10:13 AM」


トワネ「(早足で歩きながら怒鳴り声で)ヘリならANDREIにもあっただろ!!!!」

トキコ「(早足で歩きながら怒鳴り声で)これはANDREIだけの実験じゃないわ!!!!ロシアとイスラエルがスポンサーなのよ!!!!」


 トワネ、シィア、トキコはエンジンが稼働している一機のロシアの戦闘機の前に辿り着く

 エンジンが稼働している戦闘機の前には白衣姿のロシアの科学者1がいる


ロシアの科学者1「(ロシア語で怒鳴り声で)遅刻だ!!!!」

トキコ「(ロシア語で怒鳴り声で)たった10分遅れて文句言ってんじゃないわよ!!!!」

ロシアの科学者1「(ロシア語で怒鳴り声で)帰化した魂は持って来たんだろうな!!!!」


 トキコはアルミニウム製のトランクをロシアの科学者1に見せる


ロシアの科学者1「(トキコにアルミニウム製のトランクを見せられてロシア語で怒鳴り声で)早く乗れ!!!!出発する!!!!」


 トキコはアルミニウム製のトランクをロシアの科学者1に見せるのをやめる

 エンジンが稼働しているロシアの戦闘機に乗り込むトキコ

 トキコに続いてエンジンが稼働しているロシアの戦闘機に乗り込むシィア


ロシアの科学者1「(トワネに向かってロシア語で怒鳴り声で)お前もだ早くしろ!!!!」


 トワネはエンジンが稼働しているロシアの戦闘機に乗り込む 

 エンジンが稼働しているロシアの戦闘機の中には座席があり、自動小銃で武装したたくさんのロシア兵と白衣姿のロシアの科学者たちが乗っている

 エンジンが稼働しているロシアの戦闘機の座席に座っているシィアとトキコ

 エンジンが稼働しているロシアの戦闘機の中はプロペラの音が鳴り響いている

 トワネはエンジンが稼働しているロシアの戦闘機の座席に座る

 シートベルトをつけるトキコ

 シィアはシートベルトをつける

 

トキコ「(怒鳴り声で)シートベルトつけてトワネ!!!!」

トワネ「(怒鳴り声で)圧迫されたくない!!!!」


 トキコはトワネにシートベルトをつけさせる

 エンジンが稼働しているロシアの戦闘機に乗り込んで来るロシアの科学者1

 ロシアの科学者1はエンジンが稼働しているロシアの戦闘機の座席に座る

 シートベルトをつけるロシアの科学者1


ロシアの科学者1「(シートベルトをつけてロシア語で怒鳴り声で)出せ!!!!」


 トワネ、シィア、トキコが乗っているロシアの戦闘機がいきなり急上昇して飛び上がる

 トワネ、シィア、トキコが乗っているロシアの戦闘機の中は酷く揺れている

 トワネの顔面が青白くなっている


◯16ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(朝)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室にいるカナメ、ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 カナメたちの前にホログラムが投影されて、ANDREI総本部中央司令室にいるタエの姿が映し出されている


字幕「10:40 AM」


 ホログラムで投影されているタエと話をしているカナメたち


タエ「若葉くん、浅木さん、九音さん、真弓さんはミラースーツを着て中央司令室に来てください」

カナメ「どうして僕だけ外れるの?」

タエ「(少し笑って)今日あなたのパートナーは留守にしているでしょう?もっとも、何かあった時は新しいお姫様と契約するかもしれませんけどね」

カナメ「そんな・・・別の人となんて」

タエ「(少し笑いながら)直に慣れるわ、カナメ」


 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に投影されていたホログラムが消え、タエとの通信が終わる

 少しの沈黙が流れる

 ソウヤはロッカーを開ける

 ソウヤのロッカーの中にはカプセル剤が入った薬瓶が置いてある

 ソウヤはロッカーの中からカプセル剤が入った薬瓶を手に取る

 カプセル剤が入った薬瓶をカナメに差し出すソウヤ


ソウヤ「(カプセル剤が入った薬瓶をカナメに差し出して)カナメ」

カナメ「(カプセル剤が入った薬瓶をソウヤに差し出されたまま)どうして僕に?」

ソウヤ「(カプセル剤が入った薬瓶をカナメに差し出したまま)気分が落ち着くんだ、試しに一つ飲んでみると良いんじゃないかな」


 再び沈黙が流れる

 カナメはカプセル剤が入った薬瓶をソウヤから受け取る

 カプセル剤が入った薬瓶の蓋を開けるカナメ

 カナメはカプセル剤が入った薬瓶からカプセル剤を一つ取り出す

 カプセル剤を口の中に入れるカナメ


◯17旧万博跡地実験場に向かう道中(昼前)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 トワネ、シィア、白衣姿のトキコが乗っているロシアの戦闘機が旧万博跡地の実験場に向かっている

 ロシアの戦闘機の中にはたくさんの座席があり、トワネ、シィア、トキコは椅子に座っている

 ロシアの戦闘機の中にはトワネたちの他にも自動小銃で武装したたくさんのロシア兵と、白衣姿のロシアの科学者たちが乗っている

 トワネの顔面は青白くなっている 

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の中は酷く揺れている

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の中はプロペラとエンジン音の騒音に溢れている


字幕「11:02 AM」


 突然、顔面が青白くなっているトワネが嘔吐する

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の床に、トワネが吐き出したカルボナーラの吐瀉物が散らばる


トキコ「(大きな声で)大丈夫!?!?」

トワネ「(顔面を青白くしたまま)き、気分が悪い」


 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機がいきなり急旋回をする

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の機体が傾き、トワネが吐き出して床に散らばっていたカルボナーラの吐瀉物がロシア兵の足元に流れる

 ロシア兵1が足元に流れて来たカルボナーラの吐瀉物を勢いよく蹴り上げる

 ロシア兵1が勢いよく蹴り上げたカルボナーラの吐瀉物が数人のロシアの科学者たちの顔面にかかる 

 顔面にかかったカルボナーラの吐瀉物を手で払い落とすロシアの科学者1


ロシアの科学者1「(顔面にかかったカルボナーラの吐瀉物を手で払い落としながら怒鳴り声で)ヘリが腐る前に着かせるんだ!!!!」


 ロシアの科学者2がシートベルトを外す

 立ち上がるロシアの科学者2

 ロシアの科学者2は顔面が青白くなっているトワネのところに向かう

 顔面が青白くなっているトワネのところに向かいながら、ポケットから黒い粉が入った小さな袋を取り出すロシアの科学者2

 ロシアの科学者2は顔面が青白くなっているトワネの前で立ち止まる

 いきなり青白くなっているトワネの顔面を押さえるロシアの科学者2

 

トワネ「(青白くなっている顔面をロシアの科学者2に押さえられて怒鳴り声で)さ、触るな!!!!は、離せ!!!!」

トキコ「(ロシア語で怒鳴り声で)何すんのよ!!!!」


 ロシアの科学者2はトワネとトキコの声を無視し、青白くなっているトワネの顔面を押さえたまま黒い粉が入っている小さな袋を開ける

 ロシアの科学者2に青白くなっている顔面を押さえられて抵抗をするトワネ

 

トワネ「(ロシアの科学者2に青白くなっている顔面を押さえられ抵抗をして怒鳴り声で)やめろ!!!!離せこのクズ!!!!」

トキコ「(ロシア語で怒鳴り声で)私の娘に触れないで!!!!」

ロシアの科学者2「(青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえたままロシア語で)この女はお前の娘ではない」


 ロシアの科学者2は青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえたまま、チラッとトキコが持っているアルミニウム製のトランクを見る


ロシアの科学者2「(青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえたまま、チラッとトキコが持っているアルミニウム製のトランクを見てロシア語で)お前の娘はその中だ」


 ロシアの科学者2は青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえたまま、抵抗しているトワネの口を開けさせる

 

トワネ「(ロシアの科学者2に青白くなっている顔面を押さえられ、口を開けさせられて抵抗をしながら怒鳴り声で)や、やめろ変態!!!!」


 ロシアの科学者2は青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえ口を開けさせたまま、小さな袋の中の黒い粉を抵抗しているトワネに飲ませようとする

 

トワネ「(ロシアの科学者2に青白くなっている顔面を押さえられ、抵抗しながら口を開けさせられて小さな袋の中の黒い粉を飲まされそうになって怒鳴り声で)い、嫌だ!!!!そんな物要らない!!!!」

トキコ「(怒鳴り声で)シィアちゃん!!!!」


 トキコに怒鳴り声で名前を呼ばれた瞬間、立ち上がるシィア

 シィアが立ち上がった勢いでシィアの座席のシートベルトが壊れる

 シィアは青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえ口を開けさせたまま、小さな袋の中の黒い粉を抵抗しているトワネに飲ませようとしているロシアの科学者2に勢いよく飛びかかる

 青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえ口を開けさせたまま、小さな袋の中の黒い粉を抵抗しているトワネに飲ませようとしているロシアの科学者2に勢いよく飛びかかり、ロシアの科学者2の首を両脚で絞めるシィア

 ロシア兵たちはロシアの科学者2の首を両脚で絞めているシィアを狙って自動小銃を向ける

 

ロシアの科学者1「(ロシア語で怒鳴り声で)撃つな!!!!墜落するぞ!!!!」


 ロシア兵たちはロシアの科学者2の首を両脚で絞めているシィアを狙って向けていた自動小銃を下ろす

 青白くなっているトワネの顔面を無理矢理押さえ口を開けさせたまま、シィアに両脚で首を絞められているロシアの科学者2は、抵抗しているトワネに飲ませようとしていた黒い粉が入っている小さな袋を落とす

 ロシアの科学者2はシィアに両脚で首を絞められたまま、青白くなっているトワネの顔面の押さえるのをやめる

 シィアに両脚で首を絞められたまま、意識を失うロシアの科学者2

 ロシアの科学者2はシィアに両脚で首を絞められたまま、意識を失って倒れそうになる

 意識を失って倒れそうになっているロシアの科学者2の首を両脚で締めるのをやめるシィア

 シィアは意識を失って倒れそうになっているロシアの科学者2から素早く飛び降りて元の座席の上に着地する

 その場に倒れるロシアの科学者2

 再びトワネたちが乗っているロシアの戦闘機がいきなり急旋回をする

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の機体が傾き、意識を失って倒れているロシアの科学者2が勢いよく戦闘機の座席の足に顔面をぶつける

 ロシアの科学者2は勢いよく戦闘機の座席の足に顔面をぶつけて首の骨を折る

 首の骨が折れて死んでいるロシアの科学者2

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機の中では変わらずプロペラとエンジン音の騒音が鳴り響いている


ロシアの科学者1「(シィアに向かってロシア語で怒鳴り声で)覚えていろ貴様!!!!この借りは返してもらうぞ!!!!」

トキコ「(ロシア語で怒鳴り声で)16歳の少女に迫った謝罪をしたら返してあげるわよ!!!!」


◯18ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼前)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている


字幕「11:20 AM」


◯19三話◯33の回想/神野家カナメの部屋(昼前)

 外は強い雨が降っている

 神野家のカナメの部屋にいるカナメとトワネ

 トワネは赤の”ミラースーツ”を着ており、斧とカナメの紺の”ミラースーツ”を持っている

 カナメの部屋には勉強机、椅子、ベッドがある

 カナメの部屋の勉強机の上にはパソコンが置いてある

 カナメの部屋の外では警報が鳴っており、”直ちに近くのシェルターに避難してください”という機械音が繰り返しアナウンスされている

 カナメの部屋の扉は斧で破壊され、真ん中に大きな穴が開いている

 ベッドの上に座っているカナメとトワネ

 話をしているカナメとトワネ


トワネ「私だって怖いんだよカナメ、痛いのも苦しいのも死ぬのも怖い。だが恐怖の共有は力になる」


◯20回想戻り/旧万博跡地実験場/ヘリポート場(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場のヘリポート場にはトワネ、シィア、トキコが乗っているロシアの戦闘機が止まっている

