第36話:破壊者・悪魔超人ズ。
「薫ちゃんは、その牝犬に騙されているのっ!正気に戻ってっ!そして更正してっ」
「薫っ!!大人しく罪を償うのよっ!貴方が今まで私にしてきた、あ〜んな事やこ〜んな事をっ!!」
裏切りだ。あっさりと寝返りやがったよ。
「何してんねんっ!?」
「「誠くんにフィギュアやるから手伝えと」」
「んなもんで餌付けされんじゃねぇーーっ!!」
乙姫・花音よ。君達は馬鹿か!?
「本物が捕まったら意味ないじゃない」
月姫の言葉に二人は
「「あっ……」」
おいおい。チミタチ…。
「むう。見破られたか」
相変わらずコイツらって頭の捩がゆるんではるよなぁ。
「ふっ私を騙そうなんて百年早いわっ」
「私は薫ちゃんを信じていたわよ」
と変わり身の早いオバカサン。
「とにかくどうしたいのか決めてほしいんだけど?」
「決まっていますっ!殲滅するのみっ!!」
「国家権力を敵にまわすなぁーーっ!」
織姫と静香に叫んでみるが、勿論通じるはずもなく。それどころか誠が
「仕方あるまい。ただいまより御子柴一派掃討作戦に移る」
などとほざくしまつ。
「お前は国家権力を玩具にするんじゃねーーっ!!」
もはや無駄とは悟りつつも言う。男には無理だとわかっていても言わなければならない事があるんだよ。…くすん。
「突撃ーーっ!!」
あまりの不条理さに、嘆いていると誠の命令とともに数十もの警官隊が迫り
「かかってこいやぁっ」
「ミナゴロシミナゴロシ」
などと危ない片言で喜び勇んで立ち向かう姉妹+一人。そんな姿を見て
「発砲許可をするっ撃てーーっ!」
「きゃー人殺しっ!やめろっ」
「撃ってみたかったのだ」
「あほかぁーーっ」
んな事笑顔で言うなよっ!!死んでしまうっ。
恐怖にかられ彼女達をみると
「ウヒャホホー」
「ミナゴロシミナゴロシ」
「無駄無駄無駄無駄ーっ!」
「血が血が一杯っ。ゾクゾクしますわっ」
「玉ぁとっちゃるっ」
などと危険な言葉を吐きながら平気な顔、いや危ない顔付きで敵を殲滅していっていた。
(んな馬鹿なぁ)
半笑いになりながら見ている俺。あっ、今銃弾跳ね返した。あっ、ロケットランチャーがぶっ放されたぁ。あはは。…はっイカンっ!?軽く壊れてしまっていた。
「やめてくれーーっ!!」
我に返った俺は無謀にも叫びながら突撃して止めようしたが、それがいけなかった。
ガシッ
「あっ…」
頭が殴られる衝撃と月姫の呟きの中、俺は崩れ落ちていった。
(魔女…いや悪魔達の宴だ)
ピクピクと痙攣しながら破壊されていく町並みを見遣る俺。
もうアカンやんっガクッ。
諦め一人死んだふりする事に決めた。うん、だってマジ死んじゃうもんっ。
狂った様に奇声を上げてもはや関係なく町を破壊していく悪魔超人達。それを中継するテレビ。巻き込まれる哀れな人達を見ながら俺はそれでも死んだふり。そんな俺を
「楽しそうだな?」
と、いつの間にか横に非難していた誠が棒でつついてきやがった。
「おい」
「しかし、何をあんなに破壊しているんだろうな?」
「お前のせいじゃーーっ!!」
暢気な誠に、ガバッと起き上がり改心のツッコミ。
「「「「「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」」」」」
その叫びにキュピーンと目を光らせ怪しげな呪文と共にこちらにくる悪魔超人。
きゃーーっ!!もはや無差別だぁっ!
ガタガタガタガタガタ
震えながら誠をみると、奴はさっきまでの俺のまねをし、死んだふり。その目は哀れみを浮かべている。
「てめっ!?きたねって、ウギャアァーーっ!!」
最後まで言う事なく彼女達の地獄おとし。
HitHitHitHitHitHitHitHitHitHitHitHitHit・・・
(見事だっ百烈コンボっ!!)
地獄のコンボが炸裂し錐揉みしながら残る力で叫んでやった。死なないために。
「地球のみんなっオラに元気を分けてくれえぇーーっ!!」
えーいつも以上に話しの流れと展開がめちゃくちゃです。あまりにも眠くて・・て言い訳でもしてみます(笑)てか、評価方式が変わったせいで評価コメントが消えたのがかなりショックな一日でした。




