表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

初夏の俳句(2024)

作者: まのやちお

 

『“葭切(よしきり)() 家出したのよ ギョギョシギョギョ』




葭切(よしきり)』はウグイスに似た夏鳥で、葦原(あしはら)などで見かけることがあります。


 鳴き声は、市場の仲買人のおじさんの(つぶ)れたような(しゃが)れ声に似ていて、


『ギョギョシ ギョギョシ グケケケケケ ギョギョシ ギョギョシ』──と、かなりの騒々しさです。




 小学生だったある日、近所の川原で幼い悲壮な覚悟に胸を震わせていた時、いきなりあの鳴き声が聞こえてきたのです。


 葭切(よしきり)の声を聴いたのは、それが初めて。

 思いがけずパンチのきいた力強い(さえず)りにビックリして、涙も引っ込んでしまいました。




 そういえば、鳴き声の『ギョギョシ』のイントネーション(?)は⤴️“シ”で高くなるのです。


 それが『仰々(ぎょうぎょう)しい(=大げさだ) 仰々しい』と(はや)()てているようにも聞こえるなぁ──と最近また葭切(よしきり)の声を聴いて、そんなことを思いました。


 5月、夏明けの一句。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