 トワネ、シィア、トキコが乗っているロシアの戦闘機はエンジンが稼働したまま止まっている

 旧万博跡地実験場のヘリポート場の近くには大きな実験施設がある

 旧万博跡地実験場のヘリポート場は広く、たくさんのロシアとイスラエル製の戦闘機が止まっている

 旧万博跡地実験場のヘリポート場に止まっているたくさんのロシアとイスラエル製の戦闘機は、エンジンが稼働しており、ヘリポート場が騒音に溢れている

 旧万博跡地実験場のヘリポート場は戦闘機の騒音とは別に、どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている

 トワネたちが乗っているロシアの戦闘機から、自動小銃で武装したたくさんのロシア兵と白衣姿のロシアの科学者たちが降りて来る

 たくさんのロシア兵とロシアの科学者たちに続いてロシアの戦闘機から降りて来るトワネ、シィア、白衣姿のトキコ

 トワネの顔面は青白くなっている

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 早足で大きな実験施設に向かい始めるトワネたち

 トキコは早足で歩きながら怒鳴り声でロシアの科学者1と話をする

 早足で歩きながら怒鳴り声で話をしているトキコとロシアの科学者1の会話は、どこからか鳴っているキーンという高い金属音のような音のせいで内容が全く分からない

 

◯21ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼前)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている


◯22第四話◯20の回想/ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(深夜)

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室にいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、シィア、白衣姿のトキコ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは紺の”ミラースーツ”を、トワネは赤の”ミラースーツ”を、ソウヤは黒の”ミラースーツ”を、チヅルは白の”ミラースーツ”を持っている

 トキコは”ハント砲 マニュアル”と書かれた冊子を持っている

 話をしているカナメとシィア

 

シィア「(微笑んで)成功率、再び20%を越えました」


◯23回想戻り/旧万博跡地実験場通路(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の通路にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の通路には窓ガラス張りのたくさんの実験室がある

 窓ガラス張りのたくさんの実験室の中にはベッドとトイレがあり、それぞれの部屋に日本人が入っている

 窓ガラス張りのたくさんの実験室の中に入っている日本人たちは拘束されていたり、叫んでいたり、壁に十字架の落書きをしていたり、失禁していたり、トイレの水を飲んでいたり、頭から血を流しながら思いっきり窓ガラスに頭をぶつけ続けていたり、自分の髪の毛を引き抜いていたり、吐瀉物を食べていたりする

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている

 トワネの顔面は青白くなっている

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 トワネたちは早足で旧万博跡地実験場の通路を歩いている

 早足で歩きながらたくさんの実験室の中にいる拘束されていたり、叫んでいたり、壁に十字架の落書きをしていたり、失禁していたり、トイレの水を飲んでいたり、頭から血を流して思いっきり窓ガラスに頭をぶつけ続けていたり、自分の髪の毛を引き抜いていたり、吐瀉物を食べていたりする日本人たちのことを見ているトワネ

 

ロシアの科学者1「(ロシア語で)戦争と万博に反対した連中さ、おたくらの国が無償で実験用に譲ってくれたんだよ」


◯24ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている


◯25第四話◯4の回想/花色荘リビング(夜)

 花色荘のリビングにいるカナメ、トワネ、ソウヤ、チヅル、トキコ

 花色荘のリビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビ、ゲームがある

 トワネはソファに寝転がっている

 ソウヤはテーブルに向かって椅子に座り、数学の宿題を解いている

 チヅルはテレビで格闘ゲームをしている

 カナメはたくさんの荷物を持っている

 話をしているカナメとトキコ


トキコ「上手くやんなさいよ」


◯26回想戻り/ANDREI総本部魂の部屋(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の魂の部屋は広く、天井が高くなっている

 ANDREI総本部の魂の部屋にはたくさんの大きな柱が立っている

 ANDREI総本部の魂の部屋の中心には大きな祭壇があり、祭壇の上には透明な箱が置いてある

 大きな祭壇の上に置いてある透明な箱の中に入っていたはずの小さな肉塊はいなくなっている

 ANDREI総本部の魂の部屋の中心にある大きな祭壇には照明の光が当てられている

 ANDREI総本部の魂の部屋は中心にある大きな祭壇に当てられている照明以外に光がなく、薄暗くなっている

 ANDREI総本部の魂の部屋には誰もいない

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴っている


◯27ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかキーンという高い金属音のような音が鳴り響いている

 

◯28回想/第一話◯11の回想/ANDREI総本部地下ヘリポート場(朝)

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場にいるカナメ、トワネ、白衣姿のトキコ、リュウマ

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場は広く、たくさんの戦闘機がある

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場は屋根が開閉するようになっている

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場は昇降可能なリフトになっており、上昇している

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場にはカナメたちの他にもたくさんの整備士がいる

 ANDREI総本部の地下のヘリポート場でサイレンが鳴っている

 カナメは紺の”ミラースーツ”を、トワネは赤の”ミラースーツ”を着ている

 一機の戦闘機の前にいるカナメたち

 カナメたちは話をしている


トキコ「ムカつくわこの子」


◯29回想戻り/旧万博跡地実験場第六の力計測室(昼)

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には複数のモニター、コンピューター、拘束具付きのベッド、大きな電流台、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器がある

 トワネの顔面は青白くなっている

 トキコはアルミニウム製のトランクを持っている

 拘束具付きのベッドの上で横になっているトワネとシィア

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 トワネとシィアが拘束されているベッドには車輪があり、縦に起こすことが出来る

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニター、コンピューター、ケーブルが伸びている第六の力計測器を操作しており、計測室の中ではロシア語とヘブライ語が飛び交っている

 たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器からはキーンという高い金属音のような音が鳴り響いている


字幕「12:16 AM」


 ロシア兵1がトキコが持っているアルミニウム製のトランクを奪い取る

 大きな電流台の上に乱雑にアルミニウム製のトランクを置くロシア兵1


トキコ「(ロシア語で)実験の成功の鍵を握るもんなのよ、もっと大事に扱いなさい」

ロシア兵1「(ロシア語で)黙れ」


 数人のイスラエルの科学者たちがベッドの上で横になっているトワネとシィアの全身に拘束具を付け始める

 

◯30ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 どこからかキーンという金属音が鳴り響いている

 どこからか鳴り響いているキーンという高い金属音のような音は、◯29の旧万博跡地実験場の第六の力計測室にあるたくさんのケーブルが伸びた第六の力計測器から鳴り響いている金属音と完全に同じ音

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

  

◯31第十六話◯8の回想/花色荘リビング(昼前)

 花色荘のリビングにいるカナメとトワネ

 花色荘のリビングにはテーブル、椅子、ソファ、テレビ、ゲームがある

 言い争っているカナメとトワネ


トワネ「お前は人の気持ちが読み取れない奴だ!!人の感情が推し量れないんだ!!」


◯32回想戻り/旧万博跡地実験場第六の力計測室(昼)

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には複数のモニター、コンピューター、拘束具付きのベッド、大きな電流台、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器がある

 トワネの顔面は青白くなっている

 トワネとシィアは拘束具付きのベッドに横になっている

 トワネとシィアが拘束されているベッドには車輪があり、縦に起こすことが出来る

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 大きな電流台の上にはアルミニウム製のトランクが置いてある

 たくさんのロシアの科学者たちとイスラエルの科学者たちは複数のモニター、コンピューター、ケーブルが伸びている第六の力計測器を操作しており、計測室の中ではロシア語とヘブライ語が飛び交っている

 複数のモニターには”300”とオフレット値が表示されている

 たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器からはキーンという高い金属音のような音が鳴り響いている

 トワネとシィアはベッドに拘束されている

 

イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)想像以上にオフレット値が低いな」


 大きな電流台の上に置いてあるアルミニウム製のトランクを開けるロシアの科学者1


トキコ「集中してトワネ」

トワネ「(ベッドに拘束されたまま)しゅ、集中ならしてる」

トキコ「もっとよ」


 アルミニウム製のトランクの中には小さな肉塊と注射器が入っている

 アルミニウム製のトランクの中に入っている小さな肉塊には目と口があり、人間の言葉かどうか分からないような言語をうめている

 アルミニウム製のトランクの中に入っている小さな肉塊は、死産し”帰化”したトキコとリュウマの娘の魂

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”300”から”370”に上がる

 

トワネ「(ベッドに拘束されたまま)い、嫌な予感がするんだ」

トキコ「大変だろうけど頑張るのよ、トワネ」


 ロシアの科学者1は小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘、注射器をアルミニウム製のトランクの中から取り出す

 小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘はモゾモゾ動いてロシアの科学者1から逃げようとする

 小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘はモゾモゾ動いてロシアの科学者1から逃げようとするが、ロシアの科学者1が捕まえていて逃げられない

 大きな電流台の上に置いてあるアルミニウム製のトランクを叩き落とすイスラエル兵1


シィア「(ベッドに拘束されたまま)博士、トワネにアフターミラーの薬が必要です」

トキコ「(ヘブライ語で)誰かアフターミラーの薬は用意して」

イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)そんなものはここにはないぞ」


 ロシアの科学者1に捕まえられて、モゾモゾ動き逃げようとしている小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘は悲鳴のようなものを上げる

 ロシアの科学者1は悲鳴のようなものを上げながら、モゾモゾ動いて逃げようとしている小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘を大きな電流台の上に置く

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”370”から”440”に上がる


トキコ「(イライラしながらヘブライ語で)は?薬の開発の責任はあんたらなのよ」

イスラエルの科学者2「(ヘブライ語で)それはそうだが今は飲ませられない」

トキコ「(イライラしながらヘブライ語で)何でよ」

イスラエルの科学者2「(ヘブライ語で)オフレット値の急激な増減で施設を吹き飛ばすわけにはいかないからだ」


 大きな電流台の上にいる小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘は、モゾモゾ動きながら大きな電流台の上から逃げようとしている


ロシアの科学者1「(ロシア語で)磁力、電力、第六の力を混合させて10000ミラーを魂に流せ」


 コンピューターを操作しているロシアの科学者2が頷く

 突然、大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力を混合させた”ミラー”が発生し、ドンという大きな音が電流台から鳴り響く

 大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力を混合させた”ミラー”が発生すると、大きな電流台の上からモゾモゾ動きながら逃げようとしていた小さな肉塊になったトキコとリュウマの娘に”10000ミラー”が流れ、巨大なGがかかったように勢いよく小さな肉塊が潰れる

 ”10000ミラー”が流れ潰れたトキコとリュウマの娘の小さな肉塊の血が周囲に飛び散る

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は焦げており、煙が上がっている

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は涙を流している


トキコ「(イライラしながら)せめて言語は英語に統一するべきだったわ」


 トキコはイライラしながらコンピューターを操作しているロシアの科学者2の胸ぐらを掴む

 

トキコ「(イライラしながらロシアの科学者2の胸ぐらを掴んでロシア語で)アフターミラーの薬をよこしなさい」

ロシアの科学者1「(ロシア語で)おい!!実験の邪魔をするな!!」

トキコ「(イライラしてロシアの科学者2の胸ぐらを掴んだままロシア語で)実験の責任者はこの私よ!!」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”440”から”600”に上がる


◯33ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからか大きなキーンという高い金属音のような音が鳴り響いている

 どこからか大きな音で鳴り響いているキーンという高い金属音のような音は、◯32の旧万博跡地実験場の第六の力計測室にあるたくさんのケーブルが伸びた第六の力計測器から鳴り響いている金属音と完全に同じ音

 カナメは貧乏揺すりをしながら頭を抱える


◯34第十話◯76の回想/ANDREI総本部に向かう道中(昼過ぎ)

