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半月の探偵  作者: 山田湖
第二夜 金の軍団
11/52

開戦

それから1週間後のことだった。

その日、彼は模試の成績の悪さにげんなりしていた。なんと英語が18点という恐ろしい数字が結果の欄に印刷されていたのだ。国語や数学は100点に近い成績を収めていたのでプラマイゼロに等しいのだが、模試の成績を見た親の顔を想像して彼は大いに震え上がった。その日ばかりは、家でゲームか読書でもしようと考えて夕日に照らされる帰り道をとぼとぼと歩いていた。

そして、家に帰って、スマホを見ると、つい5分前に白谷からメールが来ていたらしい。

せっかく、ストレス発散をしようと思っていたのにと思いながら、メールの受信ホルダーを開く。時には休みたいときもあるのだ。

だが、メールを見て彼は頭が氷で冷やされたかのように感じられた。

「10件発生。被害総額2億円。すぐに来て欲しい」と。

彼は無言でクローゼットから灰色のコートを出し、急いで羽織った。

そして、警視庁へ行くべく、2両編成の小さな私鉄で下高井戸へと向かった。

ありがとうございました。

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