セトの国へ
「暇ね」
フレイヤはポツリとつぶやいた。
国営の汎用船に乗り遺跡の国セトを目指していた。
その一室でフレイヤは退屈していた。
「・・・・・」
「なんか話してよ」
「あ?お前が話せよ」
フルドに話を迫るフレイヤ
「特に話したい内容はない、オタルなんかはなして」
「え?ぼ、ぼく?えーと、、、、」
次に振られたオタルは戸惑う。
「しょうがない、フルドでいいわ」
「俺もねーよ」
「はあ、だからモテないのよあんた」
「うるせぇ」
「ビンゼルは?」
「得意ではありませんし、好きでもないので」
ビンゼルも淡々と断った。
「つまんない男どもねー」
「お前がはなせっつの」
そこで思いついたようにオタルが口を開ける。
「じゃあ僕質問していい?」
「お、なんだ?」
「フルドの前のこと聞きたい」
「それは私も知りたい、第二種の世界だったか」
オタルの質問にビンゼルも便乗する。
「二種??ってなに?」
「魔法がない世界のことです。大概機械とかが発達しています」
オタルが二種と言う言葉に疑問をもつ、それにビンゼルが優しく答えた。
「そういや話したことなかったな、まあいいか、言っとくが、10何年も前のことだからある覚えだぞ?」
「まあ暇よりはいいから、さっさ話して」
フレイヤは本を読みながら、急かす。
「へいへい、えーと、なにから話すか、、、んー俺の前世はの病気でな、なんだったっけ、、、まあ、徐々に身体が動かなくなるやつだ」
「なんで病気?」
「もう覚えてねーよ、先天性で、筋肉が成長しにくい病気でな、物心ついた時から病院ばっかりの生活だったな、まあでも、進行が遅いやつでよ、普通なら数年で死ぬらしいし、特殊な事例で結構注目されてたんだぜ?」
意外と重い話で、他3人は沈黙した。
フルドは構わずに続ける。
「そんで、17くらいになった頃に進行が早くなってな、筋肉が固まり始めて、最終的には多分18なる前に死んだ。」
「まあそんな感じだ」
「・・・それは不幸な人生でしたな」
ビンゼルが同情の言葉を言う。
「そうでもねぇよ、特殊な事例の研究として医療費も無料だったし、話す相手もいた。孤独でもないし、好きな本は読み放題、あとなんだっけ、あ、アヌ、、、アリ?、、ヌメ、、忘れた、映像を映し出す機械があってな、そんなんも見放題」
「移写機みたいなもん?」
「まあそんなもんだ」
「不運だったかもだが、、だから不幸ではなかったよ」
「・・・・・・」
「なんだよ、話せって言うから話したんだよ!」
「思ったより重いのよあんた、技術とかそう言う話で良かったじゃん」
「へいへいすみませんねー、あ、オタルも聞かせろよ」
「え?僕?前に話さなかったっけ?」
「ビンゼルさんとかはしらねぇだろ、なあビンゼルさん」
「そうですな、興味はあります、とても」
「ちょっと待って、1人ずつ話すみたいな感じ?私は話さないから」
「いいよ、お前のは色々とヤバそうだからいいよ」
「え?」
「ビンゼルさんのも聞かせてくれるよな?」
「そうですね?オタルさんの次に、仕事以外のことでしたら」
「おっしゃ」
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