アーノルドゲインズ
とある青年がゲラルドワーカーズに訪れていた。その男をリカードが対応している。
リカード「この度はありがとうございます。」
青年「いえ、是非ともよろしくお願いします。追加の費用がありましたら、気兼ねなくご相談下さい」
二人は立ち上がり握手をする。
とある青年がゲラルドワーカーズに仕事の依頼を申し出てきたのだ。
リカード「ありがとうございます。これからのご予定は?」
青年「観光と知り合いに会おうかと、宿も探さないと」
リカード「良ければこちらで手配致しましょうか?」
青年「いいのですか?それでは甘えさせていただきます。」
リカード「それではホルムの良い宿を手配させていただきます。」
青年「種族はきにしません、良し悪しは抜きにここの近場が好ましいのですが、」
リカード「そうですか、ではそのように、フラガ頼む」
フラガ「はい、すぐに」
青年「ありがとうございますー。いやーすみません何から何まで」
リカード「いえいえ、このくらいはさせてください」
青年「その重ね重ね申し訳ないのですが、金額は気にしないので、良い警護がいましたら手配できないでしょうか」
リカード「もちろん!そうですね、、、ご要望などはありますか?」
青年「そうですねー、、それならオーク族とか」
リカード「え」
青年「今この国はヴァンヘルトと交流があるのでしょう?アマゾネスは話す機会があったので、できればオーク族と話をしてみたいんです」
リカード「オーク族、、、」
オーク族、発言したことのない単語にリカードは少し戸惑った。
青年「難しければいいんですよ、これはわがままなので気にしないで下さい」
リカード「あ、いえ、んー、、、ガノリア育ちのオークでも構いのでしたら、一人」
青年「おーーー、それは是非」
リカード「そうだ、相方にオルマリン出身の者がおります。ダンジョンにも何度も潜っておりますし腕は折り紙付きです。そちらで良ければ今から呼ばせていただきます」
青年「是非是非!よろしくお願いします」
リカード「は、はい、ただいま」
青年「??何か困ったことでも」
リカード「あ、すみません、いえ、自らオークを呼ぶ人は初めてで、少し驚いてしまって」
青年「そのオークのお方、信頼できる方なのでしょう?」
リカード「はい、それはもちろん!」
青年「ではその方でよろしくお願いします。」
リカード「あ、今から呼びにいきますので、しょ、少々お待ちいただくと思うのですが」
青年「大丈夫ですよ。良ければ待ち時間にリカードさんともお話ししたい、ご迷惑でなければ」
リカード「迷惑だなんて滅相もない!話すのは大好きです」
青年「よかった、オークの方々はごゆっくりきてもらってください」
リカード「承知いたしました。今使いを出してきます。」
青年はふっと微笑む、
青年「はい」
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ティアラ「いらっしゃい、オタル、フルドさん」
オタル「こんにちはティアラさん」
フルド「護衛の依頼って話っすけど」
ティアラ「上でお待ちにになってるわ」
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フルド「おいまじか」
フルドは部屋に入った途端にそう口を開いた
青年「久しぶりです」
リカード「え?知り合い」
フルド「まあな、え、まてよ、お前護衛なしできたのか」
青年「はい」
フルド「まじかよ」
リカード「いやぁ、まさか二人が知り合いだったとは」
フルド「話さなかったか?あれだよアーノルドゲインズだよ、ゲインズギルドの頭」
リカード「はぁ!?」
フルド「あ、すまん、これ言っちゃダメだったか?」
アーノルド「いえ大丈夫ですよ、??、リカードさんどうかしました?」
リカード「あ、いえ、私、あの、御当主自らいらっしゃるなんて思わなくて、それに名前が」
アーノルド「あーそういうことですか、気にしないで下さい、名目上別の人を経営者にしていますので、私の名前は基本公表しておりません、それに私たちもうご友人になったのですから、敬語はおやめ下さい」
リカード「あ、あはははは、そ、そうですよねー」
リカードは引きつった笑顔で応えた。
オタル「すごい人と知り合いだったんだね」
フルド「あれだよ異世界人自立の施設の出資者だったやつ、そういや、言ってなかったな、すまん、一応あいつの立場があるからな、勝手に言っちゃダメかと思ってな」
