国交
イリーナ「すっごぉおい!」
イリーナはその絶景に歓喜した。
洞界を抜け、俺たちフレイヤ一行と、ヴァンヘルト一行、セトの使者一行は、飛行船に乗りセト国を後にした。
イリーナとチヨはその船からの光景にはしゃいでいる。
オタル「大丈夫?」
飛行船が苦手な俺にオタルが声をかけてきた。
フルド「まあな、良くみんな大丈夫だな」
オタル「うん、この船一度も事故を起こしたことがないって言ってたよ。
船長はパルミアの人なんだって」
フルド「へぇ、苦手なのは俺だけか、フレイヤも嫌がってたけど平気だな」
オタル「うん、何度も乗ったことあるみたい」
フルド「残念だな、船のなかだったら力比べもうできないな」
オタル「ははは、まあね」
道中、オタルとプルートゥは暇さえ有れば組み稽古や相撲を続けていた。
結局ソルは参加することはなかったが、共にきた他のアマゾネスやオーク達とも手合わせしていた。
ブロス・フィーラというアマゾネスはなかなかに強かったみたいで、あのオタルと互角の戦いを繰り広げ、一応はオタルが勝ったが、
ヴァンヘルトにはあの女よりも強いのがザラにいるらしい。末恐ろしいもんだ。
ベル「なに?もしかして怖がってんの?」
フルド「そうだよ、お前ら初めてなのになれてんな」
ベル「楽しまなきゃ損だろ」
フルド「へいへい」
ベル「にしてもすげえな、外の技術は、こんな布で浮くもんなんだな」
フルド「反重力とか訳わかんねぇ魔法も使ってるがな、どうだ?外の世界は?」
ベル「知ることが多そうだ。もちっとセトの文化を楽しみたかったが、、ワクワクしてるよ」
フルド「そうか、、、なあ、イリーナのことだが」
ベル「ああ、ソルから聞いたか」
フルド「あんたが俺らを嗅ぎ回ってたのはそれが目的だったのか?」
ベル「ああ、そうだよ悪かったな」
フルド「別に良いけどよ、約束はできねえぞ」
ベル「、、、ああ、よろしく頼むよ、代わりになら何でもするよ」
フルド「何で持って言った?」
ベル「ああ、望むんなら寝てやろうか?」
フルド「お前らの貞操概念どうなってんだよ」
ベル「別に?そちらの文化とは違うもんで」
フルド「何でこそまで、あの二人に恩でもあんのか?」
ベル「いやないけど」
フルド「お優しいこって」
ベル「そういうわけじゃない、何だろな情ってやつかな、イリーナは生まれた頃から知ってる。妹みたいなもんだしな」
オタル「僕でも力になれるなら、手伝いたい」
フルド「えーお前とヤるのはちょっと」
オタル「違うよ!、そんなこと言ってるとモテないよ」
フルド「どうせ言わなくてもモテねーよ!」
ベル「はははは」
ーーーーーー
イリーナとチヨは飛空艇の中を探検していた。
その跡をソルがついていく。
チヨとソルの静止を振り切り船長室の扉を開ける。
イリーナ「ねぇ!ソル!チヨネェ!ここの景色もすっごーい!」
ソル「イリーナ、迷惑だぞ」
船長「、、、、、、」
あまりみないオークの姿に船長室の船員の視線がソルに集まった。
ソル「すまない、邪魔をした、イリーナ行くぞ」
イリーナ「えー、」
船長「いやいいぞ、確かにここの景色が一番絶景だからな!
