表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

双子の殺し屋

作者: 田中 椿

昔、双子の殺し屋がいた。


2人は仲がとてもよかった。


とても。


いつも一緒にいて、かわいかった。


でも、少し対照的だった。


姉は、金色の髪、金色の瞳、を持ち。


妹は、銀色の髪、銀色の瞳、を持っていた。


でも、


姉は、妹の銀色の髪や銀色の瞳が羨ましかった。


姉は、どちらかと言うと金色より銀色のほうが好きだったから。


妹は、姉の金色の髪や金色の瞳が羨ましかった。


妹は、どちらかと言うと銀色より金色のほうが好きだったから。


人を殺めるときだって、


姉は、悪魔のような声で笑った。


妹は、天使のような涙で泣いた。


でも、


姉は、妹のように泣きたかった。


それでも姉に、涙と言うものは無かった。


妹は、姉のように笑いたかった。


それでも妹に、笑い声と言うものは無かった。


殺し方だって、


姉は、バラバラ。


妹は、えぐる。


でも、


姉は、えぐりたかった。


けれど、姉は内臓など興味が無かったからやらない。


妹は、バラバラにしたかった。


けれど、妹は手足など興味が無かったからやらない。


こんなに、対照的な2人が最初に同じだった事は、


両親が一緒だという事。


両親が嫌いだという事。


両親を殺したという事。


殺し屋だという事。


だけだった。


でも、そんな2人にもう1つ同じ事が増えた。


それは、


同じ人を好きになったという事。


2人とも、振り向いて欲しくて


姉は、妹がいない隙に、誘惑し。


妹は、姉がいない隙に、誘惑した。


それでも、好きになった人は、


振り向いてくれない。


そして、とても仲のよかった2人に、事件が起きた。


2人とも、嘘の噂に惑わされてしまったのだ。


姉が聞いたのは、彼は妹のように銀色の髪に銀色の瞳を持った人が好きだと。


妹が聞いたのは、彼は姉のように金色の髪に金色の瞳を持った人が好きだと。


そして、2人にまた同じ事が増えた。


それは、


その噂を聞いたときの、考えだった。


2人とも考えたのは、


あの子を殺して、奪い取ってやる。あの子はもう敵。


と言う事だった。


殺し屋にとって殺す人に容赦は無用。


と、言うのがもっとうだった。


そして、また同じ事が増えた。


寝込みを襲おうと、お茶に睡眠薬をいれた事。


すると、2人はすぐさま寝てしまった。


それから、


2人は、いろいろな手を考えた。


でも、みんな考えることは同じだった。


だから、どれも失敗した。


そして、最後に考えた事。


それは、堂々と殺しに行くと言う事。


2人は、誰もいない野原で殺しあった。


姉は、内臓をとられ。


妹は、左腕を斬られ。


野原は、血の海で内臓や腕などがあっちこっちに転がっていた。


最後には2人とも、首だけになった。


そして、同時に死んでいった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして、双子ネタに引かれ読みました。 ブラックジョーク的な内容で思わず笑ってしまいました。 特に二人がお互いに睡眠薬を飲ませて眠ってしまう所で…… 内容も絵本の様に解りやすいと感じま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