戦争
べアルト国を主力としてウランダ、ギルタニアが協力しヴァンヘルトへの侵略が始まった。
ガノリア国とウランダ国に挟まれた国パルミアは断固中立をとり
ガノリアはヴァンヘルトの協力を前向きに考えるとしながらも、いまだ大きな行動を出せずにいた。
ヴァンヘルトとべアルトは大きな山脈や谷で両断されている。
侵略が始まってはいるがベアルト国は谷を越えるための橋や、山脈を越えるための経路の増設にヴァンヘルトの妨害もあってか苦戦していた。
なによりも侵略慣れしていたアマゾネスにオークの参入もありベアルトの侵攻はうまく進まなかった。
1番の原因は東側にあるセトの協力だった。
アマゾネスの弱点である魔法使いの穴を、セトが大量に魔法使いを派遣した。
お陰でベアルトの遠距離攻撃も対処されていた。
ギルタニアの海からの侵略も山脈ほどある高い谷に阻まれ、
上陸できる陸地もセトの協力した軍備で阻まれていた。
西南戦争と呼ばれるようになったこの戦争は。
小競り合いを繰り返しながら、あっという間に半年が経った。
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とある宿
フルド「はぁ?」
とあるフレイヤの言葉にフルドは眉間に皺を作る。
フレイヤ「オタルとあんたを入れたガノリアとヴァンヘルトの合同部隊がほぼ決定された」
フルド「ふざけんな、なんで俺入れてんだよ」
フレイヤ「私からしたらあんたはどうでもよくて、オタルを入れるの反対なんだけど」
フルド「なに?決定なの?」
フレイヤ「ほぼね、あんたとオタルが了承するだけ」
フルド「このタイミングでってことは、戦地に遣られるってわけか?」
フレイヤ「そゆこと、」
フルド「お前ならもう断ってそうだけどな」
フレイヤ「もちろんあんたはともかくオタルは行かせない」
フルド「じゃあなんでわざわざ俺と二人きりで話してんだ?」
フレイヤ「オタル、多分行っちゃうと思う」
フルド「なんで?」
フレイヤ「今回の部隊ね、知ってるだけでもタラム、ユーシ、プルトゥ、ブロス、ソル」
フルド「いつものメンバーじゃん」
フレイヤ「ファンがいるの」
フルド「あいつまだ16だぞ!?」
フレイヤ「プルートゥなんて15」
フルド「そうだった」
フレイヤ「ファン、志願したらしいわ、実力も申し分ないし、プルトゥ達との訓練で連携も上手い、私が知った時にはもう決まってた」
フルド「誰だ決めたやつ」
フレイヤ「ザックス」
フルド「やっぱり」
フレイヤ「無理矢理入れ込もうとするような人じゃないわ、この部隊の全員が志願、だからたちが悪いの」
フルド「はあ、困ったなこりゃ」
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ファン・ハッシュドア
見た目は狼系のサブスだが、珍しい変化種だ。
ファンはある条件下で二足歩行の狼の魔物になる。
俗に言う狼男だ。
変化種は大抵が魔物同様に周りに危害を与える為、制御できずに幼くして命を失うことが多い。
そのせいもあってかファンは当時奴隷区だった場所に捨てられていた。
それを拾い育てたのがゲラルト・ハッシュドア、
オタルの育ての親だ。
小さいうちは獣化しても脅威ではなかったが、徐々に成長するにつれ、強さも凶暴さもました。
それを無力化していたのがオタルやレオンだった。
レオン曰く、ファンはオタルの技の練習台になっていたそうだ。
オタルが柔術に長けているのも、その小さい頃からファンを投げたり、関節を決めたり、いなしていたからだ。
獣化を繰り返すうちにファンは徐々に獣化中に自我を持ち始めた。獣化を制御できるようになっていった。
そして、ファンは獣化を操れる。数少ない判例となった。
そしていまだにファンはオタルを兄の様に慕い、
オタルもファンを弟のように思っている。
ファンが戦争に出向くとなれば、オタルもおそらくはついていくだろう。
