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そらのそこのくに せかいのおわり 〈Vol,04 / Chapter 03〉

 馬車で移動すること四十五分。マルコらは中央市の隣、スフィアシティの歓楽街に到着した。

 駅前はごく普通の飲食店や服飾品店で賑わっているのだが、一歩路地に入ると、途端に怪しい雰囲気になる。どの店にもいかにも性風俗店らしいピンクや紫のネオンサインが躍り、黒服の男たちが道行く男性を呼び止めている。

 目的の店の前に馬車を停めたデニスは、ロドニーに声を掛ける。

「この辺の店、ちゃんとゴム付けないとうつされますよ」

「分かってるって。じゃ、駅前のほうで」

「はーい、どうぞごゆっくり」

 馬車から降りたのはロドニー一人。馬車はマルコを乗せたまま、つい先ほど通過した駅前通りのほうへ戻っていく。

 この三人のうち、アデリーナと面識があるのはロドニーのみ。人狼族のロドニーならば、相手が整形していても声、体型、匂いなどで本人かどうか確認できる。

 マルコはアデリーナと面識もなく、顔写真以外の手掛かりで相手を特定することができない。それに、このような歓楽街もまったくの未経験。同行させて王子とバレたら面倒だからと、待機を指示されてしまった。

 駅前通りに馬車を停め、デニスは御者席を降りた。車中に移動し、仏頂面のマルコを見て激しく吹き出す。

「いやいや、マルコさん! 置いていかれたからって、そんなに拗ねないでくださいよ」

「拗ねてなんかいません!」

「じゃあ、どうしてご機嫌麗しくないんでしょう?」

「……ちょっと、興味があったもので……」

「あ、イメクラですか?」

「だって普通、ここまで来たら本物を見てみたいと思いませんか? 思いますよね?」

「思いますけど……いやぁ、でも、眼鏡君的にはこの辺お勧めしませんよ? 店先の指名写真、どれもみんな、すっごい美人ばっかりじゃないですか? あれ、全部フェイクですから。どの子指名しても『他のお客さんが先に指名しちゃったから』って断られて、代わりにおばちゃん出てきます。うちのお母さんくらいの年の人」

「えっ⁉ お母さんくらい⁉」

「ええ、これってけっこう有名ですよ? セントラルのほうで指名が取れなくなった四十代以降の風俗嬢が、この辺の激安風俗に流れてくるって」

「あの……まあ、年齢はともかく、写真と別人が出てくるというのは……それは詐欺なのでは……」

「はい。見事に詐欺です。でも、風俗に行って思ったような子が出てこなかったからって、堂々と訴えるわけにもいきませんしね。みんな泣く泣く、ベテラン風俗嬢の凄腕サービスで筆下ろしされちゃうんですよねぇ……」

「ということは……されちゃったのですか」

「されちゃったんですよ」

「凄腕なのですか」

「そりゃあもう、年季が違いますから」

「それはそれで、ものすごい人生経験ですね……」

「あの日の辛い体験が、自分を強くしてくれました。今はむしろ感謝しています」

 まるでスポーツ選手が試合後のインタビューに答えるような口調で、どうしようもないダメ人間話を感動的に締めくくってみせる。今や騎士団本部が誇る『キング・オブ・チャラ男』になり上がったデニスのトークに乗せられて、マルコはいつの間にか、仏頂面を保つことも忘れていた。

「それよりマルコさん! 僕、ものすごく気になってることがあるんですけど、ズバッとお聞きしてもよろしいでしょうか⁉」

「はい、なんでしょう⁉」

「貴族って、使用人に丸聞こえ状態で致しちゃうって本当ですか?」

「致す……ことになりますね、屋敷の構造上……」

 さほど大きくもない声でメイドを呼べば、数秒後には「御呼びでしょうか」と現れるのだ。そのための待機部屋が寝室の隣に設けられている。最中の声も物音も、聞こえていないはずがない。

「その状態が普通なわけですよね? 別に、第三者に見られてるほうが興奮するとか、そういう性癖でなくても」

「ええ……いや、その、なんというか……よく考えたら、貴族の夜の営みとは……」

 ロドニーのように不特定多数といつでもどこでもお楽しみになってしまう趣味はないが、マルコもこれまでに数回、パーティーで会話が弾んで、結局そのままベッドまでという経験がある。そのすべてが招待された屋敷内で、自分か、相手か、いずれかの宿泊する部屋でのことであったが――。

(ああ、どうしよう……うちの執事と彼女の執事が、待機部屋で苦笑しているさまが目に浮かぶ……)

