作品について
この小説は 僕が好きな中華圏の小説家金庸の武俠小説の『天竜八部』 段誉が主人公の異世界ファンタジーにした2次作品です。
出来るだけ、原作通りに(漫画化や映像化の様に)忠実に書かせていだだきます。
物語は、地球の平行世界の中国大陸を舞台に、雲南大理国の武芸嫌いながら数々の絶技を身につけてしまう王子段誉、契丹人でありながら漢人として育てられた悲劇の英雄蕭(喬)峯、心ならずも戒律を破ってしまう少林寺の僧虚竹、古の大燕国の末裔で、一族の悲願である王朝復興を夢見る貴公子慕容復の4人の若者を中心に、親の世代が残した確執に運命を翻弄される若者たちの生き様を描いた群像劇である。
話の展開は錯綜しており、上記の4人を巡る物語は時に独立して語られ、それが不思議な縁で結び合わされている。また、登場人物は善悪の観念では書き分けられていない。多面的で、それぞれが宿業を背負い、見えない因果の糸によって操られている。焦点も多重的で、舞台も雲南から江南、中原、北漠、西域へと目まぐるしく移ってゆく。運命流転の大河小説である。
なお、題は仏法を守る神々である天龍八部衆(天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩喉羅迦)に由来しており、物語自体も仏教的な思想に基づいて構築されている一面を持つ。
また 下記の作品から 主人公など4人の武術の補完や 残り4人の副主人公を登場させます。
書剣恩仇録(1955年) 紅花会と乾隆帝の間の秘密とは…
碧血剣(1956年)
雪山飛狐(1957年) 雪山にいる謎の俠客雪山飛狐とは…
射鵰英雄伝(1957年)蒙古で育った素朴な郭靖と、東邪の娘・黄蓉の冒険
神鵰俠侶(1959年、邦題:神鵰剣俠)武俠世界で最も有名な恋人・楊過と小龍女の物語
飛狐外伝(1960年)雪山飛狐の少年時代を描く。紅花会の面々もゲスト出演
倚天屠龍記(1961年) 手に入れた者は武林を制すと言われる「倚天剣」と「屠龍刀」に隠された謎とは…
鴛鴦刀(1961年)
白馬嘯西風(1961年、邦題:白馬は西風にいななく)
連城訣(1963年)主人公・狄雲に次々とふりかかる不運と悪意
天龍八部(1963年)喬峰・段誉・虚竹・慕容復の4人の若者が、親の代からの因縁に翻弄される
俠客行(1965年)ある少年が偶然に玄鉄令を手にしたことで武林の世界に巻き込まれる
笑傲江湖(1967年、邦題:秘曲 笑傲江湖)金庸キャラの中でも最も好漢である令狐冲が大活躍
鹿鼎記(1969年)康熙帝時代の清朝で主人公・韋小宝が機転と運で出世していく物語
越女剣(1970年)