タラム・ミーミル
タラム・ミーミル
勇者千軍と呼ばれた戦士達
その中の一人アラシ・ミーミルの娘として生まれた。母は幼い頃に亡くなり、戦争終結後はアラシが育てた。
アラシはタラムに争いのない幸せな人生を望んだ。しかしタラム自身が望んだのはアラシのような選手だった。
魔力の性質上、大剣に向いてはいなかったが、タラムは父と同じ大剣に執着した。
父も本人の望みと努力に協力した。
10歳を超えた頃、タラムはフレイヤと出会う、
アラシがフレイヤの護衛を任されたからだ。
同じ年頃の二人だったが最初は険悪だった。
フレイヤはアルテリアに対しての恨みを消せはしなかった。
タラムも魔族に対していい感情は持ってなかったからだ。
言い争いや、多少の喧嘩もあったが、二人は自身が気づかぬ間に友となっていた。
二人でやんちゃをし、アラシやアルフレドを困らせたこともある。
そしてタラムが20になる頃アラシは病で倒れ、静かにその一生を終えた。
父の大剣を受け継ぎ使い続けた。
体積の大きい大剣に魔力充填の遅いタラムは不向きと言われていた。渾身の一撃を連続打てない。魔力の充填が2撃目に追いつかないのだ。
それを補う為、大剣を使う為だけに体術を極めた。
体術で相手を牽制し、大剣の一撃を確実に当てる。
効率の悪いが、彼女の剣術はガノリアでも有数の強さにまで上り詰めた。
ーーーーーー
ガノリアの街の中、二人は合流した。
タラム「おう、元気そうじゃねーか」
フレイヤ「久しぶり貴方もね」
ーーーーとある酒屋ーーー
フレイヤ「どお?ヴァンヘルトの協同訓練は」
タラム「どおって言われてもなあ、まああのプルートゥってやつ、あいつはなかなかいいな、あれは強くなる」
フレイヤ「オタルも同じこと言ってた」
タラム「誰が見てもそう思うよあれは、聞きたいのはそんなことか?」
フレイヤ「別に、ただの世間話」
タラム「はは、ヴァンヘルト、そんなに悪い奴らじゃないな、元々強いやつには従う性格なんだろ?
俺やユーシの言うことは大概聞く、お前が思うほど苦労してねーよ」
フレイヤ「そ」
タラム「お前はどうなんだ?」
フレイヤ「私?うまくいき過ぎてて困ってる」
タラム「はははいいじゃねーか」
フレイヤ「怖いくらいね」
タラム「政治のことか?それともオタル?」
フレイヤ「、、、さすが20年の付き合いね」
タラム「プルートゥが言ってたぞ、拳の質が変わってきてるってよ、お前の治療の影響だろ?」
フレイヤ「うん、見事に適用してるわ」
タラム「いいことじゃねーのか?」
フレイヤ「何もなければね」
タラム「いっそのことオタルと結婚しちまえばいいだろ」
フレイヤ「はあ?馬鹿じゃないの?」
タラム「別にお前無しじゃないだろオタルのこと」
フレイヤ「なんでわかるわけ」
タラム「何年お前と付き合ってると思ってんだ」
フレイヤ「やめて」
タラム「いつものお前なら、絶対ないって言ってたね」
フレイヤ「はぁ、この話は終わりでいい?」
タラム「ああいいぞ、あそうだ、またオタル稽古場連れてこいよ」
フレイヤ「なに?稽古相手には困ってないでしょ?」
タラムはグビリとミルクを飲む
タラム「プルートゥが言ってたんだよ、拳の質が変わってたって」
フレイヤ「何?あんた殴られたいの?」
タラム「ばか、あんなのもらえるかよ、ただ興味はある。お前の魔力が宿った拳ってのはな」
フレイヤ「私のに適用したってだけで、私の色になった訳じゃないからね」
タラム「こまけーことはいいんだよ」
フレイヤ「はぁ、、あいつにストレス感じないのわかった気がした」
タラム「あいつ?オタルか?」
フレイヤ「フルドよ、そういやあんたにそっくり」
タラム「あいつが??やめてくれよユーシも同じこと、」
フレイヤ「ほらにてんのよ、」
タラム「あんな雑魚、、、じゃねーか」
フレイヤ「意外頑張ってるみたいよ、あの調子なら金等級いけるかも」
