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らぶ・ぱら☆  作者: 黒猫
22/50

第21話:真・いつもの昼休み。

 「こぉのっバカチンがぁっ!!」


 教室はおろか、学校中に響き渡りそうな声で俺に迫る誠。今は昼休み。いつもの様にダベっていたのだが。


 「…何がだ?」


 「貴様ぁッ!惚けるのも大概にしたまえっ!」


 唾を撒き散らしながら俺に吠えてくる。汚いなぁ。まぁ、理由はわかっているんだけど。


 「3姉妹やユーカりんだけでは飽きたらず、転校生にまで毒牙にかけおってっ!」


 「落ち着け…誠」


 「イチャついてる姿見て落ち着けるかぁーっ!」



…イチャついてなどいない。いないのだが。

 視線を横にやると俺に腕を絡めている花音。俺と目が合うと、ニコッと微笑んできた。


 (うわぁっ)


 危険なほどに可愛いかった。月姫がこの場にいなくてよかった。


 「言っただろ?花音は幼なじみなんだよ」


 「けしからんっ!姉・妹の次は、幼なじみ属性かぁっ!」


 「何だよそれっ!」


 また出た訳のわからん台詞に思わずツッコミを入れてしまう俺。


 「ふっ今更惚けるのもやめたまえ」


 「…惚けてはないつもりだけど」


 瞬間、誠の目がクワッと見開き、


 「貴様程、萌の要素に恵まれた生活をしている奴を我輩は知らんっ」


 …萌ときましたか。


 「実妹に、従姉妹で義理の姉と妹、学園の天然系純情アイドル、そして幼なじみっ!貴様何処まで強欲なのだっ!?」


 「うるさいわっ!!」


 「はっ!?貴様まさか…それだけでは飽きたらず、家ではネコミミなどを付けさせているのでは?」


 「やかましいっ!」


 ワナワナと震えながら言う台詞かよ?


 「…我輩的には、ウサミミを希望するのだが」


 「本格的に黙れっ!!」


 花音が目をまんまるく見開いてるではないか。こんな生活を送っているのを知られたくなかった。


 「こいつは軽く狂犬病にかかってるんだよ」


 「どちらかと言うと狂牛病だがな」


 「…お前が言うと本当に聞こえてくるから止めろ」


 「中々楽しそうな、学園生活送っているのみたいね?月姫ちゃん達以外にもモテてるみたいだし?」


 そんな冷えた目で見ないでおくれ。最低人間な気になってくるから。


 「うむ。御子柴は日々萌に精進しておるからな。萌要素を含んだ相手には容赦なく欲望の魔の手を向けるのだっ」


 「いつ精進して、いつ魔の手を向けたよっ!」


 「毎日、萌ビデオを見ながら○○タンハァハァと言うのが日課なほどだっ!!」


 「人の話を聞けえぇーーっ!!」


 相変わらず話しが噛み合わん。大体、萌ビデオってなんだよっ!あるのか?そんなの?


 「すまんな花音。転校初日からコレで」


 ホントに申し訳ない。この街に来たのが運の尽きと諦めてくれ。


 「楽しいよ?薫の友達」


 何て優しいお言葉だ。君が天使に見えてくるよ。そう一人感激していると、今だ萌について熱く語っていた馬鹿が、感激をぶち壊す様にいきなり叫び出やがった。いつもの様に病的に。



 「萌ぇーーーッ!!」

何が真なのやら(笑)本当はもっと長く、シリアス込みでするつもりだったのですが、燃え付きました。ここ何話かギャグなかったし良いかな?

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