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フルド「んで、俺に話に来たってことはなんかあるんだろ?」
フレイヤ「あんた、一緒こない?」
フルド「、、、、、いくよ」
フレイヤ「流石に丈夫でも死ぬかもよ」
フルド「守ってくださるんだろ?魔女様」
フレイヤ「気が向いたらね」
フルド「ま、足は引っ張らねーように頑張るよ、肉壁程度にはなれるしな」
フレイヤ「そ、近々部隊が集まって簡単な訓練をするから、あんたも来て」
フルド「了解、、」
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フルド「まだ飲む気か?」
フレイヤ「うるさーい」
フルド「できあがってんな」
フレイヤ「酔ってなーい、あんたも飲めぇ」
フルド「へいへい」
酒をグビリと飲むフルド
フレイヤ「、、、過保護かな」
フルド「ああ?オタルのか?」
フレイヤ「戦争に行ったらいやでも殺しちゃうでしょ?オタルにはさ、、」
フルド「人間を誰も殺してほしくないか?」
フレイヤ「、、、うん、私たちみたいに手を汚れて欲しくない」
フルド「この世界にもそんな価値観あんだな、
戦争で殺せば賞賛だろ?」
フレイヤ「あんたは戦争したことないしょが」
フルド「お前もだろ」
フレイヤ「たしかに参加したことはないけど、似たようなことはしたわよ」
フルド「あっそ」
フレイヤ「、、、私ね、魔王の娘じゃない?18年くらい前ね生き残った魔族達が奮起して内乱を始めたの。沢山の人達が死んだわ、
私もね、その魔族達に誘拐されてさ、
新しい女王だってさ、笑える。
父がどう言う気持ちで死んだのかも考えもしないで。
お陰で勇王が魔族との共存のために動いてたのに、それもダメになっちゃって。
ほらレオンたち奴隷区の人たちも本当はすぐに解放されるはずだったのに、結局20年近くも伸びちゃった。」
フルド「、、、、」
フレイヤ「そんでさぁ、強姦されたの、後継を作るんだってさ、ばっかみたい、あの時私10歳よ、初潮も来てないのに」
フルドの指がピクリと動いた。
フレイヤは酔いながら無理な笑顔を作り言った。
フレイヤ「そん時に私の体質が現れたの。私を犯してた奴は魔力吸い取られて死んで、
その後も暴走してさ、何人殺したかも覚えてない。
先生やビンゼル達が来てくれなかったらみんな殺してたかも、、」
フルド「いや重いって」
フレイヤ「そお?よくある話でしょ」
フルド「ねぇよ」
フレイヤ「普通普通」
フルド「そういうのは俺じゃなくてオタルにしろよな」
フレイヤ「、、、あの子が聞いたら、ちゃんと同情してくれそうだから」
フルド「、、、まあ、そうだろな」
フレイヤ「、、ねえ、私過保護??」
フルド「さっきも言ったぞ」
フレイヤ「だってぇ」
フルド「少なくともあいつはもう自分の手が汚れてるって思ってるぞ」
フレイヤ「オーク?」
フルド「今まで殺してきたオークにも善人がいたのかもしれないって後悔してるよ」
フレイヤ「、、、、、」
フルド「今更なんだよ、直接殺したことなくても、一緒に戦った俺は殺してる。そこで自分は手を汚してないなんて思うようなやつじゃないだろあいつは」
フルド「あいつも子供じゃない。後悔する覚悟もある。あいつの選択だ、俺らがどうこうすることじゃない」
フレイヤ「、、、それでも、、うん、、、そだよねー」
フルド「オタルのことどう思ってんだ?」
フレイヤ「先生みたいなこと言わないで、仲間兼ご飯係」
フルド「、、、」
フレイヤ「何?」
フルド「なんでも」
フレイヤ「、、、、ふー、、ごめんなさい、迷惑かけて」
フルド「いいよ、金の面では助けてもらってるからな」
フレイヤ「ティンタンとタイラはどうしよ」
フルド「派遣でゲラルトんところで世話になってもらうよ。ティンタンは流石に連れてけねぇしな、妹に殺される」
