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復讐者  作者: 安慶
森に埋もれた国
61/421

61.行方不明

 「行方不明。」

レイが驚いて聞き返す。

「オーク討伐の時でよ。教会から何も発表されてないがな。生きてるって言われてもいるが。」

勇者が死ぬと神託が下りギルガ教会から発表される。

教会から発表されていないため生きていると言われているが、前回勇者召喚の儀が執り行われたのは数百年前のため、本当に神託が下るのか分からず、死んでいるのではないかとも言われている。

まさか復讐相手が行方不明とは思わず、レイは黙り込んでしまった。

トムが心配そうに見ている。

レイはスミスとリーツ夫妻の顔をしばらく見ていたが、

「良ければ、キッコーリ村来ませんか。」

と提案した。

「何もねえ村だよな。」

スミスが驚く。

「今は頑丈な防壁に守られて立派な建物もあります。村長に頼めば大丈夫なはずです。」

3人の顔を交互に見ながら、

「こんなところで沈んでいるより良いと思います。明日発ちましょう。」

3人はしばらく考えていたが、決心がついたようだ。

スミスが頭を掻きながら、

「そうかもな。ちょっと待っててもらって良いか。」

そう言って外へ飛び出していった。

しばらくすると以前店番をしていた少年を連れてきた。

聞くと身寄りのない子供で、一緒に連れていきたいという。

一晩スミスの店で夜を明かし、お土産の肉を買って6人は馬車に乗った。

スミスの鍛冶道具も積んだため乗合馬車が使えず、1台馬車を借りて朝出発し、昼にキッコーリ村に着いた。

キッコーリ村では新たな問題が発生していた。

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