 いやいやどうもすみませんうちの坊ちゃまが。

 いえいえこちらこそすみませんうちのお嬢様が。

 そんな生温い挨拶が目に浮かびすぎてつらい。

「あれ? どうしたんです、マルコさん?」

「その……いえ、少々、若気の至りについて後悔の念に駆られまして……」

 慙愧に堪えないとは、まさにこのことだ。酔った勢いで盛り上がり、そのまま眠って、目が覚めたときには脱ぎ散らかした衣類は片づけられていた。寝静まるまで待って、それから執事らがお坊ちゃまとお嬢様の御乱行の後始末をつけていたのだ。そしてそれを互いの親には言わず、『何もなかったこと』としていつも通りの態度を貫いていてくれた。

 翌朝、何の疑問も持たずに洗濯済みの衣服に袖を通していたあの日の自分に、全力で平手打ちを食らわせたい。

(言われるまで気が付かないとは……駄目だ。貴族の常識が、なにかとんでもない欠陥品に思えてきた……)

 特務部隊に異動して以来、ロドニー、デニス、ゴヤらの直球すぎる物言いに、何かと気付かされることが多い。自分がいかに『貴族専用の特別待遇』で生かされてきたか、自覚するたびに顔から火が出る思いだ。

 両手で顔を押さえてうつむいてしまったマルコに、デニスは優しく声を掛ける。

「大丈夫ですよ。庶民も、こっそりやってたつもりでお母さんにバレバレだったりしますから」

「そ、そうですか……お母さんに……」

 これっぽっちも大丈夫ではないのだが、なんとなく励まされてしまったマルコである。

 そんなどうしようもない話をしつつ、ロドニーを待つこと十数分。朝から降り続いていた雨は、次第に勢いを増してきた。馬車をたたく雨音の強さに、二人は思わず外を見る。

「うわー、すごい雨だなぁ……」

「ええ。ここまで降ってくると、さすがに誰も通りませんね」

 駅前通りにもかかわらず、道を行く人影はない。駅舎の庇の下に数人、外に出られず立ち尽くす人がいる程度だ。

 雨の勢いはなおも増していくばかり。いくら雨季とはいえ、スフィアシティのあたりでこんな雨が降ることはない。マルコとデニスは、険しい顔で話し合う。

「あの……あまり、こういう非現実的なことは言いたくないのですが……先日の『お天気雨』のこともありますし……」

「はい。僕も、ちょっとあり得ないことを考えていました。何か、人知の及ばない現象の一部なんじゃないか、と……」

「やはり、この雨量は異常ですよね。一応、副隊長に連絡しておきましょう」

 マルコは通信機を取り出し、グレナシンに掛ける。しかし、つながらない。団長室や総務部の番号にもかけてみだが、どこにもつながることはなかった。

「……おかしい……眼鏡君、ここも一応、リバーフロントエリア内ですよね?」

「はい。スフィアシティ、リバーフロント区のウェスト地区です。電波式通信機の基地局も……ほら、駅の向こう。あの鉄塔がそうですよ」

 雨に霞んでよく見えないが、確かに、電波塔らしき構造物が見て取れる。

「……電波障害ならば、ひどいノイズが聞こえてくるものですが……この音、ノイズとも、呼び出し音とも違いますよね……?」

 マルコに手渡された通信機に耳を当て、デニスも顔をしかめる。

「……はい。確かにこれはノイズではなく……もしかして、波の音じゃないですか?」

「やはり、そう聞こえますか?」

「ええ、絶対にこれ、波の音ですよ」

「どこにもつながっていないのに、波の音だなんて……怪しすぎますね。しばらく、様子を見てみましょう……」

 マルコは返された通信機をオフにして、ポケットに仕舞う。

 電波塔までの距離、わずか五百メートル。それでも電波が届かないのなら、この道具は使えないものと思って行動したほうが良い。無駄なバッテリー消費を抑えるためにも、電源を落としておこうと判断したのだが――。

「マルコさん、ちょっと待ってください! 波の音が聞こえるということは、ひょっとして今の通信、『どこか』に通じていたんじゃありませんか?」

「……『どこか』……ですか?」

「はい。どこに掛けても、その音がするんですよね? 呼び出す番号に関係なく、必ずその波の音の場所に通じているとしたら……」

「!」

 マルコは、デニスの言いたいことを正確に理解した。

 『なにか』の現象の中、『どこか』に通じる通信。通じているのならば、こちらから呼びかければ『だれか』が答えてくれるのではないか。

「……やってみましょう……」

 マルコはもう一度、グレナシンの番号を押した。

 呼び出し音はない。プツッ、プツッ、という奇妙な機械音の後、先ほど同様に波音が聞こえてくる。

 浜辺に打ち寄せる穏やかな波音。その音だけで、青く澄んだ大海が思い浮かべられるような――奇妙な音だった。

 マルコは軽く深呼吸して、この怪しい波音に問いかける。

「もしもし? 聞こえますか? もしもこの通信がどなたかに通じているのであれば、どうかお答えください。もしもし? 聞こえますか?」

 一音ずつゆっくりと、はっきり発音する。

 十秒ほど待って、もう一度問いかけようとしたときだ。

 かすかに――本当にかすかに、息を吞む気配を感じた。

「どなたかいらっしゃるのですか⁉ お願いです、返事をしてください。私の名前はマルコ・ファレル。今、スフィアシティからかけています。……もしもし? 聞こえますか? この通信は、いったいどこの、どなたに通じているのですか?」

