ソルとイリーナ
ガノリアの勇都
エルダの自宅にビンゼルが訪れていた。
到着早々、臭いと言われたビンゼルはエルダの風呂を使い、旅の汚れを落としていた。
エルダの部屋にあった服を借り、散らかった部屋に入る。
エルダ「お、似合うじゃん、酒飲む」
ビンゼル「ああ、貰う」
エルダ「、、、なんかあった?聞きたくないけど」
ビンゼル「聞いてもらわんと困る」
エルダの注いだ酒を受け取り空いた椅子に座る。
ビンゼル「セトへ行ってきた。クリフォードはオークとアマゾネスの国を作るつもりらしい」
エルダ「そ、情報は当たったってことね、それでフレイヤは?」
ビンゼル「アマゾネス達と共に視察に行った。マリーも一緒だ」
エルダ「あの子が??珍しい国がらみに興味持つなんて」
ビンゼル「オタル君に興味深々なようだ」
エルダ「じゃあ安心ね、帰ってくる頃にはオタル君も変色して強くなってるかもね
ビンゼル「変色?」
エルダ「こっちの話、そんで?」
ビンゼル「、、、、、国の名前はヴァンヘルトだそうだ」
エルダ「、、、、、、、」
ビンゼル「クリフォードとオークで気付くべきだった」
エルバ「まさかクリフォードがリリスの実験体なんて誰も思わないでしょ、」
ビンゼル「もし、戦争が始まれば、逃した私の責任だ」
エルバ「時効よ時効、私だって見逃したんだから、王は知ってるの?」
ビンゼル「まだだ」
エルダ「黙っときましょ」
ビンゼル「馬鹿を言うな、裏切られん
エルダ「じゃあなんで言ってないの」
ビンゼル「まずはお前に言うべきだろと思ってな」
エルダ「、、、、あーーーもう、いまさらどうしろっての!」
ビンゼル「今から王に話にいく。最後にお前と話したくてな」
エルダ「、、、、ははは!ビンゼルからそんな言葉きけるなんてね!ばーか、私も一緒にいくに決まってんでしょ」
ビンゼル「俺一人でいい」
エルダ「なにそんな昔のことでしょっぴくなら
私が暴れてやるわ!」
ビンゼル「、、、、、はぁ、来なければ良かった」
エルダ「ばーか、もう遅い、ほらいくよ」
ビンゼル「、、、この服でか?」
エルダ「地味なのにしたでしょ?」
ビンゼル「んー、、」
ーーーーーーーーーーー
俺たちフレイヤ一行とヴァンヘルトの留学者達と一部のセトの使者達は再びヴァンヘルトが改修した洞界路を渡る。
セトを通り、ヴァンヘルトの留学者達と共にセトを経由してガノリアを目指す予定だ。
また海を渡るのか、世界蛇をみてからは怖くて怖くて仕方ない。見る前からも化け物ばかりでおっかない海だ。
ヴァンヘルトの連中は怖がるだろうか、オタルみたく目を輝かせるのだろうか。
プルートゥ「スモウ?」
チヨ「はい、円形の土台があって、その中で、足の裏意外が着いたり、場外にでたらまけの闘技です。張り手はいいんですが殴りはダメなんです」
プルートゥ「力比べ、投げ合いみたいなものか?」
チヨ「そんな感じです。」
6人乗りの馬車、二人分を取ったプルートゥは外の格闘技に興味津々なようだ。
それに乗じてチヨは相撲について話し始めた。
ベル「殴り合いよりは平和的か」
プルートゥ「防具はつけるのか?」
チヨ「えーと、『廻し』?腰にだけ布を何重に巻いて、それ掴んだり、掴ませないようにしたりとか」
プルートゥ「興味深い。楽しそうだ」
ベル「布だろ?破れないのそれ」
チヨ「フルド?」
フルド「んー、こっちの世界は怪力だからなー、破れるかも」
チヨ「どうしたらできるとおもう?」
フルド「なんだよ、する気かよ」ら
チヨ「絶対楽しいよ!!」
フルド「相撲オタクが」
ベル「オタク?」
フルド「オタク」
ベル「なにそれ」
フルド「興味あることに自己中になるやつのこと」
チヨ「自己中にはなってないもん!」
ベル「へぇ、」
プルートゥ「フルドさん、興味がある。」
フルド「フルドさんて、、、、、、」
こいつ律儀だなと思う。オタルの仲間だからと俺を上の人間だと思ってるようだ。さっきからさん付けがむず痒い、けどいい気分だ。
そういえばチヨと同じ年齢か、発育良すぎだろ。
フルド「あれって綿か??革と鎖、、、
そうだなぁ、、革の腰具まいて鎖で補強したらいけるんじゃねえか、、、おい待てよ今からする気か?、大体誰と誰がすんだよ」
プルートゥ「決まっている」
ーーーーーーーーーー
フルド「マジですんのかよ」
中継の休憩地点で、相撲が開催された。
闘技とあってヴァンヘルトの民、
長いな、、、ヴァン族とでも言おうか、、、
じゃあ俺らはアース族か?
