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復讐者  作者: 安慶
勇者と魔族とモフモフ
154/421

86.乱戦

 レイたちは襲い掛かってくるオーガたちを1匹ずつ倒していた。

戦うにつれて手が痺れ、足が重くなっていく。

段々と一撃で倒せなくなってきた。

アレスの動きも鈍くなっている。

レイとトムは2人で動きを合わせ、アレスと共に1匹を倒す方法に変える。

レイがオーガの懐に飛び込み切り込んだところを、トムが頭目掛けてハルバードを突き刺す。

アレスはオーガの背後を狙い、後ろ首に噛みついていた。

「うおっ。」

レイたちが戦っている最中、目の前のオーガめがけて大きな物体が落ちてきた。

思わず後ずさって見ると絶命したレッドドラゴンにオーガが潰されている。

オーガの首を切り落とすと、レイはチラっと後方を見た。

 レシーアとサクソウ率いる遠距離攻撃部隊が、飛行するドラゴンやワイバーン目掛けて攻撃を仕掛けている。

だが地上にいる仲間を避けて落とすことは至難の技だ。

時折戦う仲間の頭上にドラゴンが落ちてきて、潰されることがあった。

そんな時はミナとジャミが駆けつけて、下敷きになった仲間を引きずり出している。

その他にもミナは魔物の気を逸らしたり、劣勢になった所の助太刀をしたりと大活躍だ。

 要塞から300メートルほど離れたところで激しい戦いが繰り広げられていたが、徐々に後退する。

戦う者たちもどんどん疲労していき、戦線を離脱する者が多くなってきた。

だがオーガたちも数を減らしている。

 オーガが残り十数匹となった時、レイは再び全身の毛が逆立つような感覚に襲われた。

見ると青黒い肌で赤い目の男が細身の剣を抜き、ゆっくりと歩いてくるのが見える。

「全員退避―!」

要塞からドインの部下が叫ぶ。

 前線を維持しようと戦っていた者たちは、踵を返して一斉に要塞に向かって走った。

だが次の一瞬、前方を走っていたドインの奴隷の首が無くなった。

何が起こったのか分からず、全員が立ち止まる。

レイが後ろを振り返ると、魔族が奴隷の首を握り立っていた。

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