フレイヤ「それならイリーナもそうよ、付いてくるいいそうで怖い」
フルド「こればっかしはなしょうがねぇよ、流石にわかってくれるだろ」
フレイヤ「あの子私より頑固だから、頭が回る分余計に厄介」
フルド「まあ、わからなくもねえが、、、」
ーーーーー
夜中、助け屋ハッシュドアの扉を誰かが叩いた。
先に帰っていたオタルが扉を開ける。
開けた先にはフレイヤを抱えたフルドがいた。
オタル「お帰り、、、」
フルド「おうただいま」
オタル「フレイヤ寝てるの?」
フルド「泥酔してな、悪りぃけど、寝室に運んでくんねぇか?」
オタル「うん、」
フルドからフレイヤを渡されたオタルは起こさないよう赤子を抱くように優しく受け取った。
オタル「ご飯どうする?」
フルド「いや食ってきた」
オタル「もしかして戦争の話?」
フルド「ああ、合同部隊、ファンも行くんだってな」
オタル「うん、、、僕」
フルド「お前もいくんだろ?俺もフレイヤもいくことにした、明日は3人で話し合いだ」
オタル「、、、、ごめん」
フルド「なんで謝ってんだ」
オタル「いや、、、その、、、」
フルド「止めたところで行くのやめるのか?」
オタル「、、、、、」
オタルは答えなかった。それはもう答えに近い。
フルド「寝るぞ」
オタル「、、、うん」
そしてフルドは扉を閉めて鍵をかけた。
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数日後、ガノリアとヴァンヘルトの合併部隊が正式に決定、発足された。
ザックスを責任者とした共同部隊
ガノリアからオタル、フルド、フレイヤ、ファン、タラム、ユーシ、ホランド
ヴァンヘルトからは、ソル、プルートゥ、ブロス、ピオ、ズー、
10名ほどで構成された小隊。
とある酒場で
ガノリアヴァンヘルト共同部隊責任者ザックスの主催のもと小さな祝宴が行われていた。
ザックス「えー今回正式に決定した、、んですが!!名前がまだ決まっておりません!」
フルド「第一小隊とかザックス隊とかじゃねーの?」
ザックス「カッコ悪いだろ!もっとこう不死鳥隊とか白龍隊とか」
フルド「やだよ小っ恥ずかしい」
ブロス「いいのがあるぜ!ここ童貞臭えやつばっかだろ!マスカキ隊ってのはどうだ!!」
ザックス「いいなそれ!!!いただき!!」
フルド「はは、別にいいぜ俺は」(もう出来上がってる)
ユーシ「ザックスさん、一応国の部隊ですよ」
ザックス「わーってるわーてる冗談だよ冗談! ちゃんと考えましょう!他に誰か案はあるか?」
一同「、、、、、、」
誰も何も発言はしなかった。
タラムは早々に酒を飲み早々にダウンしていた。
ザックス「んーないか、フレイヤさん!なんかないか?」
フレイヤ「責任者でしょ、ザックス隊でいいじゃないですか?」
ザックス「んーもっとこう捻りが」
フルド「いちいち、わかりにくいだろ番号とかザックス隊でいいだろ別に」
ザックス「俺の名前を使いたくないんだよ!!恥ずかしいじゃねぇか!!」
フルド「大丈夫かこのおっさんの下でよ」
オタル「大丈夫だよ、ぼくはザックスさんのこと信頼してるし」
ファン「俺もです」
ザックス「オタルー!!ファン〜!!お前らは本当やっぱりいい子たちだわぁ」
フルド(まあガキの頃からの知り合いだしな)
ザックス「みろよあのブロスって子、ユーシの言うことは聞くくせに上司の俺の言うことは聞かないんだぜ、
怖い目で見てくるし」
ブロス「雑魚に従う気はねぇ」
ザックス「おじさん泣いちゃう」
ーーーーーー
フルド「現場での指揮はユーシだよな?ザックスのおっちゃんは来ないんだろ?」
ユーシ「、、、、現地での指揮、、リーダーなんだが君にしてある」
フルド「ちょいちょい、ユーシさん責任放棄ですか?」
ユーシ「俺もあまり頭が回る方じゃない、他の連中も見てみろ、」
フルド「、、、、、、確かに戦闘狂ばっか、、、ソルがいんじゃねーか、それに経験者だろ、そうだ年功序列!!