後で言ったらベル達に気に入られた。
闘技とあってヴァン族もノリノリだ。
チヨのわがままで簡易廻しを二つも作る羽目になり、手伝ったアマゾネスには感謝する。
チラチラと見える巨乳には目を奪われた。
意外だったのは、、、いや意外じゃない
オタルもノル気にだった。
フレイヤといいんじゃない?というふうにのる気だった。
フルド「おいフレイヤ、オタルいいのか?」
フレイヤ「うん、拒絶反応もなし、こわいくらいね」
フルド「婆さんはなんて?」
フレイヤ「なにも、でも楽しそうだった」
フルド「大丈夫なのか?あの婆さん」
フレイヤ「さあ、わかんなくなってきた、でももうやるしかないでしょ、元の力取り戻したことには変わりないし」
フルド「そうかよ」
ーーーーーーー
ドォン!!とチヨの教えた通りにオタルとプルートゥが四股を踏む。
チヨ「そうそう!!素敵!!、じゃあさっき言った合図で開始ね!」
ああ、チヨが楽しそうだ、
相撲オタクが
オタル「チヨちゃん、離れてた方がいいかも」
プルートゥ「ああ、危険だ」
チヨ「うん」
走って場外に移動し軍配に見立てた棒を構える。
二人が土俵に手をつく、呼吸を合わせオタルとプルートゥは中央で激突した。お互いの張り手が出る。
オタルはプルートゥの張り手を避け、プルートゥの顔を張り手で打つ、
衝撃に踏ん張るプルートゥ、同時にオタル廻しを掴んだ。
脚を踏ん張りオタルを横に投げる。投げられまいと踏ん張る。
お互い廻しを掴み合い、力が拮抗するギチチチチと
懐かしい相撲を思い出す。
二人の踏ん張る足が地面を揺らしているようだ。
プルートゥがオタルを力ずくで場外まで押し出す。
地面を削りオタルが場外の線に近づいた時。
身を翻し、地面を踏み込む、オタルの上手投げ、プルートゥは場外に地面に叩きつけられ、投げ飛ばされた。
オタルの勝ち、皆はそう理解した。チヨ以外の審判もオタルの勝ちの手を挙げた。
が土煙の中、フルドがオタルの元に立ち寄る
フルド「惜しかったな」
プルートゥ「、、、、んー、やはり強い」
プルートゥに共についてきたアマゾネスが走り寄り、怪我がないか確かめる。
オタル「いや、僕の負けみたい」
オタルはそう言った。
オタルの踏ん張った足跡がわずかに線の外側に届いていた。
起き上がったプルートゥが鼻息を鳴らす。
プルートゥ「これは俺の勝ちでいいのか?」
オタル「うん、そういう決まりだしね」
フルド「どうだ?チヨ満足か?」
チヨ「うん!!、オタルさん、プルートゥさんどうだった?」
プルートゥ「良い、怪我もしにくい、退屈しないし力比べにはもってこいだ。オーク向きかもしれん」
チヨ「でしょ!!」
ーーーーーーーーー
フレイヤ「オタル、どうだった?魔力」
オタル「うん、何も問題なかったよ」
フレイヤ「スモウどうだった」
オタル「うん、、、」
フレイヤ「まって、もしかして悔しい?」
オタル「、そりゃ、、、うん」
フレイヤは初めて見るオタルの悔しがる姿に笑みを見せる
フレイヤ「、、、ふふふ」
オタル「な、なんだよ」
むすっとしたオタルの肩をフレイヤはペシペシと叩く。
オタル「フレイヤ、や、やめてよ」
他のヴァン族もオタルとプルートゥの戦いに感化され、真似し始め、祭りのように騒ぎ出した。
オタルとフレイヤ、とその光景を見ながらプルートゥに声をかける。
フルド「すげえな、さすがオーク最強」
プルートゥ「納得はいかん、線を少し超えただけ、投げられたのは俺だ、本来は大縄の足止めがあるのだろう?それに俺は最強ではない」
フルド「クリフォードの次に強いんだろ?」
プルートゥ「誰が言ったかは知らんが、十指に入れただけだ。譲ってもらったに過ぎん」
フルド「へぇ、教えてくれよ」
プルートゥ「十指ではないが俺より強い者はいくらでもいる。
ソルというオークがいるだろう、戦ったことはないが彼もかなりの使い手だ。」
フルド「なんでそいつらは十指じゃないんだ?」
プルートゥ「皆が皆、階級にこだわってるわけじゃない」
