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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
32/50

第31話:伝説の勇者様。その3

 「聞きたいか俺の武勇伝♪」


 「聞きたくない」


 奴――誠が馬鹿が加速される前に否定してやる。


 「…むう。ノリが悪いぞ?」


 ムシムシ。コイツに関わる暇わない。今はこの一帯の消滅の危機なんだから。 誠の後ろで繰り広げられている戦いを目に入れる。


 「エクスカリバー!」


 潰れた金属バットを振り回すお姉さん。


 「ほう…聖剣に選ばれたのか」


 「潰れた金属バットのどこが聖剣なんだよ」


 今だ怪しい動きのまま言う誠に冷たく言ってやる。


 「無駄無駄無駄無駄無だぁーーーっ!」


 「ディオがいるっ」


 往年の名台詞を言いながら避け攻める乙姫。その凄まじい攻撃に、耐え切れずっちに吹き飛んでくる。


 「きゃあっ!」


 こちらの様子に気付いてない二人。お姉さんは上手く体制を整えると、何やら取り出し攻撃した。



 パンパンっ!!


 …………はっ!?あまりの事に呆然としてしまった。


 「あんた何してんだっ!?」


 「テレレテッテテ〜ン♪拳銃〜」


 「あほかぁーーっ!!」


 そう。お姉さんは道のど真ん中で銃をぶっ放しやがったのだっ!


 「何がですか?」


 俺の叫びが聞こえたのか、こちらに振り向いたお姉さんが、誠の顔を見て固まった。


 「…………、」


 何だ?って、んな事はどーでも良いんだっ!乙姫わっ!?


 「どこを見ているのです?」


 乙姫は変わらずそこにいた。視線を外したお姉さんを睨みながら。


 パラパラ……。


 「こんな物では私はヤレませんよ?」


 掌から零れ落ちる弾。


 「…うそっ!?」


 手で受け止めやがった!?ありえねぇ!?


 「さすが1000萌パワーの乙姫くんだな」


 「んなわけあるかぁーー!!」


 そんなパワーなんかないっ!!もう本格的に人をやめているじゃねーかっ!


 (人外の生物だ)


 「薫ちゃん、そこの雌犬と一緒に死ぬ?」


 「ヒァヤっ!?ごめんなさいっ!」


 0,02秒で土下座。また心を読みやがった!

 そんな俺と乙姫をよそに、お姉さんが誠を指差し叫びを上げた。


 「こんな所で何をやっているのです!魔王よっ!」


 「え?」


 「勇者様っ!そやつが魔王です」


 「えっ?えっ?」


 事の成り行きについていけないんですが。誠が魔王?変態魔王ってとこですか?誠を見ると、まだ変なポーズのまま。しかし顔には不適な笑みが。


 「よそ見をするなら、今すぐ死になさい!」


 俺達をよそに乙姫がそう言うと、手に何かが握られていた。


 (…縄だ)


 俺のトラウマの一つになっているそれを、ブンブンと勢い良く振り回している。


 「痛くはないですから。この世の物とは思えない快楽の中で死になさい」


 ああ。どんな快楽とか聞きたくないよ…。気のせいか体がムズムズする。


 そんな時に誠は、また歌い出した。


 「聞きたいか俺の武勇伝♪」


 「お前ってスゴイナ」


 空気を読まない誠に、あるいみ感動すら覚える。

しかし奴の言葉の続きに俺は唖然とすることになる。お姉さんを指差し歌う。その内容に。


 「目の前のコイツは、我が姉貴♪武勇伝♪武勇伝♪」

まだ続きます(笑)初の4話連続です。てか少しばかし御礼の言葉を。応援してくださる方々。有り難いメッセージを贈ってくださる方々。ありがとうございます!元気、勇気が百倍になりますです。小説を書き始めた当初は、こんなメッセージが頂けるなんて思いませんでした。これからもガンバリマスデス!

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