 ANDREI総本部に向かう道中にいるチヅル、ヒヨリ、イザベル

 チヅルはヒヨリとイザベルが交戦していた場所から少し離れたところにあるコンビニの裏に隠れている 

 チヅルは弓矢を持っている

 チヅルが持っている弓矢はソウヤがチヅルと契約して”王子”になった姿

 チヅルは折り鶴のネックレスをつけている

 ヒヨリは紫と緑の”ミラースーツ”を着て、刀を持っている

 ヒヨリが持っている刀はマナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿の一つ

 イザベルは首、両腕、両足が切断されている

 ヒヨリに刀で頭を刎ね飛ばされたイザベルの胴体は、両肩、首から大量の血を噴き出しながら切断された両足から倒れている

 地面にはイザベルの切断された両腕が落ちている

 イザベルの切断された右手は剣を握っている

 イザベルの切断された右手が持っている剣は、カナメがイザベルと契約して”王子”になった姿

 刀を振り下ろして笑っているヒヨリ

 ヒヨリに刀で刎ね飛ばされたイザベルの生首はゆっくり地面に向かって落ちている


◯35回想戻り/旧万博跡地実験場第六の力計測室(昼)

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には複数のモニター、コンピューター、拘束具付きのベッド、大きな電流台、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器がある

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室の地面にはアルミニウム製のトランクが落ちている

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には血が飛び散っている

 トワネの顔面は青白くなっている

 トワネとシィアは拘束具付きのベッドに横になっている

 トワネとシィアが拘束されているベッドには車輪があり、縦に起こすことが出来る

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者たちとイスラエルの科学者たちは複数のモニター、コンピューター、ケーブルが伸びている第六の力計測器を操作しており、計測室の中ではロシア語とヘブライ語が飛び交っている

 複数のモニターには”750”とオフレット値が表示されている

 たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器からはキーンという大きな高い金属音のような音が鳴り響いている

 トワネとシィアはベッドに拘束されている

 大きな電流台の上には小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘がいる

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は、死産し”帰化”したトキコとリュウマの娘の魂

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は焦げており、煙が上がっている

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は涙を流している

 ロシアの科学者1は注射器を持っている

 イライラしながらロシアの科学者2の胸ぐらを掴んでいるトキコ

 涙を流している小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は、大きな電流台の上で逆回しの映像のように潰された肉塊部分が再生し始める

 話をしているトキコとロシアの科学者1


ロシアの科学者1「(ロシア語で)作業の邪魔をするな!!」


 トキコはイライラしながら渋々ロシアの科学者2の胸ぐらを離す

 

イスラエルの科学者1「(トキコに向かってヘブライ語で)オフレット値を上げるように言え」

トキコ「オフレット値をもっと・・・」

ロシアの科学者1「(ロシア語でトキコの話を遮って)もう一度だ!!10000ミラーを流せ!!」


 ロシアの科学者2はコンピューターを操作して、大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力が混合した”10000ミラー”を流す

 大きな電流台からドンという音が鳴り響く

 大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力を混合させた”ミラー”が発生すると、大きな電流台の上で涙を流し逆回しの映像のように潰された肉塊部分が再生していた小さな肉塊のトキコとリュウマの娘に、”10000ミラー”が流れ巨大なGがかかったように勢いよく小さな肉塊が潰れる

 潰れたトキコとリュウマの娘の小さな肉塊の血が周囲に飛び散る

 小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は変わらず焦げており、煙が上がっている


トキコ「(イライラしながらロシア語で)ミラーを流す時は言いなさいよ!!」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”750”から”830”に上がる


シィア「(ベッドに拘束されたまま)良い調子、トワネ」


 ベッドに拘束されているトワネの顔面は変わらず青白くなっている


トワネ「(ベッドに拘束されたまま)も、もう帰ろうシィアちゃん、私はこんなことしたくない」

イスラエルの科学者1「(トキコに向かってヘブライ語で大きな声で)オフレット値を上げるように言うんだ!!!!」

トキコ「(イライラしながらヘブライ語で)分かってるわよ!!」


 涙を流している小さな肉塊になって潰れたトキコとリュウマの娘は、大きな電流台の上で逆回しの映像のように潰された肉塊部分が再生している

 

ロシアの科学者1「(ロシア語で)30000ミラーでやれ!!」


 コンピューターを操作しているロシアの科学者2が頷く

 

トキコ「トワネ、苦しいだろうけどオフレット値を1000まで・・・」


 突然、突然、大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力を混合させた”ミラー”が発生し磁力、ドンという大きな音が電流台から鳴り響いてトキコの声がかき消される

 大きな電流台の上に磁力、電力、第六の力が混合した”ミラー”が発生した瞬間、大きな電流台の上で涙を流し逆回しの映像のように潰された肉塊部分が再生していた小さな肉塊のトキコとリュウマの娘に、”30000ミラー”が流れ小さな肉塊が一瞬でドロドロの真っ赤な液化状態になる

 大きな電流台の上のドロドロの真っ赤な液化状態になっているトキコとリュウマの娘には変わらず目と口があるが、液状に溶けかかっている

 大きな電流台の上のドロドロの真っ赤な液化状態になっているトキコとリュウマの娘からは煙が上がっている

 

トキコ「(イライラしながら大きな声で)合図しろって言ってるのに!!!!」


 ロシアの科学者1は注射器でドロドロの真っ赤な液化状態になっているトキコとリュウマの娘を吸う


トワネ「(ベッドに拘束されたまま)こ、ここに来るまでに何度もビジョンを見た、じ、実験が成功するビジョンだ」

シィア「(ベッドに拘束されたまま)成功することに何か問題が?」

トワネ「(ベッドに拘束されたまま)ダメなんだよシィアちゃん、わ、私たちがしようとしてることはおこがまし過ぎるんだ。だ、だから実験が成功しても良くないことが起こるんだ」

シィア「(ベッドに拘束されたまま)なら本当に身の危険を感じた時は第六の力を引いて」

トワネ「(ベッドに拘束されたまま)な、何?」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”830”から”890”に上がる


シィア「(ベッドに拘束されたまま)熱エネルギーの発生はトワネにも分かるはず」

トワネ「(ベッドに拘束されたまま)そ、それでも爆発したら?」

シィア「(ベッドに拘束されたまま)チップを抜かれる前に、実験中の自分にシールドを張って、トワネとトキコ博士に被害が出ないようにします。怪我は負うかもしれないけど、私の計算だと死ぬことはないわ」


 ロシアの科学者1は注射器でドロドロの真っ赤な液化状態になっているトキコとリュウマの娘の小さな肉塊を吸い終える


◯36ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからか大きなキーンという高い金属音のような音が鳴り響いている

 どこからか大きな音で鳴り響いているキーンという高い金属音のような音は、◯35の旧万博跡地実験場の第六の力計測室にあるたくさんのケーブルが伸びた第六の力計測器から鳴り響いている金属音と完全に同じ音

 カナメは貧乏揺すりをしながら頭を抱えている


◯37第十二話◯42の回想/鍾乳洞(夕方)

 巨大な鍾乳洞の中にいるアマネ

 巨大な鍾乳洞の中には広い湖がある

 アマネの背中からは引き千切られた真っ黒な翼の跡がある

 アマネの髪の毛は乱雑に刈り取られている

 アマネの服装は黒ずんだ薄い麻袋のような素材になっている

 アマネの後ろには頭から牛の角が生え、両耳の穴から大蛇が伸び、背中からコウモリの翼が生えて、股から血まみれの裸の人間の下半身が飛び出た体長50メートルほどの全身毛むくじゃらの大男が立っている

 頭から牛の角が生え、両耳の穴から大蛇が伸び、背中からコウモリの翼が生えて、股から血まみれの裸の人間の下半身が飛び出た体長50メートルほどの全身毛むくじゃらの大男の両耳の大蛇は、それぞれ一人ずつ血まみれの裸の人間を口に咥えている

 頭から牛の角が生え、両耳の穴から大蛇が伸び、背中からコウモリの翼が生えて、股から血まみれの裸の人間の下半身が飛び出た体長50メートルほどの全身毛むくじゃらの大男は、巨大な鍾乳洞の中の広い湖に浸かっている

 突然、頭から牛の角が生え、両耳の穴から大蛇が伸び、背中からコウモリの翼が生えて、股から血まみれの裸の人間の下半身が飛び出た体長50メートルほどの全身毛むくじゃらの大男が、アマネの上半身を丸かじりする

 頭から牛の角が生え、両耳の穴から大蛇が伸び、背中からコウモリの翼が生えて、股から血まみれの裸の人間の下半身が飛び出た体長50メートルほどの全身毛むくじゃらの大男に上半身を食われたアマネの下半身は、大量の血を噴き出しながらその場に倒れる

 大量の血を噴き出しているアマネの下半身は、その場に倒れた衝撃で下半身から腸をぶちまける


◯38回想戻り/旧万博跡地実験場第六の力計測室(昼)

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には複数のモニター、コンピューター、拘束具付きのベッド、大きな電流台、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器がある

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室の地面にはアルミニウム製のトランクが落ちている

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には血が飛び散っている

 トワネの顔面は青白くなっている

 トワネとシィアは拘束具付きのベッドに横になっている

 トワネとシィアが拘束されているベッドには車輪があり、縦に起こすことが出来る

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者たちとイスラエルの科学者たちは複数のモニター、コンピューター、ケーブルが伸びている第六の力計測器を操作しており、計測室の中ではロシア語とヘブライ語が飛び交っている

 複数のモニターには”970”とオフレット値が表示されている

 たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器からはキーンという大きな高い金属音のような音が鳴り響いている

 トワネとシィアはベッドに拘束されている

 大きな電流台の上にはドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘がいる

 大きな電流台の上のドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘には変わらず目と口があるが、液状に溶けかかっている

 ドロドロの真っ赤な液体は、死産し”帰化”したトキコとリュウマの娘の魂

 ドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘からは煙が上がっている

 ロシアの科学者1は注射器を持っている

 ロシアの科学者1が持っている注射器の中には、ドドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘が詰まっている

 

イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)このままオフレット値を保て」

トキコ「オフレット値はこれで大丈夫よ、トワネ」


 ロシアの科学者1は注射器の押し子を押す

 注射器の押し子を押して、指先で軽く空気を弾くロシアの科学者1

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”970”から”980”に上がる

 トキコはチラッと複数のモニターに表示されているオフレット値の”980”という数字を見る

 顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネのところに行くロシアの科学者1

 ロシアの科学者1は顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首に注射針をゆっくり刺す

 モニターに表示されていたオフレット値が”980”から”990”に上がる


イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)オフレット値を上げるなと言ったはずだ」

トキコ「トワネ、落ち着いて」


 顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を押してドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘をゆっくりトワネの体内に入れるロシアの科学者1


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”990”から”1000”に上がる


イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)オフレット値を下げろ!」

トキコ「(ヘブライ語で)あ、焦らせないで。(日本語で)トワネ、オフレット値を・・・」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”1000”から”1500”に上がる

 突然、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器から鳴り響いていたキーンという大きな高い金属音のような音が、サイレンに変わる


イスラエルの科学者3「(ヘブライ語で大きな声で)少女を落ち着かせろ!!!!これでは周囲に変化が現れるぞ!!!!」


 顔面が青白くなったままベッドに拘束されて、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されているトワネの元に近付くイスラエル兵1

 イスラエル兵1は顔面が青白くなったままベッドに拘束されて、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されているトワネに自動小銃を向けようとする

 イスラエル兵1が顔面が青白くなったままベッドに拘束されて、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されているトワネに自動小銃を向けようとした瞬間、イスラエル兵1が爆発する