フルド「じゃあ、あんたは?」
プルートゥ「そうだな、階級はどうでもいい、十指は勧められたからなった」
フルド「じゃあそんなに強くなって何がしたいんだ?」
プルートゥ「何が、、、、、、、、」
フルド「考えたことないのか?」
プルートゥ「いや、それを見つける為に外に出たい思った。今はただ楽しい、戦うのも、強くなるのも、」
フルド「ほーん。そうか、じゃあよかったな、外にはオタルより強いやつが沢山いるぞ、あんまあったことはないが」
プルートゥ「ふん、それは楽しみだ」
そういってプルートゥは鼻息を鳴らした。
ーーーーーーーーー
ソル・ディシア
肌が黒い銀髪のオークは、ナイフを研ぎながら、オタルとプルートゥの相撲を遠目で見ていた。
後ろからエルフの少女イリーナ・ディシアが抱きつく。
イリーナ「ソール、もっと近くで見ればいいのに」
ソル「このくらいでいい」
イリーナ「強いね、あの赤いオーク、プルートゥに圧勝したんだって」
ソル「らしいな」
イリーナ「ソルより強い?」
ソル「ああ、」
その言葉にイリーナはムッとした。
ベル「こんなところにいたのか、そろそろ飯ができるぞ」
ソル「ああ、」
イリーナ「ベルさん後どのくらいかかるの?」
ベル「最低でも5日だな、気持ち悪くなったりしてないか?、すぐにいうんだぞ?」
ベルが目配りをしソルがそれに気ずく
ソル「イリーナ、ベルと話がある先に行っててくれ」
イリーナ「ふーん」
イリーナはあまり嬉しそうではない。ベルの目配りにも気付いているようだ。
ソル「頼む」
イリーナ「はーい」
ベル「悪いね」
イリーナ「早く来てねー」
ベルとソルが二人きりになる。
ベル「いいのか?」
ソル「向こうに着いたら頼む」
ベル「お前が帰ったらあいつも戻ってくるぞ」
ソル「だから頼む、あいつならなに不自由なく暮らせる。向こうには魔術の習い場があるのだろう」
ベル「ああ」
ソル「あいつには才能がある。いかせてやりたい」
ベル「お前も一緒にいればいいじゃないか」
ソル「クリフォード王には恩がある。北との戦いもいつ始まるかわからない」
ベル「だからイリーナだけ逃そうってか」
ソル「ああ」
ベル「ほんと拗らせてんなぁ」
ソル「お前たちもそうだろ」
べル「?」
ソル「リブさんもイシスさんもお前たちを逃したかったんだろ」
ベル「んーまあ、そうだろうとは思ったよ」
ソル「あいつが慣れるまではいるつもりだが、その時がきたら、、頼む」
ベル「、、、、、はぁ、、考えとくよ」
ーーーーーーーー
ソルの後ろで俺は食事をしていた、今回は懇談会の意味ありフレイヤ一行、セトの使者、ヴァン族を交えての食事会だった。
ヴァン族が整備した休憩場、多数の護衛や堅固な壁のお陰で安心して食事ができる。
プルートゥと同じくらい強いと呼ばれるオーク
黒いオーク、ソル体型はオークより手も短く体型は俺たちの比率とほとんど変わらないようだ。
クリフォードもたまに生まれると言っていたが、
珍しい個体なのだろう。
ソル「ガノリアの方、あんまり見られるは好きじゃない」
俺の視線に気づいたオークが俺に話しかける。
その言葉に隣にいたエルフ少女が俺を見る。
フルド「すまねえな、フルドだ」
ソル「ソル・ディシアだ」
イリーナ「イリーナ・ディシア!よろしく」
フルド「クリフォードもそうだったが、あんたもオークにしては珍しい体型でな、気になった」
ソル「、、ああ、たまにいるんだ」
振り向くソル、長くオークを見てきたからわかるが、イケメンだ、、イケメンオークだ。
フルド「ソルさん、あんたイケメンて言われねーか?」
ソル「、、イケメン?」イリーナ「なにそれ」
フルド「カッコいい男ってことだよ、今まで見たオークの顔で一番イケメンだ」
イリーナ「でしょ!!そうなの!!分かる人には分かるんだよねー」
フルド「おいフレイヤ、こっちこっち」
少し離れた席のフレイヤを呼ぶ、
フレイヤ「なに、うるさい」
フルド「なあ、ソルってんだけど顔見ろよ」
フレイヤ「、、、イケメンね」
