死闘
西と東から攻めたプルートゥ達とダナの戦士達は前線を上げていく
ベアルト兵も高地の影響か動きが鈍い
魔法使いもまともに動けていなかった。
プルートゥの拳が兵士達を撥ね飛ばしていく。
すると頭上に火の球体が現れる。大きさはプルートゥよりも大きい
フレイヤ「みんな!早く離れて!」
それが徐々に小さくなりながらプルートゥ達のところに落ちる
次の瞬間爆音と共に火柱と黒煙が立ち上がった。
爆炎があたりに立ち込め視界を塞ぐ
女「なんだあっちにもいるっぽい」
魔法を撃ったであろうホルムの女性がポツリと呟く。
男「お前の魔法を?」
女2「こんな高所で??」
爆煙が晴れる
男はその中に見える1人を見つけ、ニヤリと笑った。
フレイヤ「大丈夫?」
爆炎の魔法をフレイヤは頭上に大きな魔法盾を展開し防いでいた。
プルートゥ「ああ、助かった」
共に戦うアマゾネス達が兵士を倒していく。
明らかに戦力はアマゾネス達が上だ。
それでも今まで墜とすことができず、捕虜もまで取られてしまった理由が現れた。
男「フレイヤ!!!久しぶりだ!!」
その声にフレイヤは苦虫を潰したような顔をする。
フレイヤ「・・・なんで」
周りが戦う中、男は気にも留めない様にフレイヤに話しかける。隣の女は先程の余裕な表情を変えフレイヤを睨みつける。
男「何年振りだ?どうしてこんなところに??」
弓の女「ハリエル!!」
男の名前が後ろから呼ばれる。
先程オタル達と対峙していた弓の女だ。
ハリエル「リーズ?ロンはどうした」
弓の女リーズ「やられた」
ハリエル・女・女2「!?」
女2「うっそー」
リーズ「赤いオークにやられた、死んではないが拘束された」
ハリエル「お前はノコノコ逃げてきたってか」
ビュンとダナ族が放った矢がハリエルに射られ
それを女2が魔法障壁で受ける
女2「外野がうるさい」
リーズ「ホルムやサブスがいた、多分セトあたりの応援だ」
ハリエル「いやガノリアだな、なあ!フレイヤ!!」
フレイヤはそばにいるプルートゥとソルに声をかける
フレイヤ「皆を撤退させて」
ソル「いいのかあれは相当だぞ」
フレイヤ「だからよ」
ソル「わかった」
ソルは腰は簡素な銃を手にして頭上に掲げて引き金を引く。
破裂音と共に甲高い音を上げながら赤白い光を出しながら空高く打ち上がった。
撤退の合図だ。
ハリエル「んだよつまんねぇ、なあ!!フレイヤ無視すんなよ!」
フルド「なんだ知り合いか?」
ハリエル達を挟む形でオタル、フルド、ファン、エピオが立ち塞がる。
オタル「こいつだ」
怒りの行き場を失った様な目でオタルはハリエルを凝視した。
拷問されたアマゾネスやオーク達の血や精液の微かな匂い、この男からだ。
オタル確信した。
ハリエル「赤いオーク、あれかロンをやったやつ」
リーズ「ああ、恐ろしく強い」
ハリエル「いいね、俺はあいつとやる、グレイ、お前はフレイヤを、マイラは雑魚を頼んだ」
女グレイス「わかった」女2マイラス「うん!」
グレイス「あれがフレイヤ・・・」
マイラス「お姉様」
グレイス「ええ、わかってる」
グレイス「ハリエル?蠅がうるさいからおっきいのいい?」
ハリエル「ああしゃあねぇ」
グレイス「みんな死んだらごめんね」
ハリエル「適度に生かしとけよ、お楽しみが減る」
グレイス「はーい」
そういうとマイラスは先程グレイスが出したものと同様の再び火球を頭上に出す。
しかし今回のはその何倍も大きい。
フレイヤ「!?」
フレイヤは魔法を阻止しようと黒布を展開させる。
マイラス「おっそい」
次の瞬間ハリエル達を中心にマイラスの魔法が地面を破壊しながら全方位広範囲を衝撃波とともにフレイヤ、オタル達を襲う。