 スピーカーから聞こえてくるのは波の音ばかり。それでも、相手はこちらの声に耳を澄ませているように思える。

 マルコは根気強く続けた。丸三分は呼びかけを続けただろうか。その結果、マルコはついに、未知の存在とのコンタクトに成功する。

「……本当に?」

 か細い声だった。変声期前の少年とも、若い女性とも思える中性的な声音。その声の主は、怯えた様子で続ける。

「本当に、私に話しかけているのか? 私は、ここから一歩も出ておらぬのに……」

「はい。私は、貴方に話しています。私は王立騎士団のマルコ・ファレルです。貴方のお名前をお教え願えますか?」

「名前は……手放してしまった。ここには誰もいない。呼ぶ者がいなければ、名前は意味を成さぬから……」

「お名前が無いのですか? では、質問を変えます。貴方は、玄武という名の、亀のような生き物をご存知ですか?」

「玄武? ああ、知っておるよ。知らぬはずがなかろう。あれは、私の兄弟だ」

「ご兄弟ですか? ということは、貴方は……青龍?」

「いや……確かにかつては、そう呼ばれていた。しかし、もうその名は呼ばないでおくれ。それは、今は私のものでは無いのだ。よく似た姿の者たちに譲ってしまった」

「よく似た姿の者、ですか? 私たちネーディルランド国民にとって、ブルードラゴンといえば水竜アクオドラスの事を指しますが?」

「ああ……アクオドラス。確かに、そのような種であった。彼らは私と同じく、水を統べる者たちだった。この世を素晴らしいものにしようと努力していたのに……炎の竜に滅ぼされてしまった。とても悲しい」

「お名前を譲られてから、貴方はずっとお一人で? ブルードラゴンが絶滅したのは、三千年以上昔のことと聞き及んでおりますが?」

「三千? もう、そんなに月日が巡ってしまったのか? ここは静かで、時の流れがよくわからぬ」

「貴方がいらっしゃるのは、いったいどこなのでしょう? 三千年もの間、誰とも接触せずに過ごせる場所などそうはないと思いますが……?」

「おいで。見せてやろう。ここはとても素敵な場所だ……」

 その声が聞こえた直後、マルコは何かに手を掴まれた。


 白くて細い、子供のような手。

 何もない空中から唐突に現れ、膝の上に置かれたマルコの手を、きつく握っている。


 マルコとデニスは、確かにそれを見た。しかし、自分の目で見ているものが信じられず、互いに確認しようと視線を交錯させ――次の瞬間には、マルコの姿は消えていた。

「……え? い、いや……ちょっと……嘘……ですよね……?」

 デニスは呆然と、ただただ、自分以外誰もいない車内に視線をさまよわせる。

 座席に残るのは、マルコが持っていた通信機のみ。恐る恐る拾い上げてみるが、もう通話は切れていた。耳に当てて確かめてみても、波の音はしない。

 デニスは、掛け慣れたベイカーの番号を押す。

 二度ほどコールしたところで、ベイカーにつながった。

「すまないマルコ、任務に関する連絡なら副隊長のほうに掛け直してくれ。こっちはこれから慰霊碑の序幕式典が……」

「デニスです……マルコさんが消えました……」

「なに? どういうことだ?」

「実は……」

 事情を聴いたベイカーは、通信機の向こうで沈黙した。

 青龍の居場所は探していたが、まさかこれほどすぐに、あちらから接触してくるとは思っていなかった。近くにロドニーさえいなければ、いくらでも対処法が浮かぶのだが――。

「まずいな……ロドニーが店に入ってから、何分だ?」

「二十分ほどです。店の基本プレイタイムは三十分なので、あと十分は戻ってこないかと……」

「あいつのことだから、確認するだけと言いつつ、しっかり楽しんでくるはずだからな。あと十分……たったの十分で解決しろって? いや、どう考えても不可能だ……」

「ハドソンさんに気付かれたら、何もかも台無しですよ」

「ああ……あいつに知られることなく、事態を収拾せねば……」

 ベイカーはまたも沈黙する。だが、ただ黙っているわけではない。彼は今、自分の内に宿る神、タケミカヅチと対話中である。デニスにもそれは分かっている。デニスのほうも、ホーとオーという締まりのない名前の鳥が大騒ぎしている真っ最中だ。