イリーナ「ほら!言ったでしょ!!アマゾネスは全然気づかないんだもん」
フルド「そうなのか?女がわんさか寄ってくるとおもうんだが」
ソル「、、、、、、」
ソルは納得いってないようだ。
まあそうだあくまでホルムとエルフの主観、いや違う、オタルを見慣れた俺とフレイヤの主観だ。
他の亜人達はイケメンなんて思わないかもしれない。
ソル「すまないがそちらとは趣向が違うらしい、
こちらではプルートゥのようなオークがそのイケメンに適してる」
フルド「へえ」
ソル「あとフルドさんの連れもな」
フルド「フルドでいいよ、そうなのか?、、まあ確かにモテてるな」
オタルは少し離れた席でアマゾネスに囲まれている。羨ましい。
フルド「いいのかフレイヤ」
フレイヤ「なにが?」
フルド「オタル、もってかれるぞ?」
フレイヤ「モテんのはいいことでしょ」
フルド「女に絆されてヴァンヘルトに行くだなんてなって困るのは俺だぞ」
フレイヤ「大丈夫でしょ、私に見慣れてんのよ」
フルド「うっーわマジか、自意識過剰かよ」
フレイヤ「過剰じゃなくてじ、じ、つ」
フルド「うっわ、、、、顔はともかく、あいつ巨乳好きだぞ、おまえ貧乳じゃん」
フレイヤ「ぶち殺すぞ童貞」
イリーナ「童貞てなに?」
フルド「まだ早いかなー酒みたいなもんだ、
あと俺は童貞じゃない、みろ、オタル巨乳に押し付けられて赤くなってんぞ」
フレイヤ「っち」
フルド「こっわ」
フレイヤ「わるい虫がつかないようにしないと」
フルド「騙されやすいしな」
フレイヤ「本当にそう」
そのままフレイヤは早歩きでオタルの元へ向かい、アマゾネスの籠からオタルを引っ張り出していった。
その光景は、少なからず俺にとっては幸福を感じる。
ソル「あのオークとは長いのか?」
フルド「まだ一年も経ってないな」
ソル「なぜ一緒に?」
フルド「いいやつだから、なんで?」
ソル「そっちではオークは魔物より嫌われていると聞いた」
フルド「まあそうだな、その通りだな、けどあいつは別だ」
ソル「そうか、、、」
フルド「そっちだって、、なんだってエルフとオークが一緒にいるんだ?」
イリーナ「私のお母さんとソルが友達だったの、でも死んじゃったから面倒見てくれてるの」
重い内容を軽い話のように話すイリーナ、
フルド「へ、へぇ、じゃあ親代わりか」
イリーナ「うん」
フルド「じゃあ、ヴァン族より、俺たちの方が珍しいか」
イリーナ「ヴァン族?」
フルド「オークとアマゾネスとか、ヴァンヘルト族って長いだろ?」
イリーナ「確かに、ヴァン族いいかも!カッコいい、ヴァン族の男がオークで、女がアマゾネスってことね!」
フルド「まあそうだな」
イリーナ「あ、別に亜人も魔族もチラホラはいたし、珍しくはないけど、ヴァン族より亜人が多いのは変な気分かな」
チヨ「フルド一緒にたべよ」
後ろからチヨが俺に声をかける。
フルド「いいけど、お、チヨだ」
チヨ「よ、よろしくお願いします」
イリーナ「よろしくお願いします!私はイリーナ、こっちはソル」
チヨはペコリとお辞儀をする。
イリーナ「お姉ちゃん不思議な感じする。すごい魔法使い??」
チヨ「いやそんな、またまだ全然で」
イリーナ「そんなことないよ、アマゾネスにはこんな魔力の人いなかったし。ガノリアの人ってやっぱりすごいんだね」
さすがエルフ、純血に近いのか、髪もかすかに緑味を帯びた金髪だ。いい目をしているようだ。
魔力を視界で感じ取れる者は優秀なものが多いと聞く
チヨ「イリーナさんも」
イリーナ「イリーナでいいよ」
チヨ「うん、イリーナも綺麗な魔力、魔法得意そう」
イリーナ「基本系しかまだできないけどね」
チヨ「すごいよ、私もまだまだ基本ですら危なくて」
イリーナ「えへへへ、お姉ちゃんもガノリアの学校で学んでるの?」
チヨ「あ、違うの、私はオルマリン国籍で、」
イリーナ「オルマリン??」
フルド「ガノリアの上の国だ」
イリーナ「へえ、どんな国なの?」
フルド「どんな国っつってもなぁ、チヨ」
