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復讐者  作者: 安慶
森に埋もれた国
63/421

63.スキル『真実を見る目』

 キッコンが4人を宿屋に送った後、レイとトムは村長と向かい合って座った。

レイが声を落として話す。

「実は鑑定みたいなスキルがありまして。人鑑定できます。」

「ほんとか!凄いの~。」

「移住希望者を一か所に集めて、誰を移住させるか決めましょう。問題起こしそうな奴は分かるんで。冒険者や商人優先で。」

「あと、ケガを負って回復しない奴もいての。ここで面倒みた方が良いと思うんじゃ。」

「ロックが保護した奴隷は。どうしますか。」

「う~ん。難しいの。犯罪奴隷や借金奴隷は特に。」

「やはりそうですか。」

「王都に引き渡すことになるかもしれん。」

「ひとまず移住者決めましょう。奴隷の問題はそれからです。」

夕暮れ前、移住希望者を一か所に集め、全員を受け入れることは出来ないため、明日の朝から面接することを伝えた。

希望者たちはザワザワしていたが、村長がお願いすると静かになった。

レイとトムは宿に行き、スミスたちに面接のことを伝えて頭を下げた。

「まっ、しょうがねえだろ。人多すぎだしな。」

「特に心配してないです。はい。」

それぞれ気にするなと逆にレイたちを励ます。

良い人たちだから決まってほしいなとレイとトムは心から思った。

次の日、朝から村長とレイが面接を始めた。傍らにはタックとフクンを抱っこしたトムが控えている。

先のオーク戦での傷が回復しない者から始まり、商人・冒険者・旅人と面接していく。

1日で終わるかと思っていたが、どこからか話を聞きつけたのか、近くの村や町・王都からも移住希望者が続々とやってくる。

5日をかけて移住者が決まった。

リーツ・トモ・エラも移住が決まり、喜んでいる。

スミスの移住は決まらなかった。

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