第41話:少女達の恋。その4
どうもさっきの休憩時間から花音の様子がおかしいわ。どっかのクラスの男の子と屋上行くの見掛けたから、また告白でもされたんだろうけど。
(何を今更悩む必要があるのかしらね?)
周りが何を言おうが、自分をしっかりと持っているのなら悩む必要はないわ。……間違ってたり、迷惑かけてたりなら別だけど。
(私は何も間違ってなんかないって胸をはれるわ)
ノートに授業の内容を写しながらも、私は意識半分で考える。
(お兄ちゃんも罪作りよね……)
……もっともそれでこそ私のお兄ちゃんなんだけどね。
そこまで思い、ちらっとお兄ちゃんを見たら、なんと花音に睨まれてるじゃないのっ!……ああっかわいそうに。あんなに顔真っ青にして……。
(後で私が慰めてあげるからっ!!)
あ〜んな事やこ〜んな事までしてねっ!
(あんっいけないわお兄ちゃんっ!?そこはっ!?)
ジュル−−
はっヨダレヨダレっ!?いけないわ。つい妄想の世界に……。それにしても妄想世界のお兄ちゃんたら大胆なんだからぁ♪
「うふふふふふふふ……お兄ちゃん…ジュル」
あっ声に出しちゃった。まさか聞こえたかしら?恐くて流石に確かめられないわ。
なんか最近段々私が壊れていってる気がするけど……。仕方ないわよね?奥手なお兄ちゃん相手じゃ。
(私がもっともっとアプローチかけて、虜にしなきゃっ)
その為に毎日オシャレに気を使ってるし、誘惑だって手を抜かないわ。
(でも最近やりすぎかなとも思うのよね)
たまには引いてみようかしら?そしたら…焦るかな?
ほかの男に靡くふりしたりとか……。ありえないわね。考えただけで鳥肌立つわ。私の心にはお兄ちゃんしかいない。誰も入る余地なんかないの。だから恋愛の事で、周りに惑わされる事なんか絶対にないわ。今までもこれから先もずっとずっと……。
(貴方だけを愛しているんだから……ね)
いつにも増して短いお話。まさに、ショートショートですな。てか、どうもシリアスになりきれず、シリアス風味なコミカルになりました。まぁこの方が、らぶ・ぱら☆らしかな?