逃げ遅れたベアルト側の兵士は地面の共に身体をボロ切れのように破壊されていく。
フレイヤは咄嗟に黒布を地面から展開
仲間達と反対側のオタル達に黒布の壁を形成すし衝撃波を防ぐ。
そんな中、黒布の隙間からオタルは仲間を笑いながら道連れにしたマイラス達を凝視していた。
そしてグレイスの火球が地面に落ちる。
赤きら青白く変化した炎が基地ごと破壊した。
辺の残雪が蒸発、
遠くに離れていたブロスにまでその熱気が到達、岩に隠れて難を逃れる
ブロス「ふっざけんな!」
ーーーー
煙が晴れる
基地はほぼ全滅。
逃げ遅れたベアルト兵士達は炭と化し、
アマゾネス達も負傷、仲間達がそれを助けていた。
マイラスが張った球体の魔法障壁が解ける。
中にいたハリエルが笑みをこぼしながら口を開ける。
ハリエル「な、大丈夫だったろ?」
グレイス「少し落ち込むな、結構本気だったんだけど」
グレイスの魔法の被害は甚大だ。
しかしながらフルド隊のメンバーとフレイヤの黒布障壁のお陰でどうにか無傷だった。
しかしフレイヤの掌には火傷が、黒布も一部が燃えて欠損していた。
ハリエル「じゃあ始めるか」
グレイス「はいはい」マイラス「はーい」
ハリエル「フレイヤだけは殺すな、絶対だ」
グレイス「・・・わかってる」
ハリエル「リーズ、次は役に立てよ」
リーズ「っはい」
フレイヤの黒布が消えた瞬間オタルは地面を蹴りハリエル達に突撃した。
一瞬で距離を縮める。受けるはハリエル。剣を抜き振り下ろす。
オタルの拳とはハリエルの剣が激突する。
凄まじい金属音が響く
遅れてフレイヤの後ろにいたフルド隊は次の魔法を撃たせまいと突撃をかける。
フレイヤの黒布が刃物のようにグレイスとマイラスを襲う。
マイラスの障壁がそれを受け黒布は反射される。その隙にプルートゥ達は二手に割れ側面から回り込もうとする。
マイラス「めんどぉ」
グレイス「じゃあ雑魚はお願いね」
マイラス「はーい!」
グレイスが浮く、そしてグレイスの魔法がフレイヤに向けて地面が爆破しながら、突撃を開始する。グレイスの前に展開された障壁がフレイヤの黒布の障壁と激突する。
押し負けたフレイヤがグレイス押され、地面を削りながら押し飛ばされていく。
タラム「フレイヤ!」
その瞬間、仲間と引き離されたフレイヤとグレイスの間で大爆発が起こる。
グレイスの放った魔法だ。
爆風がタラム達を襲う
ユーシ「タラム!!俺たちはこっちだ!」
タラム「くそ!」
タラムは再び視線をマイラスに向けて突撃した
東はフレイヤとグレイス
西はハリエル、リーズとオタル、フルド、ファン、エピオ
中央はマイラスとプルートゥ、ソル、ピオ、ズーに別れた。
オタルとハリエルが攻防を交える。互角の戦い。ハリエルの余裕の笑みも消えている。
そんな中、リーズはフルド、ファン、エピオの相手をしていた。
リーズ「ふざけんな!」
リーズは明らかに苦戦している。
しかし数の差をどうにか堪えてるところを見ると彼女の戦闘力の高さがわかる。
エピオ「このホルムは私がやる、あっちに行ってやりな」
フルド「わかった、ファン」
ファン「オタルさんは!?」
フルド「俺らじゃ邪魔だ」
ファン「っ・・・」
フルド達はソルの加勢に向かうため地面を蹴った。
エピオとリーズはほぼ互角リーズは弓矢と短剣、リーズは槍、武器の差が徐々に出ていた。
エピオの槍がリーズの頬を切る。
距離を取るリーズ、距離を取らせまいと縮めるエピオ、一瞬離れた時を狙いリーズは弓を絞る
構わずに距離を縮めるエピオ
リーズは弓を射たない。エピオの槍が先に放たれる。リズはしゃがみながら矢を持った右手を離した。