マリー「平和な国、、かな、、ホルムよりサブスが多くて、水産物とかも豊富で、、、街並みがね!海が見えて本当に綺麗なの!!」
イリーナ「海かぁ見たことないんだよねー」
フルド「ここは内陸だしな」
イリーナ「ソルは見たことあるんでしょ?」
ソル「ああ、とても大きい」
イリーナ「ね、青いとこれしか言わないの」
ソル「、、、、」
イリーナ「はははは、見てもらうのが一番だけど、そうだなー、磯臭いって言うんだけどちょっと独特の臭いがあるかなー、
人によっては臭いっていうし」
イリーナ「へえ、でも、そうだよね、大きな怪物とか世界蛇がいるんだから、おしっことかうんこの臭いとかそりゃするよね」
フルド「かははは!」
思いがけないかんがえを聞き、笑ってしまった。
イリーナ「綺麗って聞いてたけどなんか残念」
フルド「おもれぇ考えだ」
ソル「じゃあなぜ川は臭くならないんだ」
イリーナ「全部流されてるからじゃない?海に全部流れてるんだよ」
ソル「うむ、、」
チヨ「ヴァンヘルトはどんなところなの?」
イリーナ「んー、森と山ばっかだよ、ジメジメするし、野蛮な人多いし、いいとこなんもない」
チヨ「へぇ」
イリーナ「それより外のこともっと聞かせて!チヨお姉ちゃん!!」
チヨ「うん、なんでも聞いて!」
ソル「、、、、イリーナ、チヨさんと話しててくれ、フルドさんに話がある」
フルド「、、、おおう」
ーーーーーーーー
ソルに呼ばれて、食事場から離れたソルの象車まで共に歩く。
フルド「人気のないところで殺す気か?」
ソル「二人でいるところは何人にも見られている。そんな馬鹿なことはしない」
フルド「確かにな」
ーーーーー
ソル「ここだ」
ソルの宿車に入る。人間二人用の広さ、
少女用の衣服もある。イリーナも一緒に寝てるようだ。
フルド「イリーナって娘、かなり懐いてんな、娘ってわけじゃなさそうだが」
ソル「話すと長い、これを見てくれ」
フルド「、、、、」
ソルは荷物の奥にある箱、膝ほどの高さの箱を開ける。中には金銀財宝が詰まっていた。
フルド「おーおー、金持ちだな」
ソル「アマゾネスの財宝だ。欲しいか」
フルド「うぇ、買収か?残念だったな、俺ゃただの雇われの雑用だ、」
ソル「個人の頼みだ。イリーナを勇都の学園に入学する口添えをしてほしい」
フルド「、、、、」
ソル「ベルにあなたのことを聞いた。あのオタルと言うオークと共に学園の資格を持っているのだろう?」
フルド「フルイヤの力だよ、必要最低限しか行ってねーし、」
ソル「そのフレイヤ様の仲介にもなってほしい」
フルド「なんで俺なんだ?」
ソル「ベルには信頼できる人間を探してもらっていた」
フルド「、、、だからあいつ絡みまくってたのか」
ソル「そっちではこちら以上に価値があるんだろ?」
フルド「さあな、まあ価値があるのは確かだな」
ソル「あの子の安全な生活と、学園の入学が条件だ、半分ををやる」
フルド「、、、、そんなに大事なら、あんたが一緒にいてやれよ」
ソル「それが出来ないから、頼んでいる」
フルド「ベルは?」
ソル「ベルは優秀だ、信頼もできる。があちらでも信頼できる人間が必要だ」
フルド「それが俺か?フレイヤに言えよ、魔法だって教えてもらえるだろうし」
ソル「彼女は重役だ、フルドさんは信用されているよだ、貴方から話してもらえないだろうか?」
フルド「、、、話すだけだからな」
ソル「ありがとう、
フルド「そのかわり、イリーナってこ子のこと聞かせてくれよ」
ソル「?」
フルド「あんたとイリーナの関係だよ」
ソル「、、、あの子は恩人の子だ。彼女を守ってくれと頼まれた。8年守ってきたつもりだが、ヴァンヘルトではそうはいかん。同じ種族のいる場所で過ごしてほしい」
フルド「その財宝が有れば、向こうでも一緒に暮らせるんじゃないのか?」
ソル「かもな、しかし俺はヴァンヘルトへ戻らなければいかん。ずっとはガノリアにいられない」
フルド「んー、、、なんか重いなー」




