第49話:メイドで冥土!?
朝−−‥
重い瞼と格闘しながら、教室の扉に手をかけ、迎えた先には
「お帰りなさいませ。御主人様ッ☆」
メイド姿の誠がいた。
ピシャンッ!
・・何だ今の生き物は?思わず扉を閉めてしまった。
「はッ・・まさかな。寝ぼけてるんだな。きっと」
はっはっはと渇いた笑い声を上げ、再度扉を開ける。
「早くしなさいよねッ!・・グズなんだからッ!」
ツンデレメイドの誠がいた。
「アホかぁぁぁぁッ!!」
目が覚めたわッ!バカチンがぁッ!
「むう・・メイドは不評か?」
「危うく冥土に行く所だったわッ!」
「ん・・メイドで冥土か。中々なキャッチフレーズだな」
くぅぅッ!何だ、その頂き♪みたいな顔はッ!?
「朝っぱらから何なんだよッ!?」
「うむ。御子柴よ時代はメイドだ」
俺の嘆きに、胸を張り答える誠。・・何度も言うがメイド姿だ。
ほかの生徒は知らん顔。てか、顔を青くしながら現実逃避しているな。
「・・で?」
「うむ。しかし、誰もメイド服を来てくれん。よって我輩自ら着用したのだッ!・・どうだ言ってみろ」
「何を?」
「誠タン萌えーーッ!とだッ!」
「死にさらせぇーーッ!!」
全力で振るった拳を、ハッハッハと怪しげに笑いながら回避する誠。
おのれッ!何気に避けるの上手くなってやがる。
「気にくわんか?・・生徒会長に女子の制服は、体操着にブルマかメイド服にと、直訴してるんだが」
「あかん・・あかんで。ええ加減目ぇ醒ましぃや」
「いたって正気だが・・?はッ!?もしや貴様ッメイド服より普通にブレザーに萌えるのかッ!?」
・・もう、何でも良いや。一人戦慄しながら、何やらブツブツと呟く誠を無視し、席に迎い、椅子に座る。(見なかった事にしよう)
入口近くでブツブツ言う誠に、登校してきた奴らは誰もが、目を見開き唖然とする。
「もうじき授業か」
軽く現実逃避しながら、そう言う俺。月姫達が登校したらどうなる事やら。奴ら全員寝坊だからな。助かった。などと思っていると
「そうか分かったッ!時代はスク水だぁーーッ!!」
「やかましいわぁぁッ!!」
誠の叫びに、俺はやはりツッコミを入れるのだった。
またまた連チャン。今回はかなり短めなお話。いやぁ半分寝ながら(怠慢ですな)書くから、妙な具合ですわ。次で50話。どうしようかな?