エピオは地面を蹴ってそれを避ける、
しかしその駆け引きはリーズが勝った。
リーズが放ったと思われた矢は放たれてはなかった。右手は離れてはいるが。
リーズの左手の親指で矢を固定していた。
そのまま上に飛んだエピオに弓を向ける。
身を翻しながらエピオも槍を下方のリーズに放つ。固定されていたリーズの親指が離れる。
ザン!!!とエピオの槍はリーズの防具と服、矢筒の紐、太腿を切りながら地面に刺さる。
対するリーズの矢は見事にエピオの太腿に突き刺さった。
互いに攻撃を受け地面に着地するエピオと距離を取るリーズ。
着地の衝撃に痛みを堪えながらエピオは槍を投げる。
リーズは弓を構え身を傾け避ける。これもまた完全には避けきれず背中の皮を切り裂かれた。
リーズは弓に気を込める。この短距離をほぼ外すことないと確信、弓を引く指を離した。
放たれた矢が風切り音を鳴らしながらエピオを襲った。
しかしながら矢はエピオの肩に擦り傷を与えただけで終わる。
信じられない顔のリーズ、目線を下に向ける。
見知らぬ矢がリーズの右手を貫通し鎖骨付近から奥深く刺さり、背中から矢先が出ていた。
弓を落とし、左手で右手ごと矢を折り抜こうとした瞬間、再び飛んできた矢が左手を吹き飛ばした。
リーズ「くっそ!?・・・」
両手を使えなくなったリーズは戦意を喪失していた。矢の飛んできた方角を確認する。
100M以上離れた位置にブロスが立っていた。
常人ならば目視が難しいほど遠い位置
リーズ「はは、良い腕してんじゃん」
リーズはぼつりと声を漏らす。
足を引き摺りながらエピオがリーズの側まで近寄る。
リーズ「クソッタレが」
エピオが拳を振り上げる、そしてその拳がリーズを意識を断ち切った。
ーーーーーーーーー
激しい爆発が地面を響かせている。
爆発の主はグレイス、フレイヤは必死に黒布と防護壁を張りながら耐えていた。
フレイヤを黒布が包んでいく。
黒布は徐々にフレイヤの全身を包み、まるで鎧のように変化した。
グレイス「なにそれ!?」
グレイスは興味深々に言った。
グレイスの魔法は休みなく展開される。
再び大きな爆発がフレイヤを襲った。
巨大な土煙が上がり、人よりも大きい瓦礫が一帯に落ちていく。離れてるブロスの側まで飛んできた。
ブロス「マジかよ」
ブロスは見慣れない魔法同士の戦いに驚く。
さらに近い場所にいるオタル達へ大きな破片が落撃してしていく。
その瓦礫を掻い潜りながらオタルとハリエルは攻防を繰り広げる。優勢はハリエル。
無傷のハリエルに対しオタルには切り傷が数箇所作られていた。
ーーーーー
オタル、フレイヤ以外は魔法使いマイラスとの戦闘を続けていた。
マイラス1人に対してプルートゥ、ソル、タラム、ユーシ、フルド、ファン、ピオ、ズーでの総攻撃、しかしながらマイラスの魔法に苦戦、近寄ることさえままらない状態だった。
地面を割く衝撃破、多彩な魔法、タラムを大剣を受け止められる程頑固な障壁、
フルド達は苦戦を極めた。
ズーの障壁ですらすべを受け止めきれず
受け止めた障壁は当然のように砕けた。
魔法使いとしての明らかな力量の違いが見てとれる。
低濃度の魔素のなかズーは消耗しながら仲間のを守ることに精一杯、攻撃の魔法を出すことすらできなかった。
フルド達は的を絞らせないためにマイラスを囲み攻める。
ズーの障壁でマイラスの魔法を防ぎながら距離を縮めようとするが未だ誰も到達出ずにいた。
フルドは矢を打つ当然の如く小さな障壁に防がれた。
マイラス「ざっこぉ」
マイラスの魔法がフルドの足元に直撃する
10m程の地面が抉れるように爆発、