タラム「意外とならないんじゃないか?俺があいつならならない」
フレイヤ「なんで?」
タラム「だるいだろ、身の程より下くらいが丁度いいんだよ、下がることもない、いつでも上がれる位置が都合がいい、そんなたちの人間だろあいつは」
フレイヤ「さすが、にたもの同士」
タラム「俺じゃねぇユーシが言ってたんだよ。あいつリーダーの素質あるって言ってたよ」
フレイヤ「あいつが?、、、、」
タラム「伊達にオタルと一緒に潜ってる訳じゃねってこったろ、ユーシがいうんならそうなんだろ」
タラム「おっと、そんでこれだ、、」
そう言ってタラムはとある紙を取り出す。
フレイヤ「仕事の話?あんたが休みに?」
タラム「まあ読んでみろって」
フレイヤ「、、、、??ウソ、誰のこれ?」
タラム「ザックスさん」
フレイヤ「、、、、、、断りにくい」
タラム「まあまだ企画段階だ、考えてみろ」
フレイヤ「、、、、はい、この話は終わり食べましょ」
タラム「そうだな、姉ちゃん、ミルクおかわり!」
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夕方、助け屋ハッシュドア事務所兼自宅
フルド「お前酔ってるだろ」
フレイヤ「酔ってない」
フルド「嘘つけ」
オタル「お水のむ?」
フレイヤ「うん、ありがと、、と、と」
ふらついたフレイヤの体をオタルが支えて席に座らせる。
フルド「お前大丈夫か?ドレイン解いてないだろうな」
フレイヤ「馬鹿言え、寝てても制御できるわ」
フルド「オタル、それ運んでくれ、たっく」
扉を閉めようとすると外に見慣れぬ影が見える。
近づくとタマルががうつ伏せで倒れていた。
めんどくさそうな目でそれを傍観する
フルド「、、、、、うわぁ、」
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3階 フレイヤの寝室
オタル「フレイヤ大丈夫?」
フレイヤ「平気平気〜」
オタル「あんまり飲みすぎちゃだめだよ」
フレイヤ「うるさいー飲みたかったの」
オタル「水取ってくるね」
フレイヤ「、、うん、」
ーーーーーーー
一階
オタル「あれ?タラムさん?」
フルド「外にぶっ倒れてた」
オタル「見つけられてよかったね放置してたら風邪ひいてたかも」
フルド「こいつも大概酒癖がが悪りぃ」
オタル「あ、装置、」
フルド「つけてるよ」
オタル「毛布持ってくるね
フルド「おう、たのんだ」
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しばらくして、オタルは2階に就寝した。
フルドは夜食と酒をつまみながら情報誌を読んでいた。
タマル「、、、、、」
目を覚ましたタマルは見慣れない場所に戸惑い、すぐさま、隣にあった自分の大剣を握った。
しばらくの沈黙の後に起き上がる。
タマル「おい、」
フルド「おう、おはようさん」
タマル「お前の家か?」
フルド「おうよ」
タマル「フレイヤは?」
フルド「上で寝てる。水いるか?」
タマル「牛乳がいい」
フルド「アホか」
タマルは目を擦る。
タマル「気持ち悪い」
フルド「吐くなら便所で吐けよ」
タマル「そんなもったいねーことするわけねーだろ、、何読んでんだ?」
フルド「ダンジョンの情報誌」
タマル「まじめなこって」
フルド「仕事だからな」
タマル「あっそ」
タマルはふたたび寝転がる
タマル「、、、、、あ、」
フルド「なんだ?」
タマル「そういやフレイヤに言い忘れててよ」
フルド「何を」
タマル「べアルトとウランダ、ギルタニアが動き始めた。近いうちにヴァンヘルトへの侵略が始まる」
フルド「、、、マジか」
タマル「マジだ」
フルド「お前、そんな大事なこと言い忘れてたのか、、、」
タラム「酒が、、」
フルド「、、、、、、、」
ーーーーーー
タラムの話から一か月後
ベアルトが主力としたヴァンヘルト新略が始まった