 爆発したイスラエル兵1の大量の血と肉片が周囲に飛び散る

 トキコの顔面に爆発したイスラエル兵1の大量の血がかかる

 イスラエル兵1が持っていた自動小銃と、目と口がある肉塊がグチャッという音を立てて床に落ちる

 イスラエル兵1は”帰化”して魂だけの姿になっている

 肉塊になったイスラエル兵1は人間の言葉かどうか分からないような言語をうめいている

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”1500”から”1800”に上がる


イスラエルの科学者3「(ヘブライ語で怒鳴り声で)俺たちを殺す気か!!!!」

トキコ「(ヘブライ語で)だ、黙っててちょうだい!!」

トワネ「(ベッドに拘束され、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されて)は、早く終わりにしたい、も、もう嫌だこんなの」

トキコ「だ、大丈夫よトワネ、あ、あなたは何も・・・」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”1800”から”1900”に上がる


◯39ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかサイレンが鳴り響いている

 どこからか鳴り響いているサイレンは、◯38の旧万博跡地実験場の第六の力計測室にあるたくさんのケーブルが伸びた第六の力計測器から鳴り響いているサイレンと完全に同じ音

 カナメは貧乏揺すりをしながら頭を抱えている

 

◯40第十五話◯56の回想/高層ビル20階(夕方)

 夕日が沈みかけている

 高層ビルの20階にいるカナメとタカヤ

 カナメは紺色と赤の”ミラースーツ”を着ている

 タカヤはサングラスをかけてサウナハットを被っている

 高層ビルの20階には脚立、照明、段ボール、カラーコーンなどが置いてある

 窓際にはスナイパーライフルが2脚で立ててある 

 窓際にはキャディバッグが置いてある

 窓際に座っているタカヤ

 タカヤはタブレットを持っている

 タカヤのタブレットには”妻”という文字と、電話マークが表示されており、着信が鳴り響いている

 カナメは散弾銃を持っている

 カナメが持っている散弾銃はトワネがカナメと契約して”女王”になった姿

 カナメはタカヤの頭に散弾銃の銃口を突き付けている

 タカヤの頭に散弾銃の銃口を突き付けたままタカヤの頭に散弾銃を発砲するカナメ

 ゼロ距離でカナメに散弾銃の発砲されたタカヤの頭が粉々に吹き飛ぶ

 高層ビルの20階にタカヤの脳味噌や頭の皮、大量の血と割れたサングラスが飛び散る


◯41回想戻り/旧万博跡地実験場第六の力計測室(昼)

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には複数のモニター、コンピューター、拘束具付きのベッド、大きな電流台、たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器がある

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室の地面にはアルミニウム製のトランクと自動小銃が落ちている

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室の地面には肉塊になったイスラエル兵1がいる

 肉塊になったイスラエル兵1は”帰化”して魂だけになった姿

 旧万博跡地実験場の第六の力計測室には血が飛び散っている

 トワネの顔面は青白くなっている

 トワネとシィアは拘束具付きのベッドに横になっている

 トワネとシィアが拘束されているベッドには車輪があり、縦に起こすことが出来る

 トキコの顔面にはイスラエル兵1の大量の血がついている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者たちとイスラエルの科学者たちは複数のモニター、コンピューター、ケーブルが伸びている第六の力計測器を操作しており、計測室の中ではロシア語とヘブライ語が飛び交っている

 複数のモニターには”2050”とオフレット値が表示されている

 たくさんのケーブルが伸びている第六の力計測器からサイレンが鳴り響いている

 大きな電流台の上にはドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘がいる

 ドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘からは煙が上がっている

 ロシアの科学者1は注射器を持っている

 ロシアの科学者1が持っている注射器の中にはドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘が詰まっている

 大きな電流台の上のドロドロの真っ赤な液体と、ロシアの科学者1が持っている注射器の中のドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘には目と口があるが、液状に溶けかかっている

 大きな電流台の上のドロドロの真っ赤な液体と、ロシアの科学者1が持っている注射器の中のドロドロの真っ赤な液体は、死産し”帰化”したトキコとリュウマの娘の魂

 ロシアの科学者1は顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を押してドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘をゆっくりトワネの体内に入れている

 顔面についたイスラエル兵1の大量の血を手で拭うトキコ


トキコ「(顔面についたイスラエル兵1の大量の血を手で拭いながらロシア語で)サイレンを消して。(ヘブライ語で)サイレンを消してよ誰か、トワネのストレスに・・・」

トワネ「(ベッドに拘束され、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されてトキコの話を遮り)お、オフレット値がコントロール出来ない」

トキコ「は・・・?」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”2050”から”2110”に上がる


イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)オフレット値を・・・」

トキコ「(顔面についたイスラエル兵1の大量の血を手で拭うのをやめてヘブライ語で怒鳴り声でイスラエルの科学者1の話を遮って)黙りなさい!!!!」

トワネ「(ベッドに拘束され、ロシアの科学者1にドロドロの真っ赤な液化状態なったトキコとリュウマの娘をゆっくり手首に注射されて)お、オフレット値がコントロール出来ないんだトキコ、あ、あんたの娘が異物過ぎる」

トキコ「か、体の中和に時間がかかるのは予定通りだわ」


 ロシアの科学者1は顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を押してドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘をゆっくりトワネの体内に入れ終える

 顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首から注射器を抜くロシアの科学者1

 顔面が青白くなったままベッドに拘束されているトワネの右手首から血が少し出る


トキコ「(ヘブライ語で大きな声で)うろたえないで!!!!このまま実験を第二段階へ移行するわよ!!!!」


 数のモニターに表示されていたオフレット値が”2110”から”2150”に上がる

 イスラエル兵2とイスラエル兵3は顔面が青白くなっているトワネを拘束しているベッドを縦に起こす


トワネ「(拘束されているベッドをイスラエル兵2とイスラエル兵3に縦に起こされて)な、なんて言ったトキコ」

トキコ「少し指示を出しただけよ」


 イスラエル兵4と5はシィアを拘束しているベッドを縦に起こす


シィア「(拘束されているベッドをイスラエル兵4とイスラエル兵5に縦に起こされて小声で)実験を第二段階に移行すると」


 トワネは縦のベッドに拘束されて、拘束されているベッドをイスラエル兵4とイスラエル兵5に縦に起こされているシィアのことを不安そうに見る

 

イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で)熱エネルギーの発生が起こらない根拠はあるのか」

トキコ「(ヘブライ語で)オフレット値はまだそれほど危険状態ではないわ。多少のリスクこそ覚悟していなければオソレとは戦えないわよ」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたままヘブライ語で)右胸の下にあるスイッチを教えていただけませんか?」

イスラエル兵4「(ヘブライ語で)何故だ」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたままヘブライ語で淡々と)オイル漏れを感じるの」


 イスラエル兵4とイスラエル兵5は顔を見合わせる

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”2150”から”2200”に上がる

 イスラエル兵4とイスラエル兵5は顔を見合わせるのをやめる

 縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの右胸をまさぐるイスラエル兵4


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま、イスラエル兵4に右胸をまさぐられイスラエル兵4の耳元でヘブライ語を囁いて)スイッチを押してください」

イスラエル兵4「(縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの右胸をまさぐりながらヘブライ語で)押したらどうなる?」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま、イスラエル兵4に右胸をまさぐられイスラエル兵4の耳元でヘブライ語を囁いて)オイルが止まるかも・・・アンドロイドは感じやすいから・・・実験のためにもオイル漏れを防がないと・・・」


 イスラエル兵4は縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの右胸をまさぐりながらシィアの右胸の下のスイッチを押す

 イスラエル兵4が縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの右胸をまさぐりながらシィアの右胸の下のスイッチを押すと、一瞬、縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの全身が灰色のシールドに覆われる


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま、イスラエル兵4に右胸をまさぐられイスラエル兵4の耳元でヘブライ語を囁いて)ありがとう」


 イスラエル兵4は縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの右胸をまさぐるのをやめる


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま淡々と)アホな人」


 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”2200”から”2280”に上がる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されたまま、縦に起こされたベッドに拘束されているシィアのことを見るのをやめる


イスラエルの科学者1「(ヘブライ語で大きな声で)連れて行け!!!!」


 イスラエル兵2とイスラエル兵3は顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押し始める

 複数のモニターに表示されていたオフレット値が”2280”から”2300”に上がる

 イスラエル兵4とイスラエル兵5はシィアを拘束している縦に起こされたベッドを押し始める


◯42ANDREI総本部第一ロイヤル待機室(昼)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室に一人いるカナメ

 ANDREI総本部の第一ロイヤル待機室には椅子とロッカーがある

 カナメは椅子に座っている

 貧乏揺すりをしているカナメ

 どこからかサイレンが鳴り響いている

 どこからか鳴り響いているサイレンは、◯41の旧万博跡地実験場の第六の力計測室にあるたくさんのケーブルが伸びた第六の力計測器から鳴り響いているサイレンと完全に同じ音

 カナメは貧乏揺すりをしながら頭を抱えている

 少しするとどこからか鳴り響いていたサイレンが止まる

 少しの沈黙が流れる

 カナメは頭を抱えたまま貧乏揺すりをするのをやめる

 

カナメ「(頭を抱えたまま貧乏揺すりをするのをやめて)ごめんなさい・・・ごめん・・・ごめんね・・・」


 再び沈黙が流れる

 カナメは頭を抱えるのをやめる

 立ち上がるカナメ

 カナメはANDREI総本部の第一ロイヤル待機室から出て行く


◯43旧万博跡地実験場通路(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の通路にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の通路には窓ガラス張りのたくさんの実験室がある

 窓ガラス張りのたくさんの実験室の中にはベッドとトイレがあり、それぞれの部屋に日本人が入っている

 窓ガラス張りのたくさんの実験室の中に入っている日本人たちは、両腕が避けて腕が4本になっていたり、後頭部が無くなって脳味噌が丸見えになっていたり、体重150キロ以上の巨大な腹部に細長い針が何十本も刺してあったり、全裸で全身に大量の歯が移植されていたり、全身の肌が剥けて真っ赤な肉が見えていたり、両脚にたくさんの穴が開き穴から噴水のように血を噴き出していたり、全身に水膨れが出来て水風船のように膨らんでいたりする

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの顔面は青白くなっている

 シィアは縦に起こされたベッドに拘束されている

 トワネとシィアが拘束されているベットには車輪がある

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 ロシアの科学者1は空になった注射器を持っている

 早足で顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押しているイスラエル兵2とイスラエル兵3

 早足でシィアを拘束している縦に起こされたベッドを押しているイスラエル兵4とイスラエル兵5

 トキコたちは早足で旧万博跡地実験場の通路を歩いている


◯44旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には誰もいない

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 

字幕「13:59 AM」


 突然、勢いよく旧万博跡地実験場の”人間化計画”室の扉が開く

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室の中に入って来るトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 トワネとシィアは縦に起こされたベッドに拘束されている

 トワネとシィアを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 縦に起こされたベッドに拘束されたトワネの顔面は青白くなっている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押しているイスラエル兵2とイスラエル兵3

 シィアを拘束している縦に起こされたベッドを押しているイスラエル兵4とイスラエル兵5

 ロシアの科学者1は空になった注射器を持っている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは素早く複数のモニターとコンピュターを起動する


トキコ「(ヘブライ語で)私の娘たちを部屋の中に入れて」


 イスラエル兵2とイスラエル兵3は顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押して、旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある窓ガラス張りの部屋の1つに向かう

 シィアを拘束している縦に起こされたベッドを押して、旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にあるもう1つの窓ガラス張りの部屋に向かうイスラエル兵4とイスラエル兵5

 ロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している


ロシアの科学者2「(コンピュターを操作しながらロシア語で)第六のご加護があらんことを」


 トキコは窓ガラス張りの1つの部屋の扉を開ける

 窓ガラス張りの1つの部屋の前で、顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押すのをやめて立ち止まるイスラエル兵2とイスラエル兵3


