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無印編 第一話 残酷の始まり

今から46億年前、ゴミのような小惑星が合体して惑星を生み出していった。


やがて8つの惑星が生まれた。


そして5500万年前、日本列島の原始的地形が生まれ、地形を何度も変えて創造と破壊を繰り返して今の姿になった。


2006.3.21  山形


倉音実承と須磨野満留彦は、山形盆地西縁断層帯を調査していた。


「そんなとこかな?」


「2013年には来そうな感じがしているな。」


「まぁな。それに断層の状態は相変わらず異常だしな。」


須磨野の携帯にメールが入ってきた。


「俺、あまり友達がいないのにな。」


メールの中身を見た須磨野は恐怖を感じた。


「どうも私はあなたがたが調査されたものです。分かりましたか異常な状態を。日本にある活断層は今、飢えた獣のように動き出そうとしています。それを狩る役目として貴方を推薦します。ようこそ未到の者たちよ。地震の声。」


倉音は須磨野の表情を見ていた。


「地震ハンターに任命されると必ずその人は地震を狩るために命を落とす。」


「須磨野・・・どうしたんだよ。」


「死にたくない。死にたくない。死にたくない!」


「どうしたんだよ須磨野!」


「俺はまた選ばれてしまった。」


「えっ?」


「地震ハンターに選ばれていない倉音さんに教えてあげるよ。地震ハンターになった者は地震が起こりそうな場所へ行きそこにあるパズルを解いていかないと惨劇回避にならない。しかも制限時間は10秒。それが俺にとって嫌なんだよ。放棄すれば日本を沈めるというルールにもなっている。」


「なっ・・・冗談だよな・・・」


「それが冗談じゃない。メガリスでも崩壊させて沈めたりプレートを変動させて沈めたりと大胆過ぎる残酷さ。」


須磨野は目が死んでいた。


「とりあえず、落ちつけよ。」


「ああ、そうするよ。」


地震の声とは一体・・・


「ヒ、フ、ミ、ヨ、イツ、ム、ナナ、ヤツ、ココノツ」


謎の人物がにやりと笑っていた。


須磨野は、倉音が出したコーヒーを飲んでいた。


「それで、地震ハンターはなぜそんな危険な任務を達成しなければならないんだ。」


「それは、他にもなった人がいてその地震を狩ろうとした時、2000年の鳥取西部地震が発生したのです。彼は半身不随になり無事でしたが2004年に心臓病で亡くなりました。」


地震ハンターのことを理解した倉音は須磨野と協力することにした。


「お前の教授だぞ。俺に任してくれ力になる。」


「倉音さん、ありがとうございます。」


一方、宮崎県では・・・


突然電話が鳴ったことに驚いた東宮憂。


「もしもし誰ですか?」


「私は、日向灘に眠りし者、貴方を狩人として任命します。愛する人の子よ。」


東宮憂は地震ハンターになった。


「こうなれば、運命に抗い奇跡を起こす。」


地震の奇跡が残酷な刻を刻む


地震の奇跡が残酷な刻を刻む


隠岐の島ではある異変が起きていた。


島にいた動物が大量に溺死していたのである。


地震ハンターがでそろっていない時点で何かが起ころうとしていた。


上空に何やら危険な雲が現れ始めた。


2006.3.23  日本海南部


「強いぞ揺れ方が。」


「ウルルン島西方沖~鳥取県沖までの範囲を震源とする強い地震が発生した模様です。できるだけ海岸には近付かないようにしてください。」


日本各地は大パニックになった。日本海でそんな巨大な地震が発生するとは想定外であったため。


「震源の深さは14㎞。最大震度は7。巨大津波警報が出ています。地震の規模を示すマグニチュードは8.4と推定されます。」

次回 無印編 第二話 地震ハンター集結。お楽しみに!

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