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最強無敵陰陽ガール  作者: 旦爺
13/15

祖父と孫 初めての対面

「奏!」

 奏の祖父だという魔王・山本九郎に案内された部屋にいたのは、奏の母・詩音である。

「お母さん!無事だったんですね!」

「ええ、まあ。」

「これで少しは話に応じる気になったか?」

 そう聞いた魔王を詩音は睨み返した。

「娘を傷つけなかったことには感謝してる。だけど、それとこれは別の話よ。」

「ふう。」

 魔王が深いため息を吐く。

「何度も言うが、我はあのような男との結婚には反対だ。家に戻って来い。」

「嫌!」

「えっと、これってどういう話なんですか?」

 魔王と詩音、二人の話について行けない奏。

「うむ。詩音は我が許可を得ずに人間と結婚した。」

「そもそも結婚に親の許可って言ってるのが古いのよ。」

「我はあのような輩を認めはせん。」

「だからどんな輩かなんて会ってみないとわからないでしょ?一度会って話をしようって言ってるんじゃない!」

「話さずとてわかることもある。ケモナーなどというヘンタイに娘を預けようという親がどこにいる。」

「娘を預けるって、私は自分の意思でいるところぐらい決める!」

 話をまとめると、祖父・魔王は母・詩音の結婚に反対で、母は取りあえず父と会ってみようと言っているが、祖父はそれを了承しない。

「だからもう関わらないって出ていったんでしょ!」

「話は終わっていない。」

「進んでいないんでしょうが!」

 バチバチと火花を散らせる祖父と母。

 比喩ではなく、祖父と母はそれぞれに手や目からバチバチと火花を出している。

「しかし、このままでは平行線なのは間違いない。」

 先に折れたのは魔王・祖父。

「そこで古のしきたりで決着を付けよう。」

「古のしきたり?」

 母は怪訝な顔をする。

「詩音の子、奏よ。」

「はい!」

 急に名前を呼ばれて声がひっくり返った。

「我と戦え。」

「え?」

「な………」

 疑問符を浮かべた奏に絶句する詩音。

 今ここに祖父VS孫のマッチが組まれた。

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