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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
29/50

第28話:人は変わるものです。

 「呪いか?…これは?」


 花音の部屋に足を踏み入れた途端俺は死にたくなった。


 「何が?」


 可愛いらしく首を傾げる我が幼なじみ。そんな彼女の部屋には…一面俺の写真だらけだった。


 「えへへ♪薫に囲まれて幸せ☆」


 横を向いても上を見ても下を見ても、俺・俺・俺。…恐いっ恐すぎるっ!こいつこんなキャラだったのか!?


 「気に入った?」


 そんな上目使いで言っても引いてしまいます。目眩がする。


 「とりあえずベットにでも座って?」


 「あ…ああ」


 正直部屋から逃げたいのだが、衝撃のあまり頭がフラフラする為ベットに腰掛けるか。


 「…………っ!?」


 なんだコレわっ。枕カバーからシーツから俺の顔がプリントされている。


 「かか花音さん?」


 「エヘッ♪」


 「エヘッ♪じゃねぇーーーっ!!」


 ヤバすぎるだろっ!?目を醒ませ!昔の君は何処へ行ったんだっ!?


 「こんなのもあるんだ♪」


 「おい」


 奴が見せたのは1/1スケールの俺モデルな抱き枕。…めちゃくちゃリアルだ。


 「凄いでしょ?衣服着脱可能なんだよっ?」


 いきなり脱がし始める花音。…なんか襲われてる気分だ。


 「ってオイっ!?」


 リアルな為脱がした後はリアルな俺の…キャー!?


 「隠し撮り写真から割り出したから、大きさはバッチリよっ」


 「訴えるぞコノヤローーっ!!」


 汚れてしまった。お婿さんに行けないよー。


 「何なんだよっ!チクショー!大体なんかソレ汚れてるしっ」


 「あっコレ私が付けた染み」


 「キャーキャーキャーっ!!」


 聞きたくないっ聞きたくないぞぉっ!


 「皆キャラ濃いから、私も見習ってみたの」


 「見習わんで良いわっボケェーーっ!!」


 「眠れぬ夜は、この抱き枕で…げふんげふん」


 「花音帰ってこーいっ!!」


 「…でもいい加減本物の温もりが欲しいの」


 「はいぃっ!?」


 「抱いて」


 「さようなら」


 踵を返し逃げようとする俺。しかし逃げれるはずもなく…。あっさり捕縛。


 「はーなーせーっ」


 「乙姫さん直伝、秘技・薫極楽締めよっ☆」


 「乙姫ーーっ!!」


 「さぁ薫。抱き枕じゃ味わえない快楽地獄へ」


 「キャーっ!!キャラ変わり過ぎだろーーっ!!」


 舌なめずりしながら近寄る花音。今は亡き昔の花音に思いを馳せつつ、とりあえず泣きながら絶叫した。



 「思い出を返しやがれっわーーんっ!!」

花音壊し(笑)もうどっちかとゆーと月姫ですなコレわ。まぁ壊れキャラだからこその、らぶ・ぱら☆ですが。皆シリアスバージョンとはキャラ違い過ぎるなぁ(^-^;

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