トキコ「(窓ガラス張りの1つの部屋の扉を開けたまま)あなたなら出来るわ、トワネ」

トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)こ、こんなおこがしいことはやらない方が良い。せ、生命の掟に反して罰が当たるぞトキコ」

トキコ「(窓ガラス張りの1つの部屋の扉を開けたまま)大丈夫よ、罪は被る気でいるから」


 少しの沈黙が流れる

 トキコは窓ガラス張りの1つの部屋の扉を開けたまま、縦に起こされたベッドに拘束されて顔面が青白くなっているトワネの頬にキスをする

 イスラエル兵2とイスラエル兵3は顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを押して、トキコが扉を開けている窓ガラス張りの1つの部屋の中に入る

 顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドを、窓ガラス張りの部屋の中心で押すのをやめて止めるイスラエル兵2とイスラエル兵3

 イスラエル兵2とイスラエル兵3は顔面が青白くなったトワネを拘束している縦に起こされたベッドから手を離す

 窓ガラス張りの部屋から出るイスラエル兵2とイスラエル兵3

 ロシアの科学者1は顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋の中に入る

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を引いてトワネの血を吸うロシアの科学者1

 

トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束され、ロシアの科学者1に右手首に刺された注射器で血を吸われて)しょ、処女の血だぞ、丁寧に扱わなきゃまたリバースしてやる」


 トキコは顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋の扉を開けるのをやめる

 もう1つの窓ガラス張りの部屋の扉を開けるトキコ


トキコ「(もう1つの窓ガラス張りの部屋の扉を開けイスラエル兵4とイスラエル兵5に向かってヘブライ語で)変わってちょうだい」


 イスラエル兵4とイスラエル兵5はもう1つの窓ガラス張りの部屋の前で、シィアを拘束している縦に起こされたベッドを押すのをやめて立ち止まる

 シィアを拘束している縦に起こされたベッドから手を離すイスラエル兵4とイスラエル兵5

 トキコはシィアを拘束している縦に起こされたベッドを押して、もう1つの窓ガラス張りの部屋の中に入る

 シィアを拘束している縦に起こされたベッドを、もう1つの窓ガラス張りの部屋の中心で止めるトキコ

 トキコはシィアを拘束している縦に起こされたベッドから手を離す


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)トキコ博士」

トキコ「大丈夫ね?シィアちゃん」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま淡々と)シールドを起動しました」

トキコ「分かってる。改造しといて正解だったわ」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)はい」

 

 トキコはポケットから折り畳み式のナイフを取り出す

 折り畳み式のナイフを広げるトキコ


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)チップを抜くんですね、博士」

トキコ「そうよ」


 再び沈黙が流れる


トキコ「生まれ変わる前に言っておきたいことは?」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)部屋中に血とクソとゲロの匂いが漂っている」

トキコ「(少し笑って)トワネが吐いたからよ」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま淡々と)次回は酔い止めとビニール袋を持たせて。あと朝食にカルボナーラを食べさせないでください」

トキコ「(少し笑いながら)そうするわ」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)トキコ博士」

トキコ「何?」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま)さようなら、お母さん」


 少しの沈黙が流れる


トキコ「すぐにまた会えるわよ」


 再び沈黙が流れる

 シィアは縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変える


シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えて)チップを」


 トキコは頷く

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首に、折り畳み式のナイフを刺すトキコ

 トキコが縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首に折り畳み式のナイフを刺すと、シィアの首から血に模したオイルが漏れて来る

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首に折り畳み式のナイフを刺し、シィアの人間の肌を再現したシリコンを切り取り始めるトキコ

 窓ガラス張りの部屋の1つにいるロシアの科学者1は、顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの右手首から注射器でトワネの血を吸い終える

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの右手首から注射器を抜くロシアの科学者1

 ロシアの科学者1が持っている注射器の中に入っているトワネの血は、ドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘と混ざり合って酷く

濁っている

 トワネの血と混ざり合って酷く濁っているドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘には目と口らしきものがあるが、液状に溶けかかっている

 トワネの血と混ざり合って酷く濁っているドロドロの真っ赤な液体は、死産し”帰化”したトキコとリュウマの娘の魂

 ロシアの科学者1は窓ガラス張りの部屋から出る

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の人間の肌を再現したシリコンの一部分を、折り畳み式のナイフで切り取り終えるトキコ

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の人間の肌を再現したシリコンの一部分が切り取られると、機械の骨組みが現れる

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の機械の骨組みには、マイナスの六角ボルトがある

 

トキコ「良いわね」

シィア「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えて)はい」


 トキコは縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の機械の骨組みにあるマイナスの六角ボルトを、折り畳み式のナイフを使って抜き始める

 シィアとトキコがいる窓ガラス張りの部屋の中に入って来るロシアの科学者1

 トキコは縦に起こされたベッドに拘束され首の向きを変えているシィアの首の機械の骨組みにあるマイナスの六角ボルトを、折り畳み式のナイフを使って抜きながらシィアの頬にキスをする

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の機械の骨組みにあるマイナスの六角ボルトを、折り畳み式のナイフを使って抜き終えるトキコ

 トキコが折り畳み式のナイフでシィアの首から抜いたマイナスの六角ボルトは、半導体のようなチップになっている

 トキコが縦に起こされたベッドに拘束されたまま首の向きを変えているシィアの首の機械の骨組みにあるマイナスの六角ボルトの半導体のようなチップを、折り畳み式のナイフを使って抜き終えた瞬間、シィアの電源が落ちる

 シィアの瞳から光が消えて白くなる

 少しの沈黙が流れる

 トキコはシィアの首から抜いたマイナスの六角ボルトの半導体のようなチップをポケットにしまう

 折り畳み式のナイフの刃を折り畳むトキコ


トキコ「(折り畳み式のナイフの刃を折り畳んでロシア語で)注射して」


 ロシアの科学者1は縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの右手首に注射針を刺す

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を押して、ドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘が混ざり合って酷く濁っているトワネの血をシィアの体内に入れるロシアの科学者1

 少しするとロシアの科学者1は縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの右手首に注射針を刺し、注射器の押し子を押して、ドロドロの真っ赤な液化状態になったトキコとリュウマの娘が混ざり合って酷く濁っているトワネの血をシィアの体内に入れ終える

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの右手首から注射器を抜くロシアの科学者1

 トキコは縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見る

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋から出ようとするロシアの科学者1


ロシアの科学者1「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋から出ようとしてロシア語で)早くしろ博士」


 トキコは少しの間縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見続ける

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見るのをやめるトキコ

 トキコは縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋から出る

 トキコに続いて縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋から出るロシアの科学者1

 

トキコ「第六の力を共振させるためにミラースモークを噴出させるわ、少しめまいや吐き気するかもしれないけど我慢するのよトワネ」


 トキコはチラッとコンピュターを操作しているロシアの科学者2のことを見る

 コンピュターを操作しながら顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋に、”ミラースモーク”を噴出させるロシアの科学者2

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネは咳き込む


◯45ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 リュウマはイズミが眠っているクローン製造機を操作している

 リュウマがイズミが眠っているクローン製造機を操作していると、クローン製造機が縦に起こされる

 リュウマが縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を操作していると、クローン製造機の中に”ミラースモーク”が噴出される

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の中は、あっという間に”ミラースモーク”で曇って見えなくなる

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面に”1%”と表示される

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を操作するのをやめる

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”1%”から”2%”に変わる


◯46ANDREI総本部中央司令室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の中央司令室にいるソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、タエ、その他大勢のANDREIの職員たち

 ANDREI総本部の中央司令室には正面に巨大なモニターがあり、旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋を映し出している

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋にはそれぞれ、顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる

 トワネとシィアのことを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋には、”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいる

 縦に起こされたベッドに拘束されているシィアの瞳からは光が消えて白くなっている

 ソウヤは黒の”ミラースーツ”を、チヅルは白の”ミラースーツ”を、ヒヨリは紫の”ミラースーツ”を、マナカは緑の”ミラースーツ”を着ている

 マナカはカラスがデザインされた鉄仮面を付けている

 ANDREI総本部の中央司令室にはたくさんのコンピューターと椅子があり、たくさんのANDREIの職員たちがコンピューターに向かって椅子に座っている

 ANDREI総本部の中央司令室の巨大なモニターの前にはホログラムが投影されており、シィアの姿が立体的に映し出されている

 ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカはシィアが投影されているホログラムの前に立っている

 ANDREI総本部の中央司令室の後ろは高い椅子があり、タエが座っている

 ソウヤ、チヅル、ヒヨリ、マナカ、タエを含む大勢のANDREIの職員たちは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見ている


チヅル「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見て)ほ、本当に成功率の高い実験なの?」

タエ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見て)それを知っているのは神のみでしょう」


 少しの沈黙が流れる

 ヒヨリはチラッと中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなり縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアを見たまま、タエのことを見る


タエ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見て)待っていても彼は来ませんよ、九音さん」


 再び沈黙が流れる

 ヒヨリは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見るのをやめる


ヒヨリ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見るのをやめて)マナカ」


 マナカは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見るのをやめる


マナカ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアのことを見るのをやめて)分かりましたわ、ヒヨリ様」


 ヒヨリとマナカはANDREI総本部の中央司令室の扉に向かって歩き始める

 ANDREI総本部の中央司令室から出て行くヒヨリとマナカ

 チヅルはチラッと中央司令室の巨大なモニターに映し出されている顔面が青白くなり縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネと、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアを見たまま、ANDREI総本部の中央司令室から出て行くヒヨリとマナカのことを見る


◯47ANDREI総本部グライダー整備場(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のグライダー整備場にいるカナメ

 カナメは紺の”ミラースーツ”を着て、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 ANDREI総本部のグライダー整備場は広く、ソウヤ、チヅル、ヒヨリのエンジン付きのグライダーや、試作段階のグライダー、搭乗者未定のグライダーがある

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはベルトコンベアがあり、様々なグライダーのパーツが置いてある

 ANDREI総本部のグライダー整備場の天井は開閉式になっており、天井が開きかけている

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはカナメ以外にもたくさんのグライダーの整備士がいる

 カナメはグライダーに乗っている

 グライダーに乗ったままグライダーの整備士1と話をしているカナメ


グライダーの整備士1「なるべく傷をつけずに返してくれよ」


 カナメはグライダーに乗ったまま頷く

 グライダーに乗ったまま勢いよく上昇し、ANDREI総本部のグライダー整備場の開きかけている天井から外に飛び出るカナメ

 カナメはグライダーに乗ったまま一気に旧万博跡地実験場に向かい始める

 グライダーに乗ったまま旧万博跡地実験場に向かったカナメの姿は一瞬で見えなくなる


◯48旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋は窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場”の人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネは窓ガラス張りの部屋の1つで縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの顔面が青白くなっている

 シィアはもう1つの窓ガラス張りの部屋で縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているシィアは電源が落ちており、瞳から光が消えて白くなっている

 トワネとシィアを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋には、”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”で曇って見えなくなっている

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいる


トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま咳き込んで)ゲホッ・・・ゲホ・・・爆発物が近くにいる何も見えないなんて・・・ゲホッ・・・」


 トキコは”ミラースモーク”で曇っている2つの窓ガラス張りの部屋を見ている


トキコ「(”ミラースモーク”で曇っている2つの窓ガラス張りの部屋を見たまま)シィアちゃんのボディを巻き込むように第六の力を共振させるのよトワネ!!」


 少しの沈黙が流れる


ロシアの科学者2「(コンピューターを操作しながらロシア語で)第六の力が強過ぎる!!通信がやられた!!」

トキコ「(”ミラースモーク”で曇っている2つの窓ガラス張りの部屋を見たままイライラしてロシア語で)機械に影響を与えるほどのオフレット値が出ているということよ。あんた科学者でしょ、機械なんか頼らずに頭を使いなさい」