なあソル!!」
ソル「ガノリアのとしては共同部隊の隊長をヴァンヘルトの者にしたくはないのではないか?ガノリア側の方がいいだろう。別にあんたなら文句はない」
フルド「じゃあフレイヤ!!」
フレイヤ「無理、第一私があんたを書いたし」
フルド「おま、くそ、、」
フレイヤ「衛生兵にホランドさん、あとは戦闘班でいいんじゃない?」
ホランドが頭を下げる
フルド「バランス悪すぎんだろ」
フレイヤ「年功序列ならあんたでしょフルド」
フルドが異世界人を知らない者達は驚く。
ブロス「あ?どういうこった」
フレイヤ「こいつ18ぐらいの時に死んでこっちにきたらしいの、だから実際は30中盤」
フルド「どもぉ」
ユーシ「10代にしては貫禄があると思ってたよ」
フルド「褒めてんのかそれ?」
ユーシ「ははは!もちろん、大丈夫、魔法使いも優秀なフレイヤさんとズーがいるし、問題はないと思うよ」
フルド「てかなんでピオとズーがいんだよ、どういう経緯だ?」
ユーシ「ベルが見つけてきたんだ、優秀だよ、君たちと知り合いとは思わなかっけど」
フルド「まあな」
ピオ「、、、、」
ピオが睨みつける。
ズー「フレイヤ姉様とご一緒できて嬉しいです」」
フレイヤ「そうね、元気だった?」
ズー「はい!」
フルド「意外と狭いなこの世界も」
ピオとズーはオタルと普通に話せてはいるがフルドに対してはあまり良い顔をしていない。
気になったファンがフルドに声をかける
ファン「フルドさん、何かあったんですか?」
フルド「二人に聞いてくれ」
ファン「それはちょっと」
その小声を聞いたズーがファンにおしえた。
ズー「こいつね!私達のこと首絞めて殺そうとしたのよ!!しかも殴ったり顔踏んづけたり」
ファン「え、フルドさん本当ですか?」
フルド「言い方言い方」
ブロス「初めて聞いたぞそれ」
ピオ「、、、、、」
ピオが罰が悪そうな顔で酒を飲む。
ブロス「まさかこんなやつに負けたのかピオ?」
ピオ「そうだよ、負けた」
ズー「雪崩とか吹雪とかオタル君のダメージ無ければ絶対勝ってたのに!」
ブロス「まさか、2対1でか?」
ピオ「、、、ああ」
プルートゥ「ほう」
ザックス「まあまあ」
オタル「ご、ごめん」
フルド「なんで俺だけ目の敵に、、、」
フレイヤ「あの村のみんなは元気?バッシュとか」
ズー「元気ですよバッシュくん、」
フレイヤ「そ」
フレイヤの優しい笑みに一瞬ズーが見惚れる。
ズー「カタリナやコラン、ミルも村に認められたし、ベルが色々やってくれたんでもうヴァンヘルトも、なんやかんやで、もう無かったことにしてくれました」
フレイヤ「ベルに感謝ね」
ズー「はい!それに妊娠したんですよ!カタリナ!!種はリムル!」
フレイヤ「うそ」
フルド「マジかよ!!手がはえなあいつwww」
ーーーーーーーー
フルド「なー、やっぱ、フレイヤにしようぜ、
俺のいうこときかねーって、特にブロス、ズー、ピオ、あの3人」
フレイヤ「しつこい」
ズー「しつこい男は嫌われるよ」
フルド「うるせぇなこいつ」
ザックス「まあまあフルドさん、そう言わずに」
ユーシ「できる限り補助はするよ」
フルド「、、、あ、プルトゥさん反対ですよね!」
プルートゥ「、、、消耗してたとはいえ、あの二人と戦って勝ったのだろ??俺は異論はない。従おう」
フルド「のぉおお、おい!フレイヤ!!」
フレイヤ「しらなーーーい」
オタル「僕もフルドの指示なら聞きやすいな」
フルド「ぉおおお」
ーーーーーーーーー
酒屋の外、テラスに涼みにでた。フルドとザックス。
酒と食事と雑談を楽しんでいるオタル達を窓の外から眺めながら強い酒を飲みながらザックスは謝罪の言葉を言った。
ザックス「本当に申し訳ない」
フルド「あ?」
ザックス「信じてくれとは言わないが、本当はファンもオタルも連れて行きたくはなかったんだ」
フルド「しょうがねぇんだろ?」
ザックス「俺がもっと上にいればオタルもファンも蹴ることができたんだ、レオンやシド達に顔向けできねぇよ」
フルド「奴隷区の頃からの知り合いだもんな」
ザックス「すまねぇ」
フルド「止めてくれたんだろ、本人達が行く気なんだ、オタルもファンも頑固だしな、同情するよ」
ザックス「、、、ありがとよ」
フルド「なんで俺を隊長にしたんだ?ユーシが一番だろ、実力も申し訳ない」
ザックス「ユーシとフレイヤさんからの推薦だよ、あんたは知らんだろうが、あいつ興奮すると周りが見えなくなる、そうなるとタラムより制御が効かん」
フルド「マジかよ」
