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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
24/50

第23話:真・のどかな日曜日の昼下がりに。

 「ふっ…。こんな事だろうと思ったぜ」


 織姫が差し出したクッキーを口にした俺はそう言うと意識を失った。


 「……。……くん」


 誰かの呼び声で目を覚ます。そこは…。


 「地獄だったとさ」


 「何ブツブツ言ってるの薫くん?」


 「目の前の風景に対して言ってるんだよ」


 怪しげな音楽が流れ、全体的にピンク調な部屋。真新しいベットに拘束されている俺。目の前には何故か下着姿の織姫。地獄だ…。


 「どちらかと言うと、今から天国に行くんだけど?」


 「やかましいわぁっ!!」


 何を考えとるんだっ。このバカチンはっ!


 「今日は邪魔者がいないから…ね?」


 「…ね?じゃねーっ!」


 「さぁ、めくるめく快楽の世界に旅立ちましょう」


 「ドコニモイキタクアリマセン」


 ああ。恐怖のあまり口調が。


 「ちなみに、片道切符でかえって来れないから♪」



 「いやぁーっオカーサーンっ!!」


 「男が言う台詞じゃないよ?」


 笑いながらベットに近づく織姫。目が笑ってねえ。これは肉食獣の捕食時の目だ。


 「だーっ。ストップ!ハウスハウスッ!!」


 「獣みたいに…あっでも今は獣か?せいじゅ…」


 「きやぁーーっ!!」


 …危ねぇ。何とか最後までは言わさなかったぞ。


 「もうっ。雰囲気台なしじゃん」


 「元からないわっ!」


 何をほざくんだ、この娘はっ。


 「観念しなさい。この状況で逃げられるとでも?」


 「まま待てっ!血迷うなっ!話しあおうっ!」


 必死な俺の説得が届いたのか織姫は顔を伏せ話しだした。


 「ごめんね…。でも織姫焦ってるの。花音ちゃん来てから薫くんにベッタリだし、乙姫ちゃんや月姫ちゃん達だって…」


 「…織姫」


 「だからって…こんな事いけないよね?やっぱり」


 「………。」


 今だ俯き僅かに肩を震わせている織姫。後悔しているのかその声には涙が混じっているように聞こえる。しかし…


 「では何故服を脱がすのですか?」


 「…あ」


 「…あ。じゃねーっ!」


 いかん。コイツの頭はもはや桃色パラダイス。


 「もう手遅れよ」


 「何がだ?」


 「薫くんに媚薬をのませてるから」


 …は?


 「誠くんがくれたの。人体実験に使ってくれたまえって」


 「あんのボケェーーッ!!」


 またアイツかっ。何だよ人体実験って!


 「待てっ!俺達は兄妹だっ!」


 「ふっ。所詮は男と女」


 「お前はまだ、子供だろっ」


 「薫くんと二歳しか違わないよ?」


 ダメだーっ!どこで育て方間違えたんだっ?


 「おおお落ちてけっ!」


 「くす。薫くんは落ち着いてないみたいだけど?」


 キャー。一点を見つめないでっ!媚薬の馬鹿野郎っ。



 「さぁ、レッツゴー♪」


 「何処にだぁーっ!?」


 平穏とは程遠い日曜日の昼下がり、前にもこんなのあったなぁと思いつつ、俺は叫ぶのであった。



 「助けてーっ!ドラえ○ーん!!」

またまた真(笑)ボケボケな文は楽ですな。

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