ロシアの科学者3「(コンピューターを操作しながらロシア語で)オフレット値が2500を超えているぞ!!こちらの体にも影響が出る数値だ!!」

トキコ「(”ミラースモーク”で曇っている2つの窓ガラス張りの部屋を見たままイライラしてロシア語で)帰化が起きるのは第六の力の所有者のオフレット値が3000を超えた場合、または第六の力の所有者が瞬間的に感情ぶつけた時よ、大袈裟に言わないで」


 再び沈黙が流れる

 

ロシアの科学者2「(コンピューターを操作しながらロシア語で)神に祈るべきだったな」


 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れ始める

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの全身にビリビリと電気が走る

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの全身から真っ黒な煙が上がる

 トワネは変わらず顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいる

 縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネは、同じく縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる”ミラースモーク”で曇った窓ガラス張りの部屋の中から、黒い煙が上がっていることに気付く


トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込み、同じく縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる”ミラースモーク”で曇った窓ガラス張りの部屋の中から、黒い煙が上がっていることに気付いて)ゲホッ・・・ゲホッ・・・クソッ!!シィアちゃん!!」


 縦に起こされたベッドに拘束されて咳き込んでいるトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れ始める


◯49ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”24%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”24%”から”25%”に変わる


◯50ANDREI総本部グライダー整備場(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはたくさんのグライダーの整備士がいる

 ANDREI総本部のグライダー整備場は広く、ソウヤ、チヅル、ヒヨリのエンジン付きのグライダーや、試作段階のグライダー、搭乗者未定のグライダーがある

 ANDREI総本部のグライダー整備場にはベルトコンベアがあり、様々なグライダーのパーツが置いてある

 ANDREI総本部のグライダー整備場の天井は開閉式になっており、天井が閉じかけている

 グライダーの整備士たちはグライダーを整備している

 突然、ANDREI総本部のグライダー整備場の扉が勢いよく開き、ヒヨリがANDREI総本部のグライダー整備場にやって来る

 ヒヨリは紫と緑の”ミラースーツ”を着ている

 ヒヨリは2本の刀を持っている

 ヒヨリが持っている2本の刀はマナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

 

ヒヨリ「私のグライダーを」

グライダーの整備士1「あんたもか、本部で待機って命令が出てるのに気楽な・・・」


 ヒヨリはグライダーの整備士1の話を無視して刀の1本を閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向ける

 

ヒヨリ「(刀の1本を閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向けてグライダーの整備士1の話を遮り)オフレット値、プラス400」


 ヒヨリが”オフレット値、プラス400”と言うと、閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向けていたヒヨリの刀の1本がロケットランチャーに変わる

 ヒヨリが閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向けているロケットランチャーは、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿の一つ

 

グライダーの整備士1「お、おいまさかそんなもんをここで使おうってんじゃ・・・」


 ヒヨリはグライダーの整備士1の話を無視して閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向かってロケットランチャーを発射する

 ヒヨリが閉じかけているANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向かって発射したロケット弾は、閉じかけている天井に直撃し、爆発する

 ANDREI総本部のグライダー整備場の天井のほとんどがヒヨリが発射したロケットランチャーのロケット弾の爆発で吹き飛び、地面にたくさんの天井の残骸が降り注いで来る

 ANDREI総本部のグライダー整備場は外から丸見えの状態になっている

 爆発でほとんどが吹き飛んだANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向けているヒヨリのロケットランチャーが、刀に戻る

 爆発でほとんどが吹き飛んだANDREI総本部のグライダー整備場の天井に向けているヒヨリの刀は、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

 ヒヨリは2本の刀をグライダーの整備士1に向ける


ヒヨリ「(2本の刀をグライダーの整備士1に向けて)私のグライダーを持って来るのだ」


 グライダーの整備士1はヒヨリに2本の刀を向けられたまま、グライダーの整備士2にヒヨリのグライダーを持って来るように合図する

 ヒヨリのグライダーを持ち、グライダーの整備士1に2本の刀に向けているヒヨリの元に運んで来るグライダーの整備士2

 グライダーの整備士2はグライダーの整備士1に2本の刀に向けているヒヨリの前にグライダーを置く

 ヒヨリのグライダーを起動させるグライダーの整備士2

 ヒヨリのグライダーはエンジンが点火し、宙に浮かぶ

 2本の刀をグライダーの整備士1に向けたままグライダーに飛び乗るヒヨリ

 グライダーに飛び乗り、グライダーの整備士1に向けている2本の刀を刀同士で軽くぶつけて金属音を鳴らすヒヨリ

 ヒヨリがグライダーに乗ったままグライダーの整備士1に向けている2本の刀を刀同士で軽くぶつけて金属音を鳴らすと、グライダーの整備士1に向けていた2本の刀がヒヨリの右腕、左腕を覆うようにエンジン付きのパワードアームに変わる

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕のパワードアームは、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕のパワードアームのエンジンが一気に点火する

 ヒヨリの両腕のパワードアームのエンジンが一気に点火したのと同時に、ヒヨリが乗っているグライダーの火力が爆発的に増加し、勢いよく上昇して爆発でほとんどが吹き飛んだANDREI総本部のグライダー整備場の天井から外に飛び出るヒヨリ

 ヒヨリはグライダーに乗ったまま一気に旧万博跡地実験場に向かい始める

 グライダーに乗ったまま旧万博跡地実験場に向かったヒヨリの姿は一瞬で見えなくなる


◯51旧万博跡地実験場に向かう道中(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 グライダーに乗って旧万博跡地実験場に向かっているカナメ

 カナメは紺の”ミラースーツ”を着ている

 カナメは山羊がデザインされた鉄仮面を付けている


字幕「14:27 AM」


◯52旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

  ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場”の人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネは窓ガラス張りの部屋の1つで縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの顔面が青白くなっている

 シィアはもう1つの窓ガラス張りの部屋で縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているシィアは電源が落ちており、瞳から光が消えて白くなっている

 トワネとシィアを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋には、”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れている

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの全身にはビリビリと電気が走っている

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま電源が落ちているシィアの全身からは真っ黒な煙が上がっている

 縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れているトワネがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている

 縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”とシィアから上がっている黒い煙のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている


トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れて叫び声で)や、やっぱりこんなことはするべきじゃない!!!!じ、実験を中止しろトキコ!!!!死んだ娘の魂を機械に移植するなんて許され・・・」


 トキコはトワネがいる”ミラースモーク”で曇っている窓ガラス張りの部屋と、シィアがいる”ミラースモーク”と真っ黒な煙で曇っている窓ガラス張りの部屋を見ている

 トキコ、たくさんのロシア兵、イスラエル兵、ロシアの科学者、イスラエルの科学者たちにはトワネの叫び声が全く聞こえていない


トワネ「(縦に起こされたベッドに拘束されたまま両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れて叫び声で)今この瞬間神がお前を見てる!!!!生命の掟に反する行いをしようとしてるお前のことを!!!!娘の魂を私利私欲に使おうとしてるお前のことを!!!!裁きが下るぞトキコ!!!!」


 縦に起こされたベッドに拘束され、全身に電気を走らせ黒い煙が上がり、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアの体が激しく痙攣を起こし始める 

 全身に電気を走らせ黒い煙が上がり、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアの体は、激しく痙攣を起こしながら縦に起こされたベッドの拘束具を破壊する


◯53ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”41%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”41%”から”50%”に変わる


◯54旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネは窓ガラス張りの部屋の1つで縦に起こされたベッドに拘束されている

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの顔面が青白くなっている

 シィアはもう1つ窓ガラス張りの部屋にいる

 シィアは電源が落ちており、瞳から光が消えて白くなっている

 シィアがいる窓ガラス張りの部屋には、縦に起こされ拘束具の壊れた車輪付きのベッドがある

 顔面が青白くなっているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束されているトワネがいる窓ガラス張りの部屋と、電源が落ちているシィアがいる同じく窓ガラス張りの部屋には、”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 電源が落ちているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れ、全身にビリビリと電気が走っている

 シィアの体からは真っ黒な煙が上がっている

 全身に電気を走らせ黒い煙が上がり、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアは立っている

 縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れているトワネがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている

 両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”とシィアから上がっている黒い煙のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている

 トキコはトワネがいる”ミラースモーク”で曇っている窓ガラス張りの部屋と、シィアがいる”ミラースモーク”と真っ黒な煙で曇っている窓ガラス張りの部屋を見ている

 突然、全身に電気を走らせ黒い煙が上がり、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れて電源が落ちているシィアの反重力装置が自動で起動する

 シィアは電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、窓ガラス張りの部屋の天井にへばりつく

 電源が落ち、全全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、四足歩行で窓ガラス張りの部屋の天井を移動するシィア

 シィアは電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、窓ガラス張りの部屋の壁の前で天井を四足歩行で移動するのをやめる

 シィアがいる窓ガラス張りの部屋の壁の隣には、トワネがいる窓ガラス張りの部屋がある

 全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、四足歩行で窓ガラス張りの部屋の天井にへばりつ、き口を開けるシィア

電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアが、四足歩行のまま窓ガラス張りの部屋の天井で口を開けると、シィアの口の中から大量のオイルが溢れる

 シィアは電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、四足歩行で窓ガラス張りの部屋の天井にへばりつき、口から細いレーザービームを発射する

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアが、四足歩行のまま窓ガラス張りの部屋の天井で口から出した細いレーザービームが、シィアがいる窓ガラス張りの部屋の壁と、トワネがいる窓ガラス張りの部屋の壁を貫通する

 シィアは電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、四足歩行で窓ガラス張りの部屋の天井にへばりつき、口から発射した細いレーザービームで大きな円を描く

 トワネは変わらず顔面が青白くなり縦に起こされたベッドに拘束されたまま、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 トワネがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁が大きな円の形で切断される

 シィアの口から発射細いレーザービームで切断された大きな円の形の窓ガラスは、トワネがいる窓ガラス張りの部屋の床に落ちて粉々に割れる

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアは、四足歩行で窓ガラス張りの部屋の天井にへばりつき、口を閉じて細いレーザーを発射するのを止める

 シィアは電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、窓ガラス張りの部屋の天井を四足歩行で移動し、大きな円の形の穴を通ってトワネがいる窓ガラス張りの部屋の中に入る

 縦に起こされたベッドに拘束されたまま、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れているトワネの頭に、シィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から溢れ出ているオイルがポタポタと垂れる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、ゆっくり窓ガラス張りの部屋の天井を見る

 縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているトワネの真上には、窓ガラス張りの部屋の天井に四足歩行でへばりついて、電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げ、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアがいる

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、窓ガラス張りの部屋の天井から地面に飛び降りるシィア

 顔面が青白くなったまま縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているトワネの前に立っているシィア

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束され、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れたまま怯えている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアの両目から、血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が勢いよく噴出される

 シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、勢いよくトワネの口の中に入る

 トワネの体内に深く入り込んで行くシィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱

 シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、トワネの体内にある血を吸い上げる

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、トワネの体内にある血を吸い上げているシィアの股からオイルと共に、たくさんの機械の骨組みが落ちて来る


◯55旧万博跡地実験場に向かう道中(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 エンジン付きのグライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているヒヨリ

 ヒヨリは紫と緑の”ミラースーツ”を着ている

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕にはエンジン付きのパワードアームが装着されており、エンジンが点火してグライダーに乗っているヒヨリの移動速度を高めている

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕のパワードアームは、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

 グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているヒヨリの少し先には、同じくグライダーに乗って旧万博跡地実験場に向かっているカナメの姿がある

 カナメは紺の”ミラースーツ”を着て、山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 ヒヨリが乗って旧万博跡地実験場に向かっているグライダーと、両腕のパワードアームのエンジンの火力が一気に上がる


◯56ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”58%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”58%”から”65%”に変わる