オタル「あー、前言ってた、物好き、、、あごめんなさい」
フルド「そそ、物好きな男だよ」
リカード「フルド、そんな失礼な」
フルド「大丈夫だよ、前からこんなんだから、
なんできたんだよ」
アーノルド「支店と工場をゲラルドワーカーズ様にご依頼したんです。いやー有意義な時間でした」
フルド「先に言えよそういうのは、びっくりすんなぁ」
アーノルド「いやぁ、居ても立っても居られなくて」
リカード「ふ、フルドさんの紹介だったんですねか」
アーノルド「また敬語になってますよ」
リカード「あ、いや、すみ、ごめん、、はははは」
アーノルド「一つ、フルドとのお知り合いだから、御社を選んだのではありませんよ 、
奴隷解放後、仲間たちと共に立ち上げ、魔族の雇用を助けここまで発展を遂げた御社の実績、誠に素晴らしいものです。
私は御社とならばとこれからもより良い経営ができると確信して御依頼に参ったのです。」
リカード「アーノルドさん、、、ありがとうございます!!!」
アーノルド「先程みたいにアルでも構いませんよ」
フルド「んで、商談はうまく行ったか?」
アーノルド「はい、もちろん!」
フルド「おお、そか、」
アーノルド「これは、はじめましてオタルさんアーノルドゲインズです。アルとお呼びください」
オタル「あ、はじめましてアル様、オタルです。」
アーノルド「様はおやめ下さい、敬語なくとも結構ですよ、話しやすい話し方で、あ、私は使い分けが出来ずずっと敬語ですが気にしないで下さい、」
オタル「は、はい」
フルド「んで、お前の護衛すればいいの?、お前なら高く取るぜ」
アーノルド「ええ、構いませんよ」
フルド「、、、サラさん置いてきたのか??」
アーノルド「はい」
フルド「大丈夫なのか?」
アーノルド「置き手紙をしてきたので大丈夫かと」
フルド「、、、、サラさんたいへんだな」
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マリー宅
クリス「アーノルドさん」
チヨ「アルさん!
アーノルド「クリスさん!チヨさん!お久しぶりです。お元気でしたか?」
クリス「はい」チヨ「うん、アルさんは?」
アーノルド「この通りです。」
クリス「あれ、サラさんは、、、」
アーノルド「置いてきました」
クリス「、そ、そうなんですか」
フルド「残念だったな、そのうち来るだろ」
クリス「残念って、そんな」
チヨ「クリスわかりやすい」
アーノルド「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。マリー様お久しぶりです。」
マリー「お久しぶり、お元気そうで何よりだわ」
アーノルド「マリー様も、相変わらず美しさに見惚れてしまいました」
マリー「やだわ、お口が上手いこと」
アーノルド「本当のことですから」
マリー「嬉しいわ」
フルド「にしても良いとこ住んでんな、いくらするんだ?」
フルドはマリーの家を見回す。
チヨ「失礼だよフルド」
ヴァンヘルトの一件後、マリー、チヨ、クリスはガノリアに家を一件買ってそこに住んでいた。
マリー「どうぞ奥に、色々お話ししたいわ」
アーノルド「はい、私もです」
マリー「あ、そうだ、フルドさんお仕事の話があるんです。良ければ」
フルド「ああいいけど」
マリー「オタルさんにはよかったら二人の稽古をつけてもらいたいのだけど」
オタル「稽古ですか?」
マリー「チヨ、障壁をたくさんオタルさんに攻撃してもらいなさい。オタルさんに耐えれるようになればさらなる成長も見込めますし。
クリスも是非、オタルさんよろしいかしら?」
オタル「僕は全然」
チヨ「はい!」
クリス「世話になるよ」
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中庭でオタル、チヨ、クリスが稽古をしている中。その中庭を見下ろしながらフルド、マリー、アーノルドの3人は談笑を始めた。
アーノルド「さてさて、オタルさんとても良い方ですね」
マリー「本当にとても温厚で優しいお方です」
フルド「、、、、、お前が来た理由ってオタルか?」
アーノルド「はい、貴方からの情報が乏しくてですね」
フルド「送ってるだろ」
アーノルド「はい、ヴァンヘルトの情報はとても素晴らしいものでした。ですが、貴方から欲しい情報はそれではない」
フルド「オタルか?」
アーノルド「はい」
