表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐者  作者: 安慶
森に埋もれた国
64/421

64.スミス

 「スミス!」

レイとトムがスミスに駆け寄る。

防壁下の保管庫で2人の装備を修理していたスミスは、「来たか」という表情をして言った。

「あん?」

「あん、じゃねえよ。何でだよ。」

「お前、人の話聞いてねえな。俺は旅に出るんだよ。ここに住んでどうする。」

「エラ君もいますし。」

「エラは大丈夫だ。商売出来るぐれぇには鍛えてやった。俺はガキの頃から鍛冶やってんだ。少しくらい好きにさせてくれ。」

言いたいことを言うとスミスは作業に戻る。

レイとトムは顔を見合わせていたが、

「村出るときには言ってくれ。」

とスミスに伝えた。

「大丈夫だ。直ぐにじゃねえ。こんだけ直さなきゃいけないもんあるからよ。」

スミスが指さす保管庫の中を見ると、オーク戦でボロボロになった装備が山積みされていた。

2人は家に戻りながらこれからのことを話し合う。

「どうします?」

「俺は3人を追う。必ず見つけ出す。絶対生きてやがる。」

「旅に出るんですね。じゃ、自分もお供します。」

「へっ!マールさんどうする。」

「決着付けないと気が済まないんでしょ。今なら騎士団や王の目も無いでしょう。今です。」

レイは「そうか。」と呟いた。トムはあまり喋らないが、彼が一度決めたことをひっくり返すのは難しい。

「それに色んなとこ見てみたいっす。旨いもん食いたいし。」

トムは豪快に笑って、

「いつ出発します?」

「そうだな。スミスと話し合おう。一緒の方が心強いし。準備したいこともあるし。奴隷のことも考えがある。」

「そうですか。にゃんこたちは付いてきますかね。」

家に帰ってマールとタックとフクンに落ち着いたら旅に出ることを話した。

全員旅について行くという。

行きたいマールと行かせたくないトムが喧嘩を始め、最終的にマールが飛び蹴りで決着をつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