ザックス「本人もそれがわかってるんだよ。ソルでも申し分ないんだが、上がな、フレイヤさんは絶対嫌ってことだし、申し訳ないけど頼むよ」
フルド「フレイヤ、、はあ、まあ頑張ってみるよ。責任は頼みましたよザックスさん」
ザックス「ああ、任せとけ、みんなを頼む」
ーーーーーーーーーーーー
数時間後
フルド「おい大丈夫か?」
フレイヤ「大丈夫ーー」
フルド「ダメだこりゃ、オタル頼んだ」
オタル「うん、フルドは?」
フルド「飲み直してくる」
オタル「あ、色町はダメだよ」
フルド「りょーかーい」
オタル「飲みすぎないようにね」
フルド「俺じゃなくてこいつらに言え」
フルドはそう言いながらピオとブロスとザックスを指差す。
ブロス「フルド!!まだ終わりじゃねーぞ飲み比べだぁ!!!」
ピオ「まだまだぁぁぁあ」
フルド「じゃあ負けたらこんどこそ言うこと聞けよマジで」
ピオ「いいぜ!アルテミスに誓ってやらぁ!!!」
フルド「でたそれ」
ユーシ「すまないが頼む」
フルド「おう、かみさんだろ?」
ユーシ「ああ、」
フルド「そか、、、、いいのか、結婚したばかりだろ、そんな時期に戦争ってよ」
ユーシ「良い奴らだ、タラムの何倍も聞き分けがいい」
フルド「それは言えてる」
ユーシ「友が戦場にいくのに指咥えてまってろと?それに武勲も欲しい、まあ夫としてダメなやつなんだろうがな」
フルド「あいつら、あんたが担当でよかったよ本当」
ユーシ「ありがとう、一応言っておくが君のことは信用している。実力もだ」
フルド「買い被りすぎたって」
ユーシ「今日から同じ部隊だ、よろしく隊長」
フルド「はあやめてくれそれ」
ユーシ「ははは、、じゃあフルド、大変だとは思うが頼む。未だにあいつらをよく思ってない連中は多い」
フルド「わかってる。少し遠いがゲラルドワーカーズの酒屋で飲むよ、あそこならオークにも理解が強い」
ユーシ「じゃあこれを、路線車は無料で乗れる」
フルド「うっお国家公務員の特権てやつか、ありがたく使わせてもらうわ」
ユーシ「ああ、じゃあ、早く帰らないと」
フルド「タラム、いいのか?」
ユーシは、酒で早々にダウンしているタラムに肩を貸している。
ユーシ「ああ、うちまで連れてくよ」
フルド「奥さん怒らねえか?」
ユーシ「そうか知らなかったか、うちの奥さんタラムの追っかけしてたんだよ、出会いもそれだ」
フルド「たはは!んだよそれ!
ほんと女にモテんなこいつ」
ユーシ「本当にな、じゃあ今日はこれで」
フルド「おう、またな」
ユーシ「ああ、また」
ーーーーーーーーー
オタルは皆と別れ、フレイヤを前に抱き自宅まで送り届けていた。
オタル「うん楽しかったね」
フレイヤ「そうね」
オタル「ピオとズーはびっくりしたね」
フレイヤ「ほんと」
オタル「、、、、」
無言が続く
フレイヤ「戦争よ?本当にいいの?」
オタル「、、、うん、」
フレイヤ「人殺しちゃうよ」
オタル「うん、わかってる」
フレイヤ「、、、、、、」
オタル「僕こそごめん、フレイヤもフルドも巻き込んじゃって」
フレイヤ「しょうがないでしょ、私もフルドもあんたの味方なんだから」
オタル「、、二人に会えてよかった、、もし戦争で僕が死んだら、」
フレイヤ「ダメ、それ以上はなし、絶対生きて帰るから」
オタル「、、、うん」
しばらくしてフレイヤの寝息が聞こえる。
起こさないようにオタル振動を出さないように優しく歩いていく。
オタル「好きだよフレイヤ」
ーーーーーーーー
翌朝、太陽が頭を出す頃、
日差しに照らされながらフルドは帰宅していた。
昨晩のブロスとピアの飲み対決は圧勝、
泥酔したザックスやその他を無事に送り返し我が家を目指していた。
フルド「ああ、やべ、しょんべん」
脇道で小便を終え、しばらくして自宅に着く、扉をあける。
フルド「鍵かけてねぇし」
入ってみると、酒瓶がそこらに散らかってるグラスが二つある。
フルド(あいつら、帰ってからも飲んだのかよ)
起きてから片付けようと判断したフルドは自分の部屋へと二階へ上がり、扉を開けた。
自分のベットにオタルが寝ていた。
フルド(部屋間違えてんぞ、しょうがねえ下で寝るか)
「ん、んー」
聞き覚えのある女の寝起き声、フルドは固まった。
すると黒髪の女性がオタルの布団の中から上半身を起こし一糸纏わぬ姿をあらわにした。
フレイヤが目を擦り開けるとフルドと目が合う。
フルドはギョッとした。
フレイヤは何も言わずに部屋を確認そのあと温もりのある左後ろを見てオタルを確認した、その後に自分が裸なことも確認する。
そして再び覚醒した目をフルドと合わせた。
フレイヤ「え」
フルドは静かに扉を閉めた。