 双方、脳内でごちゃごちゃとうるさい『カミサマ』を黙らせ、自分の意見を提示し合う。

「ここはひとまず、本部に帰還したほうが良いのでは?」

「そうだな。マルコは別の現場からの緊急出動要請に応じたことにしたい。デニス、お前が現場に送ったことにしろ」

「了解です。ハドソンさんへの連絡は?」

「必要ない。待ち合わせ場所にいなかったら、向こうから通信を入れてくるだろう」

「僕の端末に来た場合、なんて答えましょう?」

「では……カバラ家のお嬢様がいつものトラブルを起こしたことにしておけ」

「あ、はい、いつものですね。分かりました」

 いつもの、と聞いただけで、デニスの顔から表情が消える。

 あのお嬢様は、どこに行っても目についたもの、気に入ったものをすぐに自分のものにしようとする。誰かのために作られたハンドメイドの一点物や家族の遺品など、金では買えない品まで庶民から奪い取り、大変な騒動を巻き起こすのだ。その都度出動している特務と車両管理部では、「いつもの」と言うだけで大方の事情が通じるようになってしまった。

 あの面倒臭い仲裁任務に比べたら、カミサマの一柱や二柱、何の苦もなく仲間に引き込める――ベイカーとデニスは、同時に同じことを考えていた。

「では、一度本部に帰還します」

「『裏方』には俺から連絡を入れておく。お前はまっすぐ旧本部に向かえ」

「はい、よろしくお願いします。失礼します」

 通信を切り、デニスは溜息を吐いた。

「あー……ホーちゃん? オーちゃん? これってやっぱり、ハドソンさんが近くにいるせいなのかな……?」

 誰もいない車内に問いかけると、どこからともなく、二羽の鳥が飛来した。

 黄金に輝く鳥はデニスの両肩に止まり、言葉を覚えたインコのような、どこか舌っ足らずな口調で答える。

「ホーちゃん、ちょっと違うと思うナァ~?」

「オーちゃんモ、少し違うと思うヨォ~?」

「違うって、どこが?」

「あの人狼ハ、玄武が眠っていた造成地の近くを通ったことがあるヨ? でもそのときハ、何も起こらなかっタ」

「この場所に来たのモ、初めてじゃないデショ?」

「人狼一人でハ、玄武と青龍には出会えなかっタ」

「きっト、王子が一緒だったセイ」

「……マルコさんが、なんだって? あの人は、『ただの人間』だろう?」

「うン、今ハ」

「そウ、今ハ」

「……どういうことだ?」

「どこの世界を探してモ、本当の意味で『ただの人間』なんていなイ」

「みんな何かノ、孵化を待つ卵だカラ」

「つまり君たちにも、マルコさんが何者になるかはわかりません、ってことかな?」

「うン、まだネ」

「そウ、まだまだこれカラ」

「んも~、ホント君たちって、当てにならない神様だよな~」

「鳳凰ハ、興亡の予兆ナリ。力と知恵、きっかけだけは与えよウ」

「予兆を活かすも殺すモ、天啓を得たヒトの行動次第」

「努力しない者、やめた者、忘れた者ニ、我らの声は届かなイ」

「オーちゃん、デニス大好キ。だかラ、前を見テ。ホーちゃんとオーちゃんの声を聞いテ、ずっとずっト、歩み続けてネ。方向性は自由だカラ」

「いつも思うんだけど、その『方向性は自由』って……?」

「言っただろウ? 興亡の予兆なんだヨ」

「今を良くするのモ、一度滅ぼしてやり直すのも自由ってことだヨ」

「与えるものハ、君個人の努力に対する加護ダ」

「努力さえしていれバ、目的はなんだって構わないヨ」

「その結果がどうなろうと知らン」

「生きるも死ぬも勝手にどうゾ」

「……ひょっとして君たち、神様業界トップクラスの無責任キャラだったりする?」

「よく言われル。『無責任』というあだ名も悪くなイ」

「でも他人にハ、『自己責任』って言葉使うの大好きだけどネ?」

「うっわー、わりと最悪な性格じゃない? ソレ……」

 自分を加護する神は、良くも悪くも、個人の意思を尊重してくれるらしい。それも『自己責任を伴う自由』を推奨してくるとは、ずいぶんと人権意識の高いピヨさんズである。

 そんな金色の鳥たちは、デニスの顔の両側からスリスリと体を擦り付けてくる。いまさらこんなに可愛らしい甘え方をされても、腹黒さは誤魔化しようが無いのだが。

 両頬に感じるもふもふとした温もりを味わいながら、デニスは騎士団本部へと帰還した。


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