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復讐者  作者: 安慶
勇者と魔族とモフモフ
72/421

4.盗賊

 夕食後、レイ・トム・セイクルズのメンバー・スミス・マールが、部屋の片隅に車座になる。ポッタは「一番風呂に入る。」と言って、いそいそと風呂場に行った。

声を落としてセインが話し始めた。

「遺体が7体あった。」

スミスが難しい顔をして、

「魔物か。」

「いや。身ぐるみ剥がされて埋められてた。」

「人間の仕業か。」

「盗賊の類だろね。まったく。」

マールも話に加わる。

「夜の見張りは良いかと思ったが、やるか。2人ずつで交代で警戒する。俺とキミイ、クルンとジョナ、レイとトムで交代でやろう。」

「こんな建物襲うかね。」

「7人のうち5人はおそらく冒険者だろう。それが殺されたとなると大人数か強いか。警戒した方が良いだろう。」

マールの疑問に対してセインが答える。

「まあな。最初はクルンとジョナ頼む。次は俺たちがやる。最後は夜明けまでレイ、トム頼むぞ。」

「OK。」

「奴隷で戦える奴いるか。」

「いるが装備がな。棍棒しか持ってない。」

「金ないし。俺が素材見つけたら打つしかねえな。」

スミスが腕組みしながら言った。

「次の町でギルドに遺骨を渡して報告する。情報も集めた方が良いな。」

「この近くにいるでしょうか。」

トムが心配そうに言う。

「一ヶ所に留まることは稀だ。捕まりやすくなるからな。何ヶ所か不定期に移動してるだろう。だが警戒はするぞ。目ぇつけられたら厄介だ。」

セインが言い、一同は頷いた。

赤く染まる大きな月が、東の空から顔を覗かせていた。

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