◯57旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネとシィアは窓ガラス張りの部屋の1つにいる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されており、顔面が青白くなっている

 シィアは電源が落ちている

 顔面が青白くなっているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋と、もう1つの窓ガラス張りの部屋には”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁には大きな円の形の穴があり、床には粉々に割れた窓ガラスの破片が散らばっている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 電源が落ちているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れ、全身にビリビリと電気が走っている

 シィアの体からは真っ黒な煙が上がっている

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”とシィアから上がっている黒い煙のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている

 トキコはトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見ている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアの両目からは、血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱がトワネの口に噴出されている

 シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、トワネの体内の血を吸い上げている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱でトワネの体内の血を吸い上げているシィアの股からはオイルと共に、たくさんの機械の骨組みが落ちて来ている

 シィアの足元にはオイルに塗れたたくさんの機械の骨組みが転がっている

 トキコは変わらずトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見ている

 少しの沈黙が流れる


ロシアの科学者1「(ロシア語で)何が起きてる・・・?」

ロシアの科学者3「(コンピューターを操作しながらロシア語で)確かめてみよう」


 ロシアの科学者3はコンピュターを操作するのをやめる

 トワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋の扉を開けようとするロシアの科学者3


トキコ「(トワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見たままロシア語で)開けるんじゃないわ!!第六の力が外に漏れたら実験が失敗するわよ!!」

ロシアの科学者3「(トワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋の扉を開けようとしたまま)だがこれでは何がどうなってるのか分からいままだぞ」

トキコ「(トワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見たままロシア語で)良いのよ・・・もうすぐ・・・もうすぐ会えるはずだから・・・」


 再び沈黙が流れる


◯58ANDREI総本部中央司令室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の中央司令室にいるソウヤ、チヅル、タエ、その他大勢のANDREIの職員たち

 ANDREI総本部の中央司令室には正面に巨大なモニターがあり、旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋を映し出している

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋には”ミラースモーク”が噴出されている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 窓ガラス張りの部屋の1つは”ミラースモーク”と黒い煙で曇っており、部屋の中が見えなくなっている

 もう1つの窓ガラス張りの部屋は”ミラースモーク”で曇っており、部屋の中が見えなくなっている

 ソウヤは黒の”ミラースーツ”を、チヅルは白の”ミラースーツ”を着ている

 ANDREI総本部の中央司令室にはたくさんのコンピューターと椅子があり、たくさんのANDREIの職員たちがコンピューターに向かって椅子に座っている

 ANDREI総本部の中央司令室の巨大なモニターの前にはホログラムが投影されており、シィアの姿が立体的に映し出されている

 ソウヤとチヅルはシィアが投影されているホログラムの前に立っている

 ANDREI総本部の中央司令室の後ろは高い椅子があり、タエが座っている

 ソウヤ、チヅル、タエを含む大勢のANDREIの職員たちは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っている窓ガラス張りの部屋を見ている


ソウヤ「(中央司令室の巨大なモニターに映し出されている”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っている窓ガラス張りの部屋を見ながら小声で)主よ、彼女たちに受難を乗り越えるお力を分け与えてください。主が希望と憐れみの存在であることを今一度お示しを。どうか彼女たちの罪を許し、み国からその偉大な愛を授けて欲しいのです」


◯59旧万博跡地実験場に向かう道中(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 グライダーに乗って旧万博跡地実験場に向かっているカナメ

 カナメは紺の”ミラースーツ”を着ている

 カナメは山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 カナメのすぐ後ろからは同じくグライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているヒヨリが迫って来ている

 ヒヨリは紫と緑の”ミラースーツ”を着ている

 グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているエンジン付きのヒヨリの両腕にはパワードアームが装着されており、エンジンが点火してグライダーに乗っているヒヨリの移動速度を高めている

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕のパワードアームは、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

 少しするとヒヨリはグライダーに乗ったまま同じくグライダーに乗っているカナメに追いつく

 チラッとグライダーに乗りながらグライダーに乗っているヒヨリのことを見るカナメ


カナメ「(チラッとグライダーに乗り旧万博跡地実験場に向かいながらグライダーに乗っているヒヨリのことを見て)出力増加」


 カナメが”出力増加”と言うと、旧万博跡地実験場に向かっているカナメのグライダーのエンジンの火力が一気に上がる

 カナメはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながらグライダーに乗っているヒヨリのことを追い越す

 グライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながらグライダーに乗っているカナメに追い越されて少し笑うヒヨリ

 ヒヨリはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながら、両腕に装着しているパワードアーム同士を軽く叩く

 ヒヨリがグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながら、両腕に装着しているパワードアーム同士を軽く叩くと、パワードアームがより大きなエンジンの物になる

 ヒヨリが装着しているパワードアームのエンジンがより大きくなったことでヒヨリのグライダーの速度が上がる

 ヒヨリはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながらグライダーに乗っているカナメのことを一気に追い越す

 グライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながらグライダーに乗っているカナメのことを一気に追い越し、片足でグライダーを強く踏むヒヨリ

 ヒヨリがグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながら片足でグライダーを強く踏むと、グライダーの中に収納されていたネジ、ボルト、回路、予備エンジン、フィルター、ランプ、スチール素材などのスペアパーツが大量に放出される

 カナメはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながら、ヒヨリのグライダーから大量に放出されたネジ、ボルト、回路、予備エンジン、フィルター、ランプ、スチール素材などのスペアパーツを避けようとする

 カナメはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながら、ヒヨリのグライダーから大量に放出されたネジ、ボルト、回路、予備エンジン、フィルター、ランプ、スチール素材などのスペアパーツを避けようとするが、カナメのグライダーのエンジンの中に小さなネジの一個が入る

 ヒヨリはグライダーに乗り高速で旧万博跡地実験場に向かいながらヘラヘラ笑う

 

◯60ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”72%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”72%”から”79%”に変わる


◯61旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネとシィアは窓ガラス張りの部屋の1つにいる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されており、顔面が青白くなっている

 シィアは電源が落ちている

 顔面が青白くなっているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋と、もう1つの窓ガラス張りの部屋には”ミラースモーク”が噴出されており、部屋の中が曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁には大きな円の形の穴があり、床には粉々に割れた窓ガラスの破片が散らばっている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 電源が落ちているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れ、全身にビリビリと電気が走っている

 シィアの体からは真っ黒な煙が上がっている

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”とシィアから上がっている黒い煙のせいで部屋の中が曇って見えなくなっている

 トキコはトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見ている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れているシィアの両目からは、血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱がトワネの口に噴出されている

 シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、トワネの体内の血を吸い上げている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱でトワネの体内の血を吸い上げているシィアの股からはオイルと共に、たくさんの機械の骨組みが落ちて来ている

 シィアの足元にはオイルに塗れたたくさんの機械の骨組みが転がっている

 縦に起こされたベッドに拘束され、シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が口の中に入り、体内の血を吸われ続けているトワネは意識を失う

 意識を失っているトワネは変わらず顔面が青白くなっており、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 電源が落ち、全身に電気を走らせ黒い煙を上げて、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、トワネの体内の血を吸い上げているシィアから上がっていた黒い煙が止まる

 電源が落ち、全身に電気を走らせ、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、トワネの体内の血を吸い上げているシィアから走っていた電気が止まる

 電源が落ち、両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪からオイルが溢れたまま、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、トワネの体内の血を吸い上げているシィアの股からはオイルと共に、たくさんの機械の骨組みが落ち続けている

 トキコは心配そうにトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、もう1つの窓ガラス張りの部屋を見ている

 少しの沈黙が流れる


イスラエルの科学者1「(モニターを操作しながら大きな声でヘブライ語で)生体反応だ!!!!アンドロイドから微弱の生体反応が出たぞ!!!!」

トキコ「(心配そうにトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋を見ながらヘブライ語で)ミラースモークを少しずつ抜いて」


 イスラエルの科学者2はコンピューターを操作しながら、トワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で曇っている窓ガラス張りの部屋と、”ミラースモーク”で曇っているもう1つの窓ガラス張りの部屋の中で噴出されている”ミラースモーク”を止める

 シィアの両目からは変わらず血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が噴出されており、意識を失っているトワネの体内の血を吸い続けている

 電源が落ち、両目から噴出されている赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から漏れていたオイルが止まる

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの股からは、機械の骨組みが落ちて来なくなる

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの全身が色白になる

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの頭に植え付けられていた髪の毛が真っ白に染まる

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の床に小さな穴が開き、”ミラースモーク”と黒い煙を吸い込み始める

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの心臓付近から鼓動が聞こえ始める


◯62旧万博跡地実験場に向かう道中(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているカナメとヒヨリ

 カナメは紺の”ミラースーツ”を、ヒヨリは紫と緑の”ミラースーツ”を着ている

 カナメは山羊がデザインされた鉄仮面を付けている

 グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているヒヨリの両腕には大きなエンジン付きのパワードアームが装着されており、エンジンが点火してグライダーに乗っているヒヨリの移動速度を高めている

 グライダーに乗っているヒヨリの両腕の大きなエンジン付きのパワードアームは、マナカがヒヨリと契約して”姫”になった姿

グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているヒヨリは、同じくグライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているカナメよりも少し前にいる

 ヒヨリはグライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かいながらヘラヘラ笑っている

 突然、グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かっているカナメのグライダーのエンジンから勢いよく火が上がる

 エンジンから勢いよく火が上がっているグライダーに乗っているカナメは大きくバランスを崩す

 カナメはエンジンから勢いよく火が上がっているグライダーに乗ったままグライダーの体勢を直そうするが、カナメのグライダーは制御が効かなくなっている

 ヒヨリはグライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かいながら声を上げて笑う


ヒヨリ「(グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かい大きな声で笑いながら楽しそうに)イヒヒッ!!!!ヒッヒヒヒヒッ!!!!レースは私の勝ちだなカナメ!!!!」


 カナメはエンジンから勢いよく火が上がり制御が効かなくなったグライダーに乗ったまま民家の屋根に墜落する


ヒヨリ「(グライダーに乗って高速で旧万博跡地実験場に向かい大きな声で笑いながら)フフフッ!!!!私が信頼を勝ち取るまでお前はそこで寝ているのだ!!!!アーッハッハッハッ!!!!」


 ヒヨリはグライダーに乗って大きな声で笑いながら高速で旧万博跡地実験場に向かい続ける

 

◯63旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネとシィアは窓ガラス張りの部屋の1つにいる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されており、顔面が青白くなって意識を失っている

 シィアは電源が落ちている

 顔面が青白くなって意識を失っているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋はミラースモーク”と黒い煙で、もう1つの窓ガラス張りの部屋は”ミラースモーク”で少し曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁には大きな円の形の穴があり、床には粉々に割れた窓ガラスの破片が散らばっている

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の床には小さな穴が開いており、”ミラースモーク”と黒い煙を吸い込んでいる

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束され意識を失っているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 電源が落ちているシィアの両目からは、血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が意識を失っているトワネの口に噴出されている

 電源が落ちているシィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げている

 シィアの足元にはオイルに塗れたたくさんの機械の骨組みが落ちている

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの全身は色白になっており、髪の毛は真っ白に染まっている

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸い上げているシィアの心臓付近からは、鼓動が聞こえて来ている

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋は”ミラースモーク”と黒い煙のせいで少し曇っているが、徐々に部屋の中が見えるようになり始める

 トキコは心配そうにトワネとシィアがいる”ミラースモーク”と黒い煙で少し曇っている窓ガラス張りの部屋と、もう1つの窓ガラス張りの部屋を見ている

 電源が落ち、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱で、意識を失っているトワネの体内の血を吸うのをやめるシィア

 突然、電源が落ち、シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が、意識を失っているトワネの体内から勢いよく出て来る 