周りのもんは触らんでくれ、
見るだけならいくらでもおってくれ」
イリーナ「ほら!」
そう言ってイリーナは船長室の前方の景色見に走る。下まで風景が見える強化硝子に手を突きその絶景を眺める。
ソル「ありがとう、ソルだ」
船長「船長のゴルゾンだ、飛空艇は初めてか?」
ソル「ああ、」
船長「平気そうだな、大概の奴はおっかなびっくりなんだがな」
ソル「不思議な気分ではある。落ち着かない」
船長「ははは!そのうちなれるさ」
イリーナ「ねぇ!!あれ何?ケトゥスの近くにあるちっちゃいの!」
ゴルゾン「ケトゥス?」
チヨ「天鯨のことです」
ゴルゾン「ああ、天鯨の調査船だよ」
イリーナ「へぇ、あんな高いところまでいけるんだ」
ゴルゾン「あれは特別製だからな、ちっちゃく見えるが、この船の倍はデケェんだぞ」
イリーナ「へぇ、ねえねえ、天鯨はしゃべるって本当なの?」
ゴルゾン「ああ、本当だぞ、まあわかるにはすげえ時間がかかるみたいだがな」
イリーナ「別の国の言葉をしゃべるから?」
ゴルゾン「言葉ってか鳴き声だな。ただ鳴き声にも何千通りもあるみたいでな、それを聞き分けるのが至難の技なんだよ、ちなみに俺は少しならわかるぜ」
イリーナ「あれにのってたの?」
ゴルゴン「ああ、、ちがうな、あそこで産まれたんだ。まあ違う船だがよ」
イリーナ「だから高いところ平気なの?男の人ってこの船苦手な人多い気がする」
ゴルゾン「はははは!たしかにびびるやつは多いがな、俺に関してはそうかもしれんな」
イリーナ「そうだよ!ソルも緊張してたもん」
ソル「、、、、」
ゴルゾン「はははははは!」
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勇都ガノリア、ゲラルドワーカーズ事務所
リザードマンのリカードは頭を悩ませていた。
ティアラ「大丈夫?リカード」
ティアラはそう言ってお茶を出す。
リカード「あ、ありがとうございます。いえ、これ見てください」
ティアラ「ヴァンヘルト留学生受け入れ願い、ヴァンヘルト、、、、ごめんなさい知らないわ」
リカード「大陸の南のアマゾネスの地域がオークと共に国を立ち上げたらしいんです」
ティアラ「もしかしてオタルがフレイヤさんたちと行った」
リカード「そうです。いまそのオタル達とこちらにきてるみたいで、とりあえず数名、その後も増やしてこっちで働かせてくれないかと」
ティアラ「あらダメなの」
リカード「ダメっていうか、言葉がわかるっていうけどどのくらい話せるかわかんないし、アマゾネスはともかくオタル以外のオークなんて信用できるか、、」
ティアラ「、、、、そうね、、気持ちはわかるわ、でも大丈夫なんじゃない?」
リカード「、、、、」
ティアラ「たしかにオタルは特別かもしれないけど、大丈夫あの子みたいに穏やかなオークだって沢山いるわ、現に北の村にいたんでしょ?」
リカード「いや、ザックスさんの頼みだし聞くつもりではいるんですが、、、、不安で」
ティアラ「大丈夫、どうにかなるわ」
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勇都、ガノリア城
ザックス「よう、レオン、わざわざきてもらって悪い」
レオン「いいさ、幹部様にはこういう時でないと会えないからな」
ザックス「やめろよ」
レオン「話しはヴァンヘルトか」
ザックス「ああ、色々とめんどくさいことになりそうでな」
レオン「もうなってるなるだろ」
ザックス「悪いな、どこも受け入れたくないみたいでよ、ほらオタルであんた達が一番オークに対して慣れてるだろうしよ」
レオン「いや、オタルだけが特別であって、他のオークはな」
ザックス「ほんと悪いが、もう頼むとこはゲラルドワーカーズしかないだよ、橋渡しになってくれ」
レオン「はぁ、そんな話か?」
ザックス「いや、よんだのは別だ、、今回ヴァンヘルトの交流目的は知ってるな?」
レオン「ああ、傭兵の国だったか」
ザックス「ああ、うまくいったら100人規模の小隊をガノリアに置く、まあまだ案の段階だが」
レオン「いいのか?」
ザックス「わからん、少なくとも兵士の死者は減る。兵士の価値が下がる声もある」
レオン「、、、、」
ザックス「俺も正直助かる。部下が死ぬ確率が減るんだからな」
レオン「たしかにわかるが、、、、」
ザックス「オタル、あいつを育てたのはあんたらだろう、あいつは信用できる。だからこそ、ヴァンヘルト兵のまとめをあんたにして欲しいんだ」
レオン「オタルはゲラルドがいたからだ、俺の力ではない」
ザックス「それでもだ、頼める奴がいないんだ、責任は俺が全部取る。もしオークが何かやらかしてもあんたらには迷惑をかけない。
俺が責任をとるからこそ、安心して任せられるのはあんたらしかいないんだ。
それにオタルがいる」
レオン「オタルをどうするんだ?」
ザックス「あんたの下に付ける、階級よりもヴァンヘルトは強者に従う気質だ、オタルなら問題なくいうことを聞くかもしれない」
レオン「、、、、それだけはダメだ」
ザックス「なぜ?」
レオン「オタルが彼らに仲間意識を持ってみろ、捨て駒にしようものならオタルは絶対反対する」
ザックス「その辺はわかってくれるだろ」
レオン「無理だ、あいつは他人の命を無碍にできない、ゲラルドはそういうふうに育てた」
ザックス「オタルだってもうガキじゃない、割り切ってくれるさ」
レオン「、、、、あいつは、、ゲラルドの教育は洗脳に近い。オタルはな、仲間の役に立たなければ生きれないという考えを根本にある。
もしオーク達も仲間と思えば、あいつはお構いなく自分の命を差し出してでも助けるだろう
あいつにだけはそんなことをさせたくない。
穏やかに生きてほしいんだ」
ザックス「、、、そうだよな、!すまなかった、」
レオン「、、、、、まだ、決定ではないんだろ、留学生を見てから考えておこう」
ザックス「助かる」
レオン「期待はするな」
ザックス「ああ、わかっている」




