表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
27/50

第26話:恐怖!蜘蛛女。

 「……………。」


 目の前の現実に、心がついていかん。どうすれば良い?目を逸らさなければ逃げなければいかんのに動けない。

 ここは脱衣所。目の前には裸の月姫。もうバッチリである。


 「き…」


 「きゃあーーっ!!」


 月姫が口を開く前に、俺は乙女みたく悲鳴を上げた。


 「…お兄ちゃんがなんで悲鳴あげるのよ」


 「いやつい。てか…隠せよ」


 「チラチラ見ないで堂々と見たら?」


 腰に手をあて仁王立ちの月姫。お前悲鳴あげかけたくせに。


 「いや、すまん!」


 呪縛が解けた俺は踵を返そうとするが


 「逃がさないよ?」


 あ〜れ〜。風呂場に入れられてしまった。


 「月姫さん?」


 何を考えて…いや、考えてる内容はわかるが、


 「もうっ話す時は相手を見なきゃ失礼でしょっ」


 「見れるかぁっ」


 「…見る価値もないんだ」


 そんな悲しげな顔をしても騙されんぞ?


 「ほらっ、私が裸なんからお兄ちゃんも脱ぎなさいよ」


 「むちゃ言うなっ!」


 チクショー。逃げたくても扉前に立たれたら無理じゃないか。腕力じゃかてんし…。


 「……脱ぐの無理かも」


 なぜか急に顔を赤らめモジモジする月姫。


 「?よくわからんが、今頃恥ずかしがるなら最初からするなよな」


 極力月姫を見ない様に声をかけるが、どうも奴は上の空。


 「…なんなんだよ?」


 「ズボンぬげないでしょ?今」


 「脱ぐ気は最初から…」


 いや、待て。気づいてしまった…。ある違和感に。


 「お兄ちゃんのお兄ちゃんが引っ掛かって脱げ…」


 「みなまで言うなぁーーっ!!」


 あぁっチクショー悪いかよ!俺だって健全な高校生なんだよバカヤロー!


 「そんなにヘコまなくても…苦しいなら私が…」


 「もう何も言うな妹よーーっ!」


 そろそろ正常な世界へ戻らなければ死んでしまうっ。体に毒だ。なんだかんだで月姫は魅力的なのだ。


 「部屋に帰らせてくれ」


 「帰って一人遊びするなら、ここで二人遊びを…」


 「わぁわぁわぁーー!」


くっ禁止コードギリギリの台詞ばかり言いやがって!ここはもう、強行突破しか!

覚悟を決め目をつぶりながら(紳士だからな)月姫にアタック!…が、これがいかんかった。 


 「のわっ!?」


 「きゃっ!?」


 目をつぶってたせいでつまずき月姫を押し倒す最悪の結果に…。


 「あん」


 「変な声出すな!抱きしめるな!」


 ヤバイヤバイヤバイぞぉ〜!月姫の肌がっ素肌がっ脳ミソ溶けそうだっ。


 「あぁっお兄ちゃんに犯されちゃう…」


 「するかーっ逆にされそうじゃっ!」


 「そっちのが良いの?」


 「違〜うっ!」


 「あん。お兄ちゃんのお兄ちゃんがアタックしてる♪」


 キャー。それ以上言わないで。武士の情けじゃ!


 「ふふふ。逃がさないわよ?」


 利用前に確認せずに風呂場に来たのが運の尽き。

 蜘蛛女のごとく手足をワシワシと動かし、俺を補完する月姫。脳ミソ溶けそうな状況に俺は最後の力を振り絞り叫んでやった。



 「ご利用は計画的にぃー!!」

いやぁーほぼ毎日投稿してたのに、かなり間があいてしまった…。もう忘れられたかな(^-^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