フルドは後方に飛ばされた。
フルド「!?」
そのフルドをプルートゥが受け止める。
ぐったりとしたまま、ぴくりとも動かないフルド、防具や服はズタズタにされ血が滲んでいた
プルートゥ「フルド!!」
タラム「クッソ」
ファン「フルドさん!?」
マイラス「はいひっとりー」
タラムとユーシがファンが突撃する。
ジグザグに撹乱しながらマイラスに近づく
マイラス「小蝿」
ぼそっとマイラスは悪態をつきながら魔法を繰り出す。必死にそれを避け続けるフルド隊
そしてマイラスは全範囲にふたたび衝撃派魔法を出す。波打つように地面を割りが地面から牙のような突起が全員を襲う。
ズー「もう!!!」
ズーの障壁が仲間たちを守るが、
離れていたフルドを持ったプルートゥとズー以外、ズーの障壁ごと破壊され衝撃派と地面の牙が直撃
ソル、タラム、ユーシ、ファン、ピオはかろうじて防御と回避をし致命傷は避けたが
甚大なダメージを負ってしまった。
マイラス「あーあ、もう終わりかぁ」
マイラスは退屈そうに呟いた。
残るプルートゥとズーに目線を向ける
ドシンとプルートゥが地面を蹴る
フルドを受け止めたプルートゥが死んだのか気絶したのかもわからないフルドの体を持ちながら前進する。
プルートゥ「今だ!!」
フレイヤ達の戦いの音にも負けないよう叫び声が空気を響かせる。
そのまま地面を踏み締め、フルドを持った右を振りかぶった。
マイラスも意識のある仲間達一同も驚愕する。
ブォンとフルドがまるで大砲のようにマイラスに向けて投擲された。
フルドと交差するようにマイラスの魔法がプルートゥとズーを襲い、辛うじてズーの障壁が防御するも耐えきれず、飴細工のように破壊され、その爆発が、巨体と小柄な体を吹き飛ばした。
布人形のように回転しながらマイラスに一直線に向かうフルド、
しかし、
地面から土の突起が発射されフルドはマイラスに到達することなくその体は空へ高く舞った。
マイラス「うっそww仲間の死体をwww」
マイラスは思いがけない戦法に笑った。
マイラス「でも残念」
マイラスの後ろに障壁が展開されたと同時にバンっとそれに矢が刺さった
長距離からブロスの放った矢、しかしそれはマイラスに気付かれていた。
フルドを使って意識を向けさせたのにも関わらず、それは失敗に終わった。
マイラスはフルドの投擲がこの矢の為の囮だと理解した。
ブロスをチラリと見つめ、まるで脅威がないかのように目線を外し、どうにか意識のあるタラム、ソル、ユーシ、意識のないファンとピオをズー、プルートゥを確認する
その表情は完全勝利を確信した笑みだった。
マイラス「じゃあ、もう終わr・・」
トスッ
と言葉を言い終わる前に、マイラスの左の視界が消えた。
マイラスの額から左の眼球と顎を貫通するように矢が刺さった。
眼球は矢の勢いでグリンと真上を向いた。
マイラス「!?」
遅れて地面を舞っていたフルドがマイラスの後方の地面に落下する。
フルド「クッソいってぇ!」
フルドは痛みに耐えながら立ち上がった。
マイラスは理解できていなかった。
顔を押さえる。自分の顔に何かが刺さったことを理解できていない。そのまま膝から崩れ落ちると同時に口から血が流れる。
マイラス「!?あ!、うな!」
顎が矢によって固定され、言葉を発音できず
うめき声だけが漏れる。
敵意に気づき後方を振り向く
その瞬間バシュンとブロスの矢が放たれた。
マイラスは杖をブロスの方角に向け障壁を展開する。
が、今まで一瞬で展開していた障壁に比べで疎らで形成も遅い。
当然のように、ブロスの矢はその障壁を貫通
マイラスの頭蓋を割った。