 シィアの両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱は、窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切っている

 少しの沈黙が流れる

 シィアは動かなくなっている


◯64ANDREI総本部中央司令室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部の中央司令室にいるソウヤ、チヅル、タエ、その他大勢のANDREIの職員たち

 ANDREI総本部の中央司令室には正面に巨大なモニターがあり、旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋を映し出している

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある窓ガラス張りの部屋の1つには、縦に起こされたベッドに拘束されて顔面が青白くなり、意識を失っているトワネと、両目から噴出されている血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が、窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切って動かなくなっているシィアがいる

 縦に起こされたベッドに拘束され意識を失っているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 シィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 シィアの足元にはオイルに塗れたたくさんの機械の骨組みが落ちている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にある2つの窓ガラス張りの部屋は、”ミラースモーク”のせいで少しだけ曇っているが、部屋の中は見えるようになっている

 ソウヤは黒の”ミラースーツ”を、チヅルは白の”ミラースーツ”を着ている

 ANDREI総本部の中央司令室にはたくさんのコンピューターと椅子があり、たくさんのANDREIの職員たちがコンピューターに向かって椅子に座っている

 ANDREI総本部の中央司令室の巨大なモニターの前にはホログラムが投影されており、シィアの姿が立体的に映し出されている

 ソウヤとチヅルはシィアが投影されているホログラムの前に立っている

 ANDREI総本部の中央司令室の後ろは高い椅子があり、タエが座っている

 ソウヤ、チヅル、タエを含む大勢のANDREIの職員たちは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている窓ガラス張りの部屋の中のトワネとシィアのことを見ている


チヅル「(ANDREIの職員たちは中央司令室の巨大なモニターに映し出されている窓ガラス張りの部屋の中のトワネとシィアのことを見たまま)な、何・・・あれ・・・」


◯65ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”87%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”87%”から”93%”に変わる


◯66旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネとシィアは窓ガラス張りの部屋の1つにいる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されており、顔面が青白くなって意識を失っている

 シィアは電源が落ちている

 シィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 顔面が青白くなって意識を失っているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋はミラースモーク”と黒い煙で、もう1つの窓ガラス張りの部屋は”ミラースモーク”で少し曇っている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁には大きな円の形の穴があり、床には粉々に割れた窓ガラスの破片が散らばっている

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋の床には小さな穴が開いており、”ミラースモーク”と黒い煙を吸い込んでいる

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは複数のモニターとコンピュターを操作している

 縦に起こされたベッドに拘束され意識を失っているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から血が溢れている

 シィアの両目からは血管と赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが絡み合った2本の太い綱が噴出されており、窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切っている

 少しするとシィアの両目から噴出されて窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切っている2本の太い血管に絡み合っていた赤、青、緑、黄色の配線ケーブルが、全て自然に千切れ窓ガラス張りの部屋の床に落ちる

 トワネとシィアがいる窓ガラス張りの部屋にあった”ミラースモーク”と黒い煙は、地面の小さな穴に完全に吸い込まれて消える

 トキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たちは不安そうに窓ガラス張りの部屋の中にいるトワネとシィアのことを見ている


トキコ「(不安そうに窓ガラス張りの部屋の中にいるトワネとシィアのことを見たまま)ま、まずいわトワネが・・・」

ロシアの科学者1「(不安そうに窓ガラス張りの部屋の中にいるトワネとシィアのことを見たままロシア語で)後で医務室に連れて行け」


 少しの沈黙が流れる


トキコ「(不安そうに窓ガラス張りの部屋の中にいるトワネとシィアのことを見たままロシア語で)し、シィアちゃん」


 再び沈黙が流れる

 シィアは両目から2本の太い血管が噴出されて窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切ったまま、鼻歌を歌い始める

 イスラエルの科学者1は両目から2本の太い血管が噴出されて窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切ったまま、鼻歌を歌っているシィアのことを見るのをやめる

 ゆっくりコンピューターを操作し始めるイスラエルの科学者1


イスラエルの科学者1「(ゆっくりコンピューターを操作してヘブライ語で)す、凄い・・・オフレット値が通常時でも1500近くある・・・(少し間を開けて)第六の力と・・・帰化した魂が適合して・・・人間になったんだ・・・」

トキコ「(不安そうに窓ガラス張りの部屋の中にいるトワネとシィアのことを見たまま)シィアちゃん」


 突然、鼻歌を歌っているシィアの両目から噴出されて窓ガラス張りの部屋の床まで伸び切っていた2本の太い血管が、勢いよくシィアの眼球の穴の中に戻って行く

 シィアは鼻歌を歌いながら窓ガラス張りの部屋の外にいるトキコのことを見る

 シィアの眼球は両目とも空っぽになっている

 窓ガラス張りの部屋の外にいるトキコのことを見たまま鼻歌を歌うのをやめるシィア

 空っぽだったシィアの両目にギョロリと新しい眼球が生成される

 再び沈黙が流れる

 縦に起こされたベッドに拘束され意識を失っているトワネの両目、両耳、鼻、口、頭皮、両肩、両腕、両手の爪、腹、股、両脚、両足の爪から溢れていた血が止まる

 シィアは窓ガラス張りの部屋の外にいるトキコのことを見たまま、窓ガラス張りの部屋の扉を開ける

 窓ガラス張りの部屋の外にいるトキコのことを見たまま、ゆっくり窓ガラス張りの部屋から出るシィア


◯67ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいるリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしており、その中には四季イズミが全裸で眠っている

 イズミが眠っている縦に起こされたクローン製造機の中では”ミラースモーク”が噴出されており、クローン製造機の中が曇って見えなくなっている

 “ミラースモーク”は真っ白な煙

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の表面には”99%”と表示されている

 リュウマは縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機を見ている

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機に表示されていた数値が”99%”から”100%”に変わる

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の中で噴出されていた”ミラースモーク”が止まる

 縦に起こされたイズミが眠っているクローン製造機の扉が自動で開く

 縦に起こされたクローン製造機の扉が開くと、クローン製造機の中に籠っていた”ミラースモーク”が一気に外に放出される

 少しするとクローン製造機の中に籠っていた”ミラースモーク”が一気に外に放出されて完全に消える

 リュウマはクローン製造機の中で全裸のまま眠っているイズミのことを見ている

 少しの沈黙が流れる

 全裸のまま目を覚ますイズミ

 イズミは全裸のままゆっくりクローン製造機から出る


リュウマ「誕生日、おめでとう。もう一人の俺、四季イズミ」


◯68旧万博跡地実験場”人間化計画”室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室にいるトワネ、シィア、白衣姿のトキコ、たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たち

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室は広く、窓ガラス張りの2つの部屋がある

 窓ガラス張りの2つの部屋はそれぞれ窓ガラスの壁で仕切られているが、2部屋連なっている

 旧万博跡地実験場の”人間化計画”室には複数のモニターとコンピューターがある

 トワネは窓ガラス張りの部屋の1つにいる

 トワネは縦に起こされたベッドに拘束されており、顔面が青白くなって意識を失っている

 顔面が青白くなって意識を失っているトワネを拘束している縦に起こされたベッドには車輪がある

 縦に起こされたベッドに拘束されているトワネの全身が血で真っ赤に滲んでいる

 トワネがいる窓ガラス張りの部屋の天井付近の壁には大きな円の形の穴があり、床には粉々に割れた窓ガラスの破片が散らばっている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵たちは自動小銃で武装している

 たくさんのロシアの科学者とイスラエルの科学者たちは白衣を着ている

 シィアは全身が色白になり、髪の毛は真っ白に染まっている

 シィアのことを見ているトキコ

 たくさんのロシア兵とロシアの科学者、同じくたくさんのイスラエル兵とイスラエルの科学者たちは不安そうにシィアのことを見ている

 シィアはトキコのことを見ている

 トキコのことを見たままゆっくりトキコがいるところに行くシィア

 シィアはトキコのことを見たままゆっくりトキコの前で立ち止まる

 

トキコ「(シィアのことを見たまま)誕生日、おめでとう、梢ウイ」


 少しの沈黙が流れる


シィア「(トキコのことを見たままゆっくりトキコの前で立ち止まって)お母さん」

トキコ「(シィアのことを見たまま)な、何?」

シィア「(トキコのことを見たまま)うなじを見せて」

トキコ「(シィアのことを見たまま)えっ・・・?」

シィア「(トキコのことを見たまま微笑んで)お願い、お母さんのうなじを見せて」

トキコ「(シィアのことを見たまま)い、良いけど・・・」

シィア「(トキコのことを見たまま微笑んで)ありがとう」


 トキコはシィアのことを見るのをやめる

 シィアに背中を向けるトキコ

 トキコは手で襟足を捲り上げる


トキコ「(シィアに背中を向けたまま手で襟足を捲り上げて)こ、こう?」

シィア「(背中を向けて手で襟足を捲り上げているトキコのことを見たまま)うん、それで良い」


 シィアは素早く背中を向けて手で襟足を捲り上げているトキコのうなじを手刀で殴る

 シィアに素早くうなじを手刀で殴られてその場に倒れるトキコ

 倒れているトキコは首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流している

 首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から血が溢れ倒れているトキコは痙攣を起こしている

 たくさんのロシア兵とイスラエル兵が一斉に自動小銃をシィアに向ける

 シィアは首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流し倒れたまま痙攣を起こしているトキコのことを見ている


シィア「(首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流し倒れたまま痙攣を起こしているトキコのことを見て微笑んで)私は梢ミズコ、ミズコちゃんって呼んでね」


 首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流し倒れているトキコの痙攣がゆっくり止まる

 トキコは首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流したまま死んでいる

 再び沈黙が流れる

 首の骨が折れて、口、両目、鼻、両耳から大量の血を流したまま死んでいるトキコのことを見るのをやめるシィア

 シィアは自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見る

 

シィア「(自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見て淡々と)ハーイ、坊やたち」

ロシア兵1「(自動小銃をシィアに向けたままロシア語で)は、博士を殺したな」


 少しの沈黙が流れる

 

シィア「(自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見たまま淡々と)オフレット値、プラス200」


 シィアが自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見たまま淡々と”オフレット値、プラス200”と呟くと、シィアの胸部に穴が開く

 自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見たままシィアの胸部に開いた穴は、真っ暗な異界に繋がっている

 自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見たままシィアの胸部に開いた穴から、小さなブラックホールのようなものが出て来る

 シィアは自分に自動小銃を向けているたくさんのロシア兵とイスラエル兵のことを見たまま、胸部に開いた穴から出て来た小さなブラックホールを手に取る

 ロシア兵1は自動小銃をシィアに向けたまま唾を飲み込む


◯69ANDREI総本部リュウマの研究室(昼過ぎ)

 ”時計じかけのはらわた”実験決行日

 ANDREI総本部のリュウマの研究室にいる全裸のイズミとリュウマ

 ANDREI総本部のリュウマの研究室は部屋全体にホログラムが投影されており、森の中にいるようになっている

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にはクローン製造機がある

 ANDREI総本部のリュウマの研究室の中心にあるクローン製造機は、縦に起こされた透明な棺のような形をしている

 縦に起こされたクローン製造機の表面には”100%”と表示されている

 少しの沈黙が流れる

 イズミは全裸のまま周囲を見る

 全裸で周囲を見ながら深呼吸をするイズミ


イズミ「(全裸で周囲を見ながら深呼吸をして)これが・・・血とクソとゲロの匂いってやつ、か・・・」


 イズミは全裸のまま周囲を見るのをやめる


イズミ「(全裸のまま周囲を見るのをやめて)お腹空いた、お腹空いた、お腹空いた。(少し間を開けて)ボロネーゼが食べたい」


 リュウマは少し笑う


『第十七話 HOLY BIRTH D(EATH)AY』



 『第十七話 HOLY BIRTH D(EATH)AY』後編へ続く。

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