フルド「送ったろ」
アーノルド「、、、、、フレイヤ様もそうですが、個人的な情報がない、親密だからこそある情報がない」
フルド「そゆことかよ、悪いがダメだ、お前が悪用しない奴ってのはわかってるがあいつからが知られたら嫌な情報は無理だ」
アーノルド「私は貴方のそう言うところ好きですよ、だからきたのです」
フルド「あっそ、てかこの会話するてことはマリーさんも」
マリー「はい」
そう言ってマリーも手帳を取り出す。
フルド「マリーさんもブックマンだとはな」
マリー「うふふ、隠しててごめんなさい、警戒されると思って」
フルド「別に、、」
マリー「オタルさんはとても興味深い存在です。
しかし、それと同じくらい貴方にも興味があります。良ければ教えてくださらないかしら、」
フルド「なにを?前の世界のことからチヨから聞いてるだろ」
マリー「その過去も、オタルさんとフレイヤさんに対するその愛情のことも」
フルド「、、、やめてくれ」
アーノルド「そんなことが、興味深いですね」
アーノルドはニタリと笑う
フルド「知らねーよ」
マリー「ふふ、いつかお聞かせくださいね、できれば私が生きている間に」
フルド「じゃあ、あと100年は大丈夫だな」
マリー「そんなに生きたら干からびてしまいそう」
マリーは楽しそうに笑った。
フルド「チヨはどうだ?」
マリー「着々と制御できるようになっていますよ
。安心して下さい、生きている間には彼女を一人前にして見せます」
フルド「なんも、いってないですが?」
マリー「あの子が魔法を使えると知らなかったのは貴方のせいではないんです。気に病むことはありません、あの子も貴方のせいだとは微塵も思ってないです」
フルド「・・・この人こえぇ」
アーノルド「いや本当にマリー様とチヨさんを引き合わせて正解でした」
フルド「それに関しては褒めてやるよ」
アーノルド「ありがとうございます」
アーノルドは細い目でフルドを見つめる。
フルド「なんだよ気持ち悪い」
アーノルド「何か見つけたようで何よりです」
フルド「あ?何言ってんだか」
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ブックマン
アーノルドゲインズが始めた情報収集者達
国、種族問わずに各地に散らばっている。
アーノルドゲインズの好みと独断で選ばれた者達が、その地で起きた、些細なことから国家の機密までが、アーノルドゲインズが作製した手帳を通して主の元へと情報が集まる。
彼はそれを悪用するつもりも善用するつもりもない。情報を得る為の対価として使う場合はあるが、全てはアーノルドゲインズが、物語を後世に残したい、知りたい、ただその一つの目的でしかない。
ブックマンの殆ども彼の余興に付き合っている物好きだらけだ。
アーノルドにはその物好きを選び抜く目があるらしい。
国々も重鎮達も彼のことを認知をしている。
彼の好みの条件を満たせば知られてはいけない国の情報が、個人の下世話な物語が対価に知られてしまう。
彼の抹殺計画が進んでも仕方がない。
しかしそれは未だに行われていない、
いや起きていたかもしれない。
国家不可侵人物
あまりに強大な力を持っているため、
本人の意志と関係なく、戦争、政治、国家間に関することで接触を持ってはいけない、敵になってはいけないと認定した人物のことだ。
おそらく彼女以上の魔女はいないとされる。
大魔道士マリー
それにならんでアーノルドの名がある。
彼の持っている能力と情報はそれほどだと言うことだ。
その二人と同じ席で話すなんて、俺もまあ偉くなったもんだ。
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フルド「お疲れさんどうだった?」
チヨ「オタルさんのパンチ強すぎる」
フルド「凄え音でてたもんな」
マリー「頑張りましたね。オタルさんありがとうございます。二人ともいい経験ができました」
オタル「いえ、こんなことでいいなら」
フルド「大丈夫かクリス?」
クリス「久々にこんなに疲れた」
フルド「あの鉄壁のクルスさんの障壁が薄硝子みたいに割れてたな」
クリス「やめてくれよそれは、恥ずかしいんだ。
しかしまあ、あんな拳を毎日受けれるもんだな君も」
フルド「おう、褒め称えろ」
クリス「君には負けたことはないけど、オタルと戦うなら君の方が強そうだな」
フルド「そうか?相性もあるしな」




