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復讐者  作者: 安慶
勇者と魔族とモフモフ
145/421

77.4人目の男

 大臣は王を寝室に押し込むと、自分の執務室へと急いでいた。

色々なトラブルの後始末、金の支払い、仕事が山のように溜まっている。

そのほとんどが勇者がらみだ。

王族や貴族の女性に手を出そうとする。娼婦を呼ぶ。最近は性奴隷まで買ったらしい。

王侯貴族からは苦情が殺到し、騎士団は崩壊状態。浪費癖の勇者のせいで国家予算は火の車だ。

 大臣は膨大な書類の前でため息をつくと、それに手をつけようとせずにつらつらと考え始めた。

あいつらが召喚されてから何もかも上手くいかない。

何とか死ぬように仕向けることは出来ないか。

あの3人好き放題しおって。

 様々な思いが頭をめぐる中、ふと大臣は気になった。

確か4人召喚されたはず。

4人目の男はどうした。

もう野垂れ死んでいるだろう。

だが教会から死亡の知らせは届いていない。

考えているうちに頭から4人目の男が離れなくなった。

今どうしているのか。

他の3人と離れたところで無表情で立っていた男。

職業が分からなかった男。

確かステータスが低すぎて追い出したような。

 4人目の男の行方が気になった大臣は、側にいた文官に調査するように指